魔法少女ノ魔女裁ば……なんか一人多くない? 作:ゴクチョー社畜賞
Qヒロちゃんって面倒見の良い、いい子ですよね。
Aありがとうございます。いい子が曇るように努力します。
拙作に目を通してくださる方が居てとても嬉しいです。ありがとうございます。裁判パート含め人を選ぶような形になるかとは思いますが。
出来る限りまでお付き合い下されば幸いです。
「────以上が牢屋敷での共同生活を送る上での私達の間で交わす規則だ。なにか質問はあるかな」
「いえ、特にないです……」
「そうか。ではこれから君も用事が無い限りは皆と同じように食堂で食事を摂るように」
「えーと……それは必要なのかなっていうか……」
「何か問題でも?」
「ないでーす! ……本当に皆が大丈夫ならだけど」
ノアの魔法によって隠されていた部屋を見つけ、ノアのアトリエとして芸術活動が可能な場所を確保した後、私は約束通りに連絡をしてきたウルハとラウンジで会い話をしていた。
話の内容は規則に基づいた私達の間での取り決め事、故意に接触を避けすぎている彼への注意だ。
前者は言わずもがな異性が同じ閉鎖空間で過ごすにあたってのもの。後者は気を遣いすぎているであろう彼への進言……他にも色々な理由はあるが全て語る必要は無いだろう。
「私たちは皆この牢屋敷に無理やり連れて来られた被害者だ。こんな場所に監禁されて先日はあんな悲惨な出来事も起きてしまった。それに比べれば異性と一緒に日常生活を送る程度些細なことだよ」
「……そう言われたら立つ瀬がないや。君たちの方から受け入れてくれてるなら男のこっちが避けてちゃいけないよね……」
「それにウルハに関しては問題を起こしそうにも見えないからね。優良児という訳では無いが、良からぬことを起こす勇気なんてないだろう?」
「さらっとディスられました? でも二階堂さんの言う通り、事実だからこそ何も反論出来ない悲しい男なんだよね、うん……」
気を落として物憂げに目を伏せるウルハの姿を私は改めて一瞥する。男性だと理解すれば違和感こそ無いものの顔や声、振る舞いではやはり男女の判別がつきにくい。こんな事を彼に言うのは失礼だから流石に声には出さないが。
「……あ、そうだ。手間をかけさせちゃったお詫びっていうとなんだけど……この牢屋敷を出来る範囲で調査して気になったところ、共有しておこうかな」
「何かあったのか? 是非聞かせてくれ」
「大それた事じゃないけど……この牢屋敷、監視のフクロウ達以外には生き物の気配が殆ど無いんだ。湖には魚も見当たらないし、周囲の茂みや木々なんかにも動物の類が見えない」
「……言われてみればたしかに。ここに来てからそういった生物は見ていないな。食堂に用意されてた料理にも肉や魚といった類も無かった」
「周りの環境は比較的綺麗、だっていうのに自然環境は変っていうか。年季がありそうな牢屋敷にさえ虫っこ一匹いなかったもの」
ウルハは残念そうに溜息をついていた。食事に目敏い彼の事だから、食堂にあるもの以外にも何か食料を確保したがったのだろうか。然しその着眼点は私には無かったものだ心の中で感心はする。
「今のところ気になったのはそれくらいかな。有益な情報じゃなくて申し訳ないけど……」
「いや、この牢屋敷についての見解が深まっただけでも収穫はあったよ。ありがとうウルハ」
「どういたしまして。こちらこそ気遣ってくれてありがとう、二階堂さん」
フードに手をかけて顔を逸らしているもののウルハは蒼い瞳を細めて微笑む。気遣いというより意図せず彼が孤立するような事態が正しくないという理由から動いただけだが、態々否定することは無い……か。
自由時間の残りも差し迫っていた為、私達はそこで別れることになった。
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それから数日が経過した。
ココが【魔女を殺す薬】──【トレデキム】という存在するかどうかも怪しいものを配信で発表したことや、ノアがお絵描きの衝動に耐えかねて自身の監房を白く染め上げて同室のアンアンが体調を崩し反省したノアが看病をする事になった……というトラブルこそあったものの誰かが重症を負うような事件などは起こっていなかった。
身の回りで変わったことと言えばノアの件で私が彼女を感情的に叱責した際に関係に溝が深まり、ノアと並んで屋敷を回る事が無くなったくらいだろう。代わりに体調が回復したアンアンがノアと一緒によくアトリエで活動している様だ。
昨日巡回で回った時に偶然か、ウルハがアトリエで二人と過ごしているのも見えた。ノアがいる気まずさから直ぐにその場を離れたのでどんな会話をしていたかまでは分からなかったが、あの日以降彼の姿は各所で見られるようになったので孤立すること無く距離感も多少改善しているように思える。
監禁されている状況こそ変わらないが日常が不穏に傾くことは無かった。この牢屋敷に連れてこられた時最初に説明された【魔女】による殺人事件など起こらないんじゃないか……そんな楽観的な思考が頭を過ぎる程には。あまりにも順調に時が流れていた。
「……ごめんなさい。でもヒロさん。申し訳ないんですけど、あなたには死んでもらわないといけないんです……」
──順調である事は災いの兆しである。聞き覚えのある声を耳にして意識が途絶える間際、いつか聞いたことのある言葉がふと頭に浮かんだ。
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「…………」
石畳で覆われた冷たい室内。部屋に置かれた見るのも憚られる数々の拷問器具。壁に立てかけられ不規則に揺らめく松明の火。私は今、懲罰房に閉じ込められこの部屋から出られずにいた。
──氷上メルルが殺された。殺害現場はノアとアンアンの監房、背後から何者かに後頭部を殴られ意識を失った私はノアが撒いていた白い塗料とメルルの返り血に塗れた状態で、その現場で倒れていた。
ゴクチョー曰くメルルはこの牢屋敷の管理者側、すなわち黒幕にあたる人物だったが牢屋敷のシステムに依然変わりはなく彼女を殺した犯人を【魔女裁判】によって見つけ出し処刑しなければならない。
しかし魔女裁判における新たに追加された規則、【事前投票】。裁判前に【魔女】として最も疑わしい囚人を投票形式で一人選び拘束するシステムによって、現場で倒れていた私が選ばれた。
そうして看守に無理矢理この部屋へと閉じ込められ……今に至る。あの場にいた全員が私をメルルを殺した犯人、【魔女】だと疑ったのだ。ここ数日で芽生えかけた情は消え、代わりに静まることのない怒りがふつふつと胸の内で渦巻いていた。
そんな折、懲罰の扉がゆっくりと開かれる。そこに居たのは三人の人影だった。
蓮見レイア、大上ウルハ、そして桜羽エマ。彼女達は塗料や血液で汚れた私へとタオルや着替え等を持ってきてくれた様だ。
エマが持ってきたタオルで私の身体を拭いてくれている間、ウルハは身体ごと顔を背けて視線を離しフードを深く被っている。その間エマと会話を交わすが、心配してる素振りをしつつ私を疑っている様な言葉に苛立ちが更に増すばかりだった。
接触を図ってきたこの三人こそ犯人かもしれない。苛立ちは疑念へ変わり、敵意へと昇華して暗く澱んでいるであろう瞳で一人一人を睨みつける。
「──はっきり覚悟ができたよ。私は誰にも頼らず生き抜いてみせる」
優しさや情なんてものには決して絆されない。自分一人で解決する旨を伝えても、エマは綺麗事ばかり吐いてきて辛抱堪らなかった。込み上げてきた怒りに乗せて罵倒じみた台詞を彼女にぶつける。レイアとウルハが見ていたとしても抑えることなんて到底出来なかった。
「ヒロちゃん、どうして……お願いだからボクの話を聞いて……」
「黙れ!! 君の顔も見たくないし声も聞きたくない!! 少しでも私の事を想う気持ちがあるなら、ここから──」
「──そこまでだ!」
静止の声を張り上げたのはレイアだった。同時に彼女の顔が私の視界に収まるように固定され動けなくなってしまう。レイアの持つ魔法、【視線誘導】によるものらしい。
自ら魔法を明かし私に信用して欲しいと話す彼女の笑みを見れば、当然それだけで信じるつもりは無いが頭に上った怒りが落ち着いていくのは感じ取れた。
魔法を解除してもらい、私とエマの間にある確執を深くは追及せずにレイアは消沈したエマを連れて外へと出ていった。
そして……残った一人に私は忌々しげな視線を向ける。
「……君も早く出て行ってくれないか。今の私を見ただろう。生憎常に冷静ではいられないし犯人かもしれない人物に長く傍に居られるのは落ち着かない」
大上ウルハ。彼は先程までのやり取りを一言も発すること無くただコートのポケットに両手を突っ込んだまま眺めていた。普段自信なさげな彼のことだ、ただ口を挟む事が出来なかっただけなのかもしれないが。
「二階堂さん。あなたが本当に氷上さんを殺した犯人なのかどうかは……まだ分からない。でもどうあったとしても、一つ伝えておきたくて」
ウルハはゆっくり息を整えると此方を見据える。フードの下から覗く蒼い瞳は揺れること無く真っ直ぐに、私へと向けられていた。
「なんとなく、だけど。二階堂さんはきっと……【
「──【正しい道】?」
「うん。よく言うよね、何かを誤った時や取り返しのつかないことをした時……道を踏み外したって。でも皆誰しもずっと綺麗に道を歩み続ける事なんて難しいって個人的には考えてるんだ。ただ何かをきっかけにまた戻ったり、見つけたり……自分が信じる道に辿り着く事は出来る」
「……はっ。つまりウルハは犯人である私は自らの行動を悔いて潔く魔女裁判で【魔女】として処刑されろとでも言いたいのかな。それが【正しい道】だとでも?」
「もし本心からそうだって信じるなら……そうなるかも。でもその道は多分間違った場所で……つまり、ね。二階堂さんは強い人だから本当の【正しい道】を見つけられると思うんだ」
皮肉めいた私の発言や態度に対して、いつもの気の弱さがなりを潜めてウルハは目を外さずに語り掛けてくる。私を疑う言葉は並べていても私がこの事件の犯人では無いと確信している様な、確固たる視線を向け続けて。
「ウルハ、君は──」
「あはは……変な事言ってごめん。裁判になれば敵同士だよね。でも、その……あの時、孤立しかけた時に気遣ってくれて嬉しかったから。少しでも励ましたかったっていうか……はい。それでも──
私が言葉を発する前にウルハはそれを遮り誤魔化すように笑ってみせる。誰がどう見ても下手だと酷評できる作り笑顔だ。声色も普段通りに控えめなものへと変わっていき自信なさげな雰囲気へと戻っていく。
そして言いたい事だけ言うとウルハはそそくさと懲罰房を後にしていった。部屋のテーブルに切り揃えられた赤りんごを乗せたトレーを置いて。
…………、くだらない。出逢って間もない私を彼がどんな目で見ているかなんて私には一切関係のない事だ。そもそもウルハの言う気遣いなんて勘違いも甚だしい、あれは良くも悪くも何もしてない彼が理由なく輪から外れる事が正しくないと考えただけのことだ。そこに私情は無い。だが……、
「……正しい道、か」
彼の言葉を反芻する。一度は殺人衝動に身を任せた自分がメルルを殺害した可能性はあるかもしれない。或いは処刑をただ待つよりも私の魔法を使って死んでやり直した方が楽かもしれない──【自殺】、そんな忌々しい手段を取るつもりは無いが──そんな考えが頭によぎる。
だが私はそれがウルハが指す【正しい道】に繋がるとは思えない。これから自分が処刑されるかもしれない裁判に臨むというのに不思議と頭は冷静で、焦燥すること無く誤った考えを否定する。
私はメルルを殺してなどいない。魔法を使うなど以ての外だ。ならば私に残された選択肢は一つ。裁判で私の無実を証明し、私を魔女へ仕立てあげた真犯人を白日のもとへ晒す。自分の為すべき事を整理すれば数分前までの荒んだ心は凪いでいた。
ふとウルハが残したりんごへと視線を落とす。殺人事件直後に食欲が湧こう筈も無いが、私の手は無意識に伸びていた。瑞々しさの無い乾いた果肉、それでも口の中はほんのりとした甘みに包まれる。疲弊した心身にほんの少しだけ、染み込んだ気がした。
やがて牢屋敷中に鈍重な鐘の音が響き渡る。扉を開けてやってきた看守に従い、懲罰房の外へと大人しく連行された。
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裁判所に連れてこられた私は証言台のようなところへ立たされ拘束が解除される。円形にぐるりと並べられた証言台には私以外の十二人が既に待機していたようだ。
ゴクチョーから魔女裁判の説明を受ける中、私は少女達一人一人に視線を向ける。殆どの少女は疑惑や恐怖を浮かべた顔で目を合わせることなく逸らしたり、敵意を持って睨んでくるものもいた。
私は小さく深呼吸をして
「それでは、魔女裁判開廷です!」
「ああ──始めようか。氷上メルルを殺害した犯人、魔女を決める裁判を」
「……わ、私の台詞がヒロくんに取られてしまった……!」
「蓮見さん、しー……すていすてい……!」
……レイアとウルハの方から何か聞こえた気がするが、聞かなかったことにしよう。
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殺害現場に倒れていた【現行犯】として早々に投票に移ることは幸いなく、殺害事件の手段等を整理をするという形で議論は始まっていく。
倒れていた私や殺害されたメルルを含めた現場の状況、レイアが役作りの一貫で得たらしい【検死】の知識も交えて話していけば私がその場で気絶していた理由がメルルに反撃を受けたからだとシェリーが推理を披露する。
いわく反撃に利用したのは持っていた鈍器……詳しく話を聞けばそれは睡眠薬のビンらしい。現場に散乱したガラスの破片がその証拠だというらしいが。
「睡眠薬の中身を舐めてみましたけど、結構強力なお薬みたいでちょっとボーッとしちゃいました!」
「く、口にしたのかい……!? どんなものかも分からないのに!?」
「……ガキじゃねーんだから、拾い食いとかしてんじゃねーぞ」
「でものあもそれ、わかるな〜。のあもさっき医務室で見つけた時に甘い匂いがしたからちょっと舐めちゃった」
「き、危険だから何でも口に入れるのは今後やめたまえキミたち……!」
「でもでも、ウルハさんが毒とかは無いから大丈夫って保証してくれてましたから〜」
「うん。ウルハちゃん、ちょっとくらいなら舐めてみても良いよって教えてくれたんだ。ね〜」
シェリーとノアが裁判中とは思えない和やかな視線を向ける。注意したレイアとアリサがジト目で同じ方向を見る。他の少女達からも視線が殺到し、それを身に受けたウルハは証言台の陰にしゃがんで隠れていた。
「おいこら出てこい隠れんな! アイツらに変な知識を余計に吹き込むんじゃねーよ大上!」
「ひぃごめんなさいごめんなさいっ。でもっ、気になって舐めてみたら、意外と味もあってぇ……」
「誰も聞いてねーですし、要らねーですわそんな情報」
……三人ほど奇特な人間が紛れ込んでいるな。特に何をやってるんだウルハは。
そんなやり取りを他所に私は議論の中で直接情報を集めていきながら反論する。メルルは何度も凶器で胸を刺されていて反撃する事など出来なかった……それで納得させられたかと思ったが、事態は上手く運ばない。
メルルは私達と異なる【魔女】でありその生命力を鑑みて反撃を受けなかったという完全な証明にはなり得ない。その意見を否定出来る証拠は今のところ手元には無かった。だからこそ……【正しい道】を見つける為にも、【嘘】をついてでも議論を進めてみせる。
鈍器と化したビンによって気絶させられたのではなく、【睡眠薬】を口にしたからこそ現場で眠ってしまったのだという【嘘】を。
「あんな色のもん、拾い飲みしたってのか……?」
「その通りだ。だって、どんなものか気になるだろう? 現にそこにいる三人も飲んでいるんだからね」
「ヒロさんの気持ち、分かります!」
「だよね〜」
「うん、うん。でも……気絶するまで飲んじゃうって……そんなに喉乾いてたんだ、今度水を持ち運べる容器用意してあげるよ……」
……何だか可哀想なものを見る目で見られてしまった。
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ここに集められているのは殆どが同い年の少年少女、寄せ集めの集団が思い思いに話す中でまとまった議論進行など出来るはずもない。それは当然、正しい結論に辿り着くことも無いということだ。
私が犯人という先入観を取り払う為に議論を掻き回し疑いの種を撒き、時には別の人物を新たな容疑者として浮かび上がらせ……場の主導権を握る。私が扇動して始めてまともな方向へと議論は進み始めた。
「──ううん、メルルちゃんはスマホを持っていたはずだよ。……殺される直前まで」
「……っ!」
桜羽エマ、彼女が私の推理に反論してくるまでは。
エマの証言は全員のアリバイを参照した上で私にしか犯行が出来ないと証明するものだった。まさか私を処刑する為に割り込んで来たのか?
その後もエマが話す内容、起こした行動、メルルと行っていた通話について。そのどれもが意図的としか思えないほど私を犯人として陥れる証拠として追い詰めてくる。嘘さえ混じっているのではないか?
私は犯人では無い。それは自分自身がよくわかっている。ならばこんな事をする理由は私に罪を擦り付ける為としか思えない。腸が煮えくり返る。奥歯をぎりぎりと噛み締め睨みつける。
間違いない。犯人は……元凶は、【魔女】は彼女だ。桜羽エマ……桜羽、エマ──!
──
「……っ、……?」
「おや、どうしたんだいヒロくん。一瞬姿勢を崩したように見えたが体調でも……?」
丁度私の事を見ていたレイアが心配そうに声を掛けてくるが、私は片手を上げて大丈夫だと告げる。
まただ。また、あの感覚だ。ゴクチョーの話をラウンジで聞いていた時に起こった、誰かに身体を掴まれるような……引っ張られるような感触。身体が覚束無くなっているなんて事は決してない。
紛れもなく何者かの魔法だとは分かる。一体誰の仕業なのか、何故このタイミングで私に魔法を掛けてきたのか、それを思考するにはこの場はあまりにも不適すぎる。
今はこの裁判を乗り切るべきだ。私は改めて周囲を、エマのことを視界に入れる。
突如身体を引っ張られたショックで一瞬頭の中が真っ白になったお陰だろうか。エマの顔を見れば憎々しい気持ちこそあれどそれ以上の余分な感情は湧かなかった。幸か不幸か冷静な判断が出来る理性が戻ってきた気分だ。
……私怨を抜けば、こんなにも視野は広がるものか。
「ヒロくん、急に口を閉ざして……やはり何か……」
「いや、なんでもない……もう大丈夫だ。それに分かったんだ」
「分かったって……ヒロちゃん、どうしたの?」
「エマや他の皆の証言、この議論で集めた証拠の真偽」
──一時の感情に囚われない内に。
「その全てに間違いが無いのなら……」
──また道を見失う前に。
「エマ、君は犯人じゃない。勿論私も」
──私は【正しい道】を歩んでみせる。
「────宝生マーゴ。君がメルルを殺した犯人だ」
犯人を名指しした私の視界の片隅……フードを被った人物がそっと外に出していた手をポケットへ戻したのが垣間見えた。
・ヒロちゃん
原作一章と比べて周囲へ敵意マシマシ撒き散らしな感じではなく全体的に落ち着いてる。一部を除いて。
内心も自分の置かれた状況や、やるべき事を明確にしてる為皆を比較的軽視してない。一人を除いて。
抑えていた分衝動が一度爆発しかけたが無事鎮静。
・レイアちゃん
現在展開上あまり台詞とか言えてない子。描写は出来てないが所々ヒロに台詞や出番を取られてる。許して。それでも尚存在感のある子。好き。
・エマちゃん
原作同様にヒロから殺意を向けられてる。証言中もそれを感じるほどだったが、何故か急に落ち着いたヒロちゃんに困惑気味。
・ノアちゃん
かわいい。
・シェリーちゃん
かわいい。
・ウルハ。
同年代の少女に薬を勧めた男。よくできましたどころか何もやってませんね。死刑。