人工迷宮から脱出して囚われていた人達は一時的にラキアにいる事になった。
デメテルという神の眷属でエニュオに人質として捕まっていたというらしい。
エニュオの正体はデメテル神から判明したが普段の彼は酔っている事で正義の神として振る舞っているようで迂闊に行動すれば確実にこっちが批判される。
他にもエニュオの配下の正体が不明であるという点も問題がある。
どれほどの強さを誇るのか不明のためやはり迂闊に攻められない。
つまり大規模な作戦の時にしかエニュオは攻められないという問題がある、つまりそれまで地道に耐えるだけだな。
他の神に伝えようとしても正義の神として振る舞っているエニュオに気づかれたら計画を前倒しする可能性があるから伝えず警戒して待機しよう。
それはそれとして面白い武器のアイデアが浮かんだ。
生命と関わる武器だ。
前世の記憶の中の物語には所有者の影響を受ける武器や生命を宿した武器に所有者と共に強くなる武器がある。
そんな武器の事を思い出してしまったからには是非ともやってみよう。
既に成長する武器が作られているからその時の材料を詳しく聞いてみたい。
だけど私はラキアにいて迂闊にオラリオには来られない。
とりあえず外見から材料を考察するしかない。
書かれている文字が神の文字であり神の眷属以外だと力を発揮しないから神の血がおそらくは材料の一つだろう。
神の血は流石に扱うのが難しい為精霊の血で代用することにしよう。
炎でできた鳥が飛翔している。
ある程度は飛び回った後にドラコーの元へ来て霧散する。
「とりあえずはこんな物か。」
「その様子だと製作は成功したようだな。」
「その通りですよマルティヌス。とりあえず欠点としてはまず実力の固定ですね。材料に工夫すれば所有者に合わせた実力になると予想してます。そしてもう一つの欠点は具現化させている間は精神力を消耗し続ける点ですね。ですがその代わりに自身を助けてくれる仲間が増えるのは利点となります。」
そう言ってドラコーは炎の鳥が彫られた指輪を外して今度は2本の剣をとる。
一本は無数のパーツに分かれた剣、もう一本は生物をそのまま剣の形にした生々しい剣。
無数のパーツで構成された剣はドラコーの意思に応じて形状を変化して大剣に変化したり蛇腹剣となったりした。
ドラコーは性能を確かめるように試し切りを行いやがて評価した。
「変形武器は製作としては成功しましたが武器としては失敗ですね。形状の変化には成功しましたが強度が弱すぎます。成長する武器も製作としては成功しましたが生物よりなのが問題ですね。普通に食事を摂らせないといけないのが最大の欠点ですね。つまりこれらは失敗扱いですね。」
そう言ってドラコーは2本の剣を置き炎の鳥の指輪をまた持った。
「今はこちらを優先して研究するとします。エニュオの事も含めてオラリオが心配ですからじっくり待つとしましょう。」
そう言ってドラコーはオラリオの方角を見つめるのであった。
if 生命を宿した武具で戦うのは間違っているだろうか?
武具はさまざまな形で主人公を助ける。
時には一時的に生物の姿で実体化して共に戦い、時には一時的に武器の形状を変化させる事で戦いやすくする。
この話のヘスティアナイフは成長するだけでなく形状変化による戦闘のサポートに一時的な分身の実体化によるサポートもしてさらにヒロインにもなる。
実質エルピスだが戦闘もしてくれるのが1番の違い。