世界を欺く少女の話   作:めめ師

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第13話です。楓ちゃんの強すぎず弱すぎないちょうどいい塩梅の描写が分かんない...
めっちゃ強い人なんだけど、ちゃんと対策のできる強さにしないといけないからね。
あんま強くし過ぎると今後マジで困ることになるからね。ていうかすでに困ってる部分はある。


神野区戦

「良し...それじゃあ、始めようか」

「...気をつけろ、こいつの個性届は幻だが、実態のある手を操ったと聞く。」

「コインはミスディレクションとのことだ...騙されるなよ!」

 

楓は楽しそうに笑いつつ、手を広げてヒーローと対峙する。

 

「ふふ...じゃあまずは様子見だ」

 

楓の周りを陣取るヒーローに向けて現れた巨大な手が襲う。

 

「迎撃しろ!耐久力は低い!」

「クッ!脳無もいるとなると厄介な!」

 

楓は笑みを浮かべつつ対応に追われるヒーローを目で追っていた。

 

「余裕ってか!油断してると足元すくわれんぜ!」

 

幻の手を迎撃したグラントリノが楓に向かって突っ込む。楓はそれを一瞥してなお、動かない。

グラントリノが楓に蹴りを入れるが楓には当たらず透過する。それどころかシンリンカムイ、エッジショットの攻撃すらも当たらない。

 

「チッ...!やはり幻...本体を叩かないと意味ないな!範囲攻撃のできるやつはやれ!さっきまでシンリンカムイが拘束してたんだ!近くに入るはずだ!」

 

偽物に攻撃しても意味がないとあきらめたエッジショットが周りのヒーローにそう叫ぶが、

 

「私は本物だよ?ちゃんと警戒しないとダメじゃん。」

 

ナイフを取り出した楓にエッジショットが斬られた。

 

「エッジショット!くそ、実態があるだけの偽物かもしれん!範囲攻撃は継続しろ!」

「アッハ!随分頑張るねおじいちゃん!もう引退時じゃないかな!?」

 

攻撃の当たらない楓と縦横無尽に飛び回るグラントリノが一進一退の攻防を繰り広げる。

そこに幻の手と脳無を撃退したシンリンカムイ加わった。

 

「体に触れられずともその武器は本物であろう!?」

 

楓の持つナイフをシンリンカムイの木の腕がつかみ取り上げる。

 

「だから何!?武器がなきゃ戦えないとでも!?」

 

そう言った楓は懐からコインを取り出し投げようとする。

 

(出たな!ミスディレクション!何が起こるのかはわからんが結局やらせなければ同じこと!)

 

グラントリノがそれを警戒してコインをはじこうと手に向かって突っ込むが、楓はそこにカウンターの拳を合わせた。

 

「反応が遅くなってるし息も上がってるよおじいちゃん!そこで休んでな!」

 

そういった楓は今度こそコインを放り投げ、

 

次の瞬間、シンリンカムイも外で戦っていたままの警察やヒーローたちも、全員が倒れふすのだった。

1人を除いて。

 

「私を警戒してかな?ずっと炎を纏ってたねぇ。それは正解だけど、使い続けるにも限度があるんじゃない?エンデヴァー。」

「ぬかせ。貴様を直ぐに片付ければ済むことだ。」

 

エンデヴァーが不意打ち気味に炎を飛ばすが当然、楓も避ける。この攻防を数度繰り返した後、エンデヴァーが目を見開く。

 

「こんな低温じゃ牽制にもならんか。では本気で行くぞ!ヘルスパイダー!!」

 

エンデヴァーの指から伸びる炎が格子状になって楓に迫る。が、楓は避けずにその炎を受ける。

 

「な!?当たっただろう!幻術と言うやつか!?」

「いい温度だけど、真夏日の方がまだ萎えるな!エンデヴァー!」

(炎は当たっていたから実態はあった!だがやけどすらしないとは...複数個性を持っているということか?)

 

その時、エンデヴァーの持つ通信機にひとつの通信が入ってきた。

 

『エンデヴァー。こちらは終わった。オールマイトが勝ってくれたぞ!そっちはどうだ!?』

「こっちはまだだ、だが遊びはこれまでだ!俺も本気でかかる!」

「...ん?向こうは終わったの?どうなったって?」

「オールマイトの勝ちだ!貴様らのボスは敗北。このまま逃げても時間の無駄だろう!大人しく捕まれ!」

「ふーん...向こうは終わりか...じゃあ私用事を思い出したから行くね!」

 

そう言って楓はコインを取りだし、放り投げた。

 

「またそれか!種がなにかは知らんがさせんわ!」

 

エンデヴァーが本気の炎で放り投げたコインを一瞬で焼き払うが、その炎が晴れた時には既に楓は消えていたのだった。

 

 

 

神野区某所、オールマイトがAFOを下した後、強敵を破ったことで、安心感が支配する場に新しい敵が現れた。

 

「おーい起きてるー?...落ちてるね。完全に負けちゃったかー。ま、あなたならどうせ今後の保険とか持ってるんだろうね。だけど残念、あなたはここで終わりだよ。恨みも憎しみもなく社会を牛耳るだけの存在にラスボスはやれない。

これからは弔君の時代だよ。あなたもわかってるでしょ?弔君なら最高のラスボスになれる。どんどん育ってるよ。...長いことおつかれだけど、そろそろ引退しなね。」

 

その場にいた全員が声のする方へ顔を向けると倒れふすAFOの元でしゃがみこみ、その首を掻っ切り、心臓へナイフを一突きする楓の姿があった。

 

「さて、ついでにオールマイトとも遊んどこうかな。消耗してるだろうし、殺すにはいいタイミングだ。...ん?」

 

そう言って周りを見渡す楓の目に1人の人物が映り込む。

オールマイトによく似た服装。さっきまで戦っていたであろう跡、ボロボロの体、オールマイトが弱体化してるという情報。

それらを元に楓はひとつの結論にたどり着く。あれはオールマイトだと。

それを認識した楓は大笑いしたあと、今現在ライブ放送しているであろうカメラに向かってお辞儀をする。

 

「さあこれまで抑圧されてきた皆様方、大変長らくお待たせ致しました!

平和の象徴が全身全霊をかけて巨悪を打ち倒すというハッピーエンドの物語!これよりはその続きを!

平和の象徴の居なくなった世界で、これからどうなるのか、勧善懲悪の帰結したその先を、私たち(敵連合)が紡ぎましょう!」




つい言わせたくて書いちゃったけど、楓ちゃん小4でドロップアウトしたにしては語彙力高すぎない?気に入っちゃったので修正しないけど。代わりに裏社会に入った後に勉強を見てくれたり、個性を育てる手伝いをしてくれた人がいる設定を生やします。今後も都合がよくなるからね。その人が今後出てくるかどうかはわかりません。
ということでAFO退場です。私が書きたいのは死柄木弔のお話。原作読んでるときも思ってたけど、これ以降のAFOは完全に敵も味方もないお邪魔キャラだったからね。私は好かんのです。
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