世界を欺く少女の話   作:めめ師

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第15話です。私の文章力がなさ過ぎて原作会話にナチュラルに楓ちゃんを混ぜられてねぇ...
あと原作参考にしながら書くとつい会話だらけのパートが増えていくのも何とかしたいな...


次の時代は

「八斎會と協力するだって?」

 

あれから数日後、敵連合を集めた死柄木が説明をする。

 

「あぁ。何度も言わせるな。あちらの計画には旨みがある!トガ、トゥワイス!今日からお前らはヤクザだ!」

「つまらねぇ冗談だ、面白ぇよ死柄木」

「黒霧も持ってかれそうだったが粘ったよ。まあ実際、あいつはあいつで今大事な案件に取り掛かってるしな。移動については地下からのルートで...」

「何が旨みだよ!?冷徹ぶりゃリーダーか!?感化されちまったかあのマスク野郎に!

あいつはマグ姉を殺したんだぞ!あいつはMrコンプレスの腕を吹っ飛ばしたんだぞ!あいつは...!俺が不用意に連れてきたんだぞ!!?

...俺だって人間だぞ...!?死柄木!

トガちゃんもよぉ!何とか言えよ!」

 

仲間を殺したやつらへの協力はごめんとばかりにトゥワイスは抗議し、トガもそれに続く。

 

「弔君にとって私たちはなんでしょう?私にとって敵連合は気持ちがいい。ステ様がきっかけでした。私も私のやりたいように...行きやすい世の中に、できるものならしてみたいと思うのです。ねェ弔君。何のために辛くて嫌なことしなきゃ行けないの?」

 

ナイフを向けられた死柄木はゆっくりと顔の手を外しながら答える。

 

「......そうだな、俺とお前たちのためだ。

向こうは連合の機動力を削ぎ、且つ有用なお前らを懐柔したいんだろう。外堀から取り込んで従えたいんだ。ハナから対等になんて考えてもいないのさ。トゥワイス、責任とらせろと言ったな。

こういうとり方もある。俺は、お前たちを信じてる。」

 

隠れ家の1番奥に座っている楓の笑みには誰も気づかない。

 

 

 

数日後、死穢八斎會にて極道をやっていた2人から連絡が入った。曰く、死穢八斎會の壊滅及び、身柄の搬送。そこを襲撃してはどうかという提案だった。

それを受けて残る敵連合の面々は現在高速道路を走っていた。

 

「将棋ってさ、要するに玉を取ればいいんだよな?」

「急に何の話?マイブーム?」

「そう単純じゃねぇぞ」

 

「うん、言ってた通り来たぜ。八斎會から最寄りの敵病院へはこの高速に乗るのがいちばん早い。連絡ありがとね。トガちゃん有能でおじさん頭上がんねぇや」

『連絡は仁くんの指示です。私は出久くんに見とれてたので。むしろそちらの手を煩わせてすみません。』

「片方ねえけどな」

『しばらく警察の動きを見てましたので可能性は高いです。核の子は手に入れられませんでしたが、完成品がまだそちらにあると考えているのです。

なかったとしても、アイサツしておきたいでしょう?』

 

コンプレスが電話を終えたと同時、件の護送車とパトカーが敵連合の乗るトラックに近づいた。

 

「おいトカゲ、ふらついてんぞ。俺酔いやすいんだ。」

「トカゲはダメだ!スピナーだ!ゲームで鍛えた俺のドライビングに文句でも!?」

「何キレてんだうぜぇ」

「まあまあ、多少の揺れなら私ごまかせるから我慢しなよ」

「警察を襲うことが本当に真のヒーロー社会、ステインの意志に沿うのか...おれは逡巡してるのだ!」

「必要な犠牲さスピナー、運転頼むぜ」

 

一行は会話を終え、荼毘が護送車襲撃の火蓋を切った。

が、炎が晴れたと同時に見えたのは砂におおわれ、炎の影響を一切受けていないパトカーだった。

 

「なんだアイツ」

「敵連合...!社会に仇なす悪鬼の徒!」

「ヒーロー...そりゃいるよなァ...ダルい!

スピナー、減速!」

 

トラックが減速し、近づいたことでヒーローが荷台の中へ大量の砂をぶつけてきた。

楓はそれを個性で具現化した手で防ぐ。

その隙に死柄木がパトカーに飛び乗り、ヒーローに触れようとするが、ヒーローの纏う砂によって阻まれた。

 

「天敵ですね...」

「五指で触れて崩壊させる個性!砂塵は掴めまい!」

「有名人だな」

「死柄木はミスディレクション、行こう。

パトカーふわり空中浮遊。タネも仕掛けもございやせん!」

 

コンプレスの圧縮した大岩がパトカーの下で広がり、パトカーを突き上げた。

 

「...無理があるでしょ」

「仕掛け丸見えだな」

「そこうるさいよ!」

 

楓と荼毘が口々にツッコミを入れ、トラックから飛び降りた。

一方、護送車の方は死柄木が転倒させ、高速道路上で止まってしまった。荼毘が運転手を助け、着地したヒーローに近づく。

 

「そうそう、ヒーローは人命優先しちまう」

「...ここ最近各地で焼死体が相次いで見つかっている」

「お、噂になってる?嬉しいねェ」

「遺族の気持ちを考えたことはないのか!」

 

砂でつくりあげたライオンのようなものが荼毘へ飛び掛るが平然とそれごと燃やしてしまう。そしてその隙を着いたコンプレスの圧縮によってヒーローは敗北したのだった。

 

「あっちち...砂って燃えねえよな」

「見た感じ上半身しか砂化出来ねぇっぽいから死ぬだろ」

「もう終わったし良いでしょ。行こ」

 

3人は転倒した護送車の方に向かうのだった。

 

 

「なあにが次の支配者になるだ」

「殺しに来たのか」

「いーや、お前が最も嫌がることを考えた。俺はお前が嫌いだ、偉そうだからな。」

 

それを聞いたコンプレスが治崎廻の左腕を圧縮しながら同意する。

 

「俺も」

「これさあ、ふたつあるけどどっちが完成品?まァ...いっか。」

「.........返せ」

「あのなオーバーホール、個性消してやるって人間がさ、個性に頼ってちゃいけねぇよな?」

 

死柄木は治崎の残った右腕に触れて崩壊させ、身体に登りきる前に腕を切り落として止めた。

 

「これでお前は無力非力の無個性マン。

 

お前が費やしてきた努力はさあ!俺のもんになっちまったよ!!これからは加える指もなくただただ眺めて生きていけ!頑張ろうな!!」

「すぐ追ってが来るぞ!早く乗れ!」

 

スピナーが声を張り上げ、それを聞いた。敵連合の面々はトラックへと向かう。

 

「ついでに私もあんた嫌いだから、これあげる。」

 

少し遅れて楓も治崎に対して、幻術で失った腕が傷み続けるように錯覚させた。

 

痛みからか、屈辱からか、叫ぶ治崎を他所にトラックへと乗り込む敵連合だった。

 

「次は、俺たちだ。」




基本原作準拠なので、死穢八斎會編はほぼカットになりました。出向組に入れたり、襲撃時に邪魔したりで、絡ませるのはできたっちゃあできたんだけど、ちょいむずくて諦めた。そーりー。
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