世界を欺く少女の話   作:めめ師

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第20話です。最初は超常解放戦線での話もかけたら書きたいなと思ってましたが、結構難しくて辞めました。
ホークスとの会話あたりならやれそうだったけど、そのほかの面子と楓ちゃんあんまり合わなさそう。堅苦しいトランペット、めんどくさいスケプティック、上っ面リ・デストロ。楓ちゃんが嫌いそうなタイプがいっぱいだあ。


群訝山荘襲撃

アジト内部をスケプティックがパソコンを操作しながら走り回っていた。

 

「分倍河原!やりやがった!どこ行った!?くそっ!やりやがった!!ああ最悪だ!!

 

ヒーローが来る!!」

 

その声と同時にアジトが左右に裂けた。

 

「会議は中止だ議事堂に伝達!遊撃連隊(ヴァイオレット)人海戦術隊(ブラック)前へ!支援連隊(ブラウン)も出ろ!情報連隊(カーマイン)は議事堂に!」

「やられたなMrスケプティック。切り替えていこう」

 

そういって戦士たちが前に出る。

 

そのころ、楓は自身の部屋にいた。

「地震...なわけないか。ヒーローが来たってとこ?まあ、出るか」

 

楓も部屋の外へ向かい、ヒーローたちを迎撃に出る。

外に出ると、すでに戦闘は始まっていた。遠くから目に見えてわかるほどに解放戦線側が押されていた。

 

「これは、もう手段を選んでる暇はないな」

 

そういって楓はヒーローの集まるなるべく広い範囲を幻術で落とし穴と化し声を張り上げる。

 

「こうなったら連隊に意味もない!広域攻撃のできるものは遠慮するな!対多戦闘はヒーローのほうが確実になれてる!各隊長が来るまで持ちこたえろ!自分のやれることをまずやれ!」

 

そういいながら楓は状況を整理する。

 

(エンデヴァーがいない。別行動?ここにいないのは不自然、同時に何かをしてる?わからないな、今は置いておこう。エンデヴァーがいないならこの戦場は外典君と荼毘君とトゥワイスさんで抑えられる。今一番まずいのは...対多戦闘が苦手な人、トガちゃんとコンプレスさんとスピナー君!!)

 

そう考えた楓は幻術により作り出した巨大な手を複数ヒーローたちに向かわせながら、アジト内部を走りだした。

 

 

 

「いた!トガちゃん、コンプレスさん!無事だね。あの戦場は外典君、荼毘君、トゥワイスさんでどうにでもできる。二人はとにかく捕まらないように...トガちゃん?」

 

二人を見つけた楓は指示を出すが、放心したように動かないトガに疑問を投げる。

 

「トゥワイスが...おそらく、死んだ。ホークスにって...」

「...は?」

 

楓は放心しているトガのほうに目を向けるがいつのまにかいなくなっていた。

 

「トガちゃん!...っ!コンプレスさん!とにかく捕まらないように!この戦場にはエンデヴァーとか、他の上位ヒーローが何人かいない!逃げるだけなら何とでもできるはず!」

「エンデヴァーがいない...?まさか死柄木のほうにいるんじゃ...!」

 

コンプレスの言葉にはっとなった楓は、歯を食いしばる

 

「弔君が起きるまであと1か月だった...ホークス...!」

 

そういった楓はコインを投げて前線へと向かうのだった。

 

(蛇腔病院側に今向かうのは無理!もう終わってるかもしれない!ドクターが緊急で弔君を起こしてくれてることに賭ける!トガちゃんは変身したら見つけられないから、とにかくは私は前線を!

範囲攻撃は足りてる!個々で強いやつを抑えなきゃ!)

 

辺りを見渡した楓はそこで、多くの戦士を捕まえて回るシンリンカムイに目を付けた。

 

「シンリンカムイ!そこまでだよ。」

「盗堂楓!神野で雪辱を晴らさせてもらうぞ!」

 

シンリンカムイが木の腕を伸ばして捕らえようとしてくるが、楓もよけつつ前に出る。

―が、伸びた腕から生えた枝が楓の体を捕えたのだった。

 

「学習してないの?神野でも駄目だったよね!」

 

そういって楓の体が拘束をすり抜けるが。

 

「学習してるに決まっている!とらえ続ければ攻撃に転じることはできんだろう?」

 

そういって伸びた腕をさらに枝分かれさせ、楓を捕え続けた。

 

「っち!めんどくさいなあ!」

「それはこちらも同じこと!互いにじり貧だな!」

 

そうやって何度かの攻防を続けたがふいに地面が割れ、そこから巨大な手が伸びてきた!

 

「なんだあれは!動かないんじゃなかったのか!?」

「マキア!?あいつが動いてるってことは...!」

 

ギガントマキアの稼働により死柄木の生存を確信した楓は一気に勝負を決める。

よけた瞬間にコインを放り投げて神速に、シンリンカムイの腕をすべてよけた楓は腕を根元から切り落としてその背中を切り裂いたのだった。

 

「同士よ。乗るがいい。主のもとへ向かう。」

「...わかった」

 

ちょうどギガントマキアに声を掛けられ、楓はその背中に乗るのだった。

 

 

 

 

マキアに揺られて少し経ってから、コンプレスが口を開く

「...何が起きた?」

「俺地下にいたら、掴まれて乗せられた」

「ボスが起きたんだろう。それ以外にコイツが動く道理がねえ」

「予定より早いです。」

 

荼毘に連れてこられたスケプティックが口を開く

 

「下ろせ荼毘、なぜ俺だけ連れてきた?リ・デストロをお守りせねば」

「静かに。まだ俺達に気づいてない」

 

「待ったぞ主よ!いま会いに行きます!!」

敵連合を乗せてる等のギガントマキアは周りのヒーロー達に攻撃されているのを気にもせず、高いテンションのまま行進を続けていた。

 

「とりあえず弔君は無事。おそらくドクターがヒーローの襲撃に反応して無理やり起こしてくれた。

ここに居ないのを見るに向こうにはエンデヴァー含むトップヒーローが大量に集まっているだろうね。問題は途中で起きちゃった弔君がどこまで耐えられるかだ。」

「ちょっと待て」

 

その時ギガントマキアの横を通過するヒーロー、マジェスティックとミッドナイトに向けて、荼毘が炎を浴びせる。

 

「な?バレてなかったろ?」

「っておい!」

 

が、ミッドナイトが荼毘の炎を避け前に出ていた。

咄嗟にコンプレスが妨害をしたためミッドナイトを落とすことに成功したが...

 

「ヒーローを舐めるなよ」

 

荼毘は不満げな顔をしていた。

 

「話を戻すけど、向こうの状況。ハイエンド脳無が複数体いること、ギガントマキアがテンション高いままなことから、多分弔君は無事...だと思う。

私なら一瞬で向こうまで行けるけど、いちばんマズイのはイレイザーヘッドだね。あれがいると私なんも出来ずに殺されちゃう。だから行かない、弔君を信じる。」

「とりあえずこの妨害を突破しなきゃなあ」

 

その時、ギガントマキアの姿勢が崩れ、転んだのだった。

下を見ると数多くの雄英高校ヒーロー科の学生がいたのだった。

 

「雄英!?こんなに来てんのか!」

「学徒動員ってか!?向こうも必死だなぁ!」

 

それから少し、雄英生によるギガントマキア、敵連合への攻撃を凌いでいると、要約ギガントマキアが態勢を立て直し立ち上がろうとしていた。

 

「高揚を体躯の変動エネルギーに変える個性、痛覚を遮断する個性、他にも色々...全て戦場に長く居続けるための個性なんだとさ。氏子さんが言ってたよ、こいつこそ正しく守護者だって。」

 

その時、地面が爆発し先程よりも深くギガントマキアが地面に埋まっていく。

 

「へっ、こいつは元々地面を潜るんだぜ。むしろ速度が...」

 

スピナーの言葉にコンプレスが訂正を入れる。

 

「潜ったら俺たち死ぬでしょ。

多分、俺たちを連れて来いって命令だ。俺らが縛りになってる今って...割とピンチなのかも」

「おい!呑気に話してる場合か!?」

 

スケプティックが叫ぶ。後ろからMtレディがギガントマキアの上に乗り口を無理やり開ける。それに合わせて他のヒーローも追いついてきて、敵連合の周りに姿を現した。敵連合がそれを迎撃しようとした時...

 

「二度と集らぬよう払うが最短」

 

ギガントマキアの声が響く。直後、ギガントマキアが大暴れし、Mtレディと目の前の雄英生を蹂躙したのだった。

 

「蝿は払った。同士よ、掴まってろ。」

 

ギガントマキアが立ち上がって敵連合を再び背中に乗せて行進を再開しようとした時

 

「俺は烈怒頼雄斗!俺の後ろに血は流れねぇ!」

 

1人の雄英生がギガントマキアの腕を登ってきていた。

その生徒がなにかカプセルのようなものを投げようとしている。それをトガがナイフを投げて阻止するが、

もうひとつ持っていたそれの投擲を許してしまったのだった。

 

直後、群訝山荘で戦っていたヒーローたちがギガントマキアに追いついてきた。

 

「小蠅はキリがない」

 

ギガントマキアはモグラの形態へと変化し、数分大暴れしてヒーローを蹂躙した後、死柄木の元へ向け行進を再開したのだった。




本編とはあんまり変更無しです。
実は楓ちゃんが神速で病院へ向かってそのまま気づかれることなくイレイザーヘッドを殺してれば死柄木の崩壊で全部終わってました。イレイザーヘッドは見て、認識して発動しないと効果がないと思うので。見てる範囲全部とかじゃないもんね、彼。
基本的には原作の流れにそうつもりですので、楓ちゃんはマキアに乗って移動です。
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