世界を欺く少女の話   作:めめ師

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第23話です。混沌化がどんどん進んでいきます。やばいなこれって思ったけどよく考えたらこれ原作通りなんよね...原作の状況がひどい...


vsアメリカ

まず、あの蛇腔病院跡での戦いからの出来事を話そう。

あの戦場を脱出した楓は敵連合時代の隠れ家の1つへと向かい、死柄木を寝かせた。その後、圧縮から解放された荼毘、スケプティックに雑事を任せ、楓は数ある隠れ家を周り、そこにメッセージを残した。

トガのためだった。あの場で離れてヒーローの元へ向かったトガがどうなったのかは分からない。捕まったかどうかなどの情報も今は探る余裕もなかった。

 

既にヒーロー社会は混沌としている。こちらを襲撃する余裕など無いだろうが、それでも念には念を。

翌日、起きた死柄木の体を無理やり動かさせて、タルタロス刑務所を襲撃。世に数多のヴィランを放ったのだった。またそれによって脱獄したヴィランは他の刑務所も襲撃。こちらも脳無を向かわせていたため、それのよって計7箇所の刑務所が襲撃され、うち6箇所から受刑者が解き放たれた。

 

敵連合の面々は死柄木の回復を待ちつつ、再び動き出すための準備を進めるのだった。

 

「...とりあえず目下やることは、弔君の回復と黒さんの奪還、ギガントマキア奪還。この3つだよね。後半ふたつは弔君が回復するまで正直難しいから、とにかく今は弔君の回復優先になる。」

「楓、お前でも難しいのか?あの高速移動とかでやればできそうなもんだが...」

「私の高速移動の弱点は超常解放戦線でホークスに知れ渡った。それがヒーローに共有されてないと思う?」

「...なるほどな」

「超無理やりやれば出来なくもないけど、今一番ヤバイのは海外のヒーローだよ。ニュースで派遣要請が滞ってるとは言ってたけど、いずれ来るだろう。その前に派手に動いて目をつけられるのはまずい。だからこそ弔君の回復優先になるしかないね」

 

「逃げ隠れるだけなら国外はどうだ?逃亡したのがバレなきゃいい話だ。」

「うん。それも考えたけどダメだ。

まず各刑務所の脱獄者は国外にも出てるし、オールマイト引退での治安の悪化は日本に留まってない。海外でも警備の強化は変わらない。その上、今は日本が1番治安が悪く、ヒーローが少ない。潜伏ならこの国が1番安全だよ」

「...ふぅん」

 

今はタルタロス襲撃及び、各地の刑務所からの脱獄者が暴れているおかげで、敵連合に目が向いていない。

死柄木の回復を最優先に情報を集めると共に、黒霧、ギガントマキア奪還に向けての計画を立てていた。

 

それから1ヶ月と少し。

死柄木も回復し、万全の状態が整った。

 

「回復はできたけど、その前に少し問題発生。アメリカから最強のヒーローが来る。」

「アメリカで言うと、スターアンドストライプか?」

「うん。こればっかりは本当にどうなるか分からない。私と弔君で迎え撃つ、でいいよね?」

「あぁそれでいい。ハイエンドも一体連れていくよ」

「うん。増援が来ないように他の場所でもハイエンドを暴れさせよう。今ハイエンドを失うのはまずいから途中で撤退させる。それに付随して、スピナーくん。今、君を祭り上げる動きが出てきてる。超常解放戦線の残党だろうね。それに乗っかれれば、黒さんの奪還が少し楽になると思う。正確には奪還後が。病院襲撃直後にデモをやろう。それの対処に追われてくれれば万々歳だよ。ただ、スピナー君が嫌ならもちろん...」

「いや、やるよ。俺はずっと何者でもなかった。何者かになりたかった。それでも俺がやった事は乗っかるだけだった。...今回もそうだ。俺は自分で何も出来てねぇ...それでも死柄木とお前が引っ張ってくれんなら、俺はそれがいいって思っちまうんだよ」

「...ありがとうね。スピナーくん。」

 

スケプティックは動き続けていた。超常解放戦線、いや、異能解放軍として。

 

「戦士をかき集めろ...お前たちが最も集めやすいやり方でな!気に食わん連中だが、この際乗りかからぬ訳にも行かん!リ・デストロが光明を見いだした連中だ...!

敵連合が真の解放者たる使命を背負うか否かは関係ない!祀り上げろ!彼らを本物にするのは我々だ...!」

 

 

 

太平洋上空にて、アメリカのヒーロースターアンドストライプと死柄木弔、盗堂楓は相対していた。

 

「出迎えがすぎるね...自由なやつ...お前がオールフォーワンって敵かい?」

「いや?やつの物語はもう終わってる。俺は...死柄木 弔だ。」

 

少しの会話の後に、スターアンドストライプが動き出す。

 

「陣形展開!さあ敵退治だ!お前たちの死体は必ず親族の元に返してやる!」

 

試合開始の合図に楓も死柄木も笑う。

 

「どっちが先に触れられるかだアメリカ!」

 

その声を皮切りに死柄木が攻撃を開始。楓も巨大な手を生み出し周りの戦闘機の軌道を邪魔するように動かした。

 

「手の内がわかってても対処の仕様がないってのが最強なんだぜボーイ!

"大気!これより大気は私の100メートル先正面の空間には存在できない!"」

 

周囲の大気を失った死柄木は口を塞ぐ。が、そこにレーザーでの追撃が入った。

その間、楓は何事もないかのように巨大な手を操り続けている。

死柄木はレーザーを反射させて反撃をする!それに対しスターはレーザーを手に取って防ぐ、それと同時に大気が戻ってきたのだった。

 

「What!?トムラ シガラキはまだわかるがなんで女の方も平然としてるんだ!」

「あっちの方はカエデ トウドウだ!未だにジャパンの方でも個性の全容が割れてない!」

 

死柄木はスターに向かって高速で突っ込んでいく。

 

「超パワーによる空中機動は望むところだ!」

 

死柄木はカウンターで再び脳無の元へ叩きつけられた。

 

「やるなら先にこっちだな!」

「うわっ!はや!」

 

空中で急に軌道を変えたスターが楓の目の前にやってきた。

 

「"カエデ トウドウ!カエデ トウドウはここから少しでも動いたら、心臓が止まる。"」

 

それを聞いた楓は大きく笑いスターに斬りかかった。

 

「な!?これでもダメなのか!お互いクソゲーだな!」

 

スターは離れて戦闘機の元へ戻っていく。

体制を立て直した。楓と死柄木は話す。

「わかってきたぞ【新秩序】。最強だが...ルールもある。」

「ルール付与も無制限じゃないし、死ぬ、じゃなくて心臓が止まるっていうのもそうだろうね」

「...なんでお前は生きてんだ?」

「当ててみる?」

 

アメリカ最強を前に未だに余裕を見せる2人にスターが動き出す。

 

「分かったところで対策しようがないってのはこっからだ!

大気は私の1000倍の大きさで固まる!」

 

大きな大気の塊となったスターの拳が死柄木と楓を襲った。

「ごめんこれ私無理!離脱する!」

「チッ!わかった下がれ!」

 

楓が離脱した瞬間死柄木の体が上下から押さえつけられ、動けなくなった。

 

「レーザーは1本に固まる!」

 

そして、1本に纏まってより高出力となったレーザーは死柄木の頭上から降り注ぎ、死柄木を地球に縛り付けた。

 

その時、後ろからミサイルが複数飛んで来た。

アメリカの極超音速大陸間巡航ミサイル ティアマトである。

 

「ティアマトは旋回する!」

 

飛んできたミサイルを掴んだ大気はそのままミサイルを旋回させ、死柄木のいる場所へそのミサイルを叩きつけたのだった。

 

その様子を少し離れたところから楓は眺める。

 

「何あれ...オールマイトなんか比じゃないくらいのチートじゃんか...

 

でも、こっちも大概だね。」

 

次の瞬間、ミサイルによって水の引いた海底から、死柄木が飛び出し、スターへ向かう。

 

そしてスターの顔に触れたのだった。

 

「"新秩序!大気は..."」

 

死柄木が新秩序を使おうとした瞬間、体が破裂した。

 

「弔君!?」

 

楓は即近づき、死柄木に追撃のレーザーを浴びせる戦闘機に向けて巨大な手を向かわせていた。

 

「弔君!ここは私が止めるから行って!」

 

余裕が無いのか死柄木は答えなかった。

 

その後、楓は戦闘機1機を撃ち落とした後に無事逃げ切ったのだった




なんで生きてるんですかねぇ...(2回目)
スター戦の裏で進んでいたAFOの息がかかったダツゴク戦は存在しません。レディナガンとかのね。ただA組との和解のもとになるディクテイター戦はあったってことでお願いします。あれがないとデクが戻んないからね。
そのあとのオールマイトとステインの問答。あれ良いよね。オールマイトが最後に助けた女性が「がんばろうっ、がんばれっ」ってつぶやいてるのが...頑張ろうって思わせてくれる。基本がんばれって言葉は枷になることが多いのですが、自分から頑張ろうと思わせてくれる応援ほど力になるものはありません。
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