敵連合アジト内にて
「なるほどなぁ...おまえたちが雄英襲撃犯...
その一団に俺も加われと」
「ああ頼むよ悪党の大先輩」
「......目的はなんだ」
「とりあえずオールマイトはぶっ殺したい。気に入らないものは全部壊したいな。
こういう...クソガキとかもさ...全部」
どうやらヒーロー殺しのお気には召さなかったようだ。
「興味を持った俺が浅はかだった...おまえは...ハァ...俺が最も嫌悪する人種だ」
「はあ?」
「子どもの癇癪に付き合えと?ハ...ハア、信念無き殺意に何の意義がある」
「先生...止めなくていいのですか?」
『これでいい!答えを教えるだけじゃ意味がない。至らぬ点を自身に考えさせる!成長を促す!教育とはそういうものだ』
ステインと死柄木がぶつかる。
「何を成し遂げるにも信念...想いが要る。ない者弱い者が淘汰される、当然だ。
だから
「ハッハハハ...!いってえええ強すぎだろ、黒霧!こいつ帰せ早くしろ!」
「体が動かない...!おそらくヒーロー殺しの個性...」
「ヒーローが本来の意味を失い偽物が蔓延るこの社会も徒に力を振りまく犯罪者も粛清対象だ...ハァ...」
「はーい戻りー!」
緊迫した場に似合わない声と共に扉が開く。
それを見たステインが死柄木に突き立てたナイフを抜き付着した血を舐め、個性を発動させる。その後流れるように扉にナイフを投げながらにらみつける――が。
そこにはコインが宙を舞っているだけで誰もいなかった。
(コイン?ものを飛ばす個性か?透明化ならナイフが刺さる!)
歴戦の敵は個性不明の相手に対し様々な可能性を頭に巡らせ構える。
だがコインに集中したからこそ周りをおろそかにしてしまった。
「こいつ何?殺していいやつ?」
「ヒーロー殺し...勧誘失敗だ。殺していいぞ。」
「おっけー」
いつの間にか入ってきていた楓が離れたテーブルのソファに死柄木と黒霧を寝かせ、ステインと対峙していた。
(いつの間に...高速移動の個性か...?)
「それじゃあ死んでもらおうかな!」
「お前は...なんだ?子供?なぜヴィランをやっている?」
「急に何さ?雑談?」
「貴様が徒に力を振りまくだけのごみか、それとも生かす価値のある者か、確かめるだけだ。」
楓が答えようとする前に死柄木が割り込んできた。
「おいお前...さっきから口数が多いなぁ...信念?んな仰々しいもんなんかねぇ...しいて言えばそう、オールマイトだな...あんなごみが祀り上げられてるこの社会をめちゃくちゃにぶっ壊すんだよ!!」
動かない体で声を張り上げた死柄木の圧力にステインは一歩引き、構えを解いて話し始める。
「...それがお前か...」
「あ?」
「お前と俺の目的は対極にあるようだ...だが”現在を壊す”この一転において俺たちは共通している」
「ざけんな帰れ死ね。最も嫌悪する人種なんだろ」
「真意を試した、死線を前にして人は本質を表す。異質だが...想い...歪な信念の芽がお前には宿っている。...おまえがどう芽吹いていくのか...始末するのはそれを見届けてからでも遅くはないかもな。」
「始末すんのかよ。こんなイカれた奴がパーティメンバーなんて嫌だね俺」
「死柄木弔、彼が加われば大きな戦力になる。
交渉は成立した。」
「用件は済んだ!さあ保須へ戻せ。あそこにはまだ成すべきことが残っている。」
――ステインを保須に戻した後
「結局なんだったのさ、やけにこだわりの強そうなやつ呼んじゃってさ。私らただの敵の集まりだよ?あいつが言ってた信念だかなんかないでしょ」
「戦力増強も兼ねて勧誘を行ったのですが...彼がヒーローを殺すのには何か目的があるようですね」
「くそが...せっかく前の傷が癒えて来たってのに...さっさと回復キャラを獲得しなきゃなぁ...
...よし俺達も保須に行くぞ」
「あいつと一緒に暴れんの?私あいつきらーい!」
「だからこそさ、あいつの面子と矜持を潰してやろう!
黒霧、脳無だせ。
俺に刃ァつき立ててただで済むかって話だ。ぶっ壊したいならぶっ壊せばいいって話...ハハ...
大暴れ競争と行こう!」
「いいねぇ!私も暴れてやろう!」
今夜保須市全土を未曽有の災害が襲う。
次回保須市襲撃です。楓ちゃんも暴れる予定。ステイン関係の畳み方は考えてるけどそこに行くまでノープランです。ゆっくりやっていきます。
ちなみにステインからの質問に対する楓ちゃんの答えは「楽しむため!」です。
当然斬りかかられます。返り討ち、ホールインワンです。