世界を欺く少女の話   作:めめ師

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第8話です。結構慣れてきた気がするしモチベ爆盛です。これを維持しつつ話を進めていけたらなーと思います。


保須市襲撃

「よっし行こうか!脳無は?」

「3体借りてる。全部出すぞ」

「おっけー!それじゃあ行ってくる!」

 

高いビルの上から飛び降りる楓を見届けた死柄木は望遠鏡を取り出す。

 

「さあどうなるかな?数の不利を言い訳にはさせねぇぜ?大先輩」

 

 

 

町に降りた楓はあたりを見渡す。

(脳無とヒーローが戦ってるとこを観戦してるバカを狩っていこうかな...)

「さーて脳無はどこだ~?」

コインを放り投げた神速の敵が保須の街を走りだす。

 

 

「クッソ何なんだこいつらは...!!」

「ザ・フライがやられた!!おいどうなってんだ!!何が目的だこの化け物どもは!!」

 

「おいおい...ヒーロー押されてるぞ!がんばれー!」

「なあ、さすがに避難したほうがいいんじゃねぇのか?動画とってる場合じゃねぇよ!あぶねぇって!」

「大丈夫だよ!噂じゃここにはエンデヴァーも来てるんだぜ?あんなバケモンでも簡単に燃やしてくれんだろ!」

 

ヒーローと敵が戦闘してる場面に観戦する一般人がいるのはこの社会において何ら珍しいことではない。今回のように町が破壊され火事が起きている場合でも例外ではなく。

ヒーローが何とかしてくれる。ヒーローが助けてくれる。

そういった平和ボケと呼ぶべき慢心を胸に多くのものが怖いもの見たさで火事場に近づくのだ。

目の前のヒーローが蹂躙されている光景ですら対岸の火事だと信じて。

 

「その大丈夫の根拠はどこにあるんだろうね~?今まで大丈夫だった?じゃあこれからも大丈夫だって?残念!私が来た!」

「へ?」

 

急に聞こえた声に驚きそちらに顔を向けた瞬間

ナイフで首を切られた。

周りの見物人は目の前の光景を信じられず硬直する。

楓はそのうちの一人に笑みを向けながら近づき胸にナイフを深く刺す。

 

「いつまでも対岸の火事だとか思ってちゃだめだよー。敵なんてそこらに腐るほどいるんだから」

 

二度目の殺人を前にして見物人は皆、ようやく状況を理解した。目の前の女子高生は敵なのだと。

多くが悲鳴を上げ逃げ惑う中楓は腰を抜かして倒れこんだ男性に近づいていく。

 

「ひぃっ...なんで...やめろっ...来るなぁ!!助けて!!ヒーロー!!」

「ヒーローはずっと助けてくれてるんだよ?無視したのが君たちじゃん?きっとこれは...そう、天罰ってやつだよ!ドンマイ!」

 

倒れこんで腕を振り抵抗する男を踏みつけ一刺し。

 

そこに騒ぎを聞きつけたヒーローの一人がやってくる。

 

「お前!何をしているんだ!これ以上は俺が許さんぞ!おとなしく捕まれ!」

「皆あっちで苦戦してるよ?行かなくていいの?」

「お前が優先だ!くらえ!ロケットパンチ!!」

 

そう叫んだヒーローが前に構えたこぶしが飛んでくる。

 

「なかなか早いけど直線的。そんな技名も叫んじゃうとこれから何が起こるのかわかりやすくて仕方ないよ?」

 

楓は飛んできたこぶしを斬りつけつつヒーローに突撃する。

腕を斬られてひるんだヒーローはそのまま胸も切られてしまうが楓をにらみつけてこぶしを振りぬく。が、楓はそれも簡単によけ尚もカウンターを叩き込む。

 

「ヒーローやっててテレフォンパンチってどうなのさ...戦闘経験少ない感じ?」

「ぐっ...黙れ!よくも切ったな!殺してやる!!」

 

体を斬られ激昂した相手は殴りかかってくる。それと同時、後方から先ほど放った手が飛びながら戻ってくる。

(俺のロケットパンチは戻ってくるまでがセットだ!このまま後頭部にぶち当ててやる!)

「ヒーローらしからぬ言動...最近似たようなの見たな...あなた、視線でやりたいことわかりやすすぎるよ」

「え?」

 

楓は振り向くこともなく飛んできた手を躱すと、そのまま横一文字にヒーローを叩き切った。

 

「うーん、弱い!そこらのチンピラと同程度だな!」

 

笑みを浮かべた敵はすぐさま次獲物を探してあたりを見渡すのだった。

 

 

 

「お、脳無いた」

 

脳無を見つけた楓がその近くにいる見物人のもとへまぎれると、唐突に落ちた脳無へ向けステインがナイフを突き立て殺した。

(あちゃーそうなっちゃうか)

そのまま見物人へナイフを向けようとしたその時、ステインの声が聞こえる。

 

「贋物...正さねば―...誰かが...血に染まらねば...!

ヒーローを取り戻さねば!!来い、来てみろ贋物ども

 

俺を殺していいのは本物の英雄(オールマイト)だけだ!!!

 

それを聞いた楓は前に出る

「その血に染まるだれかはお前だよ。ヒーロー殺し。弱い者が淘汰される...だっけ?...私たちの方が強かったな。せっかくの敵人生だ!楽しまなきゃ!来世は立派な敵になれよ!」

その言葉と共に楓はステインの首をナイフで切ったのだった。

(最後抵抗しなかったなー気絶した?)

 

それを見たエンデヴァーが吠えながら突っ込んでくる。

 

「貴様!敵連合だな!」

「やっべー熱い!逃げろー」

 

先ほどまでいた見物人の中に紛れ込みカメラを構えている人に話しかける。

 

「あなたもそう思わない?せっかくの一度きりの人生なんだからさ!ヒーローならヒーロー、敵なら敵で楽しんで生きてこーぜ!」

「「「うわぁぁあ!!!」」」

「逃げるな!おとなしく捕まらんと燃えることになるぞ!」

「うっひゃ~にっげろ~!!」

 

そういって楓はコインを放り投げるのだった。




楓ちゃんバイオレンス!元々テンション高めなんだからまあこうなるよねっていう。
しかもこれ楓ちゃん初戦闘か。ほんとならネームドと戦わせたかったけど保須に誰がいるんだとかバイオレンスを出したいし相手には死んでもらうかとか考えてたら知らん奴が生えてきてました。
原作と結構変えてみました。果たしてステイン信者たちは連合に集まってくれるのか。無理じゃね?これ
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