「戻ったよ〜」
「お疲れ、大手柄だな。これで明日の新聞は俺らが飾ることになる。」
「お、機嫌いいねぇ。私も頑張った甲斐があるってモノよ!」
次の日、朝刊にて
「ヒーロー殺し殺害、敵同士の対立か...
「まじ??私結構暴れたと思ったんだけどな〜。
ニュースもそんな感じだ、あいつの深堀とかまでやってる」
「...ちっ」
「裏社会の方では我々の話題も上がっていますよ。」
「お!どれどれ?」
「近頃は法を犯してまで〜ってやつも減ってなぁ
仲間も売れねぇっつって嘆いてるばっかだよ、困ったもんだ」
「ライセンス無しでのサポートアイテムやらコスチューム開発・売買は罪重いからねぇ...それに最近じゃ正規のサポート会社がヒーローの資格ねぇやつに横流ししてるっつう噂まであるしなァ」
「オールマイト以前が懐かしいよ...
あんときゃ俺も若かったし衝動が国全体に充満してた。引退時かねぇ...」
「そこだよ、聞きな。
ここだけの話だ、面白い儲け話がある。あんたら組合の品質を心底評価してるからこそ話すんだぜ
この動画みたか?今最もアツいヒーロー殺しの動画だ。
今もアップと削除のイタチごっこさ、どちらも気づいてる。こいつの生き様、信念は感染していくって。
それに加えてこれだ。敵連合のメンバーによるヒーロー観戦者の殺害、平和ボケした一般人・ヒーローに敵の恐ろしさを思い出させる。ヒーローの価値を高める。ヒーロー殺しとは別の視点から社会に警鐘を鳴らす存在。次代の悪を引っ張っていく組織、敵連合。
バラバラだった悪意が今、一つの熱にあてられてヒーロー殺しが所属したっつぅ組織、敵連合に向け動き始めてる。」
「「は???」」
死柄木と楓は共に理解が追い付かず素っ頓狂な声を上げる。
「ちょっと待って何これ、なんでこんなことになってんの?」
「どうやら世間の認識では我々とヒーロー殺しは根本は同じ思想で共に行動し、途中で仲違いすることになったと思われているようですね。」
「えぇ~...見物客狙ってたのは事実だけど、そんな思惑なんてないってのに...」
「はぁ...奴の思想に充てられた連中のでっち上げだろう。なんで俺らがあんな奴を思想を共有しなきゃいけねぇんだ...くそっ!」
怒りを隠すそぶりも見せず死柄木が扉を蹴破って出ていく。
「これは弔君、長いこと荒れそうだね」
「そうなるでしょうね」
数日後、裏社会の大物ブローカーがアジトのドアを叩く。
「死柄木さん、こっちじゃ連日あんたらの話で持ち切りだぜ。何かでけぇことが始まるんじゃねぇかって」
「で、そいつらは?」
「生で見ると...気色悪ぃなァ」
「うわあ手の人ステ様の仲間だよねぇ!?ねぇ!?
私も入れてよ敵連合!」
(あーこれは弔君キレるな)
「......黒霧こいつらトバせ、俺の大嫌いなもんがセットできやがった。
餓鬼と、礼儀知らず」
「はあ?」
「まあまあ...せっかくご足労いただいたのですから、話だけでも伺いましょう死柄木弔。
それの、あの大物ブローカーの紹介、戦力的に間違いはないはずです。」
「何でもいいが手数料は頼むよ黒霧さん。紹介だけでも聞いときなよ。
まずこちらの可愛い女子高生。名も顔もしっかりメディアが守ってくれちゃってるが、連続失血死事件の容疑者として追われてる。
「トガです!トガヒミコ。生きにくいです!生きやすい世の中になってほしいものです!
ステ様になりたいです!ステ様を殺したい!だから入れてよ弔くん!」
「意味が分からん。破綻者かよ」
(まあ実際今のは名前しかわからなかったな...)
「会話は一応成り立つ、きっと役に立つよ。
次、こちらの彼。目立った罪は犯してないがヒーロー殺しの思想にえらく固執してる」
「不安だな...この組織本当に大義はあるのか?まさかこのイカレ女入れるんじゃねぇよな?」
「おいおい、その破綻JKすら出来ることがお前はできてない。まず名乗れ大人だろう」
「今は荼毘で通してる」
「通すな本名だ」
「出すべき時になったら出すさ。とにかく、ヒーロー殺しの意志は俺が全うする」
荼毘がちらりと楓を見る。
「聞いてないことはいわないでいいんだ。どいつもこいつもステインステインと...」
「いけない死柄木...」
死柄木が二人に圧を放つ
「良くないな...気分がよくない。ダメだお前ら」
衝突しようとする死柄木と荼毘、トガを黒霧がワープゲートを開いて止めた。
「落ち着いてください死柄木弔。あなたが望むままを行うなら組織の拡大は必須。くしくも注目されている今がその拡大のチャンス、排斥ではなく受容を死柄木弔。
利用しなければ全て...彼の残した思想も、我々の曲解された思想も全て...」
「......うるさい」
「どこ行く」
「うるさい!」
怒った死柄木は外に出ていく。
「取引先にとやかく言いたかないが、若いね、若すぎるよ」
「殺されるかと思った!」
「......気色ワリィ」
「返答は後日でよろしいでしょうか?彼も自分がどうするべきかわかっているはずだ。
分かっているからこそ何も言わずに出て行ったのです。オールマイト、ヒーロー殺し...もう二度鼻を折られた。必ず導き出すでしょう、納得するお返事を...」
「あー...そろそろいい?そこの二人とも、特に荼毘君はヒーロー殺しの思想に執着してるように見えるんだけど、そのヒーロー殺しを殺した私がいるんだよ?この組織。そこんとこどうなのさ」
ずっと黙っていたが楓にとってはこれが最も重要であった。
「ステインの意志を全うするうえで頭数がいるってだけだ。それにやり方は違うが世直しって点じゃ同じこと。ただし俺は好きにやらせてもらうぞ。」
「私は生きやすいようになってほしいだけです!」
「...そう...」
(うちはそもそも世直しの考えすらないんだけどね...)
ちょっと前に楓ちゃんの個性のモデルのうち一人はサフェルって話したけど、もう片方紹介すんの忘れてた!
ということでFate strange fakeよりフランソワ・プレラーティです。まあ知らなくても彼の能力のうちの一つ、幻術で環境や空間を騙すっていう能力を一つまみ。ここからコイン投げの”世界を騙す”っていう発想とUSJ襲撃時の実態のある幻という発想をいただきました。
サフェルの能力にない幻術を楓ちゃんが扱えるのはこのためです。
ちなみに私はstrange fake途中で止まってます。どっかで新しい能力と掻生えてきてても存じ上げないのでそこはノータッチでお願いします。
楓ちゃん結局騙した!って言ったもん勝ちみたいな能力だけど実際そう。チートでもいいよね。主人公だもん。