実は風邪をひいた挙句拗らせておりました。
回復報告も兼ねて魔法科の方進めようと思ったのですが、風邪ひいてる間に読んだヒロアカが面白く回復後にアニメを観てどハマりしたので今回の投稿に至りました。
相変わらずの拙作になりますが読んでくださると幸いです。
命あっての物種。
実に重みのある言葉だと感じたのは
まだまだ試作段階の域を出ることのなかった大規模戦略級術式の開発部署。前世の俺はそこで働いていた。業務内容は多岐に渡り、今思い返せば激務というレベルを超えはっきり言えばブラックだった。まあ、そんな中でも俺は楽しく働いていたということは自信をもって言える。
が、そういう時に限って何か起こるのが世の中。当時テスト中だった術式が暴走。結果として半径5kmを消し飛ばした。
原因は不明。俺の予測ではテスターの演算能力に対して術式が大きすぎた、或いは外部から何らかしらの術式干渉を受けていたというところか。
え、なんで被害範囲を知ってるのかって?
そりゃあ、死ぬ直前まで《探知術式》と《解析術式》を併用してたからね。魔法の発動が出来なくなるまで俺の脳みそには暴走した大規模戦略級術式とその効果が流れ込んできていた。そのお陰で俺は死んだにも関わらず被害の詳細を知れた訳だ。
あと特筆すべきなのは実験場が辺鄙な場所にあり、辺り一帯国有地であったために民間への被害は極小だったいう点か。これは本当に良かった。
と、まあそんな感じで俺は死んだ。もう一度言うが、俺は死んだ。
じゃあ今話してる俺は?
何を隠そうこの俺…
まあそれはいい。勿論前世と全く同じ通りという訳にはいかず、問題には何度もぶち当たった。その中でも
「個性…ねぇ」
この世界の子供は大多数が4歳までに《個性》と呼ばれる異能を発現するらしい。実際、小学校ではビックリ人間みたいなことになってる奴が一定数居た。あれも《個性》の一種だそうだ。最初に見た時は嫌悪感まで行かずとも途轍もない違和感に襲われた。
んで、俺は今6歳。小学1年生になったが…能力は未だ発現していない。当然《無個性》の判定が下りている。どうも俺の世代にもなってくると《無個性》は珍しいらしく、医者からは同情的な目で見られた。ガキが相手だからってそういう目するのはどうかと思うぜほんと。
両親はというと父が念動力系、母が読心系とどっちも《個性》という異能がある。2人の高祖父母*1が最初らしく、代々2人に遺伝してきたそうだ。
話が逸れた。まあ要は今世唯一の懸念点であった、魔法の使用制限に引っかかりそうな《個性》持ちであるという壁をちゃんと乗り越えられたということである。ここだけの話4歳を終え5歳になるまでがめちゃくちゃ怖かった。
ただ、実は発現してたけど気付いてなかった、或いはちょっと遅めに発現したってケースもあるにはあるようだから油断は出来ない。そう思い様々な手法を試したが…発現の可能性は兎も角、前世同様魔法は行使は可能であり、正しく鍛錬すればするほど魔力量と演算能力が拡張されていった。
当然ながらただ効率よく訓練した訳ではない。前世にてよく同僚や上司と雑談のネタにしていた「人生2周目ならどう魔法を鍛える?」を真面目に考え駆使して、最大効率かつ最短で強くなれるよう多大な訓練を行なった。
ただ流石に肉体改造をするには肉体が未熟過ぎたので、魔力量の底上げと演算規模と速度の拡張を重点的に行なった。目標は前世の5倍の魔力量と2倍の演算能力である。これについて幸運だったのは基礎魔力量。前世に比べて遥かに多く、これなら早いうちから大型の術式をバンバン使えそうである。
と、ランドセルも準備できたので玄関に向かう。
「明慈、いい?学校で嫌なことされたらお母さんに言うのよ」
「分かってるよ。ちゃんと向こうだけに落ち度が生まれるよう立ち回るから」
凡そ小学生らしくない話し方と物言いに絶句する母。別にこれが初めてではないけどなんか申し訳なく感じる。
◇ ◇ ◇
「雄英〜???」
「そう!雄英高校!君だって知ってる超有名高校だ!そこに行くべきだ君は!」
時間は飛び中学3年生になった。今はやけに声のデカい進路担当の教員をあしらいながら提出した進路希望の紙を見る。普通科高校進学と書いていたのだが…何故かヒーロー科に行くべきと返された。
「俺…《個性》はないんですが」
「だが君は
「あー…でも役所には無個性で申請してますし」
「数回の変更なら珍しくないぞ!」
ではなんでこの教員は俺の魔法を知ってるのか。
経緯としては《個性》を使った銀行強盗に遭遇した俺が術式でパパッと抑えたところを丁度お金を下ろしに来てたこの教員に見られたという感じだ。
ただ常識というのはなかなか覆せないもの。教員から見て俺の魔法は万能な《個性》と思われているようだった。一応馬鹿正直に伝えてみたりしたのだが、《マホウ》はマジェスティックというヒーローが使ってると言われただけだった。その《マホウ》は魔法じゃないし俺にとっちゃ業腹ものなんですけどね。
「別に人助けをしたくないって訳じゃないんだろう!?」
「いや人としてやったってだけで好き好んでやる気質じゃないです俺」
「だからこそだ!ヒーローってのは何も
そして、と一呼吸置く。
「君の
まあ、実際この世界で魔法を鍛えてなんになるのかという話ではある。元の世界ならいざ知らず、《個性》ですら日常では制限されるこの世界では異質な力である《魔法》は余計に扱いどころのないモノになるだろう。
そう考えるとこの力を振るえる立場になれるヒーローというのは存外お誂え向きの進路なのかもしれない。
「んー…じゃあ、まあ。一応ヒーロー科に行ってみます」
「…お、おお!そうか!よしよしよし!なら今すぐにでも準備しなければ!」
目をキラキラとさせて教員が慌ただしく動き回る。そこまでヒーロー科に行って欲しかったのか?
「ああ、実を言うと私のリベンジをして欲しいという点もあってね」
「先生も雄英に?」
「残念ながら落ちてしまったけどね。あ!それと我が校から雄英に合格しヒーローが誕生したという実績も欲しいんだ!」
「そっちが本音だろお前!!!」
と言う訳で蛇足
このネタ何番煎じだよって思われたかもしれませんが、まあ、そこはお目溢しいただけると幸いです。
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名前の由来はウィザード+メイジから。流石に原作者ほど名前を捻るセンスは私にはありませんでした。
前世は魔法研究者で主に術式とその他周辺器具の開発を行なっていました。非常時には戦力として招集されるぐらいの戦闘力はありました。具体的にはパワーインフレの酷い元いた世界でランキング付けすると上位にギリ食い込める程度です。
ただいかんせん
が、その反省から今世では効率よくトレーニングしあっという間に全盛期かそれ以上の強さになっています。