希望の皇を操縦するそうですよ?   作:古明地こいしさん

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1章
No.1 入学


うぅ...なんで俺と一夏は試験会場を間違えたんだ...というか近くにISの検査する場所が悪い。あいえつとあいえすじゃあ勘違いするはずだろ...というか連日押し寄せてくるマスコミとかのせいで鬱陶しい限りだ

犯罪者でもないのにネットやテレビ、新聞に載ってしまってるんだ。これはもうアレだ。ヤケになるしかない...

 

「それにしても俺のカード達が吸収されたあのIS、尋問みたいになったけど千冬さんのお陰で助かったからいいものの、千冬さんにも聞かれたんだよなぁ。なんなのかって」

 

俺自身聞いたい。なぜISがカードなんかを吸収できるんだって

 

「ん?」

 

電話が鳴っている。一夏が勉強で泣きついてきたのだろうか。携帯のディスプレイを見るとそこには鈴と表示されていた

 

「もしもし、どうした?り『どうしたじゃないわよっっ!!』っっ!!」

 

耳が、耳がキーンと鳴っている。右耳がそうなってて聞き取りづらいだろうから左耳に当て直す

 

「どうしたって...一夏と間違えて動かした。以上」

 

『一夏もなの?まぁいいわ...それでアンタどうするの?このままだとモルモット確定よ』

 

確かに、とはいえ俺は千冬さんと知り合いというか家ぐるみで付き合いがある。一夏をあの時助けたのも俺だ。いやまぁ俺も一緒に捕まったから面倒かけたのは違いないんだが

 

「千冬さんのお陰でなんとかなる。幸い...いや、不幸中の幸いに今目の前にぶっっ厚いISの参考書がある。入学までに覚えるのに時間はかかるけど睡眠時間削ればなんとかなるとは思う」

 

『アンタ、IS学園に入るの?』

 

ああ、と短く返して必読とタイトルに書かれてる本を頭に入れていく。今でも無くなったカードたちのテキストは覚えてるぐらいには記憶力に自信はある。見れば覚えられるだろう

 

『そ、なら近いうちに行くからじゃあね』

 

「ああ...って、え!?」

 

返すも既に通話は切れていた。近いうちにってまさかIS学園に来るってことなのか?

よくわからん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日が経ち、一夏と一緒にIS学園に登校する

 

「な、なぁ。見られてないか?」

 

「そりゃ、天下の女子校に男2人、しかも学生と来た。ついでに言うと男子生徒の制服、注目を浴びないわけがない。俺達ある意味有名人だぞ?」

 

「ああ、なるほど」

 

小学生の頃からの付き合いだけど、束さんは一体何を思ってISを作ったのだろうか。あと今どこにいるんだろ、前者は戦争とか色々思いつくけど後者に関しては予想がつかない

 

「事前に配られた席の表示見るに俺と一夏、相当離れてるな。ま、休み時間に話せばいいだろ。ちょっと眠いからまた休み時間に」

 

「おう」

 

こうして自分の席についたのだが...視線のせいで眠れない。いやガチ寝するつもりはないんだが前後左右から視線が酷いくらいに集まってる。一夏と俺を交互に見るぐらいにだ

 

「話しかけないの?」

 

「無理無理!あんたこそ行きなさいよ!」

 

「いやぁ、ちょっとやめとこうかな...」

 

「じゃあ私行ってくる!」

 

「「抜けがけ禁止!!」」

 

動物園や水族館の生き物たちよ。スマン、コレからは敬意を表して観察させていただきます

仕方ない。こっちから話しかけに

 

そこでベルが鳴り響く、やめとこ。どうせ一夏がいるクラス、そして俺もいるって事はまとめ役として千冬さんがいるんだろ。あの拳は痛いからな

 

先生が入ってくる。みんなは既に座ってるが...

 

「おはようございます」

 

全員沈黙、まぁ先生のおはようございますに応えるのなんて幼稚園で終わるわな

 

「え、えっと。皆さんにはこれからISについて学んでもらいます!」

 

わーお、あの先生めっちゃ頑張ってるよ

 

「私はこのクラスの副担任の山田真耶です。よろしくお願いします」

 

誰もなんも言わないのか。とはいえここで自分が「よろしくお願いします」なんて言えば浮く、色んな意味で

 

「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いしようかな。相川さんからお願いします」

 

一夏のやつ何頭抱えてるんだ?

そういや教室に入った時に見えた...

 

斜め左前の方を見ると箒が見える。髪を整えて、うむ。箒だな。しかし朝話しかけて来なかったのはなぜだろうか

 

「織斑くん!!」

 

「え!?」

 

あ、自己紹介聞いてなかった。というか一夏のあの様子だとアイツも聞いてなかったな

 

「織斑一夏です」

 

一夏の方を見ながら周りにチラチラと見てみるとみんな期待の眼差し

これはプレッシャーだな

 

(助けてくれ!百環!)

 

(知らん。自分で乗り越えろ)

 

目で返す。多分伝わらんが伝わってるだろ

 

「すぅ....以上」

 

みんなズッコケる。俺と箒はズッコケてないが。というか先生までコケてるのは面白いな

 

「え?え?痛てぇえ!!?って千冬姉!?」

 

「ここでは織斑先生だ。馬鹿者。お前は自己紹介すら満足にできんのか」

 

「織斑先生、会議終わったんですね。お疲れ様です」

 

「ああ、任せっきりにして済まない。山田くん。さて、今のやり取りでわかる通り私、織斑千冬がこのクラスの担任だ。遅刻欠席は事前の連絡が無い限り罰を下す、いいな?」

 

うん。まぁ罰云々は置いといて悪いのは確かだし千冬さんにとっては厳しくだもんな。千冬さんらしい

 

「きゃ」

 

あっ、これは...〈鈴で体験済み〉

 

「「「きゃーーー!!」」」

 

ショックウェーブがやってくる。うるさいが言ってる本人は他の奴らからも受けるのではないのか?

 

「本物よ!」

 

「私、入学してよかった!」

 

「その程度?私はそのために沖縄から来たのだから!」

 

いや地方は関係なかろうて

 

「はぁ...毎年よくもまぁこれだけの馬鹿どもが入学するものだ。さて、時間も迫ってる。九十九の自己紹介で話を進める。九十九。見本を見せてやれ」

 

その期待、答えられなければさっきの出席簿アタックが来るんですよね?

仕方ない、頑張ろう

 

「えっと九十九百環です。九十九は99を漢字で書き、百環は百にたまきの方の環でとわです。趣味は読者で知識を得ることが好みです。あとは少々運動もしています。ISについては参考書を読んだ程度なので皆さんと学んでいけたらと思ってます。1年間よろしくお願いします」

 

頭を軽く下げて着席する。するとどうだ?拍手が、織斑家以外のものから拍手があった。って山田先生も拍手するの?

 

「九十九、よくやった。いいか織斑、自己紹介とはああやってするものだ」

 

「でも千冬ね「織斑先生だ」はい、織斑先生」

 

出席簿が上げられた所で直ぐに言い直した一夏

 

授業が始まり、黒板に書かれてあることをノートに執り、大事そうなものはもうひとつのノートに書き写す

 

「織斑くん。ここまでで分からないことあるかな?」

 

「...はい。全部わかりません!」

 

またもやズッコケが、俺はコケる余裕はないので今のうちに書き写す。ズッコケるのに箒が混じってたのを見るに今回は流石に予想外だったのだろう

いやまぁISと関わりが無かった男がいきなりISの専門学校に入ったらそうなるけど少しぐらい覚えてても...

 

「織斑、事前に渡しておいた参考書は読んだか?」

 

「...ああ!古い電話帳と間違えて捨てまし痛てぇ!?「必読と書いてあっただろうが!馬鹿者!」...」

 

捨て...いや、捨てるのは流石に...

 

「九十九は?」

 

「一応"ほとんど"は読みましたが分からない所もあるので今後聞きに行くかと。あと参考書は持ってきてます」

 

そう言ってクソ重いカバンから取り出して見せる

 

「アレくらいできんのか貴様は...何時でも質問しに来い」

 

「分かりました」

 

「再発行しておいてやるから1週間で覚えろ」

 

「い、いや、アレを1週間は」

 

無言の圧力で黙る一夏

でもまぁ文句は言いたくなるよな...受験勉強が全部無駄になったんだから...いや無駄というかそのための努力が変な方向に向いたというか

努力は無駄では無いけど

 

休み時間に一夏の所に行く

 

「大丈夫か?一夏」

 

「む、無理...1限でこれとか...頭に入んねぇって...百環はわかるのかよ?」

 

「ある程度は。読んで字のごとくってな。ただ専門的なものは分からないのがあるから聞くつもりではあるが」

 

マジかとボヤく一夏を他所にやってきた人が。俺と一夏のよく知る人物。箒だ

 

「ひ、久しぶりだな。一夏、百環」

 

「久しぶり」

 

「やっぱり箒だよな?久しぶりだな」

 

「お互い元気にやってたんだな。箒はなんでIS学園に?」

 

「...強さのため...だ」

 

ふーんと答えて深くは聞かないようにしておく。一夏もそのつもりらしい

 

こうして1日が過ぎて俺と一夏が誰もいなくなった教室で座ったままの状態、一夏が元気になるまで待ってるつもりだ。俺?俺は大切なヤツに線引いて一夏に分かりやすく覚えるべき所、省くべきところを見やすくしている最中だ

もう終盤まで来ている

 

「一夏、そろそろ行くぞ」

 

「んぁ、ああ。悪いな。待っててもらって」

 

「いいって、それよりホラ」

 

参考書を机の上に置く

 

「コレは?」

 

「覚えといた方がいい所に線引いてるからコレ見てなるだけ早く覚えろ」

 

「百環、俺はお前と友達で良かったと思ってる」

 

「こんな事で喜ぶな....」

 

こうして帰ろうとしていると

 

「良かった!まだ学校に残っていてくれて」

 

山田先生が肩で息をしながら教室に入ってきた。何か連絡事項だろうか

 

「お二人の寮の部屋割りが決まったので鍵を渡しに来ました」

 

「え、暫くは自宅から登校って聞きましたけど...違ってたか?」

 

「いや、俺もそう聞いてた。という事は何かしら外にいるとまずいって事ですよね」

 

「そうですね...最悪攫われちゃったり...ああ、例え話ですよ!?はい。この鍵を」

 

ありがとうございますとお礼を言うとカバンを持ち直して

 

「んじゃ一旦帰宅して必要なもの取ってくるか」

 

「それは私がやっておいた。と、言っても携帯の充電器などの必要最低限の生活必需品だけだがな」

 

千冬さん...まぁそりゃそうか。学校に変なもん持ち込んで風紀を乱したら問題だろうし

 

「ありがとうございます。織斑先生」

 

「サンキュー!千冬ね痛てぇ!?」

 

「お、お前は学ばないのか...一夏...」

 

教師陣と別れて寮棟へと歩いて向かう

 

「にしても0099番か。なんの因果か...」

 

「え?お前の部屋番、99なのか?」

 

「そうだけど...まさか....違うのか?」

 

「ああ」

 

俺と一夏は遠い目をしながら歩く、はぁっと

 

「お互い同室のヤツと仲良くしよう...」

 

「お前はラッキースケベを起こすなよ」

 

手をヒラヒラと返して99番の鍵を扉にさす前にノックをする。返事はない

再びノックをして声をかける

 

「同室となった第2号男性パイロットの九十九百環です。入室しても宜しいでしょうか?」

 

中からええと返ってきたため鍵を回して入る。すると

 

「ご飯にする?お風呂にする?それとも...わ・た・し?」

 

中には裸エプロンという。水色髪の女性がいた

使うISというか形態

  • ホープ系列のみ
  • No.なら1〜100まで
  • No.39とCNo.39だけ
  • 上に加えてシャイニングも
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