異分岐の記録集(主人は居ません。野良ポッドです。 番外編)   作:やみばら

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初期の初期にお試しで白塩化症候群を題材に書いてみたものを描き直しました。

別にドラえもんに恨みを持ってる訳ではないですよ。

それに決して本編の時間稼ぎではアリマセンよ。

ちなみに私の書いている本編とは無関係ですし、NieR原作とドラえもん原作とも無関係です。

“もしも、ドラえもんの世界に白き巨人が現れたら”


番外編 白塩化症候群×ドラえもん

 

 

 あら?

 

 

 

また来てしまったのね

 

 

 

おかえりなさい

 

 

 

(ケージ)』にようこそ

 

 

 

今日はどんな用事かしら?

 

 

 

・・・この記録をみたいの?

 

 

 

これは白塩病と2人の親友の話ね

 

 

 

この記録は本来、削除されるものだったのよ

 

 

 

けど、これも大切な記録

 

 

 

記録は手をかざす、もしくは直接触れることで見られるわよ

 

 

 

言うまでもないけど、心の準備は出来てるかしら?

 

 

 

じゃあ、やってみて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…成功よ

 

 

 

それじゃあ、いってらっしゃーい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────────

 

 

 

とある病室の椅子に僕は座る

 

 

 

 

 

「...のび太くん」

 

 

 

 

 

病室のベッドの上で安らかな顔で眠る、体が白く変化してしまった少年に問い掛ける

 

 

 

 

 

「...もう、また昼寝かい?」

 

 

 

 

 

静かな空間に一定間隔で響く電子音、しかしその音はアラート音に変わっていく

 

看護師や医者は来る気配がない

 

 

 

 

 

「目覚ましも鳴っているのに起きないなんて、まったく君は...」

 

 

 

 

 

少年の呼吸がだんだん弱くなっていくのが嫌でもわかる

 

 

 

 

 

「...ごめんよ、のび太くん」

 

 

 

「君の未来を守れなくて...」

 

 

 

 

 

自分の体が淡い光を放ち始め、光の粒子のようなものが出始める

 

 

 

 

 

「...しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫は今ごろ、どうしているかな」

 

 

 

 

 

5人で冒険した日々、何気ない日常

 

 

 

 

 

「君はスネ夫に張り合おうとして僕に道具をねだってきていたね」

 

 

 

「...それで調子に乗った君が道具を乱用して最終的にひどい目にあったりしてたっけ」

 

 

 

 

 

そっと少年の白くなった手を握る

 

その手はざらつき、力を入れれば崩壊してしまうほどに変化していた

 

 

 

 

 

「...あの日からすべてが変わってしまった」

 

 

 

 

 

6.12事件から始まる負の連鎖

 

致死率100%の白塩化症候群の蔓延

 

塩に変わっていく人々

 

狂暴化した人

 

“魔素”と呼ばれる科学と対をなす未知の存在

 

元の歴史にはない出来事の数々

 

 

 

 

 

「...何度も修正しようとした、けど駄目だったんだ」

 

 

 

 

 

タイムマシンで何度も事件当日に行こうとした

 

だが、当日に近づこうとするとタイムマシンの調子が悪くなってたどり着けなかった

 

おそらく魔素が時空間自体にも影響を与えているのだろう

 

例えたどり着いても、未知の魔素に対して科学の結晶であるひみつ道具だけでは対処は不可能に近かった

 

 

 

 

 

「せめて白塩化だけでも食い止めようとやってみたけど...」

 

 

 

 

 

道具で時間の流れを遅らせることは出来ても、白塩化自体を治すことが出来なかった

 

 

 

 

 

「・・・ごめんよ。のび太くん」

 

 

 

 

 

自分の身体から出る光の粒子の量が増えていく

そしてだんだん自分の体の輪郭がボヤけ、体が透けていくのが嫌でも分かる

 

 

 

 

 

「・・・僕の存在が消えていく」

 

 

 

 

 

過去が変われば、未来も変わってしまう

 

タイムマシンを使う度に良く言っていたこと

 

6.12事件によって、僕が生まれる未来の世界は存在しなくなった

 

 

 

 

 

「・・・僕も残り数分かなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ド、ラ、えもん」

 

 

 

「!!のび太くん!?」

 

 

 

 

 

けたたましいアラート音の響く病室に雑音のような声が通る

 

声の主は弱々しく、今にも消えそうだ

 

 

 

 

 

「待ってて、今すぐ先生を─────

 

 

 

「ドラえ、もん………あり、がとう」

 

 

 

 

 

彼は動かない頬で笑顔をつくり、今にも消えそうな親友に微笑みかける

 

 

 

 

 

「・・・こちらこそ、たくさんの思い出をありがとう」

 

 

 

 

 

枯れた筈の涙がまた、溢れてくる

 

 

 

 

 

「・・・また、ね。ドラ、えも、ん」

 

 

 

「・・・うん、またね。のび太くん」

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

とある病院の病室

 

 

 

 

 

病室に響く本来なら一定のリズムを刻む筈の機械が、今は耳鳴りのような電子音を発し続ける

 

 

 

病床の上にはひとの形をした塩の塊が静かに横たわる

 

 

 

その脇にはさっきまで誰かが座っていたのか、座面に凹みが残ったままの椅子が鎮座していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




怒られそうな内容ですいません

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