*いしのなかにいるVRMMO*   作:鈴華 朱芽/相転移

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登場人物紹介
:名無しの刀使い
・装備は天狗のお面の装飾品と紺の馬乗袴に刀二本差しが特徴
・次のイベントは実力試しも兼ねてバトルロイヤルにも参加予定
・刀は予備の予備まで持ち歩かないと気が済まない
・迷った末にタンクとアタッカーの両刀でやっていくと決断


配信No.243569 「謎の箱にアプローチ」

 

 

 

 

『ええとこれ映ってる?配信開始されてる?大丈夫?』

『あるじ何やってるの?何この宙に浮いてる黒いの』

『触ったりは…。出来ないですね』

 

あぽろ:映ってるよー

兼碌苑:あれ口パク?なんも聞こえないけど

ジェットパック:枠乙

金色ゴリラ:わこつー

すいすい:動いてる二人カワイイ!

 

『うん?音声聞こえてない?ミュートになってるのかな…』

『あるじーこれ何?あるじが出したの?』

『わわっ。いきなり動きましたよ今!』

 

パスワード・エルリック:あーこれ無職無意識に妖精言語で喋ってるな

ニッチ:なるほど?だから俺らには聞こえないのか

あぽろ:無職コメ欄見てるー?人間語で喋ってー

すいすい:装備効果で翻訳されるウチら以外はさっぱりだぞー

 

『あっと成程』

「失礼これで聞こえる?」

『あれ旧人類語?もしかして誰かと連絡中?』

『あるじさん落ち着いてますしこれは安全なんでしょうか…』

 

フリッカー:聞こえる聞こえる

あぽろ:配信設定も大丈夫そうだよー

tanishidagashi:喋ってると無職男アバターなんやなって

 

「いやいや初めから男アバターだって自分」

「それじゃあスレ民も来た事だし早速始めて行きますかね」

「…ちゃんと来てるよね?配信コメは実名制だから分かりにくいんだよな…」

『ちょっと二人共それ貸して』

『あ。あるじはそれ触れるんだ』

『あるじさんこれ何なんですか?』

『これは簡単に言えば通信機器でここから映像を中継してる物だよ。ほら二人共ピースしてみて』

『ピース?こう?』

『ええとこの姿が他の所に映ってるって事です?』

『そうそう。二人は触れないけど体に当たったりしないって意味でもあるからその辺に浮かんでても放っておいて大丈夫だからね』

 

九城九港:おおハンディカムみたいな映像に

ジェットパック:全自動設定だとこういう感じでシームレスに映像が移行するのが面白いよね

あぽろ:今は河原に居るのね

金色ゴリラ:しかしまあちょくちょく何話してるか分からなくなるのは不便ではあるな

パスワード・エルリック:配信向けでは無いけど元々無理言ってやって貰ってるからしゃーない

 

「これが件の謎宝箱でーす」

「自分は近付くと選択ウィンドウ出ちゃうからカメラだけ飛ばしてます」

「釣る時もやたら抵抗があって大変でしたね」

『二人共そろそろこの箱にアプローチ掛けるから準備してね』

『おーあるじヤル気に満ち溢れてるね。ワタシ達も久々に頑張りますかー』

『私達は基本的にあるじさんの後ろに居るポジションで大丈夫です?』

『うん。何が起きるか分からないから後ろから見ててくれると助かるよ』

 

兼碌苑:見れば見るほど禍々しいなこの箱

tanishidagashi:普通に開けるならトラップを警戒する所だが

フリッカー:結構大きいけどよくもまあ釣り上げたなこんなもん

 

「とりあえず戦闘が起きる前提で装備やらスキルやらは揃えておきました。スキルはこんな感じだね、映ってる?」

「基本的に『ポージング』と『代償七値』でステータスを稼いで競合う事になるだろうから序盤が心配だね。先ずは魔法で拘束して時間稼ぎする予定です」

「今も『滝行』でステータス上げた状態ではあるんだけど恐らくこれは戦闘開始と同時にリセットされちゃうだろうから一応の保険だね」

『何が起きるか分からないから臨機応変に行こう。魔法使う時は一声掛けてからね。それからMP使う『水魔法』は使って欲しい時だけ言うから最初は温存で』

『了解!途中でMPの譲渡は出来ないんだよね?』

『うん。スキル枠の都合で『MP譲渡』が組み込めなかったからね…。そんなに多用する事も無いだろうからあくまで予備として持ってておくれ』

『了解しました。私達の本分は妖精魔法の方ですから』

 

ニッチ:おおスキルレベルは低いけど一応戦闘向けのスキル構成になってんじゃん

ジェットパック:メインの『斧』と『銃』が今ひとつなのは厳しいけどSTR300はあるからそこを活かして行きたいな

パスワード・エルリック:あれ無職ジョブが無職のままじゃん。そっちでバトるの?

 

「おっと失礼変えるの忘れてた!普段から無職のままだと忘れがちなんだよなこれ…」

「…はい彷徨者にジョブチェンジっと。相手が物理攻撃主体なら透過効果が頼もしいんだけどどうなるかね」

「さてと武器ヨシ防具ヨシアイテムヨシステータスヨシ!それじゃあ早速開始しますか!」

『あっ出たあるじの透明発光モード!』

『相変わらず存在感が有るのやら希薄なのやら…』

 

ニッチ:いよいよ無職の初戦闘か

兼碌苑:いやまだ戦闘と決まった訳では無いだろ

フリッカー:とはいえ可能性としては十分有り得るからここまで準備重ねたんだろう

九城九港:無けりゃ無いで万々歳よ慣れない事はするもんじゃないって

 

「『悪魔儀式(デビリチュアル)闘技契約(コロッセウス)嫉妬(エンヴィ)』を開始します!YESをポチッとな」

「さてさて何が出るかなっと…」

「…んー?」

『…何も起きないね?』

『別に何が出てくるって訳でも無いねー』

『あるじさんの予想では戦闘になるはずでしたよね?』

『そのはずなんだけど…?』

 

あぽろ:おー?

フリッカー:カメラもあちこち映してるけど特に変わった点は無いよな…

すいすい:箱開けるのがトリガーじゃない?

tanishidagashi:もしくはもうちょっと近付いたらバーンとか

 

「うーん怖いけど開けて見るか…」

『ちょっと近付いてみよう。二人は後ろに』

『オッケー肩の後ろから見てるね』

『じゃあ私は反対側に乗って…』

『『『あっ』』』

 

あぽろ:あっ

ニッチ:あっと宝箱の目が!

金色ゴリラ:動いた!来るぞ!

ジェットパック:構えろ無職!

 

「来たか!さてどうなる!?」

『どうするあるじ!一発食らわせちゃう!?』

『いや先ず出方を見よう!こういう時は横槍入れてもノーダメなのがセオリーだからね!』

『あっ見て下さい箱が勝手に!』

 

あぽろ:浮いた!

すいすい:なんか目がギョロギョロしててキモイよぉ!

フリッカー:だんだん開いていってないあの箱!?

パスワード・エルリック:やっぱりそうよな!?出てくるぞ!

 

「うーわ何何何!?更にデッカイ眼球が!」

『うわーキショい!見ててキショいよあるじあれ!』

『落ち着いて下さい二人共!あれは生物の瞳ですよ!』

 

あぽろ:見た感じ海の生き物っぽい目ん玉じゃん!?

ジェットパック:あの大きさの目だとすると本体もかなりのもんだぞ!

すいすい:あっ溢れた!

 

「オワーッ墨!?墨だよねこの真っ黒具合!?」

『あっあるじ見て!あの瞳を中心にして集まってってる!』

『この形は魚っぽくは無いですけど…!?』

 

あぽろ:触腕!細長い体!真ん中辺りに目!これイカでしょ!

ジェットパック:うーわデカいぞこれは!確実にボス級来たな!

tanishidagashi:あっと表面の墨が流れ落ちて…!

フリッカー:下から純白ボディのお目見えだー!

 

「い、イカかあ…。」

『とりあえず触手を警戒!物理攻撃が来るなら多分そこが起点だと思う!危なかったら早めに非実体化してね!』

「あーこれ水中戦になったら面倒だな!水辺から引き剥がせると楽なんだが」

『どうします?とりあえず雪から行きます?』

『先ずは出方を警戒しよう!いつでも回避出来る態勢で!』

 

九城九港:こうもデカいとHPもヤバそうだな!

ジェットパック:見た感じHPバーは一本だけだから削り切れるかどうかだね

兼碌苑:根元というか接地部分が川の中だから直接攻撃しにくいのは厳しいな!

 

「先手は譲って動きを見たいんだけどどうだ…?」

『うわ目がこっち見た!キショい!』

『あれ何かチャージしてません!?だんだん光ってきてますよ目が!』

『ビームかなんかか!?うお眩し!』

 

あぽろ:光った!目どころか全身光ったよアイツ!

ニッチ:おいおいライバル出現じゃないの!張り合っていけ無職!

tanishidagashi:どこに対抗意識燃やしてるんだよ…

パスワード・エルリック:お?なんか空中に線が…?

 

「うん?文字?『スキルトレース』『レベルトレース』『ステータストレース』っておい待てなんかコピられてる今!?」

『えっあるじあれ読めるの!?なんて書いてある!?』

『不味い今のでスキルとかステータスをコピーされたっぽい!』

『コピー!?大変じゃないですか!』

 

ジェットパック:コピー系か!こりゃ面倒臭いぞ色々と

金色ゴリラ:けどスキルとステータスは兎も角レベルはコピーされても問題ないだろ

フリッカー:レベル自体は1だもんな

すいすい:これで弱体入ったなら行けるかもよ!

 

「っとと。とりあえずステータスをVITとAGIに集中させて回避力上げるよ!STR300がトレースされたとすると一撃死も有り得る!」

『二人共降雪からお願い!五重降雪からのダイヤモンドダストでスタミナ削っていこう』

『りょーかいあるじ!『スノードーム』!』

『了解です!『スノードーム』!』

「んでこっちもスキルの『スノードーム』と詠唱使用の『スノードーム』!それから使い捨て呪文陣を水中にシュート!」

 

あぽろ:うわ一気に雪が!

九城九港:妖精の魔法がフル出力されるとこんな光景になるんか

兼碌苑:ドカ雪を軽く超える降り方

金色ゴリラ:凄いな早くも積もり始めてる…

ジェットパック:おっとデカイカが動くぞ!

 

「攻撃来た!?来たね多分これトレースされた『斧』スキルの影響だな!?触手の先が斧っぽくなってやがる!」

『向こう見てあるじ!なんか空中に弾が出てるよ!しかも二種類!』

『どうします!?跳ね返し試してみますか!?』

『そうだねドロップはリフレクション準備!フレークはそのまま固有魔法の方をお願い!』

『『はーい!』』

「んであっちの弾は『銃』と『水魔法』!?両方ともMP消費してると持久戦的に有難いんだけどなっと!」

 

兼碌苑:おーおー触手の叩き付けや薙ぎ払いを躱しつつ器用なこって

フリッカー:これくらいは動けないと普通にVRMMOで戦闘苦手に分類されるぞ

鈩目焦砂:私はちょっと自信無いですね…

フリッカー:ああごめん流れ弾が!

 

『射撃来たか!ドロップお願い!』

『お任せ!二幕使用の『スノーリフレクション』!』

『こっちも準備完了です!二幕使用で『スノーフレーク』!』

「これで打ち返せるなら楽なんだがどうだ!?」

 

パスワード・エルリック:おお雪の結晶がファンネルみたいになってる!

ニッチ:降ってる雪も一部がダイヤモンドダストに変わってるね

tanishidagashi:直接的な攻撃魔法は無いらしいけどそれ以外が十分多彩だなこりゃ

あぽろ:無職効果説明してる余裕ありそう?

すいすい:無理のない範囲で解説プリーズ

 

「今ドロップが使ったのは『スノーリフレクション』で一定時間遠距離攻撃跳ね返せるようになる魔法だね。見た感じ墨の弾も水の弾も反射出来てるから守りはこれで大丈夫そうだ」

「んでフレークが使ったのは固有魔法の『スノーフレーク』で降ってる雪をダイヤモンドダストに変えるのに加えて接触効果にスタミナ奪取とスタミナ減少速度増加【大】を付与する魔法!こっちはMOB相手にどこまで有効かは分からないけど相手にだけ作用するから上手い事行けば疲労状態まで持っていける!」

『ワタシは魔法の維持に集中するからフレそっちお願い!』

『了解お姉ちゃん!あるじさん次はどうします!?』

『そろそろこっちからも攻めて行こうか!先ずは遠距離攻撃で削りつつ『ポージング』でステータス値を稼いでいくよ!』

「って痛った!?流石にノーダメは無理だったか!」

 

金色ゴリラ:初被弾!切り返しの隙を狙われたか

あぽろ:それでも咄嗟に斧で逸らしてる辺り中々やるね

ジェットパック:なんか見た感じ結構動き慣れてるような立ち回りなんだよな無職

パスワード・エルリック:これは別ゲー補正と見た

 

「それなりにVRゲームは嗜んでるから動きは人並み程度は出せるよ!」

「それより今の被弾なんだけどダメージ全然だったのが気になるな」

「仮にSTR300がそのままトレースされてたらもっと食らってもおかしくないんだけど…」

 

すいすい:あー言われてみれば?

兼碌苑:トレースにも限界があるのか?それとも別の理由?

九城九港:さっきトレースされた後になんか本体に紋様が浮かんでたじゃん赤色の線で。あれが怪しくない?

ジェットパック:触手の先の紋様は多分スキルトレースの結果を反映してる?とすると本体の紋様の赤と黒は残りの二つか?

金色ゴリラ:黒い方がレベルトレースで機能してないor弱体化で赤い方がステータストレースの紋様なんだろ恐らく

 

「分かったこっちのステータスを『代償七値』で弄ると向こうの紋様がちょっとずつ変化してるね!」

「多分このトレースってリアルタイムで更新されてるんだな!だからさっきの攻撃もSTR1をVIT75で受けた処理になったんだ」

「って事は下手にSTR上げると受けるダメージも増えるのかよ参ったなー!」

 

フリッカー:カラクリは判明したが問題点も浮き彫りになってきたな

tanishidagashi:下手にステータス上げると利敵行為になっちまうのか…

ニッチ:かと言ってある程度は確保しないとロクにダメージ入らないぞ

パスワード・エルリック:匙加減を考えながら少しずつ上げてくしかない…?

 

「それしかないか。しょうがない徐々にステータス増やして安全確保しながらダメージが通るポイントを探っていこう!」

『二人共かなりの持久戦になるよ!なるべく消費は抑えて慎重に立ち回ろう!』

『大丈夫リフレクションならこのままかなり保たせられるよ!』

『いざとなったら私も加わるので心配しないで下さいあるじさん!』

『オッケー油断しないで行こう!とりあえず決めポーズだ!』

「せい!はっ!とう!」

 

金色ゴリラ:そしてこの胡乱な絵面よ

九城九港:敵前にして決めポーズ連発して行くのやっぱり変だって!

ニッチ:変身ポーズにしても普通一回だけだぞ

 

「これしか!方法無いんだから!しょうがないでしょうよ!」

『あるじさっきからのとは違うの飛んできた!なんか槍っぽい!』

『っと先ずは回避!跳ね返せるかは次来てから試す!』

『了解!』

『あるじさん今の水魔法ですかね!?』

『たぶんそう!ちょっと聞いてみる!』

「コメ欄ー !今の水魔法のなにか!?」

 

すいすい:今のはたぶん『水魔法』Ⅴの「アクアジャベリン」だと思う!弾速遅いけど威力が高めの魔法!

あぽろ:えっ『水魔法』Ⅴ?無職まだⅡとかじゃなかった?

兼碌苑:そんなに上げてなかったよな『水魔法』?

 

「って事はたぶんスキルトレースもそのままトレースじゃなくて加算トレースだな!?今自分のはⅡだから最低でも三段階加算かよオイ!」

「となるとマズいのは…。あー『HP自動回復』がⅩまで上がってる計算になるからⅩの回復速度上昇が乗っちゃってる!?ヤバいぞ削りダメージが無に帰す!」

「そんなに命中精度高くないんだから銃の乱射はしたくないぞ!?今は耐えるべきか!?」

「…うーわ試しに触手に攻撃当ててみたけど全然HP削れて無いし一瞬で全回復された!こりゃダメだステータス上がるまではロクにダメージ与えられない!」

 

あぽろ:あちゃー上げておいたスキルレベルが裏目に…

フリッカー:これ普通に相手したくないタイプの敵だな

tanishidagashi:この分だと今機能してないっぽいレベルトレースにもなんかあったんだろ

ジェットパック:むしろこの流れで機能不全になってるレベルトレースはどんな壊れ効果だったんだ…

ニッチ:幸いなのは妖精魔法関係のスキルはトレースしても意味無いって点か

パスワード・エルリック:これで更に手数増やされてたらたまったもんじゃないぞ

 

「上げてて良かった『妖精魔法』!とり!あえず!ポージングして!上がったステータスは全部LUKに変換!向こうのMP切れまで粘りながら逃げ続けるよ!」

「後怖いのは『代償』か!トレースされてるステータスを『代償七値』で他所に振られたら目も当てられないから使用不可であってくれ!あれウィンドウ操作が必要だからトレースの対象外である事を祈る!」

「それとただでさえ変な効果してる『代償』が三段階も伸びてるとか正直もう考えたくない!スキルツリー不明な弊害がこんな所でも出ちゃったよ全くもう!」

 

金色ゴリラ:今ですら大分挙動がおかしいのにいきなり三段階上のを使ってくる相手とか嫌だなぁ

すいすい:見た感じ変な動作はしてないから大丈夫?それとも使ってないだけでHP削れてきたら発動しそう?

ジェットパック:地味に今判明してるだけでも『代償四肢』がMP供給に使われそうで面倒だな

あぽろ:けど『代償四肢』なら使ったのが見て分かるからまだマシでしょ

 

「痛って後頭部打った!」

『ちょっとあるじ潰れちゃう潰れちゃうって!ここ壁あるよ見えないけど!』

『触った感じあのイカを中心にしてあまり遠くへは行けないみたいですね…』

「逃げるにしてもここは既に檻の中か…」

「しゃーない!腹括って!耐久続けますか!」

 

フリッカー:流れるようにポージング

ニッチ:だいたい種も割れたし後はじっくり耐久か

あぽろ:今の所直撃食らっても問題無いステータスだから時間稼ぎにはもってこいだね

すいすい:向こうのMPを回復分まで削り切れば遠距離攻撃も止まって攻め易くなるはず!

ジェットパック:根気が要る戦闘だなこりゃ

金色ゴリラ:無職集中力は保てそうか?

 

「正直いちいちポージングしながらステータス弄って近接避けつつ遠距離に対応とか一人じゃ無理だったね!二人に感謝!」

『二人共遠距離攻撃の対処とスタミナ削りは任せたよ!』

『あるじも避けるの集中してよ!?あんまり余所見してると転んだりするからね!?』

『こっちは私達が何とかしますから攻撃の糸口を探って下さい!』

「よしよし!地道に!やったりまっしょい!」

 

ニッチ:ちょくちょく妖精ズと会話してる部分が聞こえないの勿体無いな

すいすい:聞こえてるウチらは臨場感たっぷりで見応えあるね

ジェットパック:これいちいち使用言語変えて実況してくれるの有難いけど無茶はするなよ本当に…

tanishidagashi:さーてしばらくは膠着状態かねえ

 

 

 

 

金色ゴリラ:一旦ログアウトして風呂入ってゆっくりした後もう一回ログインしたらまだ続いてら…

ジェットパック:かれこれもうゲーム内で三時間は戦闘続いてるんだよな…

フリッカー:無職もだいぶ口数が少なくなってしまった

tanishidagashi:一時間前くらいから遠距離攻撃は止まったから今はVITを下げつつSTRとDEXを上げてジリジリ削り始めてる所だ

金色ゴリラ:おおHPも七割位までは削れてんじゃん!

あぽろ:ここから下手にステータスを弄ると被ダメが増えて均衡が崩壊するから無職も気が抜けないっぽいね

ニッチ:そろそろエナドリか何かで集中力を回復させないとやってけないぞこんな綱渡り

パスワード・エルリック:さっきから自動撮影で垂れ流しっぱなしだからな配信も

金色ゴリラ:相手のイカちゃんはどんな感じよ

すいすい:恐らく『代償四肢』を使った影響で元々あった触手の内六本は根元まで消えて無くなってる

あぽろ:けど残り四本が『斧』Ⅴスキルを駆使して無職を追い掛けてる所だね

ジェットパック:無職も向こうが追いつけない位の範囲でAGI上げることに成功したからこのまま行けるなら無職が削り切れる

すいすい:妖精ちゃん達も疲れた顔しちゃってるよ…

あぽろ:遠距離攻撃が止んでからは無職の肩の上で羽休めしてるけど攻撃が掠めないかヒヤヒヤだよ

ハスハスター:あと気の所為じゃ無ければ無職の左手射撃が精度上がってるように見えるんだよな

tanishidagashi:貴重なダメージソースだからか一発一発狙って目に集中攻撃してる様に見える

九城九港:向こうが初期位置からあまり動かないタイプなのが幸いしてるねそこの所

兼碌苑:最初はあの銃どうやって使うのか分からなかったけどこうして見ると成程って感じ

パスワード・エルリック:数字見て手首の捻りで打ち下ろし軌道か打ち上げ軌道か選んで色の曲がり具合に合わせて銃口逸らすって感じか

あぽろ:あれをあのテンポで繰り返せるのは相当凄いよ

すいすい:間隔三秒くらいで殆ど同じ位置に着弾させてんの凄いよ

兼碌苑:戦いの中で急激に成長してる…

金色ゴリラ:おおそうこうしてる内にそろそろHP七割切る!

ジェットパック:このまま順調に行けば無職にも勝機があるぞ!

フリッカー:斧ですれ違いざまに触手に一発!それから射撃!

tanishidagashi:いいぞいいぞ!

ニッチ:っと変なモーション来たぞ!

パスワード・エルリック:なんだ…?触手同士が寄り集まってる…?

 

「なんだ…?」

『動作警戒!物理防御も準備しといて!』

『ヤバそう!?スタチュー置いてスノーチェンジ張っておく!?』

『全体攻撃かもしれないけど…!スタチュー四体設置しよう!一体ずつお願い!』

『了解!『スノースタチュー』!』

『了解です!『スノースタチュー』!』

「『スノースタチュー』『スノースタチュー』っと!さてどうなる…?」

 

ジェットパック:寄り集まった触手が震えて…?

あぽろ:わっ

すいすい:うーわ自分から引っこ抜いたアイツ!

金色ゴリラ:そんな事出来るのかよ!

tanishidagashi:あっ抜かれた方の触手が斧っぽく形態変化してる!

フリッカー:あれもう斧って言うかハルバードじゃん!

ニッチ:ここに来て武器持ちかよ!

パスワード・エルリック:スキルエフェクト!来るぞ!

 

「なにおう!LUK貯金解放!同時にSTRを半分削減して全部AGIに突っ込む!」

「元からこっちの近接はあんまり重要視して無かったよ!ここからは投擲で武器対武器の一騎打ちだ!」

「序でに出でよ箱の蓋シールド!触手の数が減ったならこれ浮かべておくだけでも十分防御に使える!」

 

兼碌苑:あー成程『念力』採用してた理由は投擲した武器回収する為か!

あぽろ:向こうは攻撃力上がった分手数が減ったからむしろこれまでより楽じゃない!?

ジェットパック:いやいや油断するな!最悪向こうも武器投げで対処してくる可能性あるから一概に楽とも言えないぞ!

ニッチ:とかなんとか言ってたら早速だよ!ぶん投げて来やがった!

 

「箱の蓋シールド!よしよし射出攻撃には質量で対処可能だ!お返しに槍投げアターック!」

「あーそりゃそうかもう一本あるならそっちで対応するわな!結局膠着状態かよ!」

「攻撃パターン変わったけど基本的にはさっきと大して変わんないなこれ!避けて打っての繰り返しだ!」

 

すいすい:ここから攻撃激化するかと思いきやそうでもなかった?

兼碌苑:たぶんだけど通常は触手がもっと有るから脅威度がマシマシだったんだろう

九城九港:そうなると『代償四肢』様様か!上手い事行ったな!

ジェットパック:向こうが後先考えず使ってくれて助かったなこりゃ

あぽろ:いっそ今あるLUK全部DEXに突っ込んじゃえば?

 

「たぶん後一回くらいは形態変化有るだろうからその時用に備えておく!今でこそAGIとVITがバランス取れてるから何とかなってるけど仮に発狂モードとか来たら怖いからな!」

『一旦スノーチェンジ解除!今の状態でダメージどれくらい食らうか調べるよ!』

『気を付けてよあるじ!いくらHPは回復出来るとはいえどっかちょん切られたらお終いだからね!』

『武器持ってる時には止めておいた方がいいと思うんですけど…!』

『状況みて掠らせるに留める!これで向こうの攻撃力が変化してたらこっちもVITを上げておかないと危ない!』

 

フリッカー:耐久勝負はまだまだ続きそうだな…

tanishidagashi:こんな長引くなら朝方スタートの方が良かったよな絶対

九城九港:深夜帯にもつれ込むと集中力が途切れそうで心配なんだが…

兼碌苑:なるべく無職には戦闘に集中して貰おう

すいすい:これ今夜中に決着着くのかな…

 

 

 

 

あぽろ:うーわ始まってから九時間経過しちゃったよ…

すいすい:リアルだとまだ三時間とはいえよくもまあここまで頑張ったよ本当に

金色ゴリラ:現在残りHP僅かまでは来たけど触手全回復するとは悪辣な真似を…

ジェットパック:しかも触手に対してダメージ通らなくなっちゃったのが本当に酷い

ニッチ:避けて躱して射線開けて狙い撃ってって感じがずっと続いてて発狂しそう

パスワード・エルリック:重ね重ね『HP自動回復』トレースされたのは痛かったな

フリッカー:この状態でも双方しぶとく耐久してるのは間違いなくこのスキルが原因

tanishidagashi:いい加減くたばれイカ野郎!無職を解放してやれ!

九城九港:おっと黒色弾の効果で身体の向きがひん曲がった!チャンス!

 

「でえい投擲投擲!あとちょっとなんだいい加減終わらせろー!」

『あるじ右上から三本来てるよ!』

『ええい水魔法解禁!濡らしてスノーホールド!』

『あわわ了解です!『アクアボール』!『スノーホールド』!』

 

すいすい:おお上手い事固めた!

フリッカー:やっぱりあの魔法使い勝手良いよな

tanishidagashi:けどあんまり削れて無いな…

ジェットパック:やっぱりもう近接はロクにダメージ通らないだろ!射撃で何とかしないと!

 

「しょうがない腹括って覚悟決めるか…」

「次に黒色弾当てたら突貫するよ!これでトドメを刺してやる!」

『合図出したら突貫するよー!ドロップはタイミング合わせてスノーホールドお願い!フレークはアイツの目の周りにスノーシェルターを連打して視界を塞いで!』

『了解!』

『了解です!』

「赤、黄、水、銀、茶、緑…」

「黒!来た!」

 

tanishidagashi:遂に最終段階か!

フリッカー:やったれ無職!華々しく勝利を飾ってやるんだ!

ニッチ:これで勝ったらレベル1でボスに勝った初めての映像記録になるぞ!

withMachan:やったれやー!

 

「三、二、一、避けて 、避けて、避けて、ここだ!」

『突撃ー!』

 

あぽろ:行った!

九城九港:無職走り出した!

ジェットパック:やれるのか無職!いややるんだ無職!

すいすい:いっけー!

 

「着弾…確認!おっしゃあ後ろ向いたな!?」

『ドロップ行くよ!せーの!』

『OKあるじ!せーの!』

『『スノーホールド!』』

『フレークお願い!』

『任されました!『スノーシェルター』!『スノーシェルター』!』

「脱出用に『スノースタチュー』!それから『キューブ』!こいつで川の上に陣取って時間を稼ぐ!」

「後は死体背負って全力射撃!削れろオラオラオラオラ!」

『『スノーホールド』!『スノーホールド』!あるじそろそろ動き出すよコイツ!』

『『スノーシェルター』!あっ!水の中に潜って視界を確保されました!』

『二人共戻って来て!スノーチェンジで脱出するよ!それまで撃ち続ける!』

『ただいま!フレ早くこっち!』

『戻りましたあるじさん!』

『よし掴まって!『スノーチェンジ』!後は攻撃されるまで粘る!この際MP使い切る勢いでくれてやらぁ!』

『あわわ来たよ前方からハルバード!』

『この魔法使うの初めてなんですけど大丈夫ですよね!?』

『信じろ!たぶんなんとかなる!』

 

金色ゴリラ:無職避けろ!当たるぞ!

ジェットパック:あー直撃食らった!ここに来て土手っ腹にー!

tanishidagashi:いや待て避けてる!?避けてるってか雪像と入れ替わってる!

フリッカー:身代わり魔法!?そんなのあるんだ!?

 

『ドロン!っと!よし回避成功!もうHPバーも見えない位細くなってるな!?』

『あるじどうする!?一旦下がった方がいいんじゃない!?』

『いやここで決める!二人共水魔法でアイツ濡らして!』

『大丈夫なんですかあるじさん!?』

『やるしかない!それに一発限りだけど止められるはず!』

『信じてますからね!『アクアボール』!』

『一応緊急用に立てておくからね!『スノースタチュー』!『アクアボール』!』

「残ったポイント全部STRにツッコんで決めてやる!頼むぜ相棒!」

 

ニッチ:おお初心者の斧を握り締めて…!

パスワード・エルリック:無職が…!

フリッカー:最後の一撃を…!

 

「『スノーホールド』!『パワースラッシュ』!トドメだあああああああ!」

 

金色ゴリラ:行ったーーー!

ジェットパック:決めたああああああああ!

フリッカー:たおしたぞおおおおおお!

tanishidagashi:無職が!遂に!成し遂げたんだ!

あぽろ:やったあああああああああ!

 

「おっしゃああああああああ!勝った!倒した!いったああああああああ!」

『倒したぞー!お疲れ二人共ー!』

『お疲れ様あるじー!大変だったねー!』

『あるじさんHPは大丈夫ですか!?今のうちに回復しておきましょう…!』

『っととそうだねフレーク。『初級回復魔法』で薬草消費してっと…』

 

すいすい:いやー九時間ぶっ続けで戦闘するとは思わなかったよ当初は

あぽろ:まさかここまで粘るとはねえ

ニッチ:正直レベル差であっさり負けるものだとばかり

tanishidagashi:粘りに粘って勝っちゃうとは

九城九港:お疲れ様だぞ無職!それで報酬とかはありそう?

 

「っとそうだこれクエスト?的には成功したって事で良いんだよな?」

「イカ倒れてるけどここからどうなるんだ…?」

『一応まだ触れるねー』

『お姉ちゃんツンツンするのは止めておいた方が…』

「お?上から順に墨に戻って行ってる…?」

 

あぽろ:上からっていうか末端からだね

九城九港:触手も出てきた時と同じ感じで消えて行ってるな

兼碌苑:最後に瞳だけが残って…?

 

「おっとクリア表示来た!「『悪魔儀式(デビリチュアル)闘技契約(コロッセウス)嫉妬(エンヴィ)』を完了しました!」ですって」

「んー?でもこれクリア報酬とか何も書いてない…?」

 

ジェットパック:無職落ち着け瞳が宝箱に戻ってる!

フリッカー:なんか一回り大きくなってるなその箱

tanishidagashi:これが恐らく報酬なんだろ

ニッチ:ようやく箱の中身を拝めるのか

 

「うん?測定完了?」

「うわ何これ!?え?どういう事よ!?」

 

金色ゴリラ:なんだなんだ

フリッカー:「測定完了/戦闘基準値突破/レベル最低値更新/ステータス測定情報飽和/定数攻略/時限式/未契約証明/物魔併合/異種配合/異空儀式」がループしてるっぽい?

ジェットパック:レベル最低値更新だけ赤文字なの気になるな

九城九港:確かに無職はレベル1だったけど…

ニッチ:なんかエラー起きてないか?

 

「お?『マッチング完了』?」

「『しばらくお待ち下さい』…?」

 

金色ゴリラ:あっ箱がまたなんかガタガタしてるぞ!

フリッカー:こーれは中から何か出てくるパターンじゃね!?

九城九港:無職どうする?開けに行くか!?

 

「いや『お待ち下さい』なんだし待ってた方がいいんじゃない…?」

「おっ震え止まった?さてどうなる?」

「…えっ?」

『えっ?』

『えっ?』

 

あぽろ:えっ?

すいすい:な…なんか箱の中から誰かがポイって…

フリッカー:なんか明らかに弾き出された感じの出方だったよ今!?

九城九港:えっ誰…?

兼碌苑:女の子っぽい…?

 

『あいたたた…。いきなり何が…?』

「…えーと大丈夫?」

『…えっ?』

「あ、どうも…」

 

金色ゴリラ:これはもしや…

あぽろ:異文化交流じゃないこれ!?

すいすい:銀髪!紅目!ややロリ!カワイイ!

ニッチ:大丈夫?話通じてる?

 

『…えっ?』

「ええと…。大丈夫?なんか箱から弾き出されてたけど」

『…えっ?まさか契約召喚?されちゃった…?』

「あーもしかして言葉通じてないパターンかな…?」

『あっそうだ翻訳珠翻訳珠…』

 

パスワード・エルリック:明らかに混乱してますねこれは…

九城九港:何が起きたか理解できてない仕草

フリッカー:というか無職はまた翻訳出来てるパターンかこれ

tanishidagashi:通訳プリーズ

 

『魔力流せば良いんだっけこれ…?』

「ええと…。貴方がご契約者様でしょうか…?」

「契約…?ええっと話は伝わる?」

「は、はい。この翻訳珠があれば私達と旧人類様の間で話は伝わります」

「ありがとう。それで契約っていうのは闘技契約の事かな…?」

「えっ闘技契約!?闘技契約を満了された方なんですかご契約者様!」

「まあはい。一応完了はしたはずですけど…?」

「じゃ、じゃあなんで私が召喚されて…?何かのトラブル…?」

 

ニッチ:おっと便利アイテム来たな

すいすい:声もカワイイ系じゃん!良いね…!

金色ゴリラ:どうしたちょっとキモイぞ

あぽろ:すいちゃんカワイイ物には目がないから…

九城九港:なんか不都合でもあったのか…?

 

「あっ申し遅れました!私ペラルゴニウム・アネスバレッタと申します!アネスバレッタの三女です!」

「これはどうもご丁寧に。レイミャーと申します。雪妖精と契約を結んだ旧人類の一人です」

「レイミャー様ですね。以後よろしくお願いします…。それでええと…」

「はい…?」

「ちょ、ちょっと待って下さいね!?ええと緊急時のしおりに確かこういう時の対処法が…」

 

金色ゴリラ:テンパってるテンパってる

ジェットパック:何が起きてるんだ一体…?

九城九港:たぶん向こうにとっても予想外の事態だったって事は分かる

兼碌苑:無職レイミャーって言うんだ…

あぽろ:ミャー

すいすい:ミャー

 

「ええとこの度は悪魔儀式とそれに伴う契約を締結して頂き誠に有難うございます!選考の結果私が担当悪魔として選出されました!」

「成程…?」

「ですが規約第九条にある『初等部授業中の初期召喚時における対処』に則り私は契約代理人を同伴の上次の休み時間に出直さなければなりません!」

「な、成程…?」

「ですので少々お時間を頂戴したく存じます!具体的には35分くらい!」

「ええっと待ってれば良いの?」

「申し訳ございません!たぶんクラスも騒然としてると思うので戻って事情説明しないと…!」

「わ、分かったよ…。気を付けてね…」

「ありがとうございます!それではまた後で!」

 

あぽろ:お辞儀を一つ

すいすい:ててててーって感じの動きだね

フリッカー:帰るって言ってもどこから…?

tanishidagashi:あっ箱に入るのね

パスワード・エルリック:ちゃんと蓋は閉めていくスタイル

 

「……」

「…えぇ?」

 

金色ゴリラ:はい

ジェットパック:何だったんでしょうねあの子

九城九港:担当悪魔って単語と名前くらいしか分からんかったな…

兼碌苑:契約どうこうはさっきのバトルの事?

フリッカー:よく分からないまま去っていった…

tanishidagashi:とりあえず35分待ってみる?

ニッチ:それが無難か?

 

「35分か…。結構長いな…」

「これ配信どうする?点けっぱなしでも良いけどやる事無いぞ」

『ァァァァァァ…』

 

あぽろ:そうねえ…

フリッカー:もう終わりでもいいんじゃないか?あの子本当に帰ってくるかも不明だし

ニッチ:なんか時間潰せる事無いの無職

 

「なんかと言っても釣りくらいしか…」

「それも結局動きが無いから退屈だぞ」

『ァァァアアアア…』

 

金色ゴリラ:バトルの後に釣り配信か

ジェットパック:マジモンの釣りだとすると方向性がとっ散らかって…

すいすい:…なんか聞こえない?咆哮?

 

「…えっ咆哮?」

『アアアアアアアア!』

「咆哮ってか叫び声!?どっから!?近付いてきてる!?」

『アアアアペラルゴーッ!!!!!!!!!!!』

 

フリッカー:!?

tanishidagashi:なになにいきなり降ってきた!?

あぽろ:えっヤバいじゃん明らか大型獣の咆哮だって!

 

「…はぁ?」

『ペラルゴーッ!何処です何処に居るのですか!?お姉ちゃんが迎えに来ましたよ!無事ですか!?ペラルゴーッ!!!!!!!!!!!』

 

すいすい:わ…わァ…

金色ゴリラ:熊と龍のキメラが吠えまくっている…

ジェットパック:明らかにさっきのイカよりデカい…

フリッカー:無職逃げられそう…?

tanishidagashi:何が起きてんの…?

 

「い、いや敵では無いのか…?ペラルゴニウムちゃんを探してるだけっぽい…?」

『ペラルゴーッ!』

『やっかましいわボケ!』

「はぁ!?」

 

金色ゴリラ:今度はデカいハリセン!?

あぽろ:なになにもう訳わかんない!

ニッチ:うーわ見事に頭が埋まってる…

パスワード・エルリック:ツッコミにしては威力が強すぎるな…

すいすい:んでこちらのメイド服姿の方は一体…?

 

『いきなり人の事引っ捕まえて飛んでったと思えば魔竜形態でギャーギャーとよう!オマエ普段から声デカイんだから人間形態でも十分だっつの弁えろや教官職の分際で!』

『うぐぐ…。そうは言っても初等部の強制召喚なんてここ何十年も無かったイレギュラーですよ!?しかもよりにもよって私の可愛い可愛い妹を狙い撃ちにして!契約者見つけたらどうしてくれましょうか!』

『あーもう落ち着けノーテ!もう一発脳天に喰らいたいか!?』

『そもそも嫉妬の闘技契約(コロッセウス)がどうしてこんな空の上で行われたんですか!絶対今回の儀式はイレギュラーに違いありません!』

『それも含めて俺らが派遣されたんだろーが!とっとと落ち着け調査始めっぞ!』

「ええと、あのう…?」

『お?』「っと旧人類?なんでこんな辺鄙な所に?」

「辺鄙…。じゃなくてええと、もしかしてペラルゴニウムちゃんを探してます…?」

「お!?おーそうそうそうなのよ俺ら今そのペラルゴニウムって子を探しててな!?もしかしてアンタあの子の契約者!?」

「ええはい、一応…?」

「よっしゃ話が早い!おいノーテさっさと人間形態に戻りやがれ!手掛かり見つかったぞ!」

『はい!?あの子の契約者ですって!?ツラ見せなさい!』

 

フリッカー:うわぁ熊龍が一瞬で人間に!?

すいすい:それでこっちもメイドさん!?

鈩目焦砂:うひゃー整ったお顔にオッドアイ!なんて美しい…

パスワード・エルリック:そういやこの二人どっちもオッドアイだな

 

「貴方が私の可愛い可愛い妹たるペラルゴニウムの契約者です?一体どういうトリックで契約を締結したのか洗いざらい話すようであればこの島ごと海中に沈めるくらいで手を打って差し上げますが?」

「だーからいちいち威圧してんじゃねーよ!ごめんなコイツ重度のシスコンだから話は適当に流してくれていい。今聞きたいのはそのペラルゴニウムって子が何処に居るかなんだけど…」

「ええと授業中だから次の休み時間に戻ってくるって言ってそこの箱から初等部のクラス?に帰っちゃいましたけど…」

「うーわ入れ違いかよ!ほら見ろノーテやっぱり直で駆け付けるのは止めようって言ったんだよこっちは!案の定あの子一足先に帰ってんじゃねーか!」

「流石は我が妹!イレギュラーにも冷静に対応し教本の通りの対応をやってのける胆力!あの子が落ちこぼれだなんて何かの間違いに決まってます絶対!そうと分かれば私達もここに居る理由は有りませんね帰りますよヒュぺー!」

「はあ!?おいコラ折角ここまで来たんだから調査の一つもしないとマズいだろ!?ほら見ろあれ海中に沈んでるはずの闘技契約起動箱が何故かこんな空中にあるって大問題じゃねーか!」

「知りませんよそんな事!先ずは魔界に戻ってペラルゴの無事を確認するのが先決です!ほらさっさとゲート開きなさい!」

「あーもうワガママばっかり言いやがって…!後で代理人立ち会いの再契約儀式が必要だろうから俺も同席させてもらうからな!オマエ一人だと何するか分かんなくて危なっかしい!」

「大丈夫そうですか…?」

「あ?あーごめんごめん蚊帳の外だったな!とりあえずそこで暴走してるのは放っておいてくれ。今から俺らはペラルゴニウムちゃん連れて戻ってくるからちょっとここで待っててくれると助かる。色々こっちからも聞きたい事があるからちょいと時間取らせちゃうんだが構わないよな?」

「ええはい。自分も何が起きてるのかさっぱりで…」

「話は済みましたかヒュぺー!とっとと戻りますよ!」

「はいはい分かった分かった!じゃあちょっと待っててくれよな!直ぐ話付けて戻ってくるからよ!」

 

あぽろ:あっお二方は箱の中じゃなくてゲート開いて帰るパターンなんですか

九城九港:嵐のような二人だった…

兼碌苑:結局情報量も増えたんだか減ったんだか…

すいすい:とんでもない種族に目ぇ付けられたのは確定じゃない…?

ジェットパック:確実にレベルが桁違いの生物だったでしょ今の二人…

 

「……」

「…はい」

 

tanishidagashi:はい

フリッカー:はいじゃないが

ニッチ:滅茶苦茶な目にあった後って顔してるぞ無職

パスワード・エルリック:呆然としてる…

 

「…はい」

「配信を終了します…」

 

金色ゴリラ:お疲れ様…

ジェットパック:とりあえずゆっくり休め…

ニッチ:もう直ぐ帰ってくるだろうあの人達とのやり取りは後でも良いからな…

パスワード・エルリック:激動の夜だったな…

 

 

 

 

 




TIPS
:ペラルゴニウム・アネスバレッタ
・アネスバレッタ家の三女
・初等部での学業成績は中の上なのだがレベルがクラスで最低
・嫉妬科の肝いりとして育てられたのだがスキル出力がイマイチ
・教員職まで上り詰めた姉と他の大罪学科で成績優秀な姉に比較されて若干ナーバス
・初等部在籍中に正式な契約を結んだ事例はここ数十年で初の偉業

・遊〇王のメイルゥ+ラドリー+ロゼ+キャヴムがビジュアルイメージ
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