:名無しの槍使い
・装備は背負った両手槍とへそ出しパーカーに黒マスクの装飾品が特徴
・リアルだと長身なので女装難易度が高いからゲームで欲を解消している
・チーム六波羅探題で行動しない時は基本的にソロで活動している
・生放送もリアタイ視聴しているがやっぱりコメントはしない
・最近『精霊接続』のスキルを獲得した
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「…はい。日付を跨いで日曜の深夜です。ゲーム内では真昼ちょっと前くらい?」
「さっきの続き配信していきまーす…」
金色ゴリラ:あれ無職今日はもうやらないとばかり
パスワード・エルリック:わこつ
ニッチ:枠乙。休憩は取れたか?
あぽろ:さっきの枠終わって全然まだ経ってないけど配信するんだ?
「さっきの襲来事件が終わってから一旦落ちてコーヒー淹れてました」
「正直掲示板での事後報告でも良かったんだけど今日の分の集中力がもう無いのでこれからの話を覚えてられる自信も纏められる自信も無いから配信で垂れ流しにしようかと思いまして…」
「それから丁度よく休日の夜だったのでどうせなら巻き込んじまえという訳で考察スレにこの配信のリンク貼りに行ってました」
「コメントは愚痴スレ経由しないと流せない設定にしたから荒れはしないと思うよ」
ジェットパック:!?
九城九港:何しれっと考察スレに爆弾投下してんだ!
パスワード・エルリック:折角前のイベントの処理も終わってきた所だってのに劇薬を流すんじゃあない!
フリッカー:可哀想だろこんな時間に!
「最近は新規情報の類を提供出来て無かったから今回の詳細をちょちょっとお裾分けという事で」
「断片的な情報を纏めただけでも再現性があるイベントっぽいからなるべく後が楽になるように話を誘導してみるよ」
「上手く行けば後追いで契約結べるんじゃないかな?鍵となる宝箱が何処にあるかは知らないけど」
tanishidagashi:そもそも前回の配信見てないと何が何だかサッパリだろ!
パスワード・エルリック:ちょっと自分考察スレ行って事情説明してくる!無職集中力切れてて言動がちょっと怪しい!
金色ゴリラ:配信設定大丈夫か!?こんなの一般公開したら大騒動になってもおかしくないぞ!
ジェットパック:一応リンク限定にはなってるか。けど同接数がもうさっきの配信の倍まで行ってるから今後が怖いぞ…
すいすい:考察スレは一般人も情報収集で見てたりするからリンク限定でも展開次第で話題になっちゃうよ
「まあこの配信は悪魔儀式の詳細とかその辺を聞き出したら終わらせちゃうからそんなに人は集まらないと思うけどね」
「とりあえずテーブル出してお皿出してリンゴ盛ってっと。コップとか椅子は今から掘り出すんじゃ間に合わないだろうし我慢して貰いますか…」
「一応さっき言ってた35分には間に合わせたからすれ違いになってる可能性は少ないんだけど大丈夫かなぁ」
あぽろ:テーブルの中央に果物あるだけで印象変わるね
ニッチ:お皿(岩)
兼碌苑:ちゃんと丸みを帯びた大皿っぽい形に掘り出してあるの芸術点が高い
「一応ピッチャーとコップも一組だけだけど隣に置いておくか…」
「来客用にテーブルセットは一式揃えておくべきだったね。反省反省」
「さてそろそろあれからゲーム内で35分経つけど…」
「いよっと!スマン待たせたな戻ってきたぜー!」
金色ゴリラ:おおゲート開いてさっきのメイドさん達帰ってきたな
九城九港:ペラルゴニウムちゃんも一緒…。あれなんか一人増えてね?
兼碌苑:最後に来た人は初めましてだな
ヤマモトモトヤ:わァ…ぁ…メイドさん…?メイドさんナンデ…
パスワード・エルリック:あっ班長しっかりして下さい!ビジュアルだけでも十分情報過多ですが本題はここからですよ!
「おっ立派な座卓あんじゃん。とりあえずこれの周りで話し合うか」
「では私はこちらに」
「ペラルゴニウムは契約者の正面に座りな。俺はこっち」
「妹の隣は渡しませんよ!?」
「はいはい誰も盗らないから安心しろって。えーと話し合いする前に闘技契約起動箱持ってこないとな…」
フリッカー:うわぁ緑髪メイドさんの腕から先が大型変形しとる!
tanishidagashi:なんだこりゃ。猛禽とかの脚みたくなってるけど…
ヤマモトモトヤ:えっえっ何がどうなって…???
パスワード・エルリック:班長見えてる範囲の人型は無職サイド以外全員恐らく悪魔って種族ですよ!気をしっかり保って下さい!
「こちらのリンゴは頂いても?」
「ええはい。どうぞご自由に」
「ありがとうございます。いくつか剥いておきましょうか」
「あっキャーヴ先生お手伝いしますよ」
「大丈夫ですよペラルゴニウム。今日の主役は貴女なのですから堂々と胸を張っていなさい」
「キャーヴ私のはウサギさんに切って下さいウサギさんに!」
「ノーテ。貴女の分は自分でカットしなさい」
「ケチ!」
「俺は丸かじりするからそのままでいいぞー」
「ヒュぺー。はしたないですよ…」
「いやいや果物は丸かじりが基本的に一番美味いんだって!どっこいしょっと」
あぽろ:ええと長身細目の青髪和メイドさんはキャーヴさんで良いのかな?
ニッチ:この人もオッドアイだな。なんか法則性でもあるのか?
鈩目焦砂:ひゃーオッドアイの方がこんなにいっぱい…天国でしょうか…
兼碌苑:ごく自然と普通のお皿とナイフが出てきたな…
ジェットパック:こうして見ると敏腕メイドさんって感じなんだが
すいすい:切り分ける速度はっや…
「さってと…。じゃあ流れで音頭取らせてもらうけどこの度は悪魔儀式サービスをご利用頂きありがとうな!闘技契約も事務局で突破確認取れたからアンタも契約者として登録されてるよ!」
「私はまだ認めていませんからね!」
「さっきも言ったけどあれはほっとけ。んで今回は自動選考の結果がちょいとイレギュラーなんで当事者以外にも俺らが介入しないと行けなくなってんだがここまでは大丈夫か?」
「ええと、その前にお聞きしたいのですが…」
「ん?」
「皆さんはそもそもいったいどういった方々で…?」
「…あれ?」
金色ゴリラ:まあ先ずはそこよね
ジェットパック:断片的に聞こえるに悪魔だって事は分かるけどそれ以外さっぱりよな
フリッカー:そもそもとして悪魔儀式サービスがなんじゃらほいって感じ
tanishidagashi:一から解説プリーズ
「ペラルゴニウムから聞いてないのか?」
「ペラルゴニウムちゃんとは自己紹介したくらいで詳しい事は何も聞いて無いですね」
「あーららそりゃスマンかった!それじゃあ俺らいきなり現れてぺちゃくちゃやってる奴らに見えてたか失敬失敬!」
「馴れ馴れしく妹をちゃん付けで呼ばないで下さいなタダの契約者の分際で!」
「少しこれでも食べて黙っていなさいノーテ。いつまで経っても話が進みませんよ」
「もががーッ!」
「ね、姉さん…」
「それとヒュぺー。契約に際しての礼節と知識の授業は中等部後期からですからペラルゴニウムが知らなくても無理はありませんよ。むしろ今回自力で教本通りの対応をして帰還までやってのけたのは初等部として賞賛に値します」
「あー成程?まだ淑女の作法は知らなかったか。それじゃあ今教本片手に説明チャレンジしてみるか?良い機会だぞ?」
「い、いえいえヒュぺー先生にお任せします!私じゃ伝え漏れとかもあるかもですし!」
「そうか?それじゃあ俺が一から説明すっかね」
鈩目焦砂:の、ノーテさん?の口にリンゴがまるまる一個ぶち込まれましたね…
フリッカー:人体の構造を軽々と飛び越えないでもろて
tanishidagashi:今のギャグ描写なのかマジで口に突っ込んだのか…
九城九港:手際が良すぎる。どうなってんだ?
兼碌苑:なんか一瞬触手っぽいものが見えた気がしたんだけど
「先に俺らの自己紹介からやっとくか!俺がヒュぺー・アモルファスでそっちのノッポがキャーヴ・アモルファス。んでそこの拗らせシスコンがノーテ・アモルファスだ。アモルファスは教官職に就いてる奴らって意味だから姉妹って訳じゃないからな」
「加えて言えば私のキャーヴやノーテも教官名であって本名では無いですよ」
「俺のヒュぺーは本名から付けたんだけどな!んでそこのちっこいのがペラルゴニウム・アネスバレッタ。この度契約者の担当悪魔に選ばれたラッキーガールって訳だ!」
「あ、改めまして宜しくお願いします!」
「ご丁寧にどうも。自分はレイミャーと申します、しがない旧人類?にして雪妖精の祝福を授かった一般人です」
「レイミャーか。宜しくな!」
「宜しくお願いしますね」
「もががもぐごがが!」
「そんじゃ説明してこう。俺らは悪魔族って種族で普段は
「んで悪魔族の中でも基底世界での修行とかを通じて研鑽を重ねるのが俺ら契約悪魔って存在なのよ。まー分かりやすく言えば一人前の悪魔目指して頑張りましょうって集団ね」
「悪魔は『因子』を取り込んで自己改変を繰り返す種族特性を持ってるから姿は本当に多種多様だ。同じ悪魔でも全然別の姿になったり出来る」
「んで契約悪魔の最終目標は『虚飾因子』をその身に宿す事。一つの到達点がそこだ」
「まーそれも免許制だから毎年試験やって登録者が増えたり減ったりって感じなんだけどな」
「契約悪魔は普段
「初等部中等部高等部修士課程に別れてて上に行く程一人前の証だな。年間通して優秀な成績を収めれば順々に上がっていける。それぞれの中でも級数が別れてるから全部トントン拍子に行っても上までそれなりに掛かるのが特徴と言えるだろう」
「最終的に卒業して以降は『虚飾因子』獲得の為に自己研鑽する事になるんだけどな。ここまでは良いか?」
「ええはい。なんとなくは」
金色ゴリラ:うーわ重要そうな情報が次から次へと
あぽろ:いきなり異世界とか出てきたんですけど
ジェットパック:マップ担当班が大暴れした形跡が見える…
兼碌苑:なんか普通に社会性が成り立ってんな
tanishidagashi:普通の悪魔も居るって事かねこの口振りだと
ヤマモトモトヤ:無職さん『因子』について詳しく聞いて下さいお願いします!
パスワード・エルリック:自分もそれ気になるな。お願い無職
「ええと。『因子』とはいったい…?」
「あー『因子』ね。簡単に言えば『すがた』と『かたち』を定義するモノだな。例えば旧人類だったら『人類』って因子を持ってるし俺ら悪魔は『悪魔』って因子があるからどれだけそこに因子を足しても元のままで居られる」
「『因子』には物体に依るものと概念に依るものがあって俺らはそれらを好きに取り込んで自己を拡張して行くんだ。ただ因子にも適合するかどうかはあるし多けりゃいいって訳でもない」
「俺だったらこんな風に『魔竜』の因子を前に出して竜に成ったり『鷹』と『双剣』を複合して武装したり様々だ。学科因子は『傲慢』で他には『展延』とか『空虚』『枝垂』とかが持ってる概念因子だな」
「スキルとは違って要らない因子は後から吐き出せるぞ」
鈩目焦砂:うわぁヒュペーさんが緑の竜に!
パスワード・エルリック:デカい鷹に剣が足から生えてる!怖っ!
九城九港:うーん?スキルは別で持ってるって事か
フリッカー:概念因子の方は直接外見に影響しないのかな?
ヤマモトモトヤ:その辺も詳しく聞きたいけど流石に寄り道が過ぎますかね…?
「まーこんな所が契約悪魔の基本情報だ。続き行っていいか?」
「お願いします」
「ん。んで話は悪魔儀式に移るんだけどな。俺ら契約悪魔は契約悪魔として登録される初等部入学の時に悪魔儀式サービスにも加入が義務付けられてるんだ」
「悪魔儀式サービスってのは読んで字のごとく悪魔と儀式でマッチングするサービスの事でな。この箱を筆頭に色んなマッチング媒体がこの世界のどこかに安置されてるんだ」
「で。その媒体を起動すると悪魔儀式が開始されて媒体毎に決められた試練が始まる。その試練を通じて契約者の情報を収集するのが目的だな。それ以外にもある程度の足切りも兼ねてるんだが…」
「まあそんなこんなで試練で成績を残したら媒体が登録された契約悪魔の中から学科に合わせた担当悪魔を自動でマッチングして契約者の下まで召喚させる…って仕組みなんだ」
「今回俺らが出張った理由もここにあってな。てーのも普通はマッチングされるのは高等部か修士課程の奴らが殆どでたまーに強欲か暴食学科の中等部後期組って感じだったのよ」
「なもんで母数は多いとはいえ嫉妬の闘技契約で初等部の、しかも入学したてホヤホヤの子がマッチングされるとか前代未聞でな。慌てて教官職の俺らが現地まで飛ばされたって寸法なのさ」
「んぐんぐ…。ぷはぁ!別に初等部だったからとか関係なく妹が契約を結ぶなら先ずお姉ちゃんのチェックが必要ですからね!その為なら何時でも何処でも駆けつけますから!」
「姉さん分かった!分かったから落ち着いて!」
「静かになさいノーテ。次は二個同時ですよ…」
「んでまあ慌てて来て見りゃ信号が上空に出てるわ深海に沈んでるはずの闘技契約起動箱がなーぜかこんな所にあるわでこっちとしても謎なんだよな。って事で今からこの箱のデータの吸い出しをやるから並行してそっちの話も聞かせてくれるか?レイミャー」
金色ゴリラ:いよいよ話が無職の方に…!
九城九港:成程?普通はあのバトル深海で行われる前提だったのね
フリッカー:そりゃあ難易度もマシマシだったでしょうよ→深海
tanishidagashi:学科因子ってのは七大罪かな?今までの話からして
すいすい:そもそもとして箱釣っちゃったのがイレギュラーだったか
「まずこの箱なんですけど自分が釣り上げちゃったからここにあるんですよね…」
「はぁ?釣り上げた?こっから海の底まで糸垂らしたって言いたいのか?」
「ああいえ。この釣竿を使ってたら釣れちゃいまして…」
「あーと、ちょっとキャーヴ見てくれるか?俺こっち進めてっから」
「レイミャー様。拝見させて頂きます」
「えーと。お願いします…」
「これは…。空間跳躍系のスキルに魚以外が釣れるスキル…。どちらも珍しい効果をしていますね。これを使ってあちらの水場で釣りを?」
「はい。ただ当時はLUKをかなり上げた状態で釣りをしてたのでその影響もあるかもしれません」
「なるほど…。魚以外が釣れる確率は如何程で?」
「だいたい十匹につき一個くらいの割合です」
「…了解しました。少しこの釣竿をお借りしても宜しいですか?検証に使用したいのですが…」
「ええと…。壊れない使い方でしたら…」
「聞きましたねノーテ。細心の注意を払って使いなさい」
「はい?どういう事ですキャーヴ?」
「ちょっとあっちの水場でこの釣竿を使って一匹魚を釣ってきなさい。空間跳躍の検証が必要です」
「えーちょっとなんで私が!」
「ペラルゴニウムの担任である私と話の音頭を取ってるヒュぺーに比べて親族であると言うだけの貴女は暇でしょう?貴女が目を光らせずともこの場は安全ですから仕事をしなさい」
「うぐぐ…!ペラルゴニウムに何かあったらどうするつもりですか!」
「万が一の場合は私とヒュぺーで十分対処可能です。そもそもヒュぺーから聞きましたが貴女には緊急捜索願来てないのでしょう?たまたまシフト空いていただけなのですから手ぶらで戻って苦労するのは貴女ですよ」
「こんにゃろ平然と痛い所突きますね…。分かりました一匹だけですよ!」
「録画と解析も頼みましたよ。後で調査レポート出さなきゃならないんですから…」
「はいはい分かりました!あーもうなんでこんな事に…」
「いってらっしゃいノーテ。…これで話し合いも円滑に進むでしょう」
「えっまさか今のって…」
「ああいえ。調査が必要なのは本当ですよ?通常であれば水から引き上げられないこの箱がこの場所まで移動しているという事は何らかの特殊な作用があったと報告しなければなりませんからね」
「そういうこった。っと闘技契約の解析報告出たぞ。えーとエラーが四つにイレギュラーが一つ?レベル最低値更新?」
「あらあら。分かってはいましたが遂に最低値も更新ですか。旧人類の皆様の歩みは止まりませんね」
「いやにしたってなんでペラルゴニウムが…?おいちょっとレイミャーあんたのステータス見せてもらっても良いか?ここに手ぇ置いてくれるだけで良いんだが」
「ええとここですか?っとと左手じゃなくて右手か…」
「そうそう。さて簡易スキャン開始っと」
フリッカー:さっきからキーボードっぽいのがせり出してたんだよなあの箱…
金色ゴリラ:結構多機能なんだな?
tanishidagashi:タッチパネルっぽい挙動もしてるじゃん
ヤマモトモトヤ:文明レベルが人間界のそれを凌駕している…!?
パスワード・エルリック:こんなのがゴロゴロしてるのか魔界…
「さーて測定結果はっと…。あん?レベル1?潜在レベルがマイナス700?あれこれ箱壊れてねーか?」
「ああいえ多分間違ってないですよ。自分今レベル1です」
「はあ!?いやいや嘘だろレベル1に加えてこの変なステータスで闘技契約突破出来るわけねーだろ!?可能性あるとしたって競争契約の方だって!」
「レベル1…?つまり戦闘を行ったことが無いと…?それに潜在レベルがマイナスとは一体…?」
「レベル1なんですかレイミャー様!?私より低い…!?」
「あーまあそういう反応になりますよね…。ええとスキルのデータ見れます?『代償』ってスキルを見て欲しいんですけど」
「あー?…なんだこの変なスキル!これ常用してんのかアンタ!?なんで普通にレベル上げしないんだよ!?」
「どれどれ…?うわぁこれはまた依存性の高い…。こんなものに頼ってばかりではステータスで強くなってもレベルが一向に育ちませんよ…?」
「ど、どういう事なんですか…!?」
すいすい:悪魔の皆さんもドン引きである
金色ゴリラ:言われてんぞ無職ー
兼碌苑:潜在レベルってマイナス経験値を換算した分のレベルか?もう700も行ってたんだな
あぽろ:事情が事情とはいえ傍から見ればこんなもん使う方がどうかしてるよ本当
「自分は生まれがこの島の岩の中でして…。出るまでには『代償』を使わざるを得なかったのでこういうレベルとステータスなんですよ」
「となるとステータス測定情報飽和のエラーの原因はこのアーツか…。戦闘時間もやたら長いし測定結果が所々信用ならない値を吐いてるのもこれが関係してるのかね…」
「本当にレベル1で闘技契約を突破したのですか…。なるほどそれで嫉妬学科で最もレベルが低いペラルゴニウムが担当に選ばれたという事なのでしょうか」
「解析結果見るにどうもそれっぽいなー。平時のSTR300が正常に反映されてりゃもう少し違った結果になったかもしれないんだがステータス関係の測定情報は軒並み死んでるし測定結果で有効値だけ拾うと文句無しの合格だ。そもそもとして闘技の場所がこんな所じゃ無けりゃ合格だったかすら怪しいしな」
「水中戦の適正は無いですね自分…」
「だろー?周辺環境と保有スキルとステータスの三段階イレギュラーが今回の事態を招いた要因かね」
「信頼性の高い闘技契約にまさかこんな落とし穴があるとは…」
「加えて嫉妬の闘技契約だったのも関係してるか。強い分にはいくらでも強くなるがレベル1だと強化値も微々たるものだしスキルによっては突破されかねない。こりゃ今回の件で一部の契約は見直しが必要かもしれんな」
「足切りを強化するなら初期ステータスを上昇させておくのがベストですかね…」
「その辺はレポートがシステム部門に上がってからだろうな。って事でレイミャー、このスキャンさせて貰ったデータは今後の為に使わせて貰うんだが構わないか?あの釣竿も原因の一つなんだがこのスキルがあると怠惰と色欲の一部契約もこっちが意図したレベル以下で突破されちゃう可能性が否定しきれないからな」
「そういう事であれば喜んでデータ提供しますよ」
「ありがとうございます。それでは今回の契約についての話をペラルゴニウムの担任でもある私からお話させて頂きます」
「…はい。宜しくお願い致します」
ジェットパック:分かってはいたけどやっぱりイレギュラーだったか
フリッカー:まさかレベル1で突破されるとは思いもしなかったんだろうね
九城九港:というか通常はレベル低いと辿り着けないような秘境に契約の媒体が設置されてるのか?
tanishidagashi:これソロとパーティで条件変わったりすんのかな
兼碌苑:あー確かにパーティで戦闘とかしたら測定結果どうなるんだろう
「先ず今回の契約に関してですが事務局の確認の下正式なものであるという確認は取れました」
「ペラルゴニウムが選出された時点では何らかのトラブルとも予想していましたがレベルや取得情報から正確なマッチングであると担任である私も判断した次第です」
「よって今後は正式にペラルゴニウムが担当悪魔としてレイミャー様に同行する事となりますが宜しいでしょうか」
「はい。大丈夫です」
「ありがとうございます。それでは次に初等部生徒が担当悪魔として同行する際の注意点をお伝えします」
「先に申し上げますと初等部生徒が担当悪魔に選出された事例は前例がありますのでそちらに習って注意点を纏めさせて頂きます」
「前提としまして初等部生徒は高等部や修士課程の生徒と比較しましてレベルや所持するスキル、実戦で必要とされる知識が不足しております。よってそれらのいち早い習得が必要とされます」
「なるほど」
「その為契約者に同行していない状態で
「それから年四回の定期テストでは出席率を加味した上で合格点が設定されます。これを満たさない場合は一定期間同行が出来なくなってしまいますのでご迷惑かとは思いますがご了承下さいますようお願い致します」
「定期テストは座学だけですか?」
「いえ。座学以外にも礼儀作法や戦闘実技試験、スキル出力調査も含まれます。通常であれば進級に関係するテストなのですが帯同者には契約悪魔として相応しい在り方が問われますので必要な措置なのです」
「なるほど…」
「それからこれは契約者様へのお願いなのですが初等部生徒は旧人類語を履修しておらず翻訳珠でのやり取りが主となるかと思われます。カリキュラムでは中等部から旧人類語の単位が開始されますので担当悪魔に選出された初等部生徒はテスト範囲とは別に先取りで言語学習が開始されます。可能な範囲で構わないのですが、その学習の際に協力して上げて下さると今後のコミュニケーションが円滑に進むかと…」
「あーそこはちょっと詳しくお聞きしたいですね。学習に使われるテキストとかってありますか?」
tanishidagashi:あーっと無職の得意分野がーっ!
パスワード・エルリック:そういやサラッと流してたけど普通に言葉通じてたよな皆さん
あぽろ:ペラルゴニウムちゃんだけ翻訳珠ってのを使ってたね
すいすい:てっきり共通語かと思ったらちゃんと勉強して習得してたのね
「ヒュぺー。箱をこちらに。教材科のテキスト取り寄せ機能を使います」
「ああはいよ。ちょいと重たいぞ」
「テーブルの上だと少し不安ですね。こちらに下ろしましょうか」
「釣れたー!よっしゃーなんぼのもんじゃい!」
「…それと。あれの相手を頼みます」
「あいよ。テンション上がってんなあいつ…」
「さて教官IDを読み込ませて取り寄せ品目選択…。一度蓋を閉じて…」
「…はい。こちらが旧人類語の学科テキストになります。上から初等部特別版と中等部用高等部用になりますが読めますか?基本的に中は悪魔語で書かれているので旧人類の方には難解だと思うのですが…」
「…いえ大丈夫ですね。自分は特殊な実績を所持しているので一部の言語はリーディングとリスニングが完璧に行えるんですよ」
『…という事はこうして悪魔語で喋っても?』
「ええはい聞き取れます。スピーキングとかライティングは勉強しないと無理ですけど」
「おおスゲぇな!悪魔語なんて旧人類語と全然違うってのに!」
『えっ!てことはこうして私が話しても大丈夫なんですか?』
「大丈夫ですよペラルゴニウムちゃん。バッチリ聞き取れます」
『わぁ…!凄い…!』
「ヒュぺーこの釣った魚どうしたらいいと思います?これもレポートと一緒に提出した方がいいヤツですかね?」
「あーそうだなぁ一度空間跳躍の対象になったって事は貴重な資料だろうし…。生きたまま持って帰るのが理想と言えばそうなんだが…」
「それじゃあお帰りになるまでは自分のインベントリで保存しておきますよ。しばらくは生きたまま保っていられるでしょうし」
「おっ助かる!頼むわ!」
「これで勝った気になるんじゃないですよ!あと釣竿お借りしました!」
兼碌苑:ノーテさんシスコンであるという事さえ除けば普通の人?悪魔?っぽいのにね
九城九港:残念美人感が漂う存在
フリッカー:外見だけならTHEメイド長って見た目なのにな
「基本的なカリキュラムに変更はありませんからテスト範囲になるテキストは授業で使用する物と同一です。その他でレイミャー様が必要とされるようでしたらこちらで幾つか見繕いますが…」
「では悪魔語の勉強になるテキストとかってあります?それから悪魔語の辞書があると有難いのですが…」
「悪魔語の勉強ですか?それであれば高等部の文系コースで言語再学習の際に使用する参考書が有りますが…。ええとこちらですね。それから辞書はこちら初等部向け中等部向け高等部向けです」
「ありがとうございます!ペラルゴニウムちゃんが旧人類語の学習をするなら並行してこちらも悪魔語の学習をすれば理解度が深まるかと思いまして…」
「それは有難いですが旧人類語は初等部のテスト範囲外ですよ…?」
「いえいえ。どうせ勉強するなら複数人でやった方が捗るってものですよ。それに咄嗟の時は言葉が通じた方が何かと都合が良いでしょうし」
「お優しいのですね…。そちらのテキストは私達からの契約祝いの品という事でお受け取り下さい」
「ありがとうございます!」
フリッカー:まーた無職の無限勉強編が始まるのか…
金色ゴリラ:文化創造班の成果お披露目の場じゃ無いんだぞ無職は!
あぽろ:というか『旧人類言語』とかのスキル無いの?あったら勉強そこそこでも喋れるようになるのに
ヤマモトモトヤ:こんなに情報あるのに新しい言語体系まで…?嘘でしょ…
パスワード・エルリック:班長頑張って下さい…
「それでは次に同行する悪魔の紹介に移りましょう。お立ちなさいペラルゴニウム」
「は、はいキャーヴ先生!」
「自己PRをどうぞ。契約者様に分かりやすく伝えるのですよ」
「はい。頑張ります!」
「ペラルゴ喋りたくない所は全力で誤魔化して良いですからね!こんなのの事なんて放っておきなさい!」
「だーから黙ってろっつのシスコンバカ!オラ食らえリンゴ二連続!」
「あっちょっやめアガガガアアアア!」
「ええっとご契約者様初めまして!ペラルゴニウム・アネスバレッタと申します!」
「保有因子は『悪魔』『烏賊』『軽鎧』『戦斧』『奪滑』『乖離』『束天』の七つ、学科因子は『嫉妬』です!」
「レベルは先日12になったばかりです!まだまだ未熟者ですが頑張ります!」
「得意武器は戦斧ですが形態変化は鎧の方が得意です!」
「それからええと…」
「『嫉妬』スキルは苦手ですが実地での研鑽を積んでスキルレベルを伸ばして行きたいです!」
「契約者様と広い世界を旅する日を心待ちにしていました!これから宜しくお願いします!」
「宜しくペラルゴニウムちゃん。自分はレイミャーと申します。雪妖精の祝福を賜りし旧人類の一人にして『代償』に縛られた半端者だよ。」
「得意武器は斧と銃。この子達はドロップとフレークで自分と契約してる中級妖精の二人だよ。仲良くしてくれると嬉しいね」
『宜しくー!って言葉通じないんだっけ!』
『宜しくお願いしますね!ペラルゴニウムさん!』
「二人共宜しくだってさ」
「よ、宜しくお願いします!」
「うんうん。これから宜しくね!」
「もががもごぐごうがああががが!」
「いやスタンディングオベーションじゃねえのよ!拍手してねーで口の中のもん飲み込んでから喋れや!」
「全くもう…」
「姉さん…」
すいすい:あーあー良い感じの雰囲気だったのに!
ジェットパック:無職なまじアバターが整ってるからキメ顔だと顔の良さが際立つな…
フリッカー:加えて美肌MAXverだから見栄えがエライ事に…
九城九港:自己紹介の雪妖精の祝福を賜りし者って表現良いな
ニッチ:実際実績があるから何も間違っちゃいないのがなんとも
「さーてと顔合わせも済んだし聞き取りもしたし俺らはそろそろお暇すっか?」
「やり残している事は…とりあえずは大丈夫ですかね。最悪でも起動箱のデータがあればレポート提出も問題無く進められるでしょう」
「詳しいデータの吸い出しは戻ってからだな。レポート書くのは任せたぞキャーヴ!ノーテもな!」
「んががが…。ふぅ。なんで私もレポート係なんですか!そんな得意じゃないんですよ!」
「よく言いますよ同期の中じゃ学科成績一番の癖に…。たまにはその有り余る才能を有意義に使ってくださいな」
「あっキャーヴ先生!レイミャー様!私はどうすれば…!」
「ああペラルゴニウムちゃん、自分はこの後一旦眠るから同行するのは明日からで良いよ。なんか連絡手段とかある?」
「あっと申し訳ありませんレイミャー様。こちらの通信珠をお持ちください。これがあれば双方向から呼びかけが可能です」
「ありがとうございます。それじゃあ明日から宜しくね」
「はい!宜しくです!」
「今からなら午後の授業も間に合いますね。戻ったら急いで昼食にしましょうペラルゴニウム」
「はい先生!」
「それからヒュぺーさん。お帰りになる前にちょっとこれ見て欲しいんですけど…」
「あん?どうした?」
「よっと。これに含まれてる『因子』とかって分かりますかね?」
「おおっ!?なんだこりゃ死体!?」
「えっ!?れ、レイミャー様の死体ですかこれ!?」
「ちょっと妹に何を見せてるんですか貴方!」
「旧人類の死体…?はて…?」
「自分って真人間じゃなくて半分幽霊なんですよ。なのでもしかしたらその肉体ってなんか変な『因子』が含まれてないかなーと思いまして」
「えっ半分幽霊なの?まさかなんか光ってるのはそれか?」
「ああいえ光ってるのは全然別の理由です…。透き通ってる方はそうなんですけど」
「なんだよオイ!」
「実体を保った幽霊ですと研究対象として申し分無いですね…。ですが一体だけだと流石に因子解明にも時間が掛かるかと…」
「あー十とか百とか出せますが」
「…でしたら十体ほど頂いても宜しいですか?こちらとしても真新しい因子を発見したとなればそれ相応の手続きを踏まなければなりませんので」
「了解しました。ここ出しますねー」
「うーわマジの死体じゃん。なーんでこんなもん持ち歩いてたんだオイ…」
「ヒュぺー収納に入りますか?こっちは三体ほど入りそうですが…」
「いーよいーよ俺が全部抱えて持ってく。これくらいなら門も通るからな」
「あとさっきのお魚もここに…」
「おっと忘れてた!悪ぃな!」
「これで忘れ物はないですかね。それではまた」
「おう!それじゃーなー!」
「また明日から宜しくお願いします!」
「妹に手荒な真似を働いたらただじゃおきませんからね!」
「解析結果が出た際は改めてお伺いしますね。それでは…」
ニッチ:おー出会いが唐突なら別れもあっさりしたもんだね
ジェットパック:まあ連絡すれば何時でも会えるからな
あぽろ:ゲートが閉じてくね…
すいすい:うーんちょっと寂しい気持ち
フリッカー:この浮島がこんなに賑やかだったのゲーム始まってから初めてだもんな
「行っちゃったか…。まあ明日から会えるんだし心配いらないか」
『それであるじ。結局何話してたのー?』
『私達にはちんぷんかんぷんでしたが…』
『ごめんごめん二人共。明日からさっきの一番ちっちゃい子が一緒に冒険に加わってくれるようになったよ』
『それくらいは分かりますー!さっき挨拶もしたじゃんかー!』
『あの人達いきなり大きくなったりしてちょっと怖かったですね…』
『彼女たちは悪魔族だってさ。詳しい事は今から情報共有しようか』
「という訳で悪魔儀式の詳細?についてでしたー。楽しんでくれたら良かったね。どうだった?」
ジェットパック:いやもう情報過多だったな…
金色ゴリラ:ちょこちょこコミカルだったというか話が二転三転してたから何とか聞き続けられたけど纏めるの時間かかりそうね
鈩目焦砂:眼福でした…ありがとうございます…!
あぽろ:焦砂ちゃん地味にテンションおかしかったのは何だったの?
ヤマモトモトヤ:あばばばば…あばばばばばばば…
パスワード・エルリック:班長しっかりしてください!傷は深いですよ!
「まーそんな訳で前枠から引き続きご視聴頂き誠にありがとうね」
「今度こそ集中力が限界だからゲーム内で明日になるまで一旦仮眠します」
「掲示板に戻るのは多分リアル昼過ぎとかだと思うから宜しくねー」
「あと考察スレの方に質問書いといてくれれば後で答えに行くから頼んだよー」
「それじゃあお休みなさーい。良い休日の夜をー」
あぽろ:おやすみー
すいすい:おつかれー
金色ゴリラ:最後の方だいぶフワフワしてたけど大丈夫か…?
九城九港:流石に九時間連続で戦闘した後に真面目な話されて辛かったんだろ
フリッカー:いやー俺らも引っ張られてついつい夜更かししちまったな
tanishidagashi:今日は考察スレの阿鼻叫喚を覗いてから終わりにすっかな…
ニッチ:むしょくのぱーてぃに あたらしいなかまが くわわった!
TIPS
:ヒュペー・アモルファス
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・今回はちょうど時間割に空きがあったので緊急事態に駆り出された
・緑色のボサボサロング髪に赤と緑のオッドアイとスリット深めのロングスカートメイド服が特徴
・キャーヴとノーテとは同期で他に4人同期の教官職が居る
・ペラルゴニウムとはノーテ経由で顔見知りの仲
・酒を呑むのは好きなのだが酒に弱くすぐ酔っぱらうしすぐ潰れる