ヌイヌイ二次の四章のプロット考えてるけど、なんか行き詰ってるので、気晴らしにこっち書いてみたら楽しすぎて困る。
この世界は場所によって文明の落差が大きい。
噂に聞く王都のほうへと行けば見たことも無い優れた技術をふんだんに使われた煉瓦の町並みの栄えた文明があるのだろうが、自身の住むチッチ村などの田舎町では未だに
村で一番大きな建物と言えば、
民家など親子三人が暮らすのすら少し手狭だと言うほどの狭さ。雪が降り積もるチッチ村では屋根は急勾配が必要になる、故に家自体もそれにあわせて作られているため、どうしても手狭になるし、それを広く作る技術も無いのだ。
チッチ村は雪山の麓にある村だ。だから、基本的に年中寒いし、雪が溶けることもあまり無い。
だからマフモフコートなど防寒具は必須装備と言っても良い。
特に、雪道を歩くときはマフモフブーツは必須だ。滑り止めにもなるし、簡易的なアイゼンの代わりにもなる。
きっとそれは、最後の温情だったのだろう。
雪山を歩いても寒くないようにマフモフコートを着せ、雪道で滑らないようにマフモフブーツを履かせる。
もしかすれば、それは悪意なのかもしれない。
そこにたどり着くまでに凍死しないように、雪道で滑って転落死しないように。
だって。
チッチ村が送り出した、神への生贄。
古い古い因習だ。古き神の怒りを沈めるために村人から生贄を差し出す。
良くある話だ……………………昔話程度になら。
それを現代になってもやってしまうのがチッチ村だ。
だから最初に言ったのだ。
この世界は場所によって文明の落差が大きい、と。
ど田舎のチッチ村には未だに生贄なんて風習がある。最もこれまでそれをしたことは無かった。
何故なら古き神は眠りについていたから。
だが何の因果か、目覚めてしまった。神の目覚めは沸き起こる雪崩から始まった。
ただの一度で村の半分を飲み込んでしまった雪崩。村人の三割が雪崩に巻き込まれ、村は壊滅的打撃を受けた。
だから、生贄なんて因習に縋ったのかもしれない。
それに、ちょうど孤児が一人そこにいた。
タイミングが悪かっただけなのかもしれない、それとも結局こうなっていたのかもしれない。
振らないサイコロの目は出ない。予想の結果など、現実には何の意味も持たないのだ。
かくして自身は生贄に選ばれた。
そのことに対して、どうこう言うつもりは無い。
ただの気休めでも良い、ただ今のチッチ村には…………雪崩により隣人の多くが死んでしまったあの絶望の村には、僅かでも良い救いが必要だったのだ。
母が死んでから、どうして生きているのだろう、と思うことがある。
そんな自分だからこそ、生贄と言うその行為に対して、是非は無い。
一年もの間、村の人たちに助けられて生きてきたのだ、最後くらい村の人たちのために死んでも良いかもしれない。自身の認識なんて、その程度だ。
雪山には多くのモンスターが住み着いている。
けれど、今だけはそのモンスターたちも出てこない。雪山深奥に続く雪道には、ギアノス一匹、ブランゴ一匹居はしない。
深奥にて目覚め、唸りを上げる神の存在を本能的に悟っているからだ。その威圧を恐れ、あらゆる生命は雪山の中で身を隠している。
だからこうして、子供の身でもたどり着ける。
雪山の深奥。山頂、では無い。深奥。チッチ村の中でも限られた人間だけが知る隠された道を通った先にある…………神の眠る場所、否、眠っていた場所。
たどり着いたその場所で…………。
一人の男が、神に刃を向けていた。
* * *
大怪鳥イャンクックの討伐は新人ハンターとベテランハンターの分かれ目といわれている。
基本的に大体のハンターギルドではこれを討伐できて、初めて一人前のハンターとして認められることになるのだ。
イャンクックの武器は、強力な蹴り足と鋭い嘴、そして口から吐き出す灼熱のブレスだ。
だから、正面に立つことは、ほとんど自殺行為と言っても良い。
さらにこれまでの敵と違い、閃光玉で目を眩ませても見えないながらにやたらと暴れて、攻撃してくる。
闇雲に武器を振り回していて勝てていたこれまでの敵とは違い、初めて敵の行動を観察し、その攻撃方法を研究し、弱点を探し、攻略方を見つけ出す必要が出てくる。
つまり、これからハンターとしてやっていくために必要なことの基本が初めて必須となるモンスターだと言ってもいい。
逆に、しっかりと敵を観察し、研究し、攻略法を考え出せるハンターなら、ろくな装備が無くても倒せる程度の大した強さも無い敵でしかない。
確かにブレスは強力だが、単発な上に飛距離も無く、範囲も狭い、簡単に避けれる程度のものでしかない。それでも当たれば直撃した部位が大火傷する程度の威力はあるが。
因みに義兄に教わったが、鉄鉱石などを投げつければ、誘爆させて防げるらしい。石ころでは一瞬で溶解するだけなので防げないらしいが。
何故こんな話をしたのか、察しの良い人ならもう気づいていると思うが。
私の目の前にイャンクックがいる。
黒刀を振りかぶる。自身の存在に気づいたイャンクックが振り返り。
その顔へ一撃見舞う。
ィィィィィィ、となんとも形容しがたい鳴き声で、イャンクックがよろめく。
その隙を逃さず二撃、三撃と加えていく。
鋭く研ぎ澄まされた刃によって刻まれていく傷跡に、イャンクックが堪らず翼をはためかせる。
風圧によって体が押し戻されるより早く、伸ばした刃がイャンクックの翼を僅かに切り裂く。
ギャァァァァァァ、とイャンクックが悲鳴を上げ、地に崩れ落ちる。
ハンターとモンスターを比べた時、その頑丈さ、力強さ、持久力などれを取ってもモンスターのほうが圧倒的に有利なのは自明の理だ。
けれどその中でも飛びぬけてモンスターが有利で、人に不利なものがある。
それが、空の利だ。
イャンクックなどを含める鳥竜種、リオレイアなどを代表とする飛竜種、そして伝説や災害と呼ばれる古龍種などは翼を持っていることが多い。そう言ったモンスターたちはその巨体でありながら、飛行することができる。
人間も気球などを使えば空を飛べる。だが生身で空を飛んだと言う話は聞いたことが無い。
つまり空と言うのは、未だにモンスターたちの領域なのだ。
一度飛ばれてしまうと、ガンナーでも無ければ攻撃方法すら無いのが現状だ。太刀装備の私には攻撃手段は皆無と言っても良い。
だが逆に飛ぶ瞬間と言うのは存外バランスを崩しやすい。
普段中々転倒しないモンスターであっても、飛ぶ瞬間に上手くダメージを与えることが出来れば呆気なく墜落してしまうことも多々ある。
と言っても、それをするには風圧を耐えるだけのスキルか、風圧に襲われるより早くタイミング良く攻撃できるセンスが必要になるのだが。
だがこうして上手く攻撃できれば、大きな隙が出来るので、効率良くダメージを与える絶好のチャンスとなる。
そのチャンスを逃さず、立ち上がろうとしても中々起き上がれず、もがき苦しむイャンクックの頭部を目掛け、二度、三度と太刀を振るう。
そうして二撃、三撃と斬ると大怪鳥の嘴に大きな傷跡が残り、イャンクックが悲鳴を上げる。
がくん、とイャンクックの膝を落ちる。そのせいか、その大きな顔の後方にある耳が上手い具合に狙える位置に来る。
好機、とばかりに自身が現状持てる全ての力と技術を振り絞り、耳を狙う。
【攻撃力UP小】+【見切り+1】+【一閃+1】+【剣術+1】
びゅん、と風を斬って振るわれた一刀は、呆気なく大怪鳥の耳を切り裂く。
部位破壊完了と言ったところか、耳を破壊して討伐してやると、ハンターギルドで少しばかり功績の色が付くのでチャンスがあれば狙っていきたいと思っていたところだ。
さらに言うなら、イャンクックの耳は武器防具の素材にもなるので、後で回収しておこうと内心で呟く。
耳を破壊されたイャンクックが、絶叫し、その顔が赤に染まっていく。
俗に言う怒り状態、と言うやつである。
ほぼ全ての中型大型モンスターはある程度以上のダメージを与えると、その様子を一変させる。
自身の命を危機を感じた状態、つまり興奮状態であり、そうなるとだいたいのモンスターがその容姿になんらかの変化が見られる。イャンクックで例えるなら、顔に赤いラインが入ったりする。
この通称“怒り状態”では、通常よりも高い能力値を示すことがあり、特に攻撃性は非常に高まり、凶暴になる。
逆に、攻撃一辺倒に偏るせいか、肉質が柔らかくなり、通常よりもダメージが通りやすい、などと言う敵もいる。
少しだけ話はずれるが、エスピナスと言うモンスターは全身を非常に硬い甲殻で覆われており、普段はどうやっても武器を弾かれるの硬さを見せる。と言ってもその状態では一切の攻撃はせず、攻撃してくるハンターを無視し、歩いたり、身じろぎしたりする程度である。
だが一度怒るとそれまでの大人しさと反比例するような尋常ではない凶暴さを見せることになる。それと同時に、どんな武器を使っても弾かれていた強固な甲殻が柔らかくなり、ある程度以上の切れ味のある武器なら攻撃が通るようになる。
そのため、このエスピナスは怒らせた状態が通常、と言っても過言ではない。
とまあ、そんな一風変わったモンスターもいるのだが、こう言った例もあるため、怒り状態を見極めると言うのは非常に重要なことだ。
怒り状態で一番重要なことは、何よりもモンスターの敏捷性が上昇することだ。
それまでと同じように構えていたのは、その速度差に付いていず、怒りで攻撃力の上昇した一撃をもらい大ダメージを負うことが多い。
だから、ここからは私もギアを切り替える。
ホォォォォォァァァ
イャンクックが絶叫し、口から可燃性の液体ブレスを吐き出す。
当たれば大火傷は必至、だが当たらなければ問題無い。
【体術+1】+【回避性能+1】
元々攻撃範囲も狭く、しかも飛距離も無い攻撃だ、直前の動作さえ見切れれば避けるのは容易い。
お返しとばかりに、こちらも太刀を振るう。
【攻撃力UP小】+【見切り+1】
怒り中のモンスターに避ける、と言う概念は無い。元々、サイズの違いから回避と言う選択肢を選ばないのがモンスターたちだ、あっさりとその顔面を切り裂き、イャンクックを鮮血で染める。
その一撃でイャンクックが腰を落とす。またよろめいたか、と思ったが、直後に違うことに気づく。
足に力が込められている、瞬間、次の攻撃が予想でき、横っ飛びに
【体術+1】+【回避性能+1】
同時に、イャンクックが甲高い声を上げながら、突進してくる。
だが予兆動作を見切っていた私は一瞬早くその場から離れており、突進は当たらなかった。
と、同時に全力の突進によりイャンクックが滑り込むようにして止まり、隙を晒していたので背後から縦に切り裂く。
【攻撃力UP小】+【見切り+1】+【剣術+1】
背中の鱗を割って、ずぶり、と太刀がその背を切り裂く。
瞬間、イャンクックのボロボロになった耳が収縮していく。
ようやくか、と内心で呟きつつ、太刀を収める。
普通の太刀使いと言うのは太刀を背に負って使うのだが、私はいつも腰に下げて使っている。
理由は簡単で…………そのほうが自身の切り札が使いやすいからだ。
【気刃放出斬り】+【抜刀改心】+【攻撃力UP小】+【見切り+1】+【一閃+1】+【剣術+1】
自身の持てる全ての技術を結集した必殺の一撃が、起き上がったイャンクックが振り向くと同時に放たれる。
その顔面に一撃が直撃する、と同時にその巨体が力なく崩れ落ちていく。
倒した、とは思うが少しだけ下がって様子を見る。
そうして数秒観察し、けれどもう完全に動かないことを確認して、ようやく警戒を解く。
周囲を確認し、敵が居ないことを確かめる。
この洞窟はランポスの巣とも近いこともあって、たまに洞窟内の空洞からランポスが降ってくることがある。
いまさらランポスの一匹や二匹、問題ないだろうがそれでも油断はならない。
そうして周囲を警戒しながら私は、イャンクックの剥ぎ取りを始めた。
* * *
神を殺した男の名を、カイ・ブランドーと言った。
ハンターと言う存在を初めて知ったのは今よりもさらに幼い頃。
母曰く、自身の父もまたハンターだったらしいが、母はそれをあまり良く思っていなかったらしい。
私の父は私が生まれて程なく死んでいる。その理由もまたハンターとしてモンスターの討伐中に死んだから。
元々ハンターと言う職業に対して良い感情を持っていなかった母に、トラウマ的記憶を刻み込んだ一件。
そんな母を見て過ごしたからか、私もまたハンターと言う職業に良い感情を持っていなかった。
否、ハンターが…………と言うよりも、命の危険がある職業を忌避していた。
何よりも母を思っていたからこそ、母を置いて死ぬ危険性のあるような職業は嫌だった。
さて、そんな私が出会ったハンターは、最強で、最高で、至高だった。
けれど何よりも――――――――
神をも殺すその強さよりも、
人々に賞賛されるその名誉よりも、
有り余り持て余すその財よりも、
何よりも、
あらゆる理不尽を、不条理を踏破し、一蹴し、運命を、道を切り開くその姿に憧れた。
どうしてこんなところに?
雪山の深奥。死せる神の前で、ただただ驚くばかりの自身を見て、男…………カイが尋ねる。
そうしてようやく正気戻った私は、ここに至る経緯を話す。すると、カイが眉をしかめ。
くだらない、そう呟いた。
くだらない、そんな風習、そう言えるのは彼だからだ。
今も風習と因習に縛られ生きる人間と言うのはどこにでもいて、彼らがそれに縛られるのは弱いからだ。
運命に立ち向かう力も無く。
運命に抗う気概も無く。
運命を打倒する強さも無い。
得てして人間とはそう言うものである。だから私はそれを理不尽だとも、不条理だとも思っていない。
本当に理不尽なのは、本当に不条理なのは、突如目覚め村を壊滅させた神であり、それを生み出した自然である。
けれどあらゆる理不尽を凌駕し、不条理を踏破する彼にとってそれは余りにも勘に障るものだったらしい。
神とやらなら倒した、だからお前は村に戻れ。
そう告げる彼に対して、けれど私はもう村には戻れないことを告げる。
雪崩により壊滅的な打撃を受けたチッチ村にとって、私のような石潰しを置いておくような余裕は無い。
この生贄はある意味、口減らしも兼ねているのだ。
そう冷静に告げる私に、カイはだったら、と呟き。
お前、俺のところに来いよ。
そう告げた。
数秒考える、けれどそんなもの、考えるまでも無く。
よろしく、そう告げた自身に、ああ、と笑って手を差し伸べる。
一瞬その行動の意味を理解できず、目をぱちくり、とさせる私だったが、すぐに思い当たり。
差し伸べられた手を取る。
そうして二人の手と手が繋がれる。
あったかい。
それは、久々に感じた人の温もりだった。
なんとこの作中、一度も「 」の台詞が無いことに途中で気づいた。
つうか、自分で書いててこんな五歳児やべえわ、と思った。
面倒くさくなったらきっとそのうち転生者とか適当な設定つけるかな(
まあそれはさておき、主人公紹介。
称号:ストレンジャー
名前:レーティア・ブランドー
HR:2/10
装備スキル【攻撃力UP小】【ダメージ回復速度+1】【スタミナ急速回復小】【防御+30】
習得スキル【体力+20】【ランナー】【一閃+1】【見切り+1】【抜刀改心】【体術+1】【集中+1】【業物+1】【剣術+1】【氷耐性+10】【耐雪】【酔っ払い】【暑さ倍加小】【寒さ半減】【回避性能+1】【受け身】【調合成功率+10%】【ハンター生活】【地図常備】【採取+1】【探知】
ちょっとした解説。
モンハンのウィキ見てて、スキルの説明で、装備の機能性から得られるもの、みたいな感じに書いてあったんですよ。
例えばマフモフ装備なら全身あったかいから耐寒スキル、身軽な軽鎧なら動きやすいから回避性能とか、防御+10とかはその分鎧が厚いとか、代わりに重いからマイナススキルが付く、みたいな感じですね。
つまり装備によって得られる機能性を指して【装備スキル】として設定しました。
逆に剣術とか見切りとか、なんで装備で得られるの? って意味不明な技術的なスキルは装備無くても技術として習得可能、と言う設定にしました。主人公の場合、年中雪の降る寒い地方に住んでるから寒さには強いだろうから【寒さ半減】、雪にもなれてるだろうから【耐雪】、そして逆に暑さには慣れてないだろうから【暑さ倍加小】とか。
こういう本人が習得している技術的なものを総称して【習得スキル】として設定しました。
装備スキルは装備を変えることでしか成長しませんが、習得スキルは何度も使ってれば上位スキルになります。攻撃回避しまくってたら回避性能+1→回避性能+2とか。
ただ、習得スキルは技術的なスキルなので、発動に失敗することがあります。【一閃+1】とかもろにそれですね。
この世界のハンターはこう言った習得スキルをけっこう持ってます。
特にG級ハンターともなると、ゲームだったらチートだろって言いたくなるくらいいっぱいスキル持ってます。
でも逆に狩り自体はゲームよりシビアになってるので、バランスは取れてます。
だいたいおかしいと思う。なんでグラビーム浴びてハンターは生きてるの(
鎧部分はまあ良いとするけど、露出する部分は絶対にあるはずだから、あんなのくらったら一瞬で炭にならないとおかしい。
装備揃えるとクックの炎ブレスとかほとんどダメージ食らわないけど、そんなのこの小説の現実には無い(
なのでガードよりも回避のほうが非常に重要になってきますこの小説内だと。
実際、モンハンウィキでもグラビームとか、一瞬で炭化する、とか書いてある。なんでハンター大丈夫なのよ、と言いたい。
あと密林のベースキャンプにある崖、あんな軽く五十メートルくらいはありそうな崖からダイブして無傷とか普通にねえよ(
というわけでゲームよりその辺は厳しくやってきます。