ちょっぴり大人っぽいサトシくんの冒険記録(レポート) 作:波導の勇者サトシくん
アンケート結果が出たので上位3つを発表します!
1位 (410) 出来たら即投稿しろ(何時でもOK)
2位 (129) 毎秒投稿しろ(ネタ)
3位 (79) 夕(16時〜18時の間)
こういう結果になりました!
最終的には745人もの読者の方々から回答して頂き、本当にありがとうございました!
今後もこれまでと変わりなく完成次第更新する事に決まりましたので、いつも通り応援よろしくお願いします!
評価、お気に入り、感想、ここすき等、いつもありがとうございます。
とても楽しく拝見させて頂きました。
今回は別視点です。
タケシから見たサトシの印象など。
個人的な解釈ですが、転生サトシとタケシの距離感というか関係はこんな感じだと思ってます。
side タケシ
オレにとってサトシという少年は、年下でありながら惜しみない尊敬を向ける人物である。
ポケモンを育てる事に喜びを感じ、ポケモンを大事にしないトレーナーに怒りを覚え、捨てられて心身に傷を負ったポケモンに哀しみを抱き、ポケモンと触れ合える事を誰よりも楽しむ事が出来る────ポケモントレーナーになるために生まれてきたような人間。
常に自然体でポケモンに寄り添い、バトルでもポケモンを信じて心を通わせる事で本来発揮出来る以上の力を引き出す。
そんな理想のポケモントレーナーになれる可能性を、俺はサトシに垣間見た。
サトシとの出会いは、まだ俺がニビジムのジムリーダーをしていた頃の事だ。
マサラタウンから旅に出たサトシが最初に挑戦するジムとして選んだのがニビジムという事で、その時はまだジムバッジを所持していなかった。
しかも、話を聞けば旅に出てから1週間も経っておらず、ポケモンも捕まえたばかりとのことで、ジムに挑むのは少し早いのではないかと思ったのが偽らざる本音である。
だが、ジムリーダーとして面と向かって挑まれてしまえば断る事は出来ない。
サトシの肩に乗っていた、ボール嫌いという珍しい個性を持つピカチュウも出会ったばかりにしては鍛えられているように見えたのもある。
同じくマサラタウン出身のシゲルを相手にした後だった事もあり、「明朝に挑戦しに来るから、よろしくお願いします!」と礼儀正しい姿勢も気に入った。
そのシゲルからも「悔しいけれど、今の僕よりも強い」と聞いていたからか、久しぶりに少し本気を出してもいいかと、翌日のバトルを楽しみに思う自分自身に驚いた。
結論から言うが、バトルはオレの負けだった。
ジムリーダーとして恥じない戦いをしたと思うが、その上でサトシはオレを上回ったのだ。
途中うっかり熱くなって、バッジ未所持の挑戦者に対してやるにはレベルの高い指示をしてしまったが、その逆境を引っ繰り返してみせたのだからグレーバッジを渡す事に疑問は抱かなかった。
サトシからはトレーナーとして光り輝く素質を感じた。
自分に有利な状況を作り出し、バトル全体のペースを握った時のサトシは鬼のように強い。
それはサトシが言う"変化技"という分類の技、『かげぶんしん』や『すなかけ』のような一般的には使用頻度がそこまで多くない技の使い方が非常に上手いのが理由である。
これらの技を駆使してバトルの主導権を握るのがサトシのやり方だ。
今まであまり見た記憶がないバトルスタイルだな。
だから、サトシと初めて戦った相手は異様なやりにくさを感じる事になる。
ずっとバトルの主導権を取られているのだから当然だが、自分のペースだと思えばサトシの術中だったなんて事もあったくらいだ。
ニビジムに挑戦した時は、まだサトシやポケモンも未熟な部分は多く付け入る隙はあったが、それも段々減ってきている。
なにはともあれ、既に開花し始めているが、将来が楽しみなトレーナーだというのがオレの第一印象だった。
そうしてジムリーダーとして敗北したオレだったが、個人的に満足のいく戦いが出来たのと、ポケモンと心を通わせるトレーナーの姿に初めて他人に自分の夢を託したいと思った。
バトルの最中にポケモンを進化させるなんて、なかなか見れるものではないのだ。
明らかな劣勢の中で進化するという事は、トレーナーを信じ、ポケモンを信じ、互いに勝利を諦めていないからこそ起こり得る奇跡のようなものである。
まだ出会って数日のポケモンと、そんな奇跡を起こすトレーナーが目の前に居れば、夢の1つや2つ託したくなっても不思議ではないだろう。
結局は突然帰ってきた(後から聞けばサトシが観戦に誘ったらしい)親父に背中を押されて、諦めていたポケモンブリーダーとしての夢を追うためサトシの旅に同行させてもらう事になったんだけどな。
カスミという同行者が居た事には驚いたが、2人共オレの急な申し出にも快く応じてくれた。
一緒に旅を始めて分かった事だが、サトシの周囲には良くも悪くも人やポケモンが集まってくる傾向にある。
夢を託そうとしたオレもそうだったが、心を動かす力があると言えばいいのだろうか。
人やポケモンに与える影響が極めて強い人物なのは間違いない。
友情ゲットと言っていたが、バトルを介さずに何匹ものポケモンをゲットしているのも、サトシの言動や人柄に惹かれたポケモンが懐いてしまうためだ。
普通は野生のポケモンが懐くなんて、それこそ命を助けたりでもしないと無理なんだけどな。
それ以外にも、意外とサトシとは話が合う事に気が付いた。
まさか炊事洗濯掃除などの家事全般が出来る奴だと思っていなかったから、最初はオレが全部面倒を見るくらいの気持ちだったんだけど、いい意味で裏切られたな。
母親が経営する食堂の手伝いをしていたそうだが、道理で手際が良いわけである。
家事談義なんてしたのは初めてだが、これがまた楽しくて異様に盛り上がってしまい、次の日は寝不足だった。
しかも、ピカチュウを筆頭に、ポケモンの食事は全て自分で用意しているというブリーダー顔負けの技能も持っていた。
ポケモンフーズもポケモンごとに合わせて味や栄養を調整しており、ホウエン地方などで流行っているらしいポロックやポフィンという木の実から作る変わったポケモンフーズは特に見事だった。
ポケモンブリーダーを目指す者として色々と話を聞かせてもらったが、かなり勉強になる話を聞けて、これだけでも旅に同行した甲斐はあったと言える。
勿論教えてもらうだけでなく、ポケモンフーズの改良などには最大限の協力を惜しまなかったし、ポケモンの手入れについてなど様々な意見交換もして、互いに切磋琢磨する相手が居るというのは有り難いものなのだと理解出来た。
これでブリーダーを目指していないというのだから驚きだと言ってみれば、サトシは最高のポケモントレーナーの称号であるポケモンマスターになるためには、バトルの知識だけでなく多くの知識と経験が必要だという考えを持っているらしい。
ポケモンマスターという言葉について深く考えた事はなかったが、確かにバトルが強いだけなら四天王やチャンピオンが当て嵌まる。
だが、彼等をポケモンマスターと呼ぶ人は見た事がない。
サトシは年下とは思えない深みのある瞳で遠くを見つめながら、こう言っていた。
トップチャンピオン、トップブリーダー、トップコーディネーターなど、全てを極めた先にポケモンマスターの称号はあるのではないか。
あまりに途方もなく生きているうちに辿り着けるか分からないけれど、ポケモントレーナーになる人が一度は憧れるのがポケモンマスターなんだから、そのくらい偉大なものであって欲しい。
それが俺にとってのポケモンマスターなんだ、と最後には無邪気な笑顔で締めた。
これを夢見がちな子供が言っているなら話は別だが、サトシは間違いなく本気で言っていた。
サトシの言うように誰もが一度は憧れるポケモンマスターという称号について、ここまで真剣に考えた事がある人がどれだけ居るだろうか。
ポケモンマスターがどんなものかを考えて、そこに向かって既に行動を始めている。
話を聞いた時は、反射的なものなのかゾクリと興奮で体が震えてしまったほどだ。
これだけの熱量を持って、サトシはポケモンマスターを目指している。
そのための努力も欠かさず行い、必要だと思えばどんな知識でも貪欲に欲する。
ポケモンブリーダーとして多くのポケモンを育てたいと言っておきながら、バトルに苦手意識を持っているオレとは大違いだった。
コーチトレーナーのイチジョーさんからも言われたが、ポケモンを育てる上でバトルは必須の要素だ。
オレが目指す立派なブリーダーに本気でなりたいと思うなら、ポケモンの手入れもバトルも両方極めるくらいの心持ちで居なければならないのだと、最近では考えるようになった。
このように、たった1ヶ月と少しの間サトシと旅をしただけで、多大な影響を受けている。
それはオレだけではなくカスミもそうだし、猛獣使いのアキラやポケモンゼミナールのジュンやセイヨなども、サトシに触発されて一層の努力を誓ったり、固定観念を破壊されて今まで以上の熱量で勉強に取り組むようになった。
ポケモンに対してだって、人間不信のフシギダネから憧れの視線を向けられ、傷付いたヒトカゲから無垢な信頼を預けられ、半グレだったゼニガメから慕われた。
オレに同じ事が出来たかというと自信はない。
人間にもポケモンにも、真摯に向き合う事が出来るサトシだからこそ、大きな影響を与える事が出来るのだ。
そんなサトシの姿勢は、途方もない夢を自ら見定めて本気で向き合っている事も大きな要因だと思う。
特に人間よりも純粋なポケモンには伝わるものなのだろう。
そんな掛け替えのない友人であり、尊敬するポケモントレーナーであり、家族のように親しみを覚え始めていたサトシがサントアンヌ号に取り残されたまま沈没した時には、目が腫れるほど号泣した。
あの時カスミや預けられたポケモンを止めずに、全員で追い掛ければよかった。
何故船が沈む様を呆然と見つめるだけで助けに行こうとしなかった。
そもそも船に戻ろうとするサトシをどうして引き留めなかったのかと、一睡も出来ずに悔やみ続けた。
最年長であるオレがしっかりしていれば、あの才気に満ちた将来が楽しみな少年がこんなところで命を落とす事なんてなかったのに、と。
サトシが船に取り残されていた事は周知の事実だったので、献花が行われる事になった時にはオレやカスミだけでなく、サントアンヌ号の乗客でサトシとバトルしたトレーナーや助けられた人たちも大勢集まった。
一晩振りに顔を合わせたカスミは、普段あれだけ活力に溢れているのが嘘のように憔悴して、目元には大きな隈を拵えていた。
鏡を見ていなかったので分からないが、オレも似たような顔をしていたと思う。
出会ってから1ヶ月程度の付き合いで、オレたちにとってサトシはそんなにも大きな存在になっていたのだ。
だから、サトシが生きていたと知った時にはもう出ないと思った涙が溢れてきて、周囲にはたくさんの笑顔が溢れていた。
カスミもサトシのポケモンも、一様に涙を流して笑いながら怒っていた。
献花に集まってくれた人々がサトシの無事を喜び、涙を流す者も居て、オレたちに仲間が無事でよかったなと祝福してくれた。
人の温かみというものを強く感じた瞬間だったな。
サトシはポケモンを誰よりも大事にするからこそ、今回のような後先考えない行動を今後も繰り返すだろう。
普段は落ち着いて年齢と比較して大人っぽいから気付かなかったが、こういう衝動的に動いてしまう辺りは子供というか、それがサトシという人間なのだ。
一緒に旅をしていると騒動に事欠かないと思っていたけれど、まさかこんな形の心配事が出てくるとは思わなかった。
でも、サトシのお袋さんからも頼まれてしまったし、オレ自身サトシの行く末は気になる。
互いの夢のために道を違える時まで、この頼りになるようで放っておけない自慢の弟分の旅路を見守っていこう。
そして、いつか誰もが憧れる夢のポケモンマスターと一緒に旅をしたんだと、自慢させてくれ。
次回は猿とスロットです。
作者のモチベ維持のためにも高評価、お気に入り登録、感想、ここすき等、いつも楽しみに待っているのでよろしくお願いします!
今後の更新は2、3日に1話の頻度になる予定ですが、投稿する時間についてアンケートを取ります。作者の都合で無効となる可能性もありますが、宜しければお答え頂けると助かります。
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朝(5時〜8時の間)
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夕(16時〜18時の間)
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夜(21時〜24時の間)
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