ちょっぴり大人っぽいサトシくんの冒険記録(レポート) 作:波導の勇者サトシくん
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投票者数がもう少しで200人到達というところなので、ワクワクしている作者です。
皆様よろしくお願いします!ねっっ!?(乞食)
それでは、今回は沈没事件後・オコリザル・ゲームコーナーの3本でお送り致します。
最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
a月€日 暫しの休息
沈没船から生還した俺が救助された後、クチバシティに戻ってから1週間は自由時間として心身を休める事になった。
元々クチバシティに来るまで散々道に迷って毎日歩き通しだった事もあり、サントアンヌ号沈没事件をキッカケとしてカスミとタケシが体調を崩してしまったのだ。
船が沈んだ日の夜は全く眠れずに一晩中悔やみ続けていたらしくて、それについてはもう本当に心配を掛けてしまい申し訳なく思う。
問題はそこではなく、俺が生きていたと知って一安心した事で気が抜けて、溜まっていた疲労が一気に吹き出したのだろう、というのが医者の見解であった。
事件の当事者である俺がピンピンしてるのはスーパーマサラ人だからさておき、普通なら2人の反応が当然なのは言うまでもない。
というわけで、前述した通り一時的にクチバシティに留まる事にしたのだ。
大きな病気とかではなかったので、タケシは検査入院した翌日には回復して退院し、更に翌日にはカスミも元気いっぱいに復活してくれた。
再会した時は揉みくちゃにされていたので気付かなかったが、実際すごい隈をこさえていたからな。
まだ知り合って間もない俺の事でここまで心を痛めてくれるとは、本当に2人とも俺には勿体無いくらい優しくて気の良い奴等だと思う。
この1週間で俺は献花に集まってくれた人たちにお礼を言いに行ったり、マチスとクチバジムの愉快な仲間たちや親切にしてくれたジョーイさんにも挨拶回りをした。
誰もが無事を喜んでくれて、同時に大人たちからはポケモンを助けた事を褒めた後に強く叱られた。
ポケモンを大事に思う気持ちは素晴らしい事だが、そのために自分を犠牲にして大切な仲間を泣かせるなんて絶対にしてはならない、と。
真っ当なお叱りなので、粛々と受け入れた。
その他にもイーブイの検査やオーキド研究所に居る新たな仲間たちを転送してもらって、改めて顔合わせやら意思確認をした。
特に問題や齟齬もなく、全員が俺の夢を追う手伝いをしてくれる事になった。
ニドリーナはニドキングへのアピールのためにも『つきのいし』を欲しがったので、動機は不純だがやる気は充分だと判断して早速ニドクインに進化してもらった。
これでキングとクイーンが揃ったわけだな。並んで立ってもらうと壮観だった。
ちなみに、カスミが忘れていたとばかりにプリンをプクリンに進化させていたのは余談である。
残りの空いた期間は、再び開催したバトル祭りでポケモンを育てたり、気分転換の釣りに付き合ったり、新規加入したポケモンの専用フーズを開発したりと有意義に過ごした。
手持ちは満遍なくバトルに参加させて、新しく仲間入りしたポケモン以外は全員Lv.30を超えたので、最低限の目標は達成したと言えるだろう。
ワンリキーもゴーリキーに進化したし、幸先の良いスタートが切れた。
何よりも大きな成果は、なんとコイキングがバトルに出て指示を聞いてくれるようになったのだ。
先日助けてくれた事も含めて様々な苦悩があっただろうに、そうした壁を自らの意志で乗り越えてくれた事が嬉しくて堪らない。
毎日のように対話をしていたからか、初めてのトレーナー付きのバトルとは思えないほどに息が合い、タイプ相性で不利な相手でも持ち前のパワーで全て薙ぎ倒す最強っぷりをこれでもかと見せ付けてくれた。
お前がナンバー
これでギャラドスに進化したら、果たしてどうなってしまうのかと味方ながら戦々恐々としてしまう。
あとはイーブイの様子だが、1週間経っても相変わらず俺が降りるように言わない限りはずっと帽子越しに頭の上に乗っていて、そのまま眠っていることさえある。
安心してくれているのはトレーナー冥利に尽きるが、ちゃんとトラウマを克服してくれる事を願う。
こんな感じで、束の間の休息は過ぎ去っていった。
a月%日 見ざる聞かざる言わざる……怒りざる?
クチバシティを出立して*1、今度はタマムシシティを目指して北上した。
6番道路を街道沿いに真っ直ぐ進めばヤマブキシティを経由して7番道路に出れるはずなのだが、当然のように途中から道を外れてしまった。
方向は合っていたので余計な口出しはしなかったが、タケシの道の迷い方は芸術的だな。余人には理解出来ない、という意味で。
そうして数日ほど山を越え森を抜けてと歩き通して、なんとか今日中にタマムシシティに到着出来る目処が立った。
一安心したら疲れを感じたのか、昼時なので一旦休憩を取る事になった。
タケシ特製のおにぎりに舌鼓を打ちつつ会話に花を咲かせていると、突然目の前にマンキーが現れた。
そのマンキーはタケシ特製のおにぎりが気になったらしく、試しに1つ渡してあげると、俺たちの真似をするように恐る恐る頬張った。
すると、好みの味だったのか嬉しそうに目を輝かせて、勢いよく食べ始める。
野生のポケモンからも自分の作った食事が好評だと知り、控えめながら喜んでいるタケシにこちらもほっこりとした。
マンキーは腹一杯になると別の事に興味が向いたらしく、不意に俺の後頭部に張り付いたかと思えば、帽子を奪って自分で被ってしまった。
そのまま自然と肩車みたいな姿勢になったのだが、これに怒ったのは意外にもイーブイだった。
突然『たいあたり』をかまして帽子を取り返し、俺に被せながら頭の上で唸って精一杯の威嚇をしている。
それまでは俺特製のポケモンフーズを食べてのんびりしていたのに、こんな強硬手段に出るとは思わなかった。
或いは、俺の事を助けてくれたのだろうか。
どちらにせよマンキーの機嫌は急降下してしまい、バトルは避けられなさそうだ。
折角バトルするなら、あのマンキーはゲットしよう。
イーブイの特性は夢特性の『きけんよち』だ。
マンキーが戦闘態勢に入った事で相手が自分に対して有効打を持つと察知したのか、一瞬怯むような様子を見せた。
だが、俺が一声掛ければ持ち直して、力強く鳴いた。
それがバトルの合図となった。
マンキーの『ひっかく』に対して、こちらは『すなかけ』による目潰しで反撃。
攻撃に意識を割きすぎたマンキーは飛び掛かってくる最中に砂が目に入り、悲鳴を上げながら転げ回った。
そこにすかさず『ずつき』をお見舞いすれば、派手に転がっていく。
更に、運良く怯んだ隙を見逃さず追撃の『でんこうせっか』でトドメを刺そうと思った瞬間、マンキーを進化の光が包んだ。
しかも、急な進化に驚いたタケシが「なんだと!?」と言った事で、条件反射でムコニャが口上と共に現れてしまい、状況は一気にカオスになった。
ロケット団の対処は2人とピカチュウに任せて、俺はイーブイと一緒にブチギレているオコリザルとのバトルに集中する。
怒り狂うオコリザルの『みだれひっかき』を特性の効果を利用した擬似『みきり』で回避する。
元々こんな曲芸染みた芸当は出来なかったイーブイだが、耐久面で少々問題を抱えていたというか、率直に言えば物理攻撃に対して非常に弱かった。
そのため、運良くタマゴ技で『みきり』を覚えていたのもあり、繰り返し使用する事で技の感覚を体に馴染ませて、特性と合わせて常に高い回避能力を発揮出来るようにと鋭意練習中だった。
要するに、「当たらなければどうということはない」作戦である。
カウンター気味に再び『ずつき』が命中し、オコリザルが怒りのボルテージを上げていく。
その後の『けたぐり』も『クロスチョップ』も紙一重で躱されて、いつまで経っても攻撃が当てられない。
得意技の『あばれる』は危険なので『みきり』を使用したが、やはり当てられずに反撃の『ずつき』を何度も喰らう。
そして、不意の一撃がオコリザルのブタ鼻に見事に突き刺さった。あれは痛い。
その瞬間、オコリザルの怒りは臨界点を突破したのだろう。
凄まじい猿叫を上げたオコリザルの全身を黒いオーラが包んでいき、何故か躱せと指示しても微動だにしなかったイーブイに、
途轍もない威力の攻撃に大気が爆ぜて、爆風が砂塵を捲き上げた。
あんな攻撃を受けたら一溜まりもないという思いとは裏腹に、波導による感知が正しければイーブイが健在である事は一目瞭然だった。
正体不明の攻撃とその結果が齎した事に対する驚愕と疑問を無理矢理に抑え込み、イーブイに『ずつき』を指示した。
すると、砂煙の中から元気な声が聞こえてきて、衝突音の後にオコリザルが吹き飛ばされて岩に叩きつけられ、目を回して戦闘不能になったのが見える。
咄嗟にモンスターボールを投げれば、オコリザルは無事に捕獲出来た。
大喜びして飛び込んできた
ギリギリで致命傷を避けたのであれば理解が及ぶが、俺の目には間違いなく直撃した様子が映っていた。
何故あの攻撃はイーブイに対して
即ち、さっきのアレ、ゴースト技だったんじゃね?と。
ゴーストタイプのパンチ技と言えば『シャドーパンチ』を思い浮かべてしまうが、昔見た映像と今の技はだいぶ違う印象だった。
一応ポケモン図鑑で調べてみるが、「詳細不明。オコリザルの怒りが頂点を超えた時、稀に使用する事があったと古い記録に残されている。その目撃例から『ふんどのこぶし』と呼ばれている技」とだけ答えた。
相変わらず、微妙に不便な図鑑である。
だが、今回はそれで充分な情報だった。
恐らくオコリザルの特性は『いかりのつぼ』であり、急所攻撃を受けた事でただでさえ怒り狂っていたところに、まさに火に油を注ぐが如く怒りが爆発した。
怒りのパワーで『ふんどのこぶし』に覚醒して、特性の効果で最大まで上がった攻撃によって、あのような威力になった可能性が高い。
なお、折角の威力も「こうかが ない みたいだ……」となっては意味がないけれど。
何はともあれ、俺が知らない強力なゴースト技を使うオコリザルをゲット出来たのはラッキーだったな。
そうして暢気に考察している間に、カスミとタケシもロケット団を地平線の彼方に吹き飛ばしたようだ。
結局ピカチュウが手を出す必要もなかった。
まあ、2人が油断さえしなければ当然の結果ではある。
更に、カスミのゼニガメがカメールに、タケシのイシツブテがゴローンに進化した。
これで俺のゼニガメは子分に先を越されたわけだ。
今度会わせてやれば、もしかしたらゼニガメも進化する気になってくれるかもしれないな。
タケシとは、タマムシシティに着いたら互いに交換し合ってカイリキーとゴローニャに進化させる事を約束した。
-追記-
カメールと対面したゼニガメは、それが子分ゼニガメだとは一瞬分からなかったらしく、気付いてからも呆然としていた。
軽く腕試しをしたところ、ギリギリで敗北してしまった事で再び放心状態になってしまった。
それ以降は何かを考えている様子だったが、もし思い詰めてしまうようなら相談に乗ってあげよう。
あと、ゴーリキーがカイリキーに、タケシのゴローンがゴローニャに進化した。
強力な仲間の追加だが、しばらく公式戦では活躍の機会を作ってあげられなそうなのが残念なところだな。
早くてもセキチクジム以降になるだろう。
a月°日 突如アジトを襲う悲劇……!
昨日のうちにタマムシシティに着き、今朝になってカスミやタケシが香水の香りに誘われて香水店に入ってしまった。
無理に連れ戻すつもりもないので自由時間と決めて、その間に俺はタマムシデパートで必要な道具や技マシンなどを探しに行った。
まだ習得していなかった技マシンやポケモンに持たせる道具はいくつか手に入ったが、進化の石は『ほのおのいし』しか買えなかった。
どうやら数日前に大量購入して行ったトレーナーが居たらしく、品薄状態だったようだ。
これは運が悪いというか、タイミングが悪かったな。
予定していた買い物が終わるとやる事がなくなってしまい、適当に街を散策している時にゲームセンターを見つけた。
看板を見れば『ロケットゲームコーナー』とある。
まあ、つまりは
ゲームコーナーの実情はさておき、このまま暇潰しに遊ぶにしてもどうせやるなら目標を決めたいので、先に景品交換所と書かれた小さな建物に入ってみた。
受付でコインと引き換え可能な景品を聞いたところ、目ぼしい物としては『やみのいし』だけかな。
あとは、9999枚でポリゴンと交換が出来るくらいか。……狙ってみるか?
というわけで、コインケースをもらって100枚のコインを購入した*2。
ゲームコーナーの台を全部見て周り、リールの滑り方を確認して目押しが出来る台を探す。
阿漕な商売をしているらしく、どうも役によって滑り方が異なるように見えた。7を揃えるには相当な奇跡を要求されるだろう。
だが、点検不足なのか右下の台だけリールの滑りが悪かった。
何回か試行してみると、パターンさえ分かってしまえば目押しも出来そうだった。
それさえ分かれば後はこちらのものである。
一気に当てすぎないように調整しながらコツコツと増やしていき、3時間で9999枚を超えた。
コインケースを追加で1つ借りて、最終的に5時間ぶっ通しで遊んだ結果15000枚のコインを手に入れる事に成功した。
交換所に向かう途中でロケット団員らしき奴等が邪魔をしようとしてきたが、『波導法108式』が1つ『波導式秘孔術』によって瞬時に意識を奪ったので問題はない。
こうして無事に、ポリゴンと『やみのいし』を引き換える事が出来た。
余った分のコインは一応取っておく事にする。
残念ながら『アップグレード』は景品交換所にはなかったので、仕方なくゲームコーナーのポスター裏にあるスイッチを押して*3ロケット団アジトに侵入した。
勿論少し前に気絶させたロケット団員から制服は剥ぎ取っており、顔バレ対策としてサングラス*4と口元まで隠せるスカーフ*5も忘れない。
そして、極めて穏便に『アップグレード』を頂いてきた。
研究員には変装の事もあって色々と質問を受けたが、適当に答えて乗り切った。
以下が、その一例である。
Q.何故『アップグレード』が必要なのか?
A.サカキ様の指令により、俺のポリゴンを進化させるために使用する。
Q.そんな話は聞いていない。お前は誰だ?
A.先日幹部に就任したコサンジだ。秘匿性の高い任務を遂行するため、組織内でも俺の名前と顔を知る者は極一部しか居ない。
そんな感じでポリゴンを見せながら、少しずつ苛立っているかのように波導を開放して圧力を掛ける事で説得した。
最後は何やら怯えているように見えたが、所詮はロケット団に与した人間だ。些細な事だろう。
ポリゴンはアジト内の転送装置を利用して、さっさとポリゴン2に進化させた。
オコリザルに続いて即戦力級のレベルなので、一度オーキド研究所に転送したら技のトレーニングを中心にしよう。
あと、偶々サカキも居そうになかったので好き勝手にアジト内を歩き回り、各所に置いてあった道具の数々を片っ端から回収してきた。
収穫としては、『つきのいし』と合計8種類の技マシン*6、『きんのたま』や『ふしぎなアメ』だな。
ついでに、『シルフスコープ』もサカキの指令と称してもらってきたが、どこかで使い道はあるんだろうか。
最後は、立つ鳥跡を濁さず……とは少し違うか?
何はともあれ、そのまま放置するのもどうかと思い、ずっとリュックに隠れてもらっていたピカチュウとイーブイに『わるだくみ』と『めいそう』を最大まで積んだ状態で、全力の『10まんボルト』と『アシストパワー』*7をアジト内にぶっ放してもらった。
2匹とも一緒に入ってもらっていたのでリュックの中が狭く、割とフラストレーションを溜めていたようなので丁度良かった。
非常事態を告げるベルが鳴り響く中、俺たちは颯爽とアジトから逃げ去った。
これにて、ミッションコンプリートだぜ!
なお、ロケット団の制服はアジトを脱出する前にリザードに跡形もなく燃やし尽くしてもらったので、証拠隠滅も完璧である。
オコリザルとポリゴン2、更なる仲間の加入です!
こんなに増やして大丈夫かな?と思われている方もいらっしゃるようですが、それぞれ活躍の場は作る予定なので、ご安心を。
サトシの旅路は長いため、自ずと機会はやってくるでしょう。
まあ、どうしても数が多い分1匹ごとにスポットライトを浴びる機会は減ってしまいますけどね。
それにしてもロケット団の幹部と称して潜入し、ボスの留守の間に破壊の限りを尽くすとは、コサンジ……なんて奴なんだ!
この一件によって、とあるエリート団員が事実無根の被害を受ける事になるのであった。
ちなみに、サカキが完成したという『シルフスコープ』を確認するためにアジトに戻ってきたのは、事件から数時間後の事でした。
『サトシのポケモン(合計21匹)』
・ピカチュウ(Lv.33→Lv.36)
・オニドリル(Lv.26→Lv.32)
・ピジョン(Lv.26→Lv.32)
・ニドキング(Lv.29→Lv.34)
・バタフリー(Lv.26→Lv.32)
・クサイハナ(Lv.25→Lv.30)
・サンドパン(Lv.28→Lv.33)
・ピクシー(Lv.25→Lv.30)
・コイキング(Lv.40→Lv.41)
・ゴルバット(Lv.25→Lv.31)
・フシギダネ(Lv.24→Lv.30)
・リザード(Lv.27→Lv.32)
・ゼニガメ(Lv.27→Lv.32)
・キングラー(Lv.28→Lv.32)
・イーブイ(Lv.16→Lv.25)
・ニドクイン(Lv.18→Lv.27)←NEW
・ロコン(Lv.20→Lv.28)
・カイリキー(Lv.22→Lv.30)←NEW
・ストライク(Lv.24→Lv.30)
・オコリザル(Lv.30)←NEW
・ポリゴン2(Lv.26)←NEW
次回はタマムシジム戦、VSエリカ様です。
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