Fate/Runner's Zero   作:再buster

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寝たら夢で「何故我を出さん」と文句を言われたので書いてみた……
夢ですら電波受信しやがります;


IFのサーヴァント2

 

 気にいらない――

 

 

 アレを見た瞬間、自身の中にそんな怒りの感情が溢れていた。

 

 ああ、思い出すだけで虫唾が走る。

 

 

 黄金の鎧を身に纏い、如何にも自身が偉いのだと踏ん反り返り、他の者を平然と見下す。

 

 惜しげも無く蔵にある武具を飛ばし、奪われれば汚い手で触るなと憤怒。

 

 小娘に容赦の無い言葉を投げかけ、自身では愛でているなどとほざき。

 

 簡単に主となったモノを裏切り殺すし別の者へと易々と鞍替えする始末。

 

 生き恥を晒してまで受肉を果たし地獄を眺めながらほくそ笑む……

 

 あまつさえ子供の命を糧に十年もの長きに渡り生きながらえ……

 

 ……

 

 

 ■ねよ消えろよ何故貴様のような奴が存在するふざけるな決して認めない!!!!!

 

 

 

 はぁ……はぁ……

 

 

 ああ、分かりやすく単刀直入に言ってやろう。

 

 アレが嫌いでしょうがない。

 ■んで欲しいと思うくらいに、この瞬間に世界の全てから消えて欲しいと思えるくらいに!

 

 ああ、アレが半身同然のモノなど信じたくも無い。

 

 何故アレと同じ存在などと認めなければならない?

 

 何故アレがさも同然のように本物だなどと言っているのだ?

 

 ああ、気に入らない――

 

 

 

 この世の全ては我のモノだなどと言っておきながら、奴からは愛がひとかけらも感じられない。

 

 アレはただ子供が駄々をこねているだけではないか。

 

 世界は全部自分の物だと、ありもしない根拠を並べて、他人の者を力ずくで奪い取るだけのわがままな子供だ。

 

 

 違うというならなんだその戦い方は?

 

 持っているモノを無造作に投げつけているだけではないか。

 

 そんなものは子供が気に入らない相手におもちゃを投げつけているのと同じだ。

 

 そこに愛なんてものはありはしない。

 

 

 子供は未来の宝などとぬかすなら、なぜ貴様はそんな子供を糧に生きながらえる?

 

 それこそ生き恥だろうに……

 

 貴様は結局、始終自分が可愛いだけなのだよ。

 

 

 

 そもそも、自身の所有を語るならまずは愛してみせよ!

 

 全てを自身のモノとするなら等価に愛を見せてみせよ!

 

 自ら放たれたそれはすべからく我が子同然だ。

 

 ならばその手で触れてやり、絹を扱うように繊細に使い、そしてその身を案じてやれ。

 

 それすら出来ずして何が王だ!!

 

 

 

 興が乗った?

 

 ふざけるのも大概にしろよ小僧。

 

 この世の全ては愛で溢れている。

 

 ならば興が乗らないという言葉は出はしない。

 

 

 慢心?

 

 馬鹿か貴様は?

 

 慢心してその身に纏う鎧に傷でも付けてみろ。

 

 鎧が可哀想ではないか。

 

 やはり貴様には愛が足らん。

 

 

 

 全てを愛するというなら、その身に纏う羽織一枚とて傷など付けさせるな。

 

 傷つくのはいつでも自身一人、この身一つで十分ではないか!

 

 血を流すのはいつだって自分一人でいいではないか!

 

 いくらわが身が傷つこうとも、我が子が無事ならそれでいい。

 

 我が子が無事なら、いくらでも立ってやろうじゃないか!!

 

 それこそ正しく愛ではないのか!?

 

 

 

 ああ、だから奴は気に入らないのだ。

 

 

 

 

 

 なぁ、ギルガメッシュ……

 

 

 我と同じ名を持つ小僧よ。

 

 

 

 

 

 

『我は全てを愛している』

 

 

 ああ、愛してやるさ!

 

 何故なら我は万物全てへの愛で出来ているのだから!!

 

 

 

 

『私は全てを抱きしめる』

 

 

 ああ、抱きしめてやろう!

 

 何故ならば世界の全てが心より愛おしくて堪らないのだから!!

 

 

 

 

 

 

 

 そしてギルガメッシュよ。

 

 

 もし貴様が、我が伴侶を笑うというのであれば――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我は全力で貴様をなぶり殺しにするぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第四次聖杯戦争に、愛の王が参戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




必殺『設定丸投げ』

 不明
真名:ギル・ガ・メイシス
 中立・中庸
 筋力:C
 耐久:D
 敏速:A
 魔力:B
 幸運:A
 宝具:EX

 対魔力:C
 単独行動:EX

備考:
 全てを愛する事に生涯を捧げた古の王。
友を守れなかった事を後悔し残りの人生の全てを彼を生き返らせる事に終始した寂しがりやの王である。
誰よりも愛に飢えており、一度手にしてモノには須らく等価の愛を注ぐ。
背後に展開した武器群をそれぞれ飛ばし、掴みながら戦闘をこなすという戦い方をする類まれなる武芸者。
一度でも使用した武具はすぐに蔵へと戻し新たな武具を使用する。
本人曰く「刃が欠けたらどうする? だが、一度でも使ってやらなければ可哀想だろう」とのこと。
近接も完璧にこなすため原作のギルガメッシュよりもある意味性質が悪いといえる。
召喚先はアルトと同じ所、つまり二体同時召喚。イレギュラーです。


作者より:
 実は一度アルトと共に受肉しており、その際に一目惚れし生涯を共にしている。
 相方というより伴侶。もちろんギルは女の子です。
 当時は孤児院の院長をしており、その道ではかなりの有名人だそうな。
 途中で記載しているようにDiesのラインハルトとマルグリットを合わせたような感情を持っている異端児。
 世界の全てを愛しており抱きしめたいとさえ思っている。
 特に身近なモノにはその傾向が強く、なにより失う事を恐れている。
 同時に、自身を愛して欲しいという欲求も強いが、それを表には出さないでいる。
 原作のギルガメッシュが大嫌い。
 
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