The world depends on me and changes. 作:火藍
セシリアちゃんは面白いですね
授業が始まる。俺の席は最後尾なので悠々と寝る
どこか遠くで一夏が叫んでいるのが聞こえたが、無視する
授業中にハーレムつくるとかないよな....そう思いながら。
「ちょっと、よろしくて?」
「へ?」
「んぁ?」
気づいたときには授業が終わっていて、彰を起こしにきていた一夏と、声の大きさのせいで起きた彰が素っ頓狂な声を出した。
顔を起こし、声をかけてきた人を見上げる
金髪ゆるふわロール碧眼。いかにも、な感じの女。
「訊いてます?お返事は?」
「あ、ああ。訊いてるけど...どういう用件だ?」
二人で会話を始めたので、睡眠を再開しようと顔を下げる
「ちょっと!あなたもですのよ!わたくしに話しかけられているのですから、それ相応の態度というものがあるんではないですか?」
うるせぇなこの金髪お嬢様。喉まででかかったが食い止める
なんせ俺には条件4が重くのしかかっているから。
「ああ、ごめん。キミの名前は?」
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にしー」
「ありがと、セシリアさん」
「~~ッ!!」
顔を真っ赤にして怒っているようだったが、知らない。
人の話を延々と聞き続けることがあまり得意ではない彰の手段だった。
自分が知りたいところを相手が言ったところでお礼を言い、話を切る
「あ、質問いいか?代表候補生って、何?」
「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」
「イチカ、 代表候補生っていうのは平たくいえば国の代表の操縦者、いるだろ?それの候補の人だ。俺もだけどな」
「ふむふむ...さんきゅーな、彰!」
エリート、ということらしいが、俺の場合男で操縦できる=珍しい。だからだろう。
「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡...幸運なのよ」
「そりゃラッキーだね、セシリアさん。でも....ISを操縦できる『男』が二人もいるクラスにいることも、幸運だと思わない?」
「ッ!...それー」
チャイムが鳴る。いいタイミングだと思う。グッジョブチャイム
教卓には黒髪おっぱ....織斑先生が立っている。
「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する...ああ、その前にクラス対抗戦にでる代表者を決めないとな」
クラス代表者とはそのままの意味だ。学級委員長、のような立場らしい。
面倒だろうな、頑張ってほしい
「はいっ。織斑くんを推薦します!」
ほほう、イチカか。面倒ごとをやるのは大変だろうな、とうとうとしながら考える
「私はシルルスキーくんがいいと思います!」
「ほかにいないか?自他薦問わないぞ....いないな。では多数決しよう」
「お、俺!?」
「織村、席に着け、邪魔だ。どちらかに手をあげろよ」
突然甲高い声が遮った
「待ってください!納得がいきませんわ!そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?物珍しいからという理由で男にされては困ります!わたくしはこのような島国でんー!?」
ギャーギャーとわめくセシリアに後ろから近づき、口を手で塞ぐ
耳元で、小声で囁く
「周りを見て。日本人も沢山いるから、冷静に」
「ちょ、離して下さいッ!文化も後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛でーー」
「すこし静かにしろよ、英国のお嬢サマ」
「世界一まずい料理で何年覇者かわかんねぇイギリスが」
一夏が言ってはならない事を言ってしまった
「なっ.....!?」
「あー、ほらイチカ...イギリスは自覚無いんだから言うなよそんなこと....」
「わ、わたくしの祖国を侮辱しますの!?決闘ですわ!」
「イチカ任せた」
「え、いや俺喧嘩苦手だし」
「この場合ISで戦うんじゃないの?」
「俺ISあんまのったことない。彰専用機?持ちじゃねぇの?」
「いや確かにそうだけど...ちょっとお嬢サマ相手にはねぇ...」
「俺だってやだよ!なんかプライド高そうだし!」
「ははっ、イチカ。この会話クラス中に聞こえてること忘れてない?」
「あ」
一夏が固まる。その視線の先には顔を真っ赤にし激昂しているセシリアがいる
「お二人 とも勝負ですわ!二人ともわたくしに負けたら奴隷にしますわ!」
「侮るなよ。「それは面倒だからイヤだなぁ」え?」
「いやだって負けるでしょ?奴隷とか言ってるじゃん。ごめんなさいセシリアさん。俺が悪かった」
その場で頭を下げる
「今頃謝ったって遅いですわ」
「嘘.....だろ.....」
膝をつき、両手を床に揃えておく
所謂土下座のポーズだ。
「これで許して下さい」
「彰さん....あなた専用機持ちでしょう?」
「女性に手をあげることはできない」
「でもあなたはわたくしを、わたくしの祖国を侮辱しましたわ。ダメです決闘です!」
「さて、じゃあ勝負は一週間後。放課後第3アリーナで行う。では授業を始める」
ぱん、と織斑先生が手を叩き、話を締める
セシリアちゃんは勝手に怒ったりしてくれるので安心です
箒の影が薄い?ごめんなさい気づいたらセシリアちゃんがくるんです
誤字、脱字指摘をお願いしますm(_ _)m優しく、ほんのりお願いします