The world depends on me and changes.   作:火藍

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サブタイ変更します

「episode 1」→「ハーレムとは」
「episode 2」→「決闘がお好きなようで」
「episode 3」→「箒師範、彰教師」
「episode 4」→「一夏VSセシリア」
「episode 5」→「彰VSセシリア」


彰VSセシリア

「なっ!?」

 

セシリアの驚愕も理解できる

通常のISなら、装甲が吹き飛ぶであろう

通常の搭乗者なら、避けようとするだろう

 

そう、通常なら。

 

しかしセシリアの対戦相手は最強の壁であり盾。

そして彰。

セシリアには彰の情報も、マトリョシカの情報も、殆どない

 

故に、驚いた

しかしソレは、その会場にいたすべての人間もだった

 

「うー...やっぱこえーな...」

「なん...で...!?」

「何でってなにが?」

「何故このわたくしのブルー・ティアーズの、スターライトの攻撃を受けておきながら無傷なんですか!?」

「それはな....教えてやんねぇ」

「えっ」

 

地表すれすれにいる彰を空中から見下ろしているセシリアが素っ頓狂な声をだす

すると彰はにっこり笑って言い放った

 

「なんで今戦ってる相手に教える必要あんの?お互い代表候補生なワケでISに乗りまくってんだからさぁ。終わったらちょっと教えてあげてもいい」

 

思いっきり素でいる彰に誰も気がつかないほど、完璧な笑顔だった

 

「...では!倒すまでですっ!」

 

セシリアは再度スターライトにエネルギーを装填し、打ち放つ

最初は若干の手加減をしていたが、今度は本気だ

その証拠に、彰周辺の地面が抉れ、土煙がたつ

 

「まだまだ...なんじゃないのか?」

「なっ!?それでは!」

 

平然と立っている彰に向けて、ブルー・ティアーズ...以下ビットが飛んでくる

あらゆる方向からレーザーを放つ

しかし....

 

「残念でした」

 

すべて、両手の甲にある盾と、4枚の盾で防がれた

歯噛みし悔しがるセシリアをみて、彰は盾を消す

 

「なにをしているんです!」

「いや、だってさぁ....時間かかるじゃん」

「同情ですか!?」

「そうじゃないんだ。こうした方がセシリアさんにとって不利になる」

 

意味が分からなかった。

装備をはずして、セシリアが不利になる....?

意味が分からなかったので、セシリアはレーザーを放つ

 

装甲に直撃し、外れる

 

が....

 

「な、んですの...それ....」

「じゃーん。マトリョシカ第二」

 

右肩の装甲が外れただけなのに、煙が散ると、黒の装甲すべてが外れていた

しかし、その下にオレンジ色の装甲があった

 

「俺が『マトリョシカ』って呼んでる理由は教えてあげるよ。攻撃を直接装甲に受けると、すべて外れる。けど、その下にも装甲はある。開けても開けても出てくるマトリョシカのように。そして....装甲が一段階外れる毎に、マトリョシカは軽くなる」

 

地面近くにいたのは戦略、とかではなく、ただ単にそれ以上浮かべなかったからだ、とぼやく彰

まぁ、と続ける

 

「軽くなったからね。さっさと終わらせよう」

 

目にも止まらぬ速さで、両手に構えていた中剣一本を投げる

ブルー・ティアーズの左肩にあたり、エネルギーシールドが削れる

 

「くっ!」

「よそ見してる場合じゃないんじゃない?」

 

一度左肩を見たセシリアが視線を戻すと、また黒になったマトリョシカがすぐ目の前に来ていた

 

一瞬の間に、残った中剣で自分の装甲を削ったのだ。だからもう一段階外れる

 

「マトリョシカ第三には、特殊装備があります」

 

いきなりですます調で言った彰の左手には短刀のようなものが握られていた

ソレを、ブルー・ティアーズの搭乗者の首もとに突き立てる

絶対防御が必ず働く位置だった

シールドエネルギーがギャリギャリと削られていくのがわかったセシリアが身体から力を抜き、放送を待った

 

『試合終了。勝者ーー彰・シルルスキー』

 

 

 

シャワーを浴びながら、セシリアは考えた

 

(今日の試合.....)

 

何故、一夏のシールドエネルギーがゼロになったのかが分からない

そして....彰。彼のことが分からない

 

(わたくしは勝って、負けた...)

 

両親のことを考える

もう死んでしまった二人のことを。

そして....

彰のことを

 

散々、セシリアの国を侮辱しつつも、決闘、と言ったら即謝り、さらに土下座をして許しを乞うた、あの男のことを。

 

熱いのに甘く、切ないのに嬉しい

何なのだ、この気持ちは。

知りたい。あの機体の....いや、搭乗者の。彰のことを。

 

頬を赤く染めたセシリアがシャワールームからでるのは、まだ先のことだった

 

 

翌日の朝のSHR。

 

「では一組代表は彰さんで決定です!」

 

山田先生は嬉々として喋り、女子も大いに盛り上がっている。

一夏も箒と話している

 

「先生。質問いいっすか」

「はい、彰さん。どうぞ」

「なんで俺?」

「それはわたくしが推薦したからですわ!」

 

セシリアが立ち上がり、腰に手を当てる

何故か上機嫌だ

 

「彰の方が実戦慣れしていないんですもの。クラス代表になれば実戦には事欠きませんもの」

「やぁセシリアわかってるね!」

「そうだよねー。別に一夏くんでもよかったけどねー」

「じゃあイチカにしよう。そうしよう」

 

するとクラス内の雰囲気がすこし暗くなる

 

「いや一夏くんは....」

「ちょっと、ねぇ....」

「負けたし....」

「かっこつけときながら.....」

 

一夏の評価はかなり下がったらしい。

 

「いやでも!俺よりセシリアの方が強いーーーあ、」

「せせせセシリアなんて!呼び捨てなんて!!」

「ごめん、セシリアさん」

 

ついつい、呼び捨てにしてしまい、急いで謝ると、赤い顔で睨まれた

 

「呼び捨てでお願いします!」

「えっ....はい」

 

と、いきなり後ろから背中を叩かれた

 

「痛ッ!」

「座れ」

「うす....」

「クラス代表は彰・シルルスキー。異存はないな」

 

 

「いや、あの....セシリア、さん.....?」

「セシリアでいいですわ。なにか?」

「ちょっと....近すぎでは.....ないでしょうか.....」

「ふふっ♪気のせいです」

 

いや、どう考えても近い。何故廊下を歩くときにこんな密着するのだろうか

人通りの少ない廊下で。

 

今は一夏のトレーニングのために第三訓練場へ向かっているわけだが....

一夏とはぐれた

そして俺の隣にはセシリア。

もしかして、まだ奴隷を諦めていなかった...とか?

 

などというおふざけはここでやめておく

俺の勘違いでなければ、セシリアは俺のことが好きになったらしい。勘違いであってほしいが。

しかし条件が存在するので誰とも付き合わない

.........というか、セシリアとは付き合わないだろうな。条件がなくても

俺、ツインテールが好きな...

 

「ねぇ!本校舎一階総合事務受付ってどこにあるか知らない?」

 

訂正。俺は大してツインテールは好きではない

話しかけてきたのは、ツインテールの少女。

 

「それならわたくしたちの行く先にありますわ。一緒に行きましょう」

「ありがとー!あたし、凰鈴音。鈴って呼んでいいわよ!」

「俺は彰・シルルスキー。よろしく、鈴」

「セシリア・オルコットですわ.....って、あなた中国の代表候補生では?」

 

きょとん、と首を傾げた後、頷く鈴

 

「そうよ。セシリアは、イギリスだったかしら?.....というかなんで男!?」

「えっ!?.....ああ、そうか」

 

隠蔽されていたんだった。忘れていた。

 

「俺もIS乗れるんだ。ロシア代表候補生でもあるぞ」

「へぇ..すごいのね」

 

歩きながら話していると、鈴目的の場所へ着いた

 

「あれが一階総合事務受付ですわ」

「ありがとー。あんたたちって、何組?」

「二人とも一組だが?」

「彰はクラス代表ですのよ」

「そ、ありがと♪じゃねー」

 

 

寮へ戻り、飯を食べ終わると、クラッカーが乱射される

 

「クラス代表おめでとー!」

「...」

「はいは~い!新聞部でーす!話題の男子二人にインタビューしにきましたぁ!」

 

おーっと盛り上がる女子

盛り上がりすぎだと思う。絶対

 

「私は黛薫子。副部長やってまーす。ではずばり!女子に囲まれて、どう?」

 

ボイスレコーダーを一夏に向ける黛副部長。

 

「え、あっと....あれですね、はい」

「あれってなに!あれって!」

「あれはあれじゃないですか、なぁ。....彰パス!」

「ここで一夏くんもう一人の男子に丸投げだ!彰くんはどこかな?」

 

皆がきょろきょろとあたりを見回すと、片づけをしていた食堂のおばちゃん(パート)のところにいた

 

「おばちゃん、今日もお疲れ」

「あら、彰くんありがとう」

「おいしかったよ」

 

一同唖然

 

「あ、彰くん、ちょっといいかな?」

「?はい、いいですよ」

 

歩いて黛副部長のところへくる彰

 

「何かご用ですか?」

「あ、あのおばちゃんとはどういう....?」

「いえ、特になにも。感謝は思ったときに伝えるべきと考えているんで」

「そ、そうなんだ!では質問です!女子に囲まれて、どう?」

 

ボイスレコーダーを向けられ、少し悩む彰

ちなみにこの悩みはどう答えたら素晴らしい返事かを考えていた

 

「えっと.....やはり緊張しますね。時々シャワーを浴びた後、自販機に行くんですけど、そのとき女子とすれ違わないかドキドキで。女子の風呂上がりって色っぽいじゃないですか。だから」

「ほうほう....聞いてた?一夏くん!」

「はい!彰かっこいい!」

 

彰のそばに一夏がくる

 

「お、ツーショットいいね.....っていうか彰くんでっかいね」

「180ぐらいですよ」

「ほほう....写真撮らせてもらっても?」

「どうぞ」

 

黛副部長が少し離れてカメラを構える

 

「ピースで笑顔いい?...そうそう、いいよー。はい、チーズ」

 

カシャリ。

 

「もう一枚!肩組んで!」

 

カシャリ。

 

「抱きついて」

「何でですかッ!?」

 

一夏がツッコミを入れたが、彰はというと....

 

「えー、黛さん、こんな公衆の面前ででは恥ずかしいですよぉ」

「お、わかってるねぇ彰くん!」

「あ、ああ彰ぁー!?」

「冗談」

 

さぁて、と呟きつつ周囲を見渡す黛副部長

お目当ての人を見つけると名前を呼ぶ

 

「セシリアちゃんセシリアちゃん」

「はい!何ですの?」

「三人で写真いいかな?」

「どうぞー」

 

セシリアを中央に引き寄せる

 

「彰くん気がきくねぇ」

 

カシャリ。

 

こうして、織斑一夏専用機おめでとう&彰くんクラス代表就任パーティーは十時過ぎまで行われた




やっと登場鈴ちゃん。
次回からバンバン出します

ちなみに今は原作1巻の三分の一ほど終わりました
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