学マス妄想短編集   作:疾風瞬

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暖かい、冬の日の話。

12月24日、初星学園1年、藤田ことねは商店街のケーキ屋さんで臨時バイトをしていた。

 

「ことねちゃん今日は急遽きてくれてありがとうね~!」

「ありがとうございました~っ!お疲れ様で~っす!!」

「あっそうだ、はい、これ受け取って~」

「これって、、、ケーキ、、、?いただいちゃっていいんデス、、、?」

「ことねちゃんは昔働いてくれてたから、特別だよ~」

「うれしい、、、ありがとうございますっ!そっ、それでは!お疲れさまでした!」

カランカラン

 

(えっへへラッキ~!わざわざバイト入れてよかった~!!)

ヒュゥーーーー

(うぅ寒い、、、早いところ寮帰るぞ~、、、)

 

「おや、ことね、、、?こんなところで会うなんて、奇遇だね。」

「麻央寮長?寮長こそ商店街で何してるんです、、、?」

「実は今日莉波と少しだけごちそうを食べようという話になってね、買い出しに来たんだ。」

「そうだったんですね!手毬なんも買わなかったら怒っかな、、、

「あれ、ことねは買い物じゃないのかい?ケーキの箱を持っているからボクはてっきり、、、」

「エト、、、今日は臨時バイトに、、、でも!ちゃんと休んでますから!ご心配なく、、、!」

「手毬、何も買っていかなかったら怒るんじゃないかな、きっと、、、」

「そうですよね、、、うぅ寒っ、、、フルフル

「ことね、震えているじゃないか、風邪を引いてしまう、これを着たまえ。」

 

ファサッ

 

「えっ、、、いやいやいや!全然平気ですし!何より寮長が寒くなっちゃいますカラ!!!」

「ふっ、目の前で凍えてる後輩がいるのに、このまま帰るなんて、ボクにはできないよ。何より、僕は格闘技を嗜んでいてね、鍛えているからこのくらいの寒さ、なんてことないよ。」

「いやでもっ、、、!」

「じゃ、ボクはこれで!」「あっ、寮長!!」

(行っちゃった、、、颯爽と現れて、颯爽と去っていったな、、、なんていうか、かっこいい。やっぱり王子様だ。でも、、、あの袋持ってると、サンタさんみたいだな、、、)

 

(うぅ、寒い。カッコつけてジャケットを渡してきてしまったが、この気温は堪えるものがあるな、、、急いで寮に帰ろう。)

クシュン...

 


「ただいま、莉波」

「あっ、麻央おかえり、、、ってあれ、いつものジャケットは?」

「いや実は帰り道、ことねに会ってね。寒そうにしていたから、貸してきてしまった。」

「麻央らしいね。でも寒かったでしょ?今お茶うを淹れるから、温まってて。」

「ああ、ありがとう、莉波。」

 

ズズズズズ

 

「ああ、オレンジの風味が効いていて、とてもおいしいこれはなんていう紅茶なんだい?」

「うん、実はね、この前リーリヤちゃんに北欧のクリスマスの紅茶を教えてもらって、買ってみたんだけど、やっぱりおいしいね。」

「なるほど、本場の紅茶ってことだ。クリスマスといえば、北欧だからね。」

「それより麻央、無理しすぎじゃない?後輩のみんなが心配なのはわかるけど、自分の健康も考えないと。」

「心配かけてごめんね、莉波。でもね、僕は困ってる後輩を放っておくことなんて、できないよ。」

「まぁそこが、麻央のいいところだもんね。」

「それにしても、ことねは大丈夫だろうか、、、」

 

「ただいま~、ってお前ら、、、なんでこんなバチバチなわけ、、、?」

「咲季が!せっかく私が買ってきたごちそうに文句言うから!」

「文句なんか言ってないでしょう!?カロリーが高すぎるって言っただけじゃない!」

「あーあーあーあーわかったから!ほら!ケーキとご飯買ってきたから落ち着け~!」

「ことねも買ってきたの!?こんなにたくさん、誰が食べるっていうのよ!」

「どうしてもっていうなら、私が食べてあげてもいいよ。」

「ダメに決まってるでしょ!?」

 

グワーガヤガヤ

 

「あのさ、、、麻央寮長と莉波先輩、呼んでもいいかな、、、」

「いきなり何。熱でもあるの。」

「熱なんかねーし!いやこのジャケット!商店街で寮長に貸してもらったから、、、そのお礼っていうか、、、」

「あらいいじゃない!でも清夏たちは呼ばなくていいの?」

「清夏とリーリヤは二人で外食だって。昨日自慢されたよ。」

「それ自慢じゃなくね、、、?あとは、会長と副会長、、、あと1-2の4人か、、、」

「佑芽は4人で千奈の家に行くって言っていたわ!」

「会長と副会長はちょっと苦手だしなぁ、、、」

「姫崎先輩と有村先輩だけでいいんじゃない。」

「わかった~。じゃあ、呼んでくるから、準備してて~」

 

コンコンコン

 

「こんな時間にお客さん?ちょっと出てくるね、はーい、あっことねちゃん。」

「莉波先輩、実は、有村先輩にジャケットを貸していただいて、、、そのお礼も兼ねてお二人をパーティ招待しようかなぁと、、、」

「えっほんとに!?聞いた!?麻央!パーティだって!」

「ボクたちは構わないけど、ほんとうにお邪魔してしまっていいのかな。」

「も、もちろん!パーティは人数が多いほうが楽しいですし、なにより、、、手毬も買ってて食べるものが多くなりすぎちゃって、、、ケーキもありますし、、、」

「ケーキ、、、!麻央!これは一大事だよ!行かないと!」

「そうだね、じゃあお言葉に甘えてお邪魔しようかな。」

「はい!行きましょ行きましょっ!」

 

「先輩たち連れて来たぞ~」

「有村先輩、姫崎先輩、こんばんは!」

「もう待てないんだけど。」

「手毬ちゃんもこう言ってるし、いただこうか!」

「ああ、それじゃあ、せーの」

 

『メリークリスマス‼』

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