えっ!?俺のサイドエフェクトはそんなこと言ってくれないんですけど!?   作:にわかトリオソ兵

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ボーダーってみんな、いい子ちゃんばっかりだよね。


鳴宮 千里

 周囲は騒音で賑わっている。

 

 辺りは夕方。

 

 俺の目の前には穂先が二つに分かれた赤い槍が下りる。

 

 俺の推しである青の機体が単発発進した。

 

「きた、キタキタキタ!」

 

 市街地に白と黒の縞模様の球体が浮かんでいる。

 

『迎撃開始します』

 

 青の機体が球体にライフルで狙撃する。

 

 球体は弾丸を躱す。

 

 お互いが暴れる度に視界が揺れる。

 

『決める!』

 

 青の機体が球体に再度狙撃する。

 

 弾丸が球体の発したバリアと競り合う。

 

『A.T.フィールド!全開!』

 

「うぉおおお!いけぇええええええ!!!」

 

 ───弾丸はバリアに弾かれてしまった。

 

 

 

「はぁ!?ざっけんなクソ台じゃねーか!」

 

 俺は思わず目の前の台を叩いた。

 

 いやマジでふざけんなよ、確率80%はあったぞカス!

 

 あ〜萎えた。まじで萎えた。

 

 70Kは吸われたわ。

 今月の小遣い使い切っちまったよ、マジで残り半月どうしよう。

 

 とりあえず荒んだ心を落ち着けるために喫煙所へ行き、タバコを吸う。

 

 ……いや冷静に考えてもイライラしてくんな。

 最後くらい気持ち良く勝たせろやボケェ。

 

 と、イライラしているとポケットに入ったスマホが震える。

 着信の相手は『今 結花』と書かれている。

 

 ───めんどくせぇ〜。

 

 しかし出ないと更に面倒になると俺のサイドエフェクトがそう言ってる。ここは大人しく電話に出ておこう。

 

「やっほ〜結花ちゃん、どうかした?」

 

『どうかした?じゃないわよ。千里くん今どこにいるの?』

 

「えー今?早沼のパチ屋」

 

『ぶっ飛ばすわよ?今すぐ学校へ来なさい』

 

「クハッ、無茶言わんでよ結花ちゃん。今は制服も着てないし、制服回収してから行ったとしても日が暮れちまうよ」

 

『制服なら持ってるわ。早く来なさい』プツッ

 

 なんで君が俺の制服を持っているんですかねぇ。

 ま、別に行かないんですけd『〜♪』なんやねん!

 

『必ず来なさい』プツッ

 

 迅くんより未来予知持ってそうだな。こわ。

 

 はぁーめんどくせぇ。もう一本吸ってから行こっと。

 

 ───これは、俺と愉快な仲間たちが織り成す、ボーダーでの物語である。

 

 


 

 

 俺は今、教室のど真ん中で正座させられている。

 

「遅いっ!」

 

「すんません……」

 

 結局到着したのは、四限の終わった後だった。

 私服で登校すんのが目立つ目立つ。いやぁ、皆が俺に注目してて照れたなぁ。

 

 生活指導と担任には拳を落とされたがな、ガハハ。

 

「なんで千里くんはいつもいつも───」

 

 そこからは終わりの見えない説教が始まった。

 やれパチ屋行くなだの、やれタバコ臭いだの、ていうか未成年がギャンブルもタバコもするなだの、延々とグチグチ言われ続けた。

 うん、その通り過ぎて何も言えんわ。

 

「まぁまぁ結花ちゃん落ち着いて〜」

 

「柚宇……」

 

「そうだぜ〜今、千里だって反省してるしいいじゃんかよ」

 

「当真くんは黙りなさい」

 

「はい……」

 

 国近ちゃんと当真くんが結花ちゃんを諌める。当真は逆に捩じ伏せられたが。

 

 まぁいい、ナイスだ国近ちゃん!クラスの百合厨どもが国今と噂しているだけあるぜ!

 

 俺様はこの隙に「待ちなさい」ぐえっ!

 

「どこに行こうというのかしら?」

 

「ケホッ、ムスカかよ……」

 

「今すぐこの場で千里くんをバルスしてあげてもいいのよ?」

 

 ノリが良くて素晴らしい!そういうところ大好きだぜ!さっすが我らが鈴鳴の紅一点!よっ、ボーダー1の大和撫子」

 

「途中から声漏れてんぞ……千里」

 

「え、まじ?どこら辺から漏れてた当真くん?」

 

「「そういうところ大好きだぜ!」から全部」

 

 アハー⤴︎ほぼ全部漏れてて草。

 

 ほらー結花ちゃん照れちゃったじゃん。と思い彼女の方を向くと……絶対零度の熱視線が俺を貫いた。

 

 え、なにそれ。どういう意味の目?

 睨んでるの?興奮してんの?もしかして捕食者みたいになってる?

 

 ヘルプ!国近ちゃんヘルプミー!

 

「はーい結花ちゃんこっちおいで〜」

 

 そうして捕食者結花ちゃんは国近ちゃんに引きずられていった。

 

「いやぁ、焦った〜」

 

「焦ったのはこっちだわアホ。庇ったのに黙らされたぞ俺」

 

「それは日頃の行いが悪いんだよ」

 

「お前に言われたかねぇわ。それより早く着替えろよ、いつまでそのクソダサTシャツでいるんだよ」

 

 酷い……気に入ってるのに、この『黒T』とロゴが入った白T。

 

 まぁ学校に来たのにいつまでも私服でいるのもおかしいか。

 そう思い服を脱ぎ始める。

 

「……当然のようにここで着替えるのも、最初は大騒ぎになってたのにな。もう誰も気にしなくなったな」

 

「慣れたんだろ。つーかココで着替えられなきゃ何処で着替えろっちゅうねん」

 

「普通に更衣室じゃねぇか?」

 

 うるさいよ当真くん。

 

「で、俺の制服どこよ?」

 

「脱いでから言うなよ……」

 

 


 

 

 今日の防衛任務は俺と鈴鳴第一の合同である。

 

「お前は相変わらずだな、千里」

 

「んー?」

 

「今日も遅刻してきたらしいじゃないか」

 

「いやぁ、今日は熱いと俺のサイドエフェクトが言ってたんだけどなぁ」

 

「あはは……」

 

「え!千里さんのサイドエフェクトってギャンブルに使えないんじゃないんですか!?」

 

「黙れ太一ぃ!」

 

『千里くん、太一、集中しないさい』

 

「「はい」」

 

 んーそうは言っても今日暇なんだよなぁ……お?

 

「千里さんなんで俺に銃口向けてるんですか!?」

 

「日頃の恨み的な?」

 

「いつも謝ってるじゃないですか!」

 

「千里、気持ちは分かるけど今は止めな」

 

「……」

 

「来馬くんも鋼もよく聞きな。A級を目指すんなら予測不能も予測するんだな」

 

 はいドーン!

 

 俺がイーグレットで放った弾丸は太一の頬を掠めて遥か彼方へ飛んでいった。

 

「本当に打ちますか!?」

 

「ハハッおもろ」

 

『遊んでないで仕事よ。北西300mに門発生よ』

 

「よし!ウチはいつも通りで!千里は援護を「あ〜口を挟むようで悪いんですけど」……どうかしたか?」

 

「もう倒しちった☆」

 

『……トリオン反応消失、また待機よ』

 

「……千里、さっき太一に撃ったアレか?」

 

「いぇーす」

 

「日頃の恨みじゃなかったのか」

 

「それはある」

 

「酷い!」

 

「ま、これがA級ソロ兼No.2狙撃手(スナイパー)の実力よ」

 

 ドヤァ。




鳴宮 千里

年齢:18歳(高校生) 7月17日生まれ
身長:177cm
星座:つるぎ座
血液型:O型
好きなもの:タバコ ギャンブル
所属:ボーダー鈴鳴支部所属
階級:A級隊員
肩書き:No.2スナイパー
所持トリガー:
 ◇ボーダーのノーマルトリガー:
  メイン> イーグレット ライトニング シールド Free Trigger
  サブ > イーグレット グラスホッパー シールド バッグワーム
サイドエフェクト:???

はっちゃけ過ぎた奴がボーダーにいてもいいじゃない。

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