ダンジョンはつらいよどこまでも   作:たっぷり

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・024 覚悟を賭して手を伸ばせ

────

 

 

 

 

 

 ────少し時を遡り、10階層。

 

 そこでは今も多数のモンスターに囲まれている白髪の少女がいた。落ち着いて数える時間など存在せず、彼女──ベル・クラネルはただひたすらに自身へ迫るモンスターを迎撃し続けるしかない。

 

「──っ!」

 

 しかし既に10分以上の時間を刻もうかという最中、かなりの数のモンスターを斬り、皮膚を肉を、そして骨を越えて生命を断ち続けてきた《バゼラード》が、とうとうこの戦闘に耐えられず刀身の中ほどから甲高い音を立てて折れてしまった。

 

 彼女が主武装としている《聖火の刃(ヴェスタ)》と同じ程度の刃渡りを持っていたソレは、リリとパーティを組むようになってからダンジョンだけでなく早朝に行なわれるベート・ローガとの訓練中にも使われている。モンスターの皮や硬い甲殻を貫く鋭さや、ベートが使用する双剣と打ち合うことで消耗はしていようと、同時にナインによって整備は受けていた。

 

 つまるところ、それだけこの戦闘で疲労が蓄積し、とうとう耐久力を超過してしまったということなのだが。

 

 しかしそれが意味するところは決して武器が1つ破損したというだけではない。リリから譲り受けたソレを失ってしまったという喪失感と、今日まで頼りにしてきた一振りが消えてしまい戦力が大幅に低下してしまったことへの焦燥感がベルの思考を焦りで染め上げていくこととなる。

 

 逆にベルが生み出してしまった隙を見て嗤うのはモンスターたちだ。これ幸いと言わんばかりにやる気を漲らせて(おぞ)ましい雄叫びと共に吶喊してくる。

 

「──ぐぅ……【クロスボルトォッ】!!」

 

 しかしそれで諦めるようであれば、ベル・クラネルという少女の命はとっくの昔に尽きていた。彼女が決して諦めるということなどせず、視線の奥──9階層へ続く連絡路を睨み付けるようにしてそこまでの突破口を開かんとしていた。

 

 今もなお集まってくるモンスターたちだが、それでも彼女の発現させた《魔法》は貫通力に秀でた速射砲。単発火力に難はあるが、無詠唱にて連射可能な特異性を持つ焔雷の矢は上層に居るそこら辺のモンスター程度であれば焼き貫ぬいて、そのまま倒せるほどに優秀だ。

 

「ぁ、ぐ……ぞぉ……」

 

 それでもそんな《魔法》を発現させたのは、所詮は昨日の出来事。彼女が内包する総魔力量は種族が只人(ヒューマン)であることも相まって、多くない。【ステイタス】に関しても今朝更新を受けたのだが、30程度までしか上昇していないのだ。そんな彼女が魔法を連発していれば、精神力(マインド)は早々に尽きる。それが常識だ。変えられない現実だ。

 

 だから彼女はそんな現実を飲み込むようにして腰に巻いたベルトに提げた試験管を取り出し、内容物を嚥下する。

 

 中身は当然、精神力回復薬(マジック・ポーション)。今朝方『青の薬舗』にて購入させてもらった商品であり、一本8000ヴァリスという少々どころではない程に値が張る一品だ。

 

 しかしそれに助けられていることも事実。彼女は「これで4万ヴァリスかぁ……」という思いと共に中身の無くなった試験管を放り捨て、その間に距離を詰めて来ていたインプの対処を行なった。

 

「数が……多すぎる。……でも、移動は出来た…………後は飛び出すだけなんだ……」

 

 ベルは今もなおモンスターの群れに囲まれている。その事実は変わらない。しかし彼女のいる位置に関して言えば、同じではない。

 

 彼女は戦闘区域を徐々に移動させることに成功させていたのだ。

 

 貫通性能の高い【クロスボルト】は極僅かな時間であっても少女が体を滑り込ませるのに十分な隙間を生んでくれる。そこを通り、背の高いオークが振るうランドフォームなどを足場にすることでモンスターの囲いの上を取る。当然だがそのまま着地などしてしまえば怪物たちの餌食だ。そこでもう一度【クロスボルト】を放つ。方向は自身の着地点。貫通力を喪失した焔雷の矢は炸裂することが既に判明している。であればそれを利用してモンスター達を吹き飛ばして距離を空けさせ、着地狩りを行なえないだけの時間を稼ぐのだ。

 

「いっつ……血が……」

 

 そんな策を思い付いたのは偏にナインの薫陶にベートとの鍛錬、そこにリリのダンジョンで活かせる知恵を教えて貰っていたからだ。が、すべて上手くいくなどということはない。

 

 未だLv.1の新米冒険者でしかないベルでは動きも鈍ければ判断力も的確とは言い難い。上空に飛べばコウモリ型のバッドバットの良いカモでもある。そして下手にそちらの対処に手間取れば地上に着地して他のモンスターたちの餌食と化す。

 

回復薬(ポーション)は……残り2本……、精神力回復薬(マジック・ポーション)は……ない……。精神疲弊(マインドダウン)する前にどうにかしないと……。

 ────後が無いっ……どうしたら…………)

 

 今のベルは非常に不味い状況に立たされている。最初に起きた『怪物の宴』(モンスター・パーティー)。その際出現してきたモンスター達は既に灰へと還ったが、『怪物進呈』(パス・パレード)にて押し付けられたモンスターたちとの戦闘音で更に釣られた個体がこの場には合流していた。

 

 そしてそいつらに対応していれば、また釣られて参戦……それが繰り返されており、9階層への階段まであと少しであるはずが、届かない状況を作られている。

 

退()い……てよ……ッ!!」

 

 後もう少しなのだ。もう少しで9階層へ、そしてリリの(もと)まで走り出せる。

 

 しかしその()()()()が、遠いのだ。

 

 解決手段は……一応ある。それは、【クロスボルト】を連射して強引に道を切り開くこと。先程までの距離であれば使ったところで再度囲いを作られて無意味に終わるだけであっただろうが、既に視界には連絡路が見えている。10階層と言う乳白色の霧が立ち込める中であっても、ベルの階梯がLv.1であっても容易に視認出来る程度には。

 

 ならすれば良いと思うかもしれないが、リリが連れていかれた階層も不明。ここより上層でも戦闘が避けられないことは確定事項。そんな場所を精神疲弊(マインドダウン)寸前の心身で進むなど不可能だ。少なくとも、ベル・クラネルという少女には。

 

 それでも、ここで時間を無為に使うぐらいならば……。そんな思考と共に手の平を前へと向け、《魔法》を放とうとした──そんな時。

 

「────【ヒュゼレイド・ファラーリカ】」

 

 そんな声と共に、10階層の一帯へ多数の火矢が掃射された。

 

 

 ────

 ──

 

 

「もぉ~そろそろ機嫌直そうよー、レフィーヤ~」

 

「……別に、機嫌が悪いわけではありません」

 

((嘘だ))

 

 1人黙々と先を行く山吹色の長髪をなびかせる妖精(レフィーヤ)に対し、彼女の仲間の一人が声を掛ける。

 

 彼女の名前はエルフィ。妖精(エルフ)のような名前をしているが只人(ヒューマン)だ。

 

 彼女は昨日の深夜帯に本拠地(ホーム)に帰還したレフィーヤが、就寝することなく今もなお荒れている様子からストレス発散の為、気分転換を名目にダンジョンへ誘導した。ムカムカした感情でも精神的にも身体的にも疲労を溜めれば一旦は落ち着くはずだとして。怒り続けるのには体力が必要となるが、燃料であるそれらが空になれば一先(ひとま)ず冷静にはなるだろう。そんな思いから。

 

 そんな彼女らの後を歩くのは猫人(キャットピープル)のアナキティ。仲間達からはアキという呼び名で親しまれている彼女は、昨日から今日真面な就寝時間も取れていないにも拘らず緊急性の低いこんな事柄にも付いて来てくれる心根の優しい女性だ。

 

 いや、というよりも昨日のリヴェリアとナインの密会もどきを知っているからこそ、被害者側のナインへ向いてるであろうレフィーヤの怒りの矛先を有耶無耶にするべく付いてきたにすぎない。

 

 アナキティはLv.4。【ロキ・ファミリア】でも上位に位置する実力者であり、功績も多数挙げていることから、第二軍とされる者たち以降の纏め役として抜擢されている。そんな立場もあり、他派閥どころか妖精(エルフ)という種族全てを巻き込んだ厄介事へ発展しないよう、面倒だと思いながらもこうして共にダンジョンへ同行しているのだった。

 

「まぁ、王族(ハイエルフ)のリヴェリア様に誘われた~なんて妖精(エルフ)たちの間じゃあ憤慨ものなのは分からなくもないよ? それだけ敬ってるって話でもあるわけだし、下手に流せば同じ妖精(エルフ)たちから白い目を向けられるもんね?

 でも流石に誘われた側を怒るのは違うと思うなぁ……レフィーヤだって断れないでしょう?」

 

「うぐっ……それはそうですけどぉ……」

 

「逆に断ったら断ったで怒りだしそうよね。『リヴェリア様のお誘いを断るとはなんたる不敬。不遜な只人(ヒューマン)を八つ裂きにせよ』……とか?」

 

「流石に言いませんよ?!」

 

「「でも今のレフィーヤそんな顔してるし」」

 

「どんな顔ですかぁっ!!」

 

 実際問題、レフィーヤの中でリヴェリアがナインを誘ったことはもう粗方鎮火している。フィンからもことの経緯を聞き、納得は別として理解はした。自分もリヴェリアに誘われれば万全盤石な準備を以て臨むだろう。テーブルマナーを始めとしたあらゆる要素を学び、実践するのは間違いない。

 

 まぁ当人たるリヴェリアが王族として過度に配慮されるのを嫌がっていることにも目を向けた方が良いのだが。

 

 それはさておき、レフィーヤを先頭とした一行はダンジョンを進む。Lv.3が2人、Lv.4が1人のパーティであることから、彼女らにとって上層のモンスターは苦にならない。良くて11階層以降から出てくる大型モンスターたちぐらいだろう。ゆえに正規ルートをドンドン先へ進んでいた。

 

 そうして10階層。ここから3階層は視界を遮る霧がある為、緊張感を高めておこうとレフィーヤが意気を高めた瞬間、聞こえてくるのはモンスターの(おぞ)ましい雄叫び。

 

 それも一つ二つではないことから首を傾げた。

 

「うわっ、すっごい声。これ滅茶苦茶に数いるんじゃない?」

 

「でしょうね。異常発生系の異常事態(イレギュラー)? それとも『掃除当番』(スウィーパー)の確認不足だったとか?」

 

「どうなんでしょう……。というより先月から私たちに来る『掃除当番』(スウィーパー)って基本的に中層以降からでしたよね……? どこが担当していたんでしょうか」

 

「さあね。……一先(ひとま)ず殲滅しておきましょう。これが原因で他の冒険者に被害が及ぶことも考えられるし」

 

 そんな2人の会話を余所に、レフィーヤはまたもや唸っていた。先日18階層でフィンとリヴェリアによって齎されたどこぞの漆黒髪の少年であろう噂が脳裏を満面の笑みで過ぎっていったからだ。

 

 「ぐぎぎ……」と唸りながら、主神(ロキ)から『バカ魔力ちゃん』と揶揄されるほどの膨大な魔力を全身から立ち昇らせ、再度膨れ上がってきた不満から飛び出そうとする。

 

(私だって……アイズさんのあんな笑顔見たことなかったのにぃ!!!)

 

 緊急性のある用事でもない限りみんなで朝食、及び夕食を取る。

 

 【ロキ・ファミリア】内で主神により定められたルール。派閥(ファミリア)主神(おや)より血を分け与えられたゆえに家族と同義。眷属(こども)たちを大切にするロキだからこその規律。

 

 いつもと変わらない光景。少々妖精(エルフ)たちが殺気立っており、本拠地(ホーム)に詰め掛けてきた外部の妖精(エルフ)の対応に団長(フィン)副団長(リヴェリア)が出払っていたが、それでも他の者たちは変わらない……はずであった。

 

 もっきゅもっきゅと一口サイズに千切ったパンを食べているアイズ。いつも通りであれば彼女の顔には無表情に近いモノとなっている筈なのだが、今日に限って言えばどこか微笑みが浮かんでいた。

 

 よく見れば口角が若干いつもより上を向いており、頬もなんとなく緩んでいる……気がする。彼女と親しい者は、そこから「獣人だったら耳はピコピコ動いて、尻尾はもうブンブン振り回してそう」と思うほどに。

 

 そんな様子に多くの者はクエスチョンマークを浮かべたが、その理由を知っているレフィーヤからすれば憤怒も越えて脳破壊モノであった。

 

 男と密会。2人だけで秘密の特訓。しかも相手は他派閥。

 

 もう役満と言って差し支えはない。サンマならギリ飛ばないが致命傷である。

 

 一周回って激情を再燃させたレフィーヤ。10階層へ降りる階段に足を掛け、先頭を歩いていた彼女が飛び出そうとした瞬間、それをアナキティが止めた。

 

「待って、誰か戦ってる」

 

「「……え?」」

 

 視界に映った3桁に昇ると思わせるモンスターの群れ。そしてその中心に近い位置でなびくは灰を被ってなお白い長髪。

 

「……ええと、こんな時どうすれば良いんでしょうか。横取りは厳禁でしょうし」

 

 冒険者同士で殺し合い奪い合いが起きないようにと最低限のマナー。同時に絶対的な法律ではないがゆえに定期的に無視されているそれを危惧したエルフィだが、そんな彼女にアナキティは少しの逡巡ののち答えを出す。

 

「………………レフィーヤ、2つ目の《魔法》で周りのモンスター達を蹴散らして」

 

「ええっ、良いんですか!?」

 

「彼女の戦い方から下級冒険者としてはなかなかの実力が窺える。けど表情や判断の甘さから焦燥感も見える。

 手に負えない、若しくは何らかの事情があってモンスターが邪魔。どっちにしても倒すのだから撃った方が良いと判断したわ。──レフィーヤ!」

 

「【────雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】、────【ヒュゼレイド・ファラーリカ】!」

 

 アナキティの決断を聞いた時から詠唱を始め、その理由を話している間にも魔法の準備を終わらせたレフィーヤは、自身の《魔法》が及ぼす影響範囲に眼下で戦い続ける少女が巻き込まれぬようにと調整を済ませ、撃ち放つ。

 

 瞬時に広がる十数もの炎の矢は上層のモンスター相手には過ぎたるもの。これでも制限した方ではあるが、レフィーヤは生来内包する魔力量が多く、そこにLv.3としての肉体や《スキル》での後押しもある今では同レベル帯で彼女に比肩できる魔導士はいないとさえ言える。

 

 結果は明白。地面を抉る程の爆発により上がった砂煙も上級冒険者の彼女らにとっては多少視界を遮られた程度。少女の安否と未だ息のあるモンスターを視認するや否や、アナキティを先頭にして飛び出し、魔石を狙って武器を振るう。

 

 そんな光景を眼前で見せられた白髪の少女──ベルはハッと我に返り、駆け出した。

 

「あれ……貴女は…………」

 

 そんなレフィーヤの言葉にも反応は出来ず、ただただ「ありがとうございます! ごめんなさい、行かなきゃいけなくて……えと、ありがとうございましたぁ!!」と、ただ走り去っていった。

 

「ここで何があったのか聞きたかったんだけどね」

 

 アナキティの声により、レフィーヤも意識を切り替える。ここはダンジョン。呆けていてはいけないのだ。

 

「わぁ……すごい数のモンスターが居たんだねぇ」

 

 びっくり、と言わんばかりのエルフィに釣られて彼女の視線の先を追えば、レフィーヤもまた瞠目するしかない。

 

 そこに出来たのは魔石とドロップアイテムで構成された道だったのだから。

 

「あの子……どれだけのモンスターを倒して……」

 

 自分が下級冒険者の時に似たようなことは出来ただろうか。自問自答の答えは単純。無理だ。Lv.1の時では【第二魔法】は発現していない。【第一魔法】は威力・貫通力ともに破格の性能を誇るが、そもそも詠唱をさせて貰えなければ意味もない。

 

 今の自分であればレベルと共に上昇した身体能力でゴリ押せるが、それは当たり前と返されて終わりだろう。

 

 それを成した少女。彼女が去っていった方向へ目を向けて胸の内で確かに湧いた小さな尊敬の念を「すごいなぁ……」という言葉にしようとした瞬間────。

 

「確かあの子って『豊穣の酒場』で食い逃げした女の子じゃないでしたっけ? ほら、ベートさんが傷付けたらしい」

 

「ああ……そうだっけ? っていうことは彼女……【ヘスティア・ファミリア】所属の子よね? あそこって出来て2ヵ月経ってないような……。

 まぁ、最初の眷属がたった1ヶ月半で昇格(ランクアップ)するような凄腕(すごうで)みたいだし、そんな人に鍛えれたのなら……10階層に居てもおかしくは、ない?

 ……いえ、普通に狂ってるわ。基準がおかしいもの」

 

 2人の会話により再度脳裏を過ぎっていく満面の笑みを浮かべた少年。

 

 18階層で襲ってきた赤髪の調教師(テイマー)に投擲されたらしい槍を返却した際に浮かべていた歳相応のあどけない笑顔がちらつき、アイズを含め助けてくれた恩や相当な実力者であるにも拘らず横暴な態度を取らないことから好印象を抱いてい────いや、内心をぐっちゃぐちゃにしていく怨敵として認定した。

 

────ナイン・レイルゥゥゥゥゥゥぅぅぅ……

 

 少女の声は小さく、2人の耳には入らなかった。

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 10階層と9階層を一気に駆け抜け、8階層へと昇る。

 

 これまでの正規ルートに栗色の少女はいなかった。もし別の通路に入って広間(ルーム)に連れ込まれたり、地上まで脱出されていれば自分に見付けられる手立てはない。それだけの時間が経ってしまっているからだ。

 

 最早ダンジョンの中を回るだけの体力も気力もない。魔法の使い過ぎによる精神力(マインド)の減少で倦怠感が酷いのだ。精神力回復薬(マジック・ポーション)で補給可能といえど、一度心身に掛けられた疲労を即座に癒せるはずもなく。更には多数のモンスターを相手にしていた疲労も重なって少女は限界寸前だった。

 

 しかし同時にそれが幸運となる。

 

 地面に出来た僅かなシミ。それを見た瞬間、ベルの中に確信が湧いた。

 

 腹部を蹴り付けられたことで逆流した胃液。強力な酸性で出来たソレはダンジョンを傷付ける類いのものではない。ゆえに再生よりも後回しにされたのだろうと推察出来た。ベルが正しく解答を導き出した訳では無いが、それでも跡を追う。

 

 そして見付けた。1つの広間(ルーム)に群がるキラーアントの群れ。何かに殺到している様子を見せる怪物たちだが、同時に手間取っている。

 

(──あれは……ッ!)

 

 近付くにつれ、その正体がベルにも理解出来た。

 

 地面に横たわる独りの少女(リリルカ・アーデ)。しかし彼女を護るようにして展開された光球を見て、ベルは僅かに口角を上げて意気を再度上昇させていく。

 

「【クロスボルトォォォォッッ】!!」

 

 自分の精神力(マインド)が残り僅かなことぐらいベルも分かっている。同時に結界として作用している光球に見える小さなヒビから時間が無いことも。

 

 だから無詠唱魔法であることを良いことに、連射する。貫通力の高さを活かすべく出来るだけキラーアントが射線上に複数体重なるように立ち回りを意識して。

 

 炸裂する焔雷の矢。モンスターの肉体を貫きなおも威力を保ち、迸る雷鳴の如き閃光を撒き散らす。突然の事態に戸惑いを見せるキラーアントたちにも《聖火の刃(ヴェスタ)》を振るって反撃の隙など与えない。

 

 自身の猛攻によって出来た穴を抜け、ベルはリリの近くへと進み彼女の様子を見る。口からは少ないが血がでており、頬に出来た打撲痕から口内を切っていること。その他にも青痣が窺えることから少女を誘拐した犯人達に暴行を加えられたことが察せられる。

 

 ────しかし上下する胸を見て、呼吸していることから生存が確定した。

 

 ならばと一刻も早くこの場を鎮めるべく、ベルは構えを取る。未だ少女(リリルカ・アーデ)の命を諦めていないキラーアントたちへと攻勢に出た。

 

 

 ────

 ──

 

 

 肩で息をする。それでも疲れが取れず、眩暈も酷い。体力も気力も精神力(マインド)ももう底を突いているのだろう。今も立っていられるのは、意識を保っていられるのはすべきことが残っているから。

 

 だからベルは振り返り、目を覚ましたばかりの少女へと声を掛けるのだ。

 

「ねぇリリ……お話、出来るかな……?」

 

「…………はい」

 

 内心に抱く不安感。拒絶されるのではという思いから来るソレも今は可能な限り蓋をして、少女(ベル・クラネル)はリリの隣に腰を下ろした。

 

 

────

 

 

「「……………………」」

 

 リリと話がしたい。そう言って腰を据えるまでは良かった。しかし肝心の話題が思いつかない。「天気が良いですね」などもダンジョンの中でしようものなら頭のおかしいヤツ判定を喰らうだろう。

 

 ベルがどう話を振れば……と頭を悩ませている間に、リリは思考を纏め、口を開いた。

 

「なんで……助けたんですか」

 

「……え?」

 

「なんで……どうしてリリなんかを助けたんですか?」

 

「なんでって……」

 

「リリを助けたって良いことなんて何もありません。利益なんて存在しません。逆に関わるだけで不利益を被るんです。

 ご自分が騙されたってことぐらい、もうお気付きなのでしょう? ベル様の武器を盗んだのはリリです。今回のこともリリが原因です。ベル様はただ巻き込まれただけの被害者で……、それなのに……それなのになんでリリを見捨てようとしないんですか?」

 

 場は出来ている。だから少女(リリルカ・アーデ)は言葉に出す。自分とは違い、今も綺麗な少女(ベル・クラネル)を遠ざけるべく。今回のことで分かってしまった。自分のしてきた所業と、それを起因とした結末が。

 

 だからもう……諦めるために、(きぼう)を────

 

「僕ね……逃げたんだ」

 

「……?」

 

 突き放すべく紡いだ言葉への返答は、少女にとって苦渋に満ちた過去。

 

「少し前、といってももうすぐ1ヶ月ぐらいかな。上層にミノタウロスが出没したって事件……知ってる? ギルドの掲示板にも注意喚起があったけど」

 

 知っている。いや、自分もまた被害者なのだと言おうとしたリリの口が、どうにも動かない。

 

 だってそれは、────

 

「僕……その時5階層にいたんだ。運悪くっていうのはちょっと違うかも。エイナさん……ギルドの担当アドバイザーさんから「まだ行かないように」って口酸っぱく言い付けられてたのを破って、駆け出しのくせしてなんの根拠も無いまま自信満々に進んでさ……、ミノタウロスに……見付かっちゃった」

 

 ベルの懺悔にも似た話に、リリの中にある(くら)い思い出が想起される。自身もまた、その時サポーターとしてついていた冒険者と共に遭遇し、その冒険者によって転ばされて悲鳴を上げる事しか出来なかったのだから。

 

 しかし同時にその暗闇を斬り裂く人がいた。(くら)い感情を吹き飛ばすほど強烈な閃光を伴って。

 

「闇雲に振った武器はどこか行っちゃって、逃げるしかなくて……。

 逃げて……逃げて……逃げ続けて……、最後には転んでどうしようもないって時に────」

 

(やめ、て……ッ)

 

「────ナインさんに助けられたんだ」

 

「────ッ」

 

 リリも薄々分かっていた。あの自分が傷付くよりも他人が傷付く方が嫌いだと断言した挙句実行まで移す人間が自分だけを見てくれる訳が無いことぐらい。それでも自分にとって初めての経験を────人として生きていける可能性を示唆してくれた英雄の登場だけは、自分だけのモノにしたかった。

 

 しかしそうはならない。出会って数日程度の仲であるリリに結界を展開するような魔道具らしき装飾品を渡すようなお人好しが、たった1人を見続けるなどあり得ないことぐらい、気付いていたのだ。

 

 そんな当たり前から目を逸らしていた自分の情けなさに、また悔しくて涙が浮かんできた時、「でも……」と、ベルの口から涙交じりの声が小さく響いた。

 

「でも……、そんな……助けてくれたナインさんから…………僕、逃げちゃって……」

 

 ────同じだ。彼から回復薬(ポーション)を渡されて、一喝され、逃げ出したのだから。

 

「恥ずかしいからって……、こえ……掛けてくれたのに、そのあともナインさんが何も言わないことを良いことに……自分から言い出さないで……」

 

 瞳を潤ませ、頬からポタポタと雫を落としながら、言葉を紡ぐ。

 

「結局感謝を伝えたの、数日後で……それも、僕から動いたわけじゃないんだ」

 

 ────彼女なりの苦悩があった。望めばなんでも与えられてきた幸福な少女は、ここにはいない。

 

「だから……、だからもう()()()()()()()()()んだ。

 ────だから、リリのことも教えて……欲しい。僕のこと、嫌いなのは何となく分かってる、けど……リリのことを、教えて?」

 

 目を背けるのは、傷付くよりも(つら)いことだって知っているから。

 

 

 ────

 ──

 

 

 リリルカ・アーデ(わたし)を善悪で分類するのであれば、間違いなく悪人だろう。他人から金銭や道具(アイテム)を盗んだ回数は、もう数えていない。それだけの数、悪事を働いてきたのだ。ギルドの目を掻い潜り、【ガネーシャ・ファミリア】(けんぺい)の目が迷宮にまで届かないのを良いことに。

 

 嘘もいっぱい吐いた。隠し事も山のように存在している。ダンジョンの中で物資が不足した際の生存率低下は冒険者にとって絶望的とさえ言える状況。私はそれを意図的に作ってきた。身体能力に乏しい小人族(パルゥム)でも逃走を可能とさせるために。

 

「リリは、悪いヤツなんです。盗人です。今まで多くの冒険者を騙して、彼らが得る筈だった金銭を奪ってきました。

 初めてベル様とお会いした時のこと……覚えていますか?」

 

「えっと、噴水広場……いや裏路地のこと?」

 

「はい」

 

 普段の明るい表情から柔らかい印象を受けるが、見るべきところは見ているみたいだ。

 

「その時も、リリは追ってきた冒険者の稼ぎを奪っていました。それまで媚び諂ってまで積み上げてきた信頼を利用して……」

 

 ベル様は反応しない。当然だろう。犯罪の片棒を知らぬ間に担がされたのも同義なのだから。

 

「それまでもずっと……ずっと……。ベル様に近付いたのだって、貴女の武器を盗んで売り払おうとしていたからです。

 今日襲ってきた冒険者たちは、そんなリリの被害者と、リリが集めてきたお金欲しさで襲撃して来ただけ。ベル様は巻き込まれただけなんです」

 

「…………リリ」

 

 すべて、全て白状してしまおう……。この恩人には……騙そうとして、大事なモノを盗んでなおこちらに歩み寄ってくるようなお人好しを遠ざけるなら、これぐらいは必要だろうから。

 

「リリは……ベル様が、()()()()()()

 

「僕が……?」

 

「初めてモンスターを倒した時の動きを見て、才能が有るのだと思いました。

 その武器を主神から貰ったと聞いて、愛されているのだと知りました。

 目標があると言われて、余裕があるのだと唾を吐きました。

 ……ナイン様と同じ派閥(ファミリア)と知って、嫉妬を覚えました……」

 

「…………」

 

「リリにはない、多くのモノに恵まれている……愛されている。望まずとも、望めばもっと……運の良いヤツ。勝手にそう……思ったんです。

 だから一つぐらい……奪ってやりたいと思いました。欲しいと、動いて……でもっ!」

 

 罪悪感だろうか、それとも羞恥だろうか。頭は沸騰しそうなほど熱く、目頭はそれ以上の熱を以て雫を溢れさせてくる。

 

「でもっ……()()()()()()()()()()()()()()()()! お金なんか要らない! 魔法だって、スキルだって必要ないッ!!

 あの日、あの人だけだった……リリを、人として見てくれたのは……」

 

 嗚咽のように言葉が溢れる。

 

「――リリも……あの日、5階層にいたんです」

 

「それって……」

 

「はい、ミノタウロスが現れて……サポーターとして契約していた冒険者に囮にされました。……悲鳴を上げても、上層にミノタウロスを倒せる冒険者なんている筈がない……、そう、諦めた時に」

 

「そっか……すごいなぁ」

 

「それでも結局、リリに戦える力なんかなくて……逃げるしか出来なくて……逃げて、せめて足手纏いにならないようにしか出来なくて……」

 

「そっ……か」

 

 声はとぎれとぎれ、それでも想いを紡いでいく。

 

「お返しなんか、出来ないのに……。リリを助ける意味なんて、ましてや回復薬(ポーション)を分け与える必要なんて……無いというのに……。

 そんな人だから、隣に立ちたかった。対等の相手になりたかった。……そう思って再会した時には、遅すぎましたが」

 

「僕が……いた」

 

「……はい」

 

 もうすぐで退団用の資金が溜まる。その為に近付いた相手の唯一の先達が自身の追い求めた人であった時、どういう表情をとれば良いのか。その2人が性別の差もなく冒険者として近しい距離間で接しているのを誰よりも近くで見た時、どんな反応をすれば良いのか。

 

 少なくともリリは知らない。隠すにも、知らない感情までは急造の仮面で覆うことなど出来ない。

 

「羨んで、嫉妬して……。

 浅ましくて、汚くて、醜い……これがリリの本性です。そんな……最低な小人族(パルゥム)なんです。

 分かりましたか? こんな私なんか捨て去った方が身のためです。ナイン様にもそうお伝え「いやだ」────えっ?」

 

 なにを……、そう思って向いた方向から、強い意志を感じる深紅(ルベライト)の瞳が私を射抜く。

 

「僕はリリを助けたい。諦めたくない」

 

「な、んでっ……どうして?!」

 

「だってずっと────寂しそうだったから……」

 

 ──!? この人は……。

 

「きっと時間が経ち過ぎて、自分で気付けないぐらい当たり前のことになっちゃったんだろうね。……でも、僕から見たリリはずっと寂しそうに見えたんだ。

 怒ってる時も呆れてる時も、どんなに悪いことを考えてても……どんなに幸せそうに笑っていても……、寂しそうに、見えたんだ」

 

 この人も……ベル様も、リリを────

 

「1人でも平気だってリリは笑って言えるんだと思う。…………それでも、独りは辛いし……とても寂しい」

 

 そうして伝えられるベル様のこれまで。

 

 生まれつき両親がおらず、祖父と2人で暮らしてきたこと。その祖父がつい数か月前に亡くなり、それまで少し狭いぐらいに感じていた家の中がなぜかどうしようもなく広く感じてしまったこと。泣いてばかりもいられず祖父の遺言に顔を上げてオラリオへ来てみれば、多くの【ファミリア】から入団を拒否されたこと。

 

 そして運よく、神さま(ヘスティア)に見つけて貰えたことを、話してくれる。

 

 もし、最後の幸運が無ければ、それまでずっと抱えて見ないようにしてきた不安や寂しさに潰されていたであろうということも。

 

「間違いならそれで良いんだけどね……。でも間違いじゃないなら、僕は君に手を差し伸べたい。寂しがりな僕を助けてくれた神さまみたいに……、ナインさんのように」

 

 心の内を見透かしてくるような彼女の瞳は、こちらを食い物にしてくるような連中のモノとは違う。温もりがあるのだから。

 

「きっと……順序が違っただけで、僕もリリも……あの人に助けられるんだろうけどね……。

 ヘスティア(かみ)さまに拾われて、ナインさんに助けられて、共に居たくなって努力しちゃう……どう?」

 

「ふふっ……そうかもしれませんね」

 

 確かに今からでもその3つを並べ替えれば私にも当てはまる。だって、私はもう、【ヘスティア・ファミリア】(ベル様やナイン様のもと)に行きたいと、思ってしまっているのだから。

 

 これは願望じゃない。──いや、願望であり、同時に覚悟に変わった。

 

 そんな思いと共に、私たちは笑い合う。懺悔の為に流していた悔恨の涙は、喜劇の為に流す明日への希望で照らされ始めた。

 

「ただ……そうなると、ちょっと大変かもしれませんよ、ベル様?」

 

「えっ……な、なにが……?」

 

「だってリリも……そのぉ、ですね?」

 

「……? ──あぁ! そうだね! 2人で一緒に、だねっ!!」

 

 ────あれ? 何かおかしくないです?

 

「えっ? あの……ふ、2人で?」

 

「うん! お爺ちゃん言ってたもん。『カッコいい(おのこ)は沢山女の子を助けてハーレムを作るものだ』……って……」

 

「情操教育間違えられてませんか!?

 …………あれ? ベル様??」

 

 もしやこの人リリより厄介な人生歩んできたのでは、という疑惑も余所に、ベル様の反応が……。

 

「だから、ね……? ずっと……ずっ……と、…………いっしょ、だよ……?」

 

 そうして、ベル様は最後にとても大事な約束だけを言い残して意識を手放した。それもそうか、この人は先程までずっと戦っていたのだから……精神力(マインド)だって、底を突いててもおかしくない。

 

 よく見なくとも彼女の戦闘衣(バトルクロス)は彼女自身の血で染まっており、ベルトに挟んであった回復薬(ポーション)も見当たらない。

 

 限界ギリギリだった。先程まで彼女が持ったことも、そんな彼女に助けて貰ったことも、こうしてお互いを知るためには、……いいえ、リリがこうして正直者になる為には。

 

 神様……、正直今もあなたを信用なんかしていません。ですが……リリは、下ではなく、()を……見ます。

 

 だからどうか……どうか、今だけは…………────。

 

 

 ────

 ──

 

 

 怪物の息が無数に耳朶を打つ魔窟。しかしその中の一角では、少女たちの寝息だけがすぅすぅと小さく響いている。

 

「まったく……、寝るならベッドの上にしてくれないかね、14と15はまだ伸びる期間なんだぞ?」

 

 そんな悪態を吐きながらも、少年の顔には微笑みだけが映っていた。目の前に広がる光景に眉を吊り上げる事だけは難しい。どうしても頬が綻んでしまうのだから。

 

「一段と……幸せそうに寝ているじゃないか」

 

 ナインは1つ息を吐くと少女たちを両腕に抱え、ダンジョンを後にした。彼女たちの傷に障らぬよう、慎重に。

 

 

────

 

 

「……………………」

 

「ははは、そう睨まないでくれ。酔ってるのかな?」

 

「まぁ、さっきまで4人であの部屋にあったの飲み干す勢いで流し込んでましたし仕方ないでしょう。

 あとは信用されてないだけです。ご安心を」

 

「グサッと来たよ……」

 

「にゃんでここにあにゃたが~?」

 

「ろれつろれつ」

 

 翌日の昼下がり、人気(ひとけ)のない喫茶店の中で話し合う3名の姿があったとか。

 

 

 

 


 

 ──────次回、『改宗』(やはりソーマファミリアか、僕も同行しよう)

 


 

「フ(ィン)




一途(ヘラ成分)
×
奔放(ゼウス成分)

悪魔合体:何をどうしようと絶対に追い付く系溌溂純白ガール

ヘスティア「女の勘で分かる。ベル君の恋愛観はちょっとおかしい」

リリルカ「真面な教育受けた方ーッ!!」
・リリ、ネグレクト
・ナイン、蒸発
・ベル、エロ祖父
原作だと更に
・ヴェルフ、毒親
・命、孤児
・リュー、エルフ基準

ニイナー! 早くヘスF入ってくれー。母親のキャラがある程度把握できてて、父親がベル君似の性格だって情報から真面な家庭なの確定してるの君だけ!

ナイン「女子陣が仲良さそうで良かった。あと処女神なのに恋愛観とか分かるの?」
ヘスティア「それ以上はゴッドブローが火を吹くぜ、ナイン君?」
ナイン「炉神ジョークかな?」

ベル「はい! ずぅっと、いっしょですっ!!」


 ナインは少女たちの会話聞いてません。取り敢えずベルの居場所は《聖火の刃(ヴェスタ)》経由で分かるので、そこに通じる通路を塞いでモンスターなどに邪魔されないようにだけ注力してたので。

ナインが位置情報をある程度特定できる理由。
・太陽から発された光によって月の満ち欠けが起きるのは分かると思いますが、視点を地球ではなく太陽からにしたらどうなるでしょうか? ついでに言うと、何か同じスケールの物が重なったら見えなくなったりしますよね…、怪物祭で《天星剣(アストラ)》が最初に見付からなかった理由はヘスティア(ちかく)に変な権能掛けられていたからだったり。

*5期より「お前の権能さえ貫かれる」というヘルメスの発言。
シルバーバックに対し「小さな私を追い掛けて」という発言もある。実際掛かっていたらしい瞳にピンク色の描写や、その後倒れたりとしてるし。

処女神=無条件で魅了弾ける と思ってる人結構多いと思う。

鍛えに鍛えたボクサーだって無防備なところに素人の全力パンチ喰らったら流石にノーダメではない。コレを神基準でやってるだけ。と捉えてます。

Q:ダンジョンの中まで知覚出来るのおかしくね?大地隔ててるだろ。
A:大()
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