ダンジョンはつらいよどこまでも   作:たっぷり

33 / 33
 ものすごく遅れたので初投稿です。


・033 英雄軌道(ベル・クラネル)

────

 

 

 

 

 

 地上(オラリオ)と大穴(ダンジョン)を繋ぐ巨大な螺旋階段を飛び降りることにより、最速最短でのダンジョン進入を図ったナイン。着地時の衝撃を可能な限り緩和することに成功したとはいえ、それでも数十M(メドル)の自由落下は少々骨にきた。

 

 だが、それで足を止めていられる猶予などナインには無い。1秒でも早い目的地への到達を必要最低限の目標とし、痛覚を無視する様に意識を切り替え疾(と)く駆ける。

 

(この感覚……間違いなくミノタウロスとやり合ってるな)

 

 ダンジョンへ踏み込んだことで、現在地点より幾らか下層に位置するであろうベルの所有する《聖火の刃(ヴェスタ)》との距離が縮まった。ダンジョンとは一種の異界でもあるが故に僅かであろうと境界線が存在する。少なくともナインの意識上ではそうなっている為に、地上での探知と地下での探知では結構な差が存在していたのだが、その境界を超えることで、より精細にその位置情報を掴めるようになる。

 

 ナインという個人が持つ精神性や在り方などから発現した《魔法》。これらが持つ特異性から取得できる情報はナインが『器の昇格』(ランクアップ)を果たしたことで、さらに踏み込んだ情報収集が可能となった。

 

 例に挙げるなら地形などだろうか。己から発された光の粒子であれば、多少距離が開いていようともある程度の知覚が可能。一種のソナーだ。音響とは違い、反射が不要な点と音よりも遥かに速い光の粒子という点で大きく凌駕しているだろう。

 

 両方とも人間の知覚可能な速度を逸脱していることから目を逸らすとして。

 

 ベルの所有する《聖火の刃(ヴェスタ)》は、ナインが所有している《天星剣(アストラ)》と姉妹剣の関係にある。素材に関しても割合が極端に違うだけで、大体一緒。繋(つな)がり辿るために多少の集中力は必要だが、上層であれば異常事態(イレギュラー)に対しても、そこまで必死に気を張り巡らせる必要が無いため意識をそちらに向けられるのだった。

 

(……ヴェルフが既にリタイア……リリもか? これが『ベルへの試練』が主目的ならまぁ、……まだいい。あいつには今後色々な厄ネタが降ったり湧いたりしてきかねんからな。《基礎アビリティ》の上限が他の冒険者と同様に999で止まるならどこかのタイミングで偉業の達成(ランクアップ)は不可欠。

 問題は原作同様の奮起を起こすとなると、現場に俺が辿り着かないといけないってこと……ってのは流石に自意識過剰か?)

 

 ナインは脳内で様々な情報を取り出しては精査していく。

 

 それは原作の流れであったり、その時間軸を駆けている自分の現状であったり、自分がいることも含めて既に起きてしまっている変化だったりだ。

 

 最早ベルの成長イベントが幾つも変更されているような気がしなくもないが、強くなっていることに違いはないので今はスルー。

 

 ついでに背後から聞こえる誰か(サウザンド)さんが上げている走行音とかもスルー。

 

 バベルと迷宮(ダンジョン)を繋ぐ廻廊を一足飛びに突破した辺りから、後方より「待ちなさ~いっ!」だの、「は、はやッ?! 私の方がレベルは上なのに! 身軽なのにッ?!」とか、「この前は手加減してましたねぇ~ッ!!」などの恨み節(ぶし)が聞こえてきたが、待つ必要性も説明する義務も時間もナインには無い。

 

「…………【宿れ、光(ほし)の息吹 疾走(はし)れ、炎(聖火)の慈愛(ねつ)よ】【此処に星屑を連ね、小夜曲(セレナーデ)の調べと共に、敵を穿(う)て】────【星よ廻れ】(レァ・アステール)」

 

 よって、ナインは更に急ぐために体内で魔力を巡らす。一呼吸入れて口遊(ずさ)むのは新たな鍵。神の恩恵(ファルナ)がナインの行動の遍(あまね)くを拾い上げて最適化した結果出現したであろう歌(まほう)を紡いでいけば、全身の血流や神経の伝達速度が徐々に加速を始めた。

 

 肉体が強く活性化した感覚の中、ナインは流れに逆らうことなく速度を上げてダンジョン内を駆けていく。

 

 数秒経たずしてレフィーヤはナインの姿を完全に見失った。

 

 こ~れはノロマ。

 

 

 ────

 ──

 

 

 そこはダンジョン8階層の、入り口。

 

 7階層からの階段を一気に跳び下りた影が地面に着地すると同時に全身で衝撃を殺し切って脱力。そして一気に発走、跳躍の要領で加速して迷宮内を駆けていく。

 

 ここまでモンスターの遭遇すらも疎(まば)らで、一切足を止める必要が無かったとはいえ嫌に不気味なほど上層域にいるモンスターたちが怯えているような感覚を覚えていたナイン。

 

 それを不思議に思いはすれど、原因究明など二の次、三の次。まずはベルたちのもとへ……そう考えていたのだが。

 

(────見られてる?)

 

 突如として誰かからの視線を全身で感じ取る。

 

(……『神の鏡』、に近いモノか。下界で神の力(アルカナム)を使えばウラノス神を筆頭に他の神々に気付かれそうなもんだが………………、いやまて、なんで今、俺を見てるんだ?)

 

 女神フレイヤの関心がベルよりも自分に向いている。それは確かだ。

 

 少なくとも先月の初週、所謂原作開始日の翌日に起きたシルとの邂逅。そしてその日から毎日感じるようになったジッッッッと舐め回すような視線の主が誰なのか、薄々(うすうす)どころか厚厚(あつあつ)に気付いていた。市壁での訓練、地上での買い出しや他所の派閥との交流時などの時にも見られている。気付かない訳が無いのだ。

 

 リューやベルと接している時の「まぁ、それぐらいなら? 別に? 2人なら? 赦(ゆる)さなくも無いけれどぉ?」という寛容さと独占欲をはき違えている視線。

 

 アイズやリリと接している時の「は? は? はぁ?」というなんか怒気を孕んだ視線。

 

 距離感が近いを通り越してボディタッチが謎に多いヘイズと接している時の「あれ? なんか接触多くない? まさか裏切り? いやいや、まさかそんな……」といった困惑の視線。

 

 基本的に無視していたのだが、ことここに於いては少しおかしい。

 

 なぜなら彼女は現在ベルとミノタウロスの戦闘を観ているはずなのだ。こちらを見ているのは不自然だ。

 

 ならば何故? そんな疑問が僅かに顔を出そうとした瞬間、背筋にツララを当てられたような悪寒が走る。

 

 瞬間、思考は彼方へと追いやられナインはその元凶を把握するよりも速く自身へと迫る鉄塊を視界に捉えるのだった。

 

 

 ────

 ──

 

 

 ザリッ、と石造りの迷宮内を硬質なブーツ裏が擦れる音と共にその巨躯が体勢を整える。

 

「──────凌いだか……」

 

 彼が持つ片刃の大剣は大地を抉っていた。それは本来の軌道から外れたためだ。振り降ろしの際、少年の頭部を狙いとしていたのだが、その位置よりも幾分か高い位置で迎撃された影響は無視できない。僅かに逸れた角度であろうと、距離に比例して終着点の幅は広がっていくのだから。

 

 8階層。上層域に分類される中でも冒険者として初心者(ルーキー)を卒業したと言える者でさえも、死傷者がそこそこ出ている階層……その中の幾つもある広間(ルーム)。

 

 7階層から下り、9階層へ向かう際の正規ルートとしても使用されるその場所を通るだろう人物を、己の標(・)的(・)を、その襲撃者は入り口から死角となる位置にて待っていた。

 

 当然だが、自分からも見えはしない。しかし獣人として生来備わっているヒューマンよりも優れた聴覚に加え、神の恩恵(ファルナ)によって更に鋭敏となった様々な感覚器官がその場を通り過ぎていく者たちを今の自分が狙っている獲物かどうか、直感的に教えてくる。だから、間違えようハズが無い。

 

 彼が身を潜めていた時間はおおよそ1時間程度。それもそのはず。いつもであればこの時間にはダンジョンへ足を踏み入れる冒険者たちも、今日この日だけは多少足を重くする。都市最大派閥の一角──【ロキ・ファミリア】の遠征があるからだ。

 

 ダンジョン内を多くの冒険者が固まって行動すれば、それだけ足音や存在感などが遠くの位置で生まれたであろうモンスターに気取られてしまい、集まってきてしまう。これに巻き込まれたくない者たちは時間を置くことが多々あるのだ。

 

 つまりは自分を標的にしてきた襲撃者を除外すれば、【ロキ・ファミリア】のメンバーぐらいしか、この通路を通ることが無い。標的である少年を視界に捉えることなく、気配だけで察知することも本人の実力や足運びなどを知っていたため困難でもない。

 

 後は自分と同じように気配だけで己の存在を知覚しそうな者たちから隠密が出来ればそれで良かった。時が来るまで待機。その巨躯を誇る武人からしてみれば造作もない。

 

 そしてとうとう時は来た、長槍を右手に長剣を腰に佩(は)いた少年が彼本来のレベルさえ超えた超高速の世界で駆けていく、その経路へと、少年が通路を走り抜けようとしたその瞬間へと男は大剣を振り降ろした。

 

 Lv.1では認識することすら出来ずに息絶えるだろう一撃だった。Lv.2でも認識することすら危ぶまれる速度で振り降ろした。しかし少年は視界の端で捉えたのであろうギリギリのタイミングで地面を進行方向とは直角に飛ぶべく蹴りつけ、同時に握っていた槍の刀身にて大剣の側面を穿(うが)つことに成功する。

 

 ありえない程の認識能力と対応力に、内心期待以上だったと締めくくりつつ眼前の少年を正面に捉え、自身がダンジョン内へ潜る前に入手していた情報との差異を擦り合わせを即座に終わらせると、地面を斬りつけた状態の大剣を構え直した。

 

 発する言葉は、ただ一つ。

 

「────俺と死合って貰うぞ…………ナイン・レイル」

 

 それは静かな声だった。

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 恐らくここが、僕(ベル・クラネル)にとっての分水嶺。

 

 同じ派閥(ファミリア)に所属して、同じ屋根の下で1ヶ月近くも生活しているはずが、未だ全貌を捉えられぬ────遠い遠い憧憬(あのひと)の背中。

 

 先ほど思い出したあの光景が確かならば、10年も前という幼少の頃から『英雄』としての素質を開花させ、現在(いま)もなおオラリオにて更なる研鑽を重ね続けている『彼』(あのひと)に追い付くためには、単純に時間を積み重ねるだけでは決して足りない。届かない。

 

 既にスタートを切り、今も走り続けている誰かに追い付くというのであれば、並々ならぬ試練が……そしてそれを超えられるだけの覚悟を要する。

 

 例えば勉学。モンスターによる被害も年に数度起きれば多い方(ほう)と言える程度の片田舎で過ごしてきた日々には必要なかった、ダンジョンや冒険者としての知識が膨大に存在している。

 

 例えば修練。神より与えられた恩恵という『力』(チカラ)と、それに振り回されないだけの技量を身に付けなければならない。

 

 例えば冒険。敵いっこない強敵を前に、怖くて怖くて仕方がない状況下でも、確かに覚えた想いを胸に、迫りくる高い壁から逃げることなく打破せんとする冒険を。

 

『敗(ま)けたら蹴り殺してやるよ』

 

 横を通り過ぎる際に掛けられた、不器用な師からの激励を。

 

『………………』

 

 なにも言わず、こちらを心配そうな視線で見つつも邪魔をしないと言うように剣を収め、この場から引いてくれた彼女の思いを。

 

 全身ズタボロで血みどろ。ヴェルフ製の軽鎧(ライトアーマー)は既にその体をなしておらず戦闘衣(バトルクロス)からは下に着ていたインナーも所々見受けられる状態だ。

 

 正直に言えば、今すぐにでも横になりたい。

 

 だけどそんなヘタレた衝動を憧憬への念(ねつ)で以って捩じ伏せて、両手に握った武器を構え、叫ぶ。

 

「────勝負だッ……!!」

 

 これこそが僕の、ベル・クラネルにとっての初めての冒険。

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 ミノタウロスとベルが相対する広間(ルーム)にリヴェリア達も遅れてやってくる。

 

 続々と集まってくるのは英雄候補と名高い【ロキ・ファミリア】の精鋭たち。そんな彼らの視線が集まる先には1人。白髪の少女がミノタウロスと対峙していた。

 

 一目見ただけで上層に居て良いモンスターではないと感じ取った彼らだが、広間(ルーム)へ先に辿り着いていたはずのベートとアイズが離れた位置で観戦に回っていることに疑問を持ち、間に入る機を失する。

 

 彼らが目撃する中、少女は駆け出し、待ち受ける巨大なモンスターのもとへと飛び込んでいった。

 

 ベル対ミノタウロスの戦いの火蓋が切られる。

 

 始まったのは彼らにとっては遥かに低次なはずの戦い。

 

 ミノタウロスの攻撃には雑味が見られ、ベルの回避行動も早すぎるし粗が目立つ。だがこれらの感想は彼らが高レベル冒険者だからだ。

 

「ねぇ、いいの? あの女の子、Lv.1なんでしょ? 絶対やられちゃうよ!」

 

「ダンジョンで獲物を横取りするのはルール違反だろうが」

 

 ティオナの疑問にアイズは応えない。その瞳と意識を、少女と猛牛の戦いに集中させている為だ。代わりに答えたのはベート・ローガだった。下手に放置でもすれば勝手に飛び込んで行きかねないから。

 

「どっちにしたって、あのミノタウロス放っておくわけにはいかないんでしょ! 先か後かの違いだけじゃん! あたし、行くよ!」

 

「すっこんでろバカゾネス。あいつは今『冒険者』になろうとしてる最中だ。邪魔すんならテメェから殺すぞ」

 

「……」

 

「なぁにベート、あの子に惚れたの?」

 

 自分たちよりも前に出てミノタウロスを倒さんとするティオナへと殺気を飛ばして牽制するベートへ、今度はその姉であるティオネが仲裁代わりに軽く煽る。

 

 普段とは様子の違うベートに気味の悪さを感じたからであり、大事な妹へ殺意を向けたことへに対する静かな怒りの解消のためでもあった。

 

 だが、返って来たのは僅かに憐憫の乗った視線が数秒。すぐに興味を失ったように少女と猛牛の戦いへと視線を戻す。

 

 本当にいつもと違う様子を見せるベートに困惑を覚えるヒリュテ姉妹。

 

 ベートの視線には『こんな頭お花畑かつ直情的だからいつ迄経ってもフィンをオとせないんだよな……コイツ』、という交際経験アリ特有の、振り向いてもらおうとして空回り続ける悲しき存在を憐れむ感情が乗っていた。

 

 のだが、年齢イコール彼氏居ない歴の女に伝わるわけがないので、ティオネはクエスチョンマークを浮かべるしかなかった。

 

 というよりもこの場で分かりそうなのがフィンしか居ない。

 

 女性陣? ほら、平均すると結婚は諦めれる年頃だから。*1

 

 閑話休題(それはさておき)。

 

 広間(ルーム)中に鳴り響く甲高い金属音が観戦者達の耳をつんざく。それを契機に意識を逸らしていたティオナたちもアイズやベート同様、その視線の先に映る光景へと目を移し、驚愕した。

 

 大剣を振り回すミノタウロスと、小剣(ショートソード)を閃かす少女。

 

 お互い一歩も引くことなく得物を振るい激しい火花を撒き散らす。

 

「え……っと、あれ?」

 

「……本当に、Lv.1?」

 

 苛烈な剣舞の音は鳴りやまない。命など人体という構造ごと破砕出来るだろう轟剣に対するは、どんなものだろうと斬り裂かんばかりに加速する剣閃。殺意と覚悟を乗せた二重奏(デュエット)が迷宮の中で奏でられている。

 

 形勢が覆(くつがえ)った訳では無い。依然、その身体能力(スペック)を活かし攻め続けるミノタウロスが終始有利なことに変わりなく。だが確定していたであろう蹂躙(ワンサイドゲーム)はそこには無かった。

 

 在るのは死闘。互いの命を平等な条件のもとで賭けた、確かな闘い。

 

 地面すれすれに切先を向けていた大剣が勢いよく跳び上がり、ベルの横っ面を狙うが、その軌道上に突如として黒一色の小剣(ショートソード)が差し込まれ軌道が変わる。大剣は少女に掠ることなく空を斬った。だがベルはそれだけでは終わらず、受けた衝撃を全身に廻らせて片足を軸に回転させることに用い、一周した小剣(ショートソード)に己の力を加えることでミノタウロスの腹部に一筋の赤い線を刻んだ。

 

 飛び散る猛牛の鮮血を浴びながら、ベルは冷静に状況を判断し急ブレーキを掛けてから斜め前へと飛ぶ。追撃をしていれば空いた片腕に捉えられただろう。だがその下を掻い潜り、危険域を脱出。その際にも小剣(ショートソード)と両刃剣での一撃を腿へと加え、新たな傷を増やしていた。

 

「ナイフであの攻撃を逸らしてる·····?」

 

「いや、何よりも注目すべきはあの足捌き······ベート、お前が白髪のヒューマンとダンジョンに潜っているという噂があったが……お前が教えたのか?」

 

「…………」

 

 意識不明のリリやヴェルフへ回復魔法を施しているリヴェリアの問い。しかしベートはそれに一瞥すら向けることなくただじっと戦況を観察し続けている。

 

 その表情からは何を考えているのか読み取ることはできない。稚拙な技を見せられて怒っているのか。少女が危険な状況に追いやられた場合に備えているのか。それともまた違うなにかか。

 

 少なくともリヴェリアが深く洞察することはなかった。

 

 彼女もまた、少女と猛牛が繰り広げるその戦いから目を離すことが出来ずにいたからだ。

 

 ────

 ──

 

 魂を燃やすような少女(ベル・クラネル)の叫びが、雷鳴の如き猛牛(ミノタウロス)の咆哮と共に広間(ルーム)内を幾度と振動させる。

 

 ベルは傷だらけの全身に活を入れ、己(おの)が身長の倍はあるミノタウロスに立ち向かっていく。振り下ろされる大剣と弾こうと振るわれた小剣(ショートソード)が火花を散らす。互いの攻撃が掠め合い、血の粒を飛ばし合う。

 

 甲高い金属音と強烈な破砕音の二重奏が広間(ルーム)中を搔(か)き鳴らす。腕を振るうだけで暴風を巻き起こす怪力に圧(お)されながらも、ベルはなんとか躱して致命打を避け続ける。

 

 一撃でも真面に喰らえば死ぬ。そんな状況であるにも拘らず、ベルの行動に一切の躊躇は無い。

 

 恐怖はある。

 

 しかしそれ以上に胸の内側で燃える熱が、目の前にいる強敵を打ち倒せと滾り続けているのだ。

 

 すでに底を尽きていたはずの体力がどこからともなく湧いてくる。気力が膨れ上がる。

 

 さっきまでチカチカと明滅していたはずの視界はいつも以上に明瞭で、ミノタウロスの一挙一動を教えてくれる。

 

 大振りの横薙ぎに《聖火の刃(ヴェスタ)》を合わせて上に弾き、横を抜けながら逆手に握った両刃剣で腹部を裂いた。

 

(『耐久』は僕よりずっと高いけど、伸びきった筋繊維なら《バゼラード》でもギリギリいけるっ)

 

 斬れたのは僅か。表面の鎧のような体毛とその下に隠れた皮膚程度。内臓には未だ届かない浅い一撃。

 

(それでも、積み重ねるッ!)

 

 驚愕を露わにする【ロキ・ファミリア】の面々の視界の中で、小さな冒険者は裂迫の気合いを上げて武器を振るう。

 

(コイツより早い相手と、何度も戦って来ただろう!)

 

 瞬きの瞬間すら惜しいと睨むように、ベートが身体の中で荒れ狂う激情を押し殺しながら観戦している。

 

(コイツより強い人に、何度も教えて貰ったんだろう!!!)

 

 真剣な表情のアイズの視線の先で、小さな冒険者が既視感のある剣術で以ってミノタウロスを攻めていた。

 

(あの人に追い付くためなら……、僕はッ!!!!)

 

 脳裏に映るはひと月前の怪物祭(モンスター・フィリア)。大猿に襲われている時、自らの主神に心配させてしまった。神であることなど判断材料に入れない。常人並みになっている相手に、神の恩恵(ファルナ)を刻んでいる自分が怯えていたからだろう。

 

 けれど、ナインは違った。光の膜で街娘を守り、市民を守り、たった1人の犠牲も無く身の丈を超える竜を屠った。明らかな異常個体と化していた竜を、何の憂いも無いと周りに教えるように不敵な笑みを浮かべて。

 

 そんな人に追い付くためにと、燃える心に共鳴する様に背中に刻まれた神の恩恵(ファルナ)が燃えるように熱を持つ。

 

 少女の背を押す。

 

「──ッ?!」

 

 慣れ始めていたベルの速度がまた一段上昇したことで驚愕を露わにするミノタウロス。しかしそれも一瞬、すぐさま攻撃を開始しようとする。が、それを読んでいたかのようにベルは背後へ飛んだ。

 

 驚愕後の一撃。僅かに力加減を誤ったその一撃はミノタウロスの体幹を乱し、少女に余裕を与えた。

 

「【クロスボルト】ッ!!」

 

 左手を突き出し、速攻魔法を連射する。10以上の焔雷の弾丸がミノタウロスの全身を焼いていく。焔の熱。雷の痺れと明確な痛覚への刺激。何より着弾時に起こる爆発が後退を強制してくる。

 

「…………詠唱してる? あの魔法」

 

「いや、……」

 

 先程までと同様、全身を肉の弾丸として突破するにも、支えとなるはずの脚が頼りない。約2倍の身長差から股下や脇の下を通るのにはそこまで苦労はなく、ベルはその都度、腿や腰に《聖火の刃(ヴェスタ)》を振るっていた。爆発が起きるたびに強制される後退に、切り傷から鮮血が噴き出ている。

 

 そこに加えて正面からの攻撃も無視できない。全身に生えた鋼のような剛毛も、《聖火の刃(ヴェスタ)》であれば削れる。その奥の皮膚を、肉を裂ける。開かれた鎧の隙間に、焔と雷を叩き込まれているようなモノ。全身に奔る雷の所為で体の動きを阻害されるのも問題となっていた。

 

「だが……」

 

 体力はとうに限界を迎えており一撃でも喰らえばそこで終わりなベルにも、手札はある。それでもとフィンは確信を覚える。

 

「決定打がねぇ」

 

 ベートが応える。

 

 連射可能な魔法の存在が、彼女の命を今も繋ぎ止めているのだが、同時にその魔法は無詠唱。ゆえの欠陥。本来、奥の手として扱われる魔法を詠唱なしで発動し、挙句の果てには連射すら可能とする速攻魔法は確かに強力だ。その一点を抜き出して考えれば、とても魅力的に映るだろう。

 

 だが、同時に欠点も存在する。

 

 威力が通常の《魔法》よりも遥かに劣ることだ。

 

 事実、ミノタウロスの肉体からはダメージの蓄積こそ確認出来るが、命にかかわるような深手には程遠い。

 

「手詰まりか」

 

「決めつけは良くない、……だが──」

 

 1秒経過するごとにベルの限界が近付く。このまま戦い続ければベルの敗北が決定してしまう。

 

 モンスターの急所である魔石を狙おうにも、小剣(ショートソード)のリーチでも届かない。ミノタウロスの分厚い筋肉もさることながら、そもそもの話、両者には圧倒的なまでの身長差が存在する所為だ。

 

 究極的に言えば、ミノタウロスが前傾姿勢を取らなければ魔石を穿たれることはない。少なくとも地面に足を着けて戦う限りは。

 

 そんな中、ベルの回避が僅かに鈍る。酸欠か、精神の消耗か、視界が狭まっていく。

 

 ミノタウロスの横薙ぎの一閃。間合いの外に出るのが遅れ、インナー越しの腹部に薄っすらと血がにじむ。抉られてはいない。斬られてもいない。ただなぞられただけ。しかしそこにはミノタウロスと言う中層でも屈指の『力』を持つモンスターが振るった大剣という情報が付加される。

 

 当然、赤くなったのは皮膚の反応ではない。薄皮を持っていかれた影響による出血だ。

 

 駆け巡る痛覚が、忘れていた少女の中に巣食う恐怖を増大させる。そうしてできた僅かな硬直を見逃さず、ミノタウロスは全力で大剣を振り下ろした。大気に悲鳴を上げさせ、少女ごと大地を砕き割ってやると大言するような一撃は、しかし体勢を敢えて更に崩すことで身体を捻って対応したベルを捉えきれずに終わる。

 

 大地に深々と刺さった大剣。引き抜こうとしてもまっすぐ抜かなければならない。つまりは時間が掛かるのだ。少しであっても。

 

 それを見逃すベルではない。

 

「がぁっ!」

 

 引き抜くために腰を落としたミノタウロス。その腕に目掛けて突き立てるようにして勢いよく振り下ろされた《バゼラード》は、肘の裏側にという間接の柔らかい場所へ深々と突き刺さった。

 

「ヴァムゥウウウウウンッ?!」

 

「まっだぁぁぁああっ!!」

 

 少女と猛牛の戦闘において、初めて猛牛側で挙げられた明確な悲鳴。しかし少女がそれだけで満足するはずもなく、地面に埋まった状態の大剣の峰に脚を掛け、跳ぶ。

 

 両手で握った《聖火の刃(ヴェスタ)》で、ベルはミノタウロスの腕から肩口までを勢いよく斬り上げた。

 

「──ッヴゥ?!

 

 ミノタウロスの身体から飛び散る鮮血の量は今までの比ではない。肘の裏側──肘窩(ちゅうか)から二の腕、更には鎖骨の下部までを一息に斬り裂かれたミノタウロスは完全に右腕が垂れ下がる。右腕へ繋がる筋が斬られた証左であり、それは人型を模したモンスターである以上とてつもないマイナスへ働く。

 

 だが、身体がの一部が動かなくなったとしてもモンスターの本質は変わらない。理性よりも本能で。理屈よりも衝動で。鍛えられた片角のミノタウロスは激痛が全身を震撼したとて、敵が間合いにいる時に動きを止めるような愚行は侵さない。

 

「ヴァッ、ムゥゥゥウンッ!!」

 

「ぐぅ──ッ!?」

 

 未だ万全、それだけを理由に振るわれた左拳はベルへと衝突する。だが、崩れた体勢、痛烈な負傷、視界を埋める赤い液体(己の血)。

 

 その全てがベルへ致命傷を与える邪魔をした。

 

 だが、────

 

 カラァンッ、と。迷宮の広間(ルーム)に音が響く。それはベルの持つ武器であり、現状唯一にして無二たる眼前のミノタウロスへ通じる武装だった。

 

 《聖火の刃(ヴェスタ)》が転がっていく。殴られた際に身体との間に差し込むことで衝撃を緩和させれたのだが、その代償として、だ。しかしそれを悪手という者はこの場にはいない。その選択をしなければ、Lv.2の域を完全に逸脱している片角のミノタウロスの攻撃で決着が付いていたからだ。

 

 ベルは地面を数回転がったが、また両の足で立ち上がった。処女雪のように白かった頭髪を返り血や泥で汚しながらも、暖簾のように垂れた前髪から覗くその双眸からは諦めの色など決して見えてこない。

 

 当然、正面に立っているミノタウロスがそれを見逃すはずもなく、決着を付けようと地面に埋まっていた大剣を手に取ろうとして、────バキリ、と刀身の中程から砕け散る。

 

 それもそのはず、その大剣は少女との戦闘よりも前から武人が猛牛を鍛えるのに使用されていた。加減はされていた。それでも使用者は都市最強。そんな彼と打ち合い、そしてこの場では覚悟をその身に宿した少女からの猛攻を弾いては受けてを繰り返したのだ。

 

 酷使に次ぐ酷使。壊れることも必然と言える。

 

 これにて両者ともに無手となった。

 

 少女は全身の至る所から流れる血を無視し、猛牛は動かない右腕と胸部から滝のような流血から目を逸らす。制限時間はお互いもう残されていない平等(イーブン)な状態となったと言えるだろう。

 

 だがそれでも……と、観戦している者たちの胸中で『少女の敗北』という二文字が浮かび上がる。

 

 仕方のないことだ。そもスペックに差異があり、例え無手であろうとその巨体から繰り出される一撃を当てれば少女は容易く死に至る。対して少女の一撃は碌なダメージとなりはしない。広い傷口に腕でもつっこめば違うだろうが、同じ場所で立ち止まることなど殺してくれといっているようなモノだ。

 

 しかし、決定打も無い。両者ともに。

 

 唯一の攻撃手段であった小剣(ショートソード)を失ったベルでは、真面なダメージを与えられない。魔法もそこまで通用はせず、そもそも精神力(マインド)も尽き掛けだ。

 

 そしてミノタウロスも、ベルの逃げ足の巧みさを相手に、機能しない右腕というデッドウェイトを抱えながら攻撃を繰り返しても捕まえらないことを理解している。下手に時間を掛ければ、まず間違いなくベルが武器を回収しに行くことは目に見えており、そこへ不用意に追走していればカウンターによる致命傷を喰らいかねないだろうということを理解していた。

 

「────ヴムゥ……」

 

「────はぁ……はぁ……」

 

 先程までの激戦とは対照的な膠着状態。観客である【ロキ・ファミリア】幹部陣すら一言も発さない静寂の中、互いの視線だけが交差している。

 

 少女が武器を拾うならスタートは早い方が良い。だがそれをすれば猛牛に突進のための助走を許してしまう。一瞬でも視界から離せないが、じりじりと後退する訳にもいかない。ノロマな行動も許されないからだ。

 

 猛牛もまた追撃を開始した方が良い。だが先述したように下手な追撃は少女に武器を拾わせに行く余裕を与えるだけで良いことは無い。加えて言えば今のミノタウロスも流血しており、激しく動けばそれだけ出血が酷いことになるのだから。

 

 たった一秒が長く感じる。

 

 普段とは違う二秒が気が狂うほどに。

 

 三秒。誰も動かない静寂を────二振りの剣が斬り裂いた。

 

「「────ッ!?」」

 

 両者の間、中央ではなく少女の前と猛牛の前。共に間合いの内側に飛来したその剣を見た瞬間、両者は共にこう言われたような気がした。

 

『決着を付けろ』、と。

 

 天井を突き破って眼前に突き刺さった剣へ、相対する両者ともに、何の示し合わせも無く手を伸ばす。

 

 ベルは右手で漆黒を。ミノタウロスは左手で覇黒を。

 

 掴んだ瞬間、全身の痛覚は鈍化、戦意が爆発し、気付いた時には地面を蹴り付けて両者ともに彼我の距離を殺していた。

 

「「──────────ッッッッ!!!」」

 

 共にもはや言葉にならない雄叫びを上げて下界屈指の名剣で振るい合う。歴戦の勇士でさえ眼前にすれば臆してしまうような剣が衝突の度に激しい金属音を奏で、飛び散る火花で互いの瞳を輝かせた。

 

『お前に勝つ』

 

 互いに下界屈指の英雄の武器を手にし、最後の攻防を始める。

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 全身どこを探しても無事な場所を発見できない程の重傷を負う少年が、それでもなお衰えぬ闘志を昂らせて武人の腕を、胸倉を両の手で掴む。これからさき行なう絶対の一撃を必ず当てるために。

 

 この為だけに肉を断たせた。この瞬間の為だけに用意してきた手札を数枚切る羽目になった。

 

 しかしそれもこの瞬間に実らせるという思いをここに表すべく、残りの時間を全てその一手に賭ける。

 

「────領域展開……」

 

 予定外の使用。想定内の使用相手。

 

 残り時間的に死にはしないだろと楽観的な思考を続けつつ、少年は武人を自身の心象世界へ招待するのだった。

 

 

 ────

 ──

 

 

 地面に横たわっていた影がピクリと動き始める。手始めに動き始めたのは文字通り指の先、地面に触れていたそれを動かせば地面に広がっていた赤い池に波紋が広がっていく。

 

 手の平が赤に隠された地面に付き、そのまま身体を押し上げていくが思うように力が入らないのか少しだけ滑ってしまった。その際、前腕の一部がまるでパズルピースのようにポロッと落ちたが、それに気付くことも無く、いや気付いた上で無視したのであろうその少年はゆっくりと地面に両足を付けて立ち上がる。

 

 そのまま数秒直立していた少年は、なにかに気付いたようにして上を見上げ、その孔(・)雀(・)の(・)羽(・)のように輝く極彩色の瞳で何かを捉えた後、いつの間にか手にしていた白亜の槍で中空を薙いだ。

 

 そこには何もない。何も無いはずだが、槍を薙いだソレは確かに何かを斬り飛ばした感触を手にしつつ、顔を少し不快げに歪める。

 

「………………小娘風情が」

 

 舌打ちを一つしたのち、視線を鋭くさせて背後に佇むそれを睨む。

 

 直立不動といえば良く聞こえるだろう。その実(じつ)意識が沈んだ状態であることに目を瞑れば。

 

「今の小僧に好(い)いようにあしらわれるとは情けない。せめて最初から殺す気を出し、あの黒い大剣を使えばよかったものを……」

 

 猛者の瞳には一体何が映っているのか、それとも何も映っていないのか。それを知ろうとは思わない。

 

 酷く、どうでも良い。

 

「邪魔だけはするな。この小僧のな」

 

 はぁ、と重い溜め息を吐く。

 

 そして、早くても明日まで機能しないのだからと、ゆっくりと瞼を閉じて先へ足をのばすのだった。

 

 ……そう言えば、と少年の姿をしたそれは山吹色の妖精(エルフ)が近くに居たはずだと少し探して「あー……」と内心で漏らす。近くに居た所為で巻き込み事故に遭っていたからだ。

 

「………………まぁ、小僧も先に行けとは言っておったし、自業自得か。

 良くて1時間、最悪廃人か……? 猪なら殺気を込めた一撃を向けるか5分ぐらい放置してれば再起動しそうだが……。ふむ、弱いのが悪い」

 

 少しの逡巡の後、猪と違って放置してるのはまずいかと判断し、小脇に抱えて進むのだった。

 

 

 

 

 


 

 次回、『英雄譚』

*1:
40半ば




・当、ベル少女:早い段階で師匠にベートが付いたのでアビリティはアレですが戦闘技術が原作より上です。ついでに言うと目指してる相手がほぼ毎日指導してくれるのもでかい。【憧憬一途】がギュンギュン言ってる。馬力が違う。

・当、片角ミノ:オッタルが張り切りすぎた結果生まれたアホ個体。コイツが上層に上がった原因のオラリオ二大美神は自首するべきだと思うの。

・ナイン:オラリオ行くのにフレイヤFから逃げられるだけの手札用意しない奴は危機感ないと思ってる。特に主人公と関わる系の行動とるなら怪物祭で「ベルの今後に邪魔」か「今はあっちに行ってて」のどちらかでモンスターかレベルの高い団員を差し向けられるのほぼ確定だし(なお…)。取り敢えず20個ぐらいは逃走用に用意して来たけどベルが女の子になってて白紙(パー)になった。
 中になんか色々いたりする。居なかった場合の寿命は2歳。実を言うと神の恩恵が無かったらオラリオ来て半月ぐらいが当時の寿命。自覚有り。ヘスティアが居なかったらウラノスかアルテナのオーディン、極東のアマテラスぐらいかな? 今のオリンピアにゼウス居ないし。

・オッタル:覇黒の大剣を既にゲットした上にナインという丁度良い対戦相手のいる某頂点。多分今一番エンジョイしてる組筆頭候補。ナインの背後に見てるのは女帝か英傑か。少なくとも静寂は無い。
 お前の出番は後で書くよ多分。

・覇黒の大剣:ミノが持ち上げてるけど普通のLv.3程度じゃ戦闘どころの騒ぎじゃない程に重いよ。ミノタウロスっていう【力】のアビリティが基本的に高いモンスターがアホみたいに強化受けてるから戦闘に使えてるだけで。

・天星剣:ベルか…なら良し。
 戦いたくない相手とかだと抜けなかったりする(例、本気じゃないオッタル)
 持たれたくない相手には持ち上げられない重量になったりもする。(例、ガレスでギリ引きずれる)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

主人公が女の子になるのは間違っているだろうか(作者:エルフ好き)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ベルくんがベルちゃんになった。たったそれだけの話。▼


総合評価:13018/評価:8.64/連載:64話/更新日時:2026年02月03日(火) 07:02 小説情報

【急募】見知らぬ世界で生きていく方法(作者:アステカのキャスター)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼ 見知らぬ世界に転生させられたイッチが英雄の道を駆け上がる話。


総合評価:41821/評価:8.9/連載:48話/更新日時:2026年09月22日(火) 00:00 小説情報

先導の英雄(作者:無銘のヲタク)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

これより始まる物語は、今より遥か昔、偽りの楽園に住みし魔物を倒し、姫を救った英雄アルゴノゥト、そんな彼と似た姿形をした少年ベル・クラネルの成長の物語……▼ではなく。▼少年が舞台に上がる以前…オラリオ史上最悪の時代に生きた英雄の『友』のお話。▼初投稿なので至らぬところもございますがどうか感想、訂正、評価よろしくお願いします。▼ちなみにダンまちの好きなキャラはア…


総合評価:4253/評価:8.39/連載:53話/更新日時:2026年07月29日(水) 03:06 小説情報

完成しているのは間違っているだろうか(作者:新人作家)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

レベルとアビリティ以外が最初から完成している状態。


総合評価:4734/評価:7.07/連載:13話/更新日時:2026年09月24日(木) 20:00 小説情報

聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか(作者:フェイト・)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

神々の怠慢で死んだ青年が邪神様の手助けによってダンまちの世界に転生し、2度目の人生を歩む物語▼ーーー彼は全知全能の『神』ではない。▼ーーー彼は『英雄』ではない。▼ーーー彼は『勇者』でもない。▼ーーー彼は古代より英雄達の手助けをしてきた『精霊』なのだ。▼ハーメルンで多くの作品を読んでいるうちに書きたくなって書いてみました。▼


総合評価:5081/評価:8.3/連載:52話/更新日時:2026年09月02日(水) 11:21 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>