忍原来夏とはただの幼馴染みです………それだけですが? 作:グラビトン
今日も来夏さんをすこれ。
俺が通う南雲原中学校には、サッカー部が無い。
今も昔も人々を熱狂させて止まない少年サッカー、それもスポーツ部活に力を入れているこの進学校にない理由……それは、過去に存在していたサッカー部が暴力沙汰を起こしてしまったかららしい。
当時の南雲原としてもサッカー部の起こした事件は黒歴史として扱われ、以来この学校ではサッカーという存在がタブーなものとして扱われ…………サッカーに関すること全てが禁止されてしまった。
俺は南雲原に新入生として入学して、サッカー部があれば入ろうかと思っていたが……まさかそんな事になっていたとは予想だにしてなかった。
しかし学校側がサッカーを禁じているなら一生徒が声を上げた所でどうしようもない………そう納得して南雲原でサッカーをする事は諦めていた。
それから俺は変わらず一人サッカーをしていたり、偶に海カモメサッカークラブのチビッ子達とプレーしたりしていた。
それはこの先、変わらず続くと思っていたが…………。
「まさか、本気でお前らのような雑魚が勝てると思っているのか?」
「勝負は……やってみなきゃ分かりませんよ」
「……ハッ!野球部はこの学校の花形、宝!絶対的な強者!それに楯突くお前らは……学校どころかこの町自体に居られなくなるかもなぁ?」
「先輩こそ、新入生に負けて恥ずかしくて町に居られなくなる…………そんな未来が見えますけど?」
「何?」
「僕は…………お前達に、サッカーで勝つ!」
「…………おぉ」
帰り道、特に予定もなく一人で帰ろうとしていた時……それは目に入った。
野球部の人気者、柳生がよく分からんショーをしていて、やってんなーと思いながら無視して通り過ぎようとしたのだが………その時、大きな音が聞こえたのだ。
それは良く聞いてきた、ボールを蹴る音…………そして、ボールが誰かにぶつかる音。
思わず振り返り、グラウンドを見ると……そこにはボールをぶつけられて倒れていた柳生の姿がそこにあった。
そしてその離れには2人の学生がいた。
1人は……この南雲原で札つきの不良として悪名高い桜咲。
もう1人は…………知らない奴、恐らくは新入生か何かだろうが。
どういった経緯があるのか分からないが、あの見知らぬ学生は確かに喧嘩を売っていた。
南雲原にて忌むべきサッカーで、勝つと。
南雲原にて強固な立場にある野球部に対して……ボロカスのサッカーボールを持ちながらそう言い切ったのだ。
何故そんなことになったのか知る由もない、大勢の学生達が見守る中………怯えももなくそう言い切るソイツの姿に、俺は思わず声を漏らしていた。
そして俺は、こう思った。
すげえって。
◾︎◾︎◾︎◾︎
それから二日くらい過ぎて、南雲原は今や野球部とサッカー部(仮)が決闘するという話題で持ち切りだ。
まぁあんな観衆で大見得を切れば、そうなるもの仕方ないと言える。
噂によればかの生徒会まで動いているという大事になっているとか何とか………そんな事の発端である新入生………名前は、笹波雲明だったか。
一体どうなるのか気になるな、パッと見仲間が集まりそうにもないが。
そんな時だった、放課後……来夏から聞いて欲しい事があると屋上に呼び出されたのだが…………。
「ねぇねぇ聞いてよ、私今話題の転入生君からダンス対決申し込まれちゃった」
「はい?」
予想の斜め上を行く話を持ち出され、口から間抜けな声を上げてしまった。
それから事の経緯を聞いたのだが、現時点でのサッカー部(仮)のマイナスイメージを払拭する為、この南雲原でアイドル的存在である来夏の力を借りたいとの事らしい。
来夏的にはサッカー部(仮)の事は応援よりではあるが、結局は関係ないと断ったらしいが、それでも食い下がる笹波雲明は……かつてダンスで日本一をとった来夏に対してダンス対決を申し込み、勝てば協力してもらうという思い切りが良すぎるにも程がある提案をしてきたのだ。
「っはぁー………なんつーか、凄いな転入生」
「ね?私がどういう人なのか知ってるハズなのにねー」
「…………そいつ、ダンス出来そうか?」
「知らないからなんとも言えないなー、まぁ正直負ける気はしないけどね」
当然だろう、今となってはダンス自体練習すらしていないが、実力は今でも日本一なのだから………少し出来るからと言って勝てる相手なんかじゃないのは俺もよく分かる。
それとも何かまた、別の狙いでもあるのか……どちらにせよ、話題に事欠かさない奴だな笹波雲明……。
「でもなんやかんやで受けたんだな、何か感じるものでもあったのか?」
「まぁね、転入生君私に協力して欲しいって言ってきた時さ、今どん底のサッカー部を最っ高にしたい為に私の力が必要……って言ってきてさ」
「…………なんか、お前が好きそうな言葉だな」
「お、分かる?」
「散々聞かされたからな……成程、案外似た者同士かもな」
「えー?私あんな無謀君じゃないんですけど」
「はは、まぁなんにせよまたお前のダンスが見られるとなっちゃ、ファン達が黙ってないだろうな」
「私も久々だし軽く練習するよ…………もちろん、見に来るよね?」
「…………来なきゃ拗ねるからな」
「にししっ」
俺がそう言うと、来夏は悪戯っ子みたいな笑みを浮かべた。
なんというか……相変わらず無意識に男心を擽る仕草をするなコイツ、こういう所がファンを増やす要因なんだろうな。
「……それにしても、なんだか楽しそうだな」
「ん、そう?」
「いつも退屈そうだからな…………お前はやっぱ、元気なのが似合ってるよ」
「っ…………そういう事を軽く言わないの」
「え、なんかだめだった?」
「いーえ、言っても分からないから言いません(……言えるわけないし)」
「えぇ?」
なんか拗ねてぷいっとそっぽ向かれた。
何が言いたいんだ、分からん………女心って奴は理解不能だ。
小太刀先輩と話してる時も、なーんかいきなりジトっとした目で見られたりするし………特に嫌な事とか言ってるとも思えないが、
「……あっ、てかさ?流はサッカー部に協力しないの?」
「え?」
「いやだって、流は今でもサッカーしてるし、南雲原に入る時もサッカー部に入りたいって言ってたじゃん、評判云々は置いて戦力って意味では力になれると思うんだけど」
「……あー」
手摺に背中をもたれ掛かせて、夕暮れの空を見上げながら考える。
…………確かに、当初サッカー部に入りたかった俺としては……今の笹波雲明の起こしている決闘に協力するのは道理と言うか、利害と言うか………言葉には出来ないが、来夏の言う通り力になれるのは確かかもだが…………。
「……いや、俺は野球部との決闘がどう転ぶのか外で見届ける、サッカーバトルには参加しない」
「え、なんで?」
「なんて言うかね………見てみたいんだよな、笹波雲明がどんなサッカーするのか」
少なくとも俺はサッカー部の為に、この南雲原で何も行動しなかった。
状況のせい……と言えばそれまでなのだが、笹波雲明だってその事は承知の上の筈。
その上でサッカー部を作ろうとしているそのクソ度胸、どうなるのか見てみたい。
「まぁそういう事で、お前も俺の事転入生に話さないようにしてくれ」
「ふーん、分かったよ」
◾︎◾︎◾︎◾︎
「さぁ皆さん!世紀のダンス対決……学校のアイドル忍原来夏先輩VS命知らずの決闘マニア、笹波雲明!!」
「勝負の方法は交互にダンスの技を披露して、観客の盛り上がりを競い合うというダンスバトル形式だーっ!」
それからまた暫くして、来夏と笹波雲明……ダンスバトルの日となった。
予想してた通り、忍原来夏のダンスが見れるとなると観客は多い事この上ない。
恐らくここにいる観客全て来夏目当て、サッカー部関連で惹かれてきた奴は数える程だろう……俺はその内の一人だが。
状況は完全にアウェーと言える………笹波雲明、一体何する気だ?
「では…………ダンスバトル、アクション!」
「じゃあ行くよー!来夏のダンス、見てなーっ!」
「さ、笹波雲明……サッカーダンス、いきます!」
「(え、サッカーダンス?)」
そんなんあったっけ…………あ、もしかしてリフティングダンスのことか?傍らにボールも抱えてるし………来夏とは別の角度で切り込んできたなアイツ。
そんなこんなで、ダンス対決は開始した。
先行は来夏からだ…………最初は様子見のダンスを踊っているが、やはり上手い。
ココ最近練習をしていなかったと言っていたが、そんなブランクを感じさせない動き……流石に日本一は伊達じゃないか。
来夏のターンは終わり、次に笹波雲明のターンが回ってきた。
「…………おー」
来夏とは打って変わって、本人はあまり動いていない。
しかしボールを脚で自在に操作している、ヒールトラップ、リフティング………コントロールも申し分ない。
ボールを身体以上に動かして、ダンスと呼べるムーヴになっている……思ってた以上にやれるのかもな、来夏目当てで来た奴らも唸っている。
それから互いのターンを繰り返し………ダンスバトルは終了した。
気がつけば周りは盛り上がっており、笹波雲明にも歓声が湧いていた。
…………それにしても、本人はあまり動いてないのに息上がってるな、大丈夫か?
「さぁダンスバトル終了です!皆様お手元のスマホにインストールされてある投票アプリで、どちらのダンスが良かったのか一票お願いします!」
司会の言葉に皆従い、予め入れてある投票アプリに目を通しそれぞれを投票をし始める。
………正直、どう足掻いても結果は火を見るより明らかなんだよな。
間違いなく笹波雲明は奮闘していた………たが、やはりダンス面でも人気でも、来夏には遠く及ばない。
そんなことは承知の上でのバトルだったのだろう………恐らく、勝つことは重要視して無いのかもな。
どちらにせよ、やっぱ面白いな……アイツ。
「…………来夏、わり」
結果は揺るがないし、良いよな?
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ダンス対決の結果………勝者はやはり、来夏だった。
来夏への固定票は揺るがなかった、これにて来夏はサッカー部への応援コメントを書くことは無くなった……………のだが、なんと来夏はサッカー部へ入る事に決まった。
どうやら笹波雲明は最初からダンスの勝ち負けに関係なく、目標が無く燻っている忍原来夏をサッカー部に引き入れることが目的だったらしい、そうする事でサッカー部へのイメージは良い方向へ転じ、おまけに宣伝効果まで見込める………上手いなぁ、まさか来夏の心情をここまで見抜く奴が居るなんてな。
来夏がサッカー部へ入部することが決定し、笹波雲明の目論見は大成功と言わざるを得ないだろう。
「………ふぅ」
そして今、放課後のダンス対決も終了し……帰宅した後、俺は日課の一人サッカーを行っていた。
時刻は夜、海沿いの公園でひたすらドリブルしたり、シュートしたり、小技を諸々やったり………昔からのルーティンだ。
こうして1人やるのも、我ながら寂しいものだとは思っているが………まぁ好きでやってる事だし、問題無いだろう。
そもそも単純に好きでやり続けてることだし………まともな試合は一度もやった事はないが。
「……………ふっ!」
足元のボールを蹴り上げて、遠く前へ浮かせる。
そしてすかさず足に力を入れ、前へダッシュし………ボールの落下地点スレスレの所で、俺から距離のある木へ目掛けてダイレクトシュートする。
蹴られたボールは大きな音を鳴らし、勢いのあるシュートとして一直線に狙いの木へ飛翔し、また大きな音を放ちながら衝突した。
「っ!!」
ぶつかったボールは宙に大きく浮かび上がり、即座に着地点を予測し走り出す。
いち早く到着し、落ちてきたボールをそのまま足でトラップする。
「………うーん、今更ながら」
自分で言うものあれだが………よく分からんことやってるな、俺。
一連の動きは、何を鍛えるかとか覚えるとかそんなものはなく………ただ感覚に従って行っただけの意味不明な練習だ。
今回以外でも、リフティングとトラップを落ちるまで繰り返したり、最初に蹴り上げたボールに2個目のボールをシュートして狙い撃ちにしたり、ボールを後ろ首根っこに置いた状態でドリブルしたり………およそサッカーを真面目にやっている人からすれば何がしたいのか分からない事だろう。
俺だって分からない、なんでやった?
「………分かるわけねぇよな」
昔から親にもマイペースだの、偶に何考えてるか分からないと言われてるし、自分すら理解でき無いならどうしようもない。
まぁそれよりも………サッカー部(仮)と野球部の対決まで、後3日………まだ人数足りてないよな?
笹波雲明の手腕なら残り人数も解決しそうだが………いざって時はどうしよう、やはり俺も介入すべきか?
でも来夏のサッカー外で見てみたいしなぁ…………どーなるかなぁ。
考えながら足の上に留めてあったボールを蹴り上げ、頭部で受止めそのまま維持する。
「どーすっかな」
サッカー部には頑張って欲しいとは思ってる……でも俺は俺はやりたいと思ってはいたが結局何もしなかった。
それなのに、協力するのはなんと言うか………今更ながら、何だか虫のいい話の様に感じてしまう。
これは考え過ぎなのだろうか、思い過ごしだろうか。
ならやはり協力するべきだろうか、今更だけど。
笹波雲明は、何を考えているんだろうな。
…………ま、最初から傍観するって決めてたし、悩んだってしゃーないや。
「(とりあえず帰るか)」
時刻も結構遅いしな、そう思いずっと頭に乗せてたボールを手に持ちその場から立ち去る……………。
「……こんばんは、黒景 流先輩」
───────いつから、居たのだろうか。
不意の出会いに身体が固まり、目の前の人物に視線をただ送ってしまう。
そこに居たのは、南雲原にサッカー部を設立しようとする時の人。
「………笹波、雲明」
思わずその名を呟く。
瞬間、風が吹き抜けた。
◾︎◾︎◾︎◾︎
色々あって、私忍原来夏はサッカー部に入ることになった。
雲明君と出会った時に、私に言った『どん底のサッカー部を最高にしたい』と言う言葉を受けて、私はダンスから離れてサッカーをする事にした。
そして最初に越えるべき壁、野球部との決闘は明日………短い期間ながらも、サッカーの事は存分に頭と身体に叩き込んで来た。
雲明君から言われたハードなトレーニングもこなし、学校外でも流に色々と教えて貰った。
元々サッカーは側で見ていたから、どうすべきなのかは何となく掴んではいたけど………いやー、実際にやってみるとダンスと同じくらいキツイなぁ………。
「(でも、ダンス初めたての感覚と似てるかも)」
練習を重ねて出来なかった事が出来る感覚、上達を感じれば嬉しくなる………うん同じだ、何だかもう懐かしいや。
今はサッカーでそれを感じている………でもきっと、ダンスよりも険しい道が待っているのだろう。
だからこそ燃える、そして流が夢中になっているサッカーを………私は全力で頑張ってみたい!
………それで今、私達サッカー部……私と木曽路、桜咲と亀雄、そして四川堂君5人は繁華街へ歩いていた。
中心人物の雲明君は既に私達が向かうべき場所へ到着しているとの事だが、その場所は………。
「なぁ、雲明が言ってた場所ってよ、うどん屋の裏にあるグラウンドだよな?」
「そっすね、何やるんだろ………明日に向けての最終調整?」
「それなら前雲明君が言ってた、南雲原ショップキーパーズさん達とサッカーバトルかな?」
「いずれにせよこれが最後の特訓だろう、一筋縄では行かないんじゃないかな」
「だね!」
百目階段往復、ドローンが追いかけてくるドリブルとリフティング練習、シュートコントロールの為に激しく横揺れするタイヤの穴にひたすら蹴ったり………身に入ってはいるけどマジでキツかったなぁ………四川堂の言う通り、最後になって楽な特訓は設けてこないはず……さぁ何が来るかな?
勧誘がしつこいと有名なおばちゃんの居るうどん屋の裏を通り抜けると、結構立派なサッカーグラウンドが広がっていた。
そしてそこに、先回りしてた雲明君が立っていて………。
「来ましたか、皆さん」
すっかり見慣れた白いジャージ姿の彼の隣には………黒いジャージを背中向けにしてリフティングしている一人の男が立っていて…………え?
「あれ、なんで………」
「よー雲明………と、隣の人はどなた?」
木曽路と同じく、私以外の奴らは雲明君の隣に居る見覚えのない男に訝しむ。
私は………考えなくても分かる、あのジャージは間違いなく……!
リフティングしている彼は最後にボールを自分の胸元まで上げて、そのまま掴む。
そしてゆっくり、此方へ振り向いた。
「ちっす」
彼は何時ものように、眠たそうな顔で……何時もと変わらない表情で話しかけて来た。
「流!?どうして……」
「あ?知り合いか忍原?」
「いや知り合いというか……幼馴染みだよアイツ」
「来夏さんの幼馴染み!?なんか、聞いた事がある様な……?」
「僕達と同じ、2年の黒景 流君だね………過去に生徒会の忍びから、学校外でサッカーをしていると話を聞いた事はあるが………」
「え!学校外まで調べてたんすか!?」
「あ、あぁ、今となってはサッカーの嫌疑は晴れてるが、生徒会は過去からサッカーに関しては警戒を強めてたからね………」
「…………マジかい」
四川堂君の発言に周りが若干引いていると、彼の隣に立っている雲明が手を叩いて注目を集める。
「はいそこまでです、これから明日の決闘に向けて……最後の特訓を開始します。そこでこの黒景先輩にも協力を仰いでいます」
「どーぞよろしく」
「……で?最後にサッカーバトルでもすんのか?見た所1人しか居ないようだが」
桜咲は辺りを見渡しながら疑問を投げる。
雲明はサッカー部だけど……身体の事情もあってプレーはできない、私もてっきりバトルするものだと思っていたから……と言うか、流が居るとは思ってなかった。
てか傍観決めるんじゃ無かったの!?何事もないかのようにガッツリ関わってんじゃん!!
「バトルしますよ、彼と」
「え、えっと、どういう事なの?」
意図が分からず、亀雄が雲明君に問い掛ける。
すると彼は一呼吸置いて答えた。
「これより最終特訓……黒景先輩VSサッカー部、1対5のサッカーバトルをしてもらいます!」
…………………え?
いちたい、ご?
「「「「「……ええ!?」」」」」
私と流が、サッカーバトル!?
ていうか………数的不利過ぎない!?
「ちょ、ちょい待ち雲明!5の方は、俺らだよな!?」
「もちろん、黒景先輩は独りで相手してもらいます」
「ぼっちだ、よろ」
「ま、待ってくれ笹波君、これが最後の特訓とは言ってるが………相手が数的不利の状況で、僕らに何をさせようと言うんだ?」
「そうだ、明日の野球部は間違いなく5人で来るだろ!?」
「それでも必要なんです、これは全員が1人を徹底的にマークして潰す戦術………それらを皆さんに体得してもらいます」
「つまり、今から僕らは一人潰しをするってこと?」
「その通りです、黒景先輩も了承してます」
慌てる私達を横目に彼は一人ボールを回していた。
どういう事なの………流、私たちを一遍に相手するなんて。
「さぁ皆さん配置に着いてください、黒景先輩も手筈通りに」
「おう」
流はそう言うと、私を一瞥してグラウンドに一人入っていった。
…………あの二人、何を企んでるの……!?
黒景 流
今から孤独を味わう側です。
笹波雲明
まぁ、忍原先輩の時点で調べ着いてましたよ。
サッカー部
や、やりづらい………!
今回はあまり絡みなくてすみません、次回は増やします。
セレクトキャラは何を選びました?(グループA )
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幕下 照
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井馬里 陽愛
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判目 才人
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福良 むすび
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黒原 玲文