忍原来夏とはただの幼馴染みです………それだけですが?   作:グラビトン

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雷門VS帝国の練習試合は2話で完結予定です。
そこから何話か挟んで決勝戦になります。


挑戦するという事は

 

「黒景先輩の話によれば、今日が雷門と帝国の練習試合の日か、どうなる事やら……」

 

「因縁の対決って奴だな、雲明はどっちが勝つと思ってんだ?」

 

「…………はっきり言って現時点では帝国側だと思ってます、恐らく雷門にはまだハルが戻ってない、よって覚醒した天河ヒカリを止められる選手がいない上にそれ以外の選手の実力も、あの準決勝を経てそれぞれ進化を遂げている、王者雷門は確かに強い……けどやはり今の状態で、今の帝国に太刀打ちできるビジョンが見えないのが正直な所です」

 

「あの雷門が太刀打ちできねぇか、まぁ俺も帝国の方が強く見えるがな………ところでよ雲明」

 

「なんですか?」

 

「…………黒景、またなんかやらかさねぇよな?」

 

「大丈夫です、先輩にはある事を伝えてあるので」

 

「なんだよ………なんでバット担いでんだ?」

 

「もし他所でこれ以上の無法を行うなら………先輩で野球を始めますって」

 

「…………それ、柳生から借りたろ」

 

「いや貸してねぇよ!?」

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

帝国学園に来てから3日目、最終日となるこの日に…………帝国と雷門の練習試合がいよいよ開始される。

両チームとも雷門スタジアムのベンチに待機しており、それぞれのコンディションを整えていた。

 

観客席にもこの練習試合を観戦してる人はそれなりの人数だった、殆どが雷門の学生と教師と、その関係者かな、今か今かと皆が開始を待っていた。

 

にしても………中学にサッカースタジアムとかすげーな、帝国にもあったけどこの雷門はドームだし、名門はちげーなーホント。

 

「(……それにしてもこの感じ、なんか久々)」

 

俺はもちろんこの試合に出れない、帝国のプレイヤーじゃないし、俺が出ても混乱するだけだし…………なんか雷門でやらかしたら俺で野球するという笹波の恐ろしい警告もあるし。

 

ただベンチに座って味方チームを眺めるってのは、九州地区予選の準決勝以来だ………まぁ今回は帝国だけど、そんで相手は決勝の雷門………彼らの試合自体は何度も見てるけど、こうして間近で観る機会が貰えるなんてな。

 

しかし…………やっぱり円堂は居ないか、決勝まで期間は残されてる訳じゃない………あの時の言葉は絶対嘘じゃないと信じてるけど、来るよな……?

 

「……不破、今日は雷門に対してどんな戦術を?」

 

「今回は……特に何もしない、新しく調整したチームの動きを見るだけさ」

 

「え?雷門相手にそれでいいの?」

 

『分かって言ってんのか?南雲原との試合を経た帝国が、サッカーモンスターの居ない雷門に今更負けるとでも?』

 

「まぁ……そうか」

 

確かに戦力差はある、今のヒカリのプレーを簡単に止められるわけないし………後あっちには監督が見受けられない、何処に行った?

 

雷門のベンチを横目で見る、主将の月影蓮が皆に指示を出している………雷門中、かの円堂守さんと俺の憧れの人を中心に日本の少年サッカーを加速させた母校、その名声はサッカーに関わるものであれば憧れずには居られない頂点と言っていい。

 

円堂ハル以外にも属しているプレイヤーはいずれも精鋭揃い、間違いなく最強の一角なのは違いない……のだけれど…………。

 

「(…………多分、今の南雲原なら……このままなら勝てる)」

 

笹波を筆頭にして仲間達のスキルはメキメキと上昇しているし、帝国との試合ではみんな己の限界を越え続けた、それほどヒカリを中心とした帝国は強敵だった…………ぶっちゃけた話、今の雷門はこの帝国程の強さを感じない。

 

 

あの試合を経験してなきゃこんな事考えなかったのかな………俺はサッカーをしてればそれで良かったのに、いつの間にかこんな欲が出てる………どうせなら、もっと強いチームと……雷門とヤリたい。

 

 

何か彼らに変化を齎すとすれば…………俺やヒカリじゃなくて、きっと雷門のサッカーモンスター………円堂ハルだ。

 

今頃何してるんだろ、多分怪我のリハビリだろうけど……さーて、どんな試合になるのかな。

 

「よーっし、円堂ハル居ないけど王者ぶっ倒すぞー」

 

「以前のヒカリなら絶対出なかったね、油断はしないでよ?」

 

「分かってるよー、じゃあ流先輩っ、行ってくるねー!」

 

「おーう、あんま俺の名前出すなよー」

 

ヒカリが俺に向けて手をヒラヒラさせながらグラウンドへ向かう、それについて行く様に帝国の仲間達も向かってゆく、俺はベンチで試合観戦だ、不破を隣にして。

 

あぁは言ったけど雷門は普通に強い、何か策があって練習試合を申し込んできたんだろう……そう考えていると、雷門の選手達もグラウンドに集まりつつあった。

 

開会式や彼らの試合前でも、なんというか……オーラって言うのかな、威風堂々とした態度が表れていた…………しかし、あれ?

 

「…………不破、なんか雷門の様子おかしくね?」

 

「………言われてみればそうだね、余裕というか……王者たる堂々とした態度が無い」

 

不破の言う通り、今グラウンドにいる彼らの様子は今までとは違っていた。

 

まず目付き………王者として待ち構えているような余裕の表情ではなく、不安を混じえて今からこちらが挑まんとする様な感じ、練習試合は雷門側から申し出た訳だから当然っちゃ当然だけど………この感じ、予選中や帝国に挑む時の南雲原に似ている気がする。

 

雷門は南雲原の実力を測るために帝国へ挑んだ、不破がそう言ってたから間違いないと思うけど………考えたら雷門は今王者として迎え撃ってはないのか、寧ろあっちが帝国へ挑戦しようとしているのかもしれない。

 

 

…………雷門は、今日どんなサッカーを見せてくれるんだろ。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

「…………ふぅ」

 

キャプテンマークに手を添えて軽く深呼吸をする、そして目の前にいる帝国学園に目を向ける。

 

帝国との練習試合………今日という日の為に俺達は2日間、血眼になりながら特訓を重ねに重ねた、技も磨いた…………しかし帝国側の動きのデータの履修は最低限で済ませるしか時間が無かった。

 

…………いや、恐らくあの準決勝から更にチームの強さを洗練させたのなら無駄かもしれない。

 

間違いなく南雲原と同レベルの強敵なんだ、彼らから南雲原の強さを測り…………自分たちの限界も知らなければ、きっと決勝で勝つなんて出来ない。

 

恐れずに挑戦するしかない、俺達の為にも………戻ってくるハルの為にも…………勇気を出して挑むんだ。

 

「……キャプテン、やっぱり緊張してます?」

 

「星村………あぁ」

 

「私もです、たかが練習試合って考えたいんですけど………いざ目の前の帝国を見ると、なんか凄く緊張して………今まで雷門と試合をしてきた相手って、こんな気持ちだったのかなって」

 

「……かもしれないな、そしてそれは俺達だけじゃない」

 

雷門の仲間たちを見渡す、みんな冷や汗をかいたり深呼吸したり、気合いを入れたり………今までの余裕なんて微塵も感じない、俺達を王者と思っている人達から見たら呆れることだろう。

 

そして改めて帝国のフォーメーショントップにいるかいぶつ、天河ヒカリを見据える………彼女もまた雷門を見て不敵に微笑んでいた。

 

ハルの様なかいぶつを敵にするというのが、こんなにも重圧に感じるとは………このまま黒景流を前にしたら、どうなる事やら……。

 

「この試合の結果次第で俺達の決勝も変わるんだ、今は恐れずに前へ行くしかない、行くぞ星村」

 

「……はい!」

 

星村は自分のポジションに戻っていく、前半のボールは雷門からだ、手加減はしない………今俺たちに出せる力の全てをぶつける!

 

 

 

 

『お待たせしましたー!!フットボールフロンティア全国大会決勝を前にして、雷門中が決勝の相手である南雲原中と熾烈な試合を繰り広げた因縁のライバル、帝国学園との練習試合が間もなく開始されようとしてます!!』

 

『かつてのレジェンド円堂守さんが所属していた頃の雷門と帝国の一戦を彷彿させるような展開!わたくし角馬や観客席の皆さんもどんな一戦になるのかと期待が止まりませんっ!!』

 

 

 

「おおなんだ!?練習試合に実況とかあんのかよ雷門!?」

 

「………キャプテン、あの人は同級生の角馬君ですよね?」

 

「あ、あぁ、今大会の解説も勤めてる角馬圭太さんと親戚のある奴だ、あの人もああやって雷門の試合を実況していたらしいが…………まさか彼もやるとは」

 

突然大きな実況の声に両者驚いてしまう、赤袖の言った通り熱を入れた声を出しているのはあの実況界のレジェンド、角馬圭太さんの親戚関係にあたる俺の同級生だ、こうやって実況を聞くのは初めてだが………なんで今回に限って?

 

『突然申し訳ありません!雷門があの帝国学園と練習試合をすると聞いてしまったら私の実況魂が抑えられなくなりまして!僭越ながらこの角馬が今試合の実況と解決を努めさせて頂いてもよろしいでしょうか!?』

 

「そ、そうか…………まぁ、好きにしたらいい」

 

『ありがとうございます!!』

 

突然の乱入者により先程までの緊張が少し和らいでしまった………まぁいい、改めて気を引き締めて挑まなければ。

 

『それでは両者準備が出揃ったようです!雷門ボールから試合開始となります!』

 

俺が前に出てボールを脚で抑える、相手は俺達が雷門に入ってから間違いなく最強の敵………そしてその先には、南雲原が居る。

恐れず飛び込め、俺達の挑戦の果てに何があるのか………それを受け止めるためにも、全てのしがらみを越えて行くしかない!

 

「……行くぞ雷門!!挑戦者たる俺達のサッカーをここで示すんだ!!」

 

「「「おうっ!!」」」

 

 

『それでは雷門VS帝国!因縁の練習試合…………キックオフです!!!』

 

 

ピーーーーッ!!!

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

試合開始のホイッスルが雷門スタジアムに鳴り響き、見に来た雷門の学生と教師、その関係者は期待の声を上げる。

開始は雷門ボール、月影から嵐にボールが渡されて前に出る。

 

そして目の前には……帝国のサッカーモンスター、天河ヒカリが笑顔で既に待ち構えていた。

 

「カモーンっ!」

 

「(速ぇ……マジでハルを前にしてるみてぇだ)」

 

嵐は以前ハルと練習した時の光景を思い浮かべながら目の前のヒカリを見据える、距離はまだあるが彼女の身体能力ならここから一気に近づいて、ボールを奪うことなど造作もないだろう。

 

「(今雷門にはハルがいねぇ、俺達もこの日のために死に物狂いで特訓はした!しかしそんなんで越えられるほどサッカーモンスターは甘くねぇ!)」

 

円堂ハルの実力を知っているからこそ、目の前の天河ヒカリの実力も自分らじゃ到底太刀打ちできないことは重々承知している、故に…………無理に競う必要な無いわけだ。

 

「……キャプテン!」

 

「よしっ!」

 

「およっ?」

 

嵐は当初の予定通り、後ろに待ち構えていた月影にパスを出しヒカリを避けるように前線へ上がる。

月影もそのパスを受け、時間を掛けず別方向から前線へ向かっていた星村ナオにボールを渡す。

 

雷門は相手の動きを捉えながら堅実に、スピーディーに攻め入っていた。

 

『帝国のサッカーモンスター、天河選手がボールを持った嵐選手に近づくがそれを予見してた嵐選手は、キャプテン月影蓮選手を経由して雷門はどんどんとパスを繋げ前線へ駆け上がる!流石の連携と言ったところです!』

 

「星村ナオを止めるぞ!」

 

帝国のキャプテン穂村と本能寺は今ボールを持っている星村ナオを止めようと立ちはだかる、このまま殿崎が来ればザ・フォートを発動しかねない、よって星村は新しい必殺技をここで発動させた。

 

 

「どいてもらうよ!風穴ドライブッ!」

 

 

宙で風のトンネルを作り出し、その中を潜るように星村は2人を抜き出す、風によって2人はブロックを阻害されてそのまま置いていかれるのであった。

 

「なに、あんな技を持っていたのかアイツ……?」

 

「…………なーんか、事前に聞かれたデータと動き全然違くない?」

 

『おいアリス、アイツら準決勝の時よりステータスも上がってるし、動きもよりアグレッシブになってねぇか?』

 

「そのようだね、彼らも彼らなりに南雲原に向けて特訓を重ねていた様だ…………それ自体は予見してたが、思っていた以上の上がり幅だ」

 

「(それだけじゃなくて、動きに必死さが出てんな………一切油断なんてしないって動きに出てる、今までの雷門とはまるで違うぞ)」

 

ヒカリ、アリス、流は一連の雷門の動きから、彼等が今まで以上に攻め込もうとする姿勢に少し驚いた、この期間の間だけでどれだけの特訓と戦術を重ねたのだろうか、今までの余裕の態度が現れてたサッカーとはまるで違っていた。

 

「(天河ヒカリ、ハル以外の雷門の選手では一人で彼女に勝つなど不可能、大多数で相手しても不利にしかならない、故に彼女との接触は出来るだけ避ける!)」

 

「(帝国の選手ももちろん個々のスペックは高い、しかし俺達が追いつけない程じゃない!彼らのデータに収まらなければ勝機はある!!)」

 

ヒカリとの対決を避けながら、彼女からボールを遠ざけてプレーを続ける雷門、やがて帝国のキーパー前には野神がボールを持って前に出ていた。

 

『おおっとここで野神選手がボールを持ってゴール前だ!キーパーと一対一です!!』

 

「ここで決めてやる……!!」

 

決意の表情を固めた野神は構えを取り、どこからとも無く緑の角を生やした黒い龍が飛来し、その巨大な顎に強大なパワーが蓄えられてゆき………それに合わせるように野神はシュートを繰り出す!!

 

 

『バハムートクラッシュ!V2ッ!!』

 

 

かつて雷門の点取り屋として活躍したフォワードの必殺技の進化系である必殺シュートが強化された形で放たれる。

キーパーの戦導真凜は少し驚きを見せながらそのシュートに立ちはだかる。

 

「(想定よりずっとパワーが上がっている………しかし)はぁぁぁあっ!」

 

真凜の右手が前に出て、力を込めると同時に赤黒い球状のオーブが掌に現れそれを掴むと右手は赤と黒に染まる、そして跳躍しその右手を地面に強く叩きつけ………浮かんだ魔法陣に合わさるように力の障壁が幾重にも重なり雷門のシュートを阻む!

 

 

「エンパイアシールドV3ッ!!」

 

 

帝国のキング・オブ・ゴールキーパーが愛用した必殺技の進化系、それを更に強化した必殺技が……バハムートクラッシュを弾き返した。

 

「なにっ!?」

 

『あーっと野神選手のバハムートクラッシュが、帝国のエンパイアシールドに阻まれゴールならず!!ボールは中に舞い上がるっ!!』

 

「ていうか王家の盾じゃないのかよ!?今のバハムートクラッシュが止められたら、どうやって……!?」

 

「怯むな!前線、ボールを抑えろ!!」

 

鬼門の弱気な発言を月影が一喝し、着地点を予測した両校の選手がそこへ走り込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぴょーんっ」

 

 

 

 

 

しかしその行動を嘲る様に、天河ヒカリの跳躍でそのボールが彼女の胸に受け止められてしまった。

 

「なっ………」

 

「うそ、高すぎ……!?」

 

「そんじゃ…………霊道先輩っ!」

 

彼女は受け止めたボールを、ボレーシュートの様な蹴りで雷門のゴールへ放ち………1人前線へ駆け上がっていた霊道はその勢いがついたボールを脚で受け止めるが、最早シュートの様なパスを受けて苦悶の表情を浮かべるのであった。

 

「いっでぇ!少しは加減しろッ!!」

 

「霊道先輩なら取れるじゃん?新技ぶち決めてよっ!」

 

「(空中で受け止めて、そのままダイレクトシュートのようなパスを前線に……そしてそれを受け止めて見せたやと!?天河のデタラメな動きを帝国は適応して戦術に組み込んどんのか!?)」

 

「まずい、ザ・タ……」

 

「おせぇ!ジェネラル・フラッグV2ッ!!」

 

遠野がザ・タワーを発動させる前に、霊道は黄金の旗を掲げて、繰り出した魔法陣の光がそれを阻み吹き飛ばした。

 

「くぅっ、紫雨君っ!?」

 

「やばい……間に合わない……!?」

 

「今度こそ、俺が先制点だッ!」

 

「来るか、オーバーヘッドペンギン……!?」

 

霊道は高くボールを打ち上げて、雷門のキーパー暖冬屋は構える。

この日の為に技のレベルアップはしてきた、これが何処まで通用するのか不安が残るがやるしかない、気合いで止めるしかないと決意を固める、そして空中の霊道は…………そんな暖冬屋を嘲笑うかの様な笑みを浮かべた。

 

 

 

「ハァァァァッ!!」

 

そして口笛ではなく、猛き叫びをあげてそれに呼応するように……何処からとも無く現れた六羽のペンギンかボールと一体化し………霊道は身体を回転させて勢いよくボレーシュートを放つ!

 

 

「パーフェクトペンギンッ!!!」

 

 

渾身のボレーシュートと共にボールからペンギン達が解き放たれ、次々と一体化し黄金に輝くペンギンがシュートと共に雷門のゴールへ向かってゆく。

 

「(あの技やない!?それ自体を進化させたっちゅぅんか!?)くそっ、決めさせるかいッ!!」

 

意を決した暖冬屋は、雷門の伝統技であるゴッドハンドを天に掲げ、それに纏わりつくオーラが徐々に虎の形を成してゆく。

勢いよく足を踏み込み、放たれたシュートに向かって牙を剥ける!!

 

 

「ゴッドハンド・タイガー!改ッ!!」

 

 

猛虎が霊道の放ったシュートに食らいつき、阻止せんが為に食いしばり抵抗する…………しかし。

 

 

「く、ぁぁっ、とまら、へん……やとッ!?」

 

「そんなチンケな猫に、俺のペンギンが負けるかよッ!!」

 

「ぐ、ぁぁっ、かぁぁっ!!!」

 

 

 

ピーーーーッ!!!

 

 

 

『ゴ、ゴーーールッ!!先にゴールを決めたのは帝国の霊道選手です!オーバーヘッドペンギンを進化させたニューシュートで暖冬屋選手の虎を食いちぎったぁぁ!!』

 

ゴッドハンド・タイガーは黄金のペンギンに押し負け、雷門はそのまま失点を許してしまった。

 

「ぐ、…………くそっ………なんちゅうシュートや……!!」

 

「…………ふん、言っとくが南雲原もこれ程のシュートをポンポン撃つぜ?特に黒景のは比になんねぇぞ」

 

「なんやと…………!?」

 

「霊道!新しいペンギン雷門にぶち決めたなぁ!」

 

「まだまだ………南雲原の四川堂と陣内から、ゴールを奪うまで満足しねぇよ」

 

 

 

「(強い、やっぱり……!!)」

 

月影は汗を拭い、現時点で判明した事を頭で整理し始める。

帝国が現時点での雷門より強いことは既に理解してるが………今回の帝国は、戦術を用いてこの試合に臨んでない。

雷門のデータは恐らく頭に入ってる状態だとは思うが、個々の能力と天河ヒカリを中心とした連携を軸にしている。

 

まるで今の帝国が具体的な戦術なしでどれだけやれるかをテストしているみたいだと、そう感じずには居られなかった。

 

選手のパワーアップも想定以上だった、キーパーの戦導は準決勝で多用した王家の盾を使わずにパワーアップしたバハムートクラッシュを止め、霊道はオーバーヘッドペンギンを進化させた必殺シュートでゴールを奪った。

 

天河ヒカリを仮に止めれる状況が出来たとしても、他の選手達も恐るべき強さを持っている、これが今の帝国学園………。

 

「大丈夫ですか、暖冬屋君!?」

 

「あぁ、すまん………とんでもないシュートやった、これが南雲原はポンポン飛んでくるゆうんか………!」

 

「主導権は取られてしまったがまだ前半だ!気を引き締め直せ!」

 

月影は周りに発破をかけて帯を締め直すように指示を出す、雷門は動揺しては居るがこうなることは覚悟はしていた、直ぐに調子を取り戻して再びそれぞれのポジションに着いた。

 

 

『さぁ先制点を取られてしまいました雷門!ここからどう反撃するのか!試合再開です!!』

 

 

 

 

ピーーーーッ!!

 

 

 

「(今の帝国の強さは南雲原の強さと同等かそれ以上…………こんなにも高い壁が、俺達の前に聳えていると言うのか……!!)」

 

試合再開、月影はボールを受け取り前に出る、状況は間違いなく雷門が不利、前半にも関わらず自分達の現実を思い知らされている。

 

進まなければ現状は変わらなかった、それでもやはり………自分達の弱さを痛感してしまい、折れそうになる。

 

 

挑戦するという事は………即ち、己の限界を知る事。

 

 

「(王者と言われて停滞していた俺達の限界がこれか……!全く、笑えるな……!)」

 

月影蓮は、それでも進む。

今飛び込まなければ、より後悔しそうだったから。

 

 

知らず知らずの内に、己の昂りを滾らせながら。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

ピーーーーッ!!

 

 

 

 

『帝国のサッカーモンスター、天河選手が2点目を決めたぁぁ!!流石と言うべきか恐ろしいと言うべきか!雷門でさえも止められないぃッ!!』

 

 

 

それからも前半は続いた、雷門は抵抗し続けたが……帝国の猛攻は止むことは無かった。

 

 

 

「ザ・フォート!」

 

「ゾーン・オブ・ペンタグラム!!」

 

「「サルガッソー!!」」

 

「「「グラビティケージ!!」」」

 

「「ブリタニアクロス!!」」

 

 

 

「ぐうううっ!」

 

「つ、強すぎる……!」

 

「これ程なのか帝国学園……!その先の南雲原は、これ以上なのかよ……!?」

 

 

雷門は間違いなく強かった、現に天河ヒカリ以外の選手には食らいつけていた、それ以上は無かったが。

 

それでも雷門は粘りを見せていた、闘志を燃やして抵抗していた。

王者故のプライドか、誰も知らない挑戦者としての意地か………ボロボロになりながらも試合は続いた。

 

 

「………雷門すげぇな、ヒカリ以外の選手のプレーには段々と追いつけているじゃん」

 

『流石は……と言った所だな、アリス?』

 

「あぁ、敵ながら見事とは思ってるよ……しかし、気合いでどうにかなる状況じゃないのは、彼らだって理解しているはずだ」

 

不破アリスは前半の残り時間を確認する…………終了まで後6分弱、点差は2点差無失点。

 

それを確認すると徐に立ち上がり、キャプテンの穂村へうさぎを介した指示を行い、穂村はそれを受けて少し驚いた。

 

「………もしやとは思ってたが、やはりアレをやるのか」

 

「いーんじゃない?ボクもやってみたかったし、ホラキャプテンっ」

 

「…………了解した、行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デスゾーン、開始!!」

 

 

 

 

「デスゾーンだと……!?」

 

月影は穂村の宣言に驚き、警戒する。

デスゾーンは帝国の伝統的な連携シュート、チームの意志統一に優れた帝国学園だからこそ放てる強力な技。

 

その宣言時、前線に霊道、本能寺、殿崎が上がり…………ボールは天河ヒカリに渡っていた。

 

「……なんだ、これは」

 

デスゾーンは3人で撃つ技、しかし撃つであろう3人ではなくボールは遠くの天河ヒカリに渡っていた事に戸惑う月影。

 

そしてヒカリはボールを持ったまま、手を後ろに組み…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「使わせて貰うよっ、治おじさん」

 

突如として彼女の下に宇宙空間へ繋がるゲートが開き、ボールごと彼女は下へ消えた。

 

「なっ!?」

 

「消えた!?」

 

それと同時に帝国の3人は飛び上がり、別空間へ飛び出したヒカリは身体ごと一回転し、保持してたボールに強力な蹴りを放つ!!

 

 

「グングニルッ!!」

 

 

蹴り出したボールは紫の槍を形取りシュートされ、グラウンドへ繋がるゲートを経由して再びボールはシュートとして現れる。

 

そして空中でゴールに向かって飛んでいた3人は三角形を形どったパワーゲートを生成しながらゴールへ飛び、ヒカリのグングニルがそのゲートを通り抜けて更なる力を蓄え……追いついてきたボールを霊道、本能寺、殿崎が更なるシュートを撃ち込む!

 

 

 

 

「「「デスクラッシャーゾーンッ!!!」」」

 

 

 

戦術の帝国、初のオーバーライド必殺技。

グングニルとデスゾーンを合わせた死の魔槍が3点目のゴールを奪わんと雷門のゴールへ飛来してゆく。

 

「ザ・タワーッ!!……なぁぁっ!」

 

「ディープミスト……!ぁあああ!」

 

遠野と赤袖がディフェンス技でブロックするが威力は全く衰えておらず、シュートはそのまま暖冬屋が構えるキーパーへ届いてしまう。

 

「ゴッドハンド・タイガー改ッ!!…………ぐぅぅううっ、だぁぁぁ!!?」

 

暖冬屋は力の限りそのシュートを止めんと必殺技を繰り出したが……帝国のシュートは慈悲なくゴッドハンド・タイガーを突き破り、再びゴールへ突き刺さった。

 

 

 

ピーーーーッ!!!

 

 

 

『3点目がきまってしまったぁぁ!!なんと驚異的なシュートでしょうか!?雷門が奮闘して止めようとしましたが、無慈悲にもそれを払い除けてゴールだぁぁ!!』

 

 

 

『すげー威力だなぁ!新しいデスゾーンは大成功だぜアリス!』

 

「あぁ、これを軸に更なる戦術の幅が広がるね………君の提案に感謝するよ、黒景流」

 

「あーうん、適当な思い付きだったんだけどそれならいいや……(ごめん、雷門)」

 

 

黒景流は自分が提案したシュートの実験台にされた雷門に心の中で頭を下げる、そして既に前半3失点………雷門の奮闘を嘲るような結果、王者がここまでやられると想像してなかった観客席は、どよめきと畏怖の声が漏れていた。

 

現にグラウンドにいる雷門は殆どの選手が疲労で膝をついている、帝国と雷門の差は尋常ではなかった、黒景流もここまでとは想像していなかったのだ。

 

「(雷門………お前らも多分負けることを知らない奴らなんだろうな、かつてのヒカリと似たような………なら立てよ、決勝の前に折れるな、お前らにはまだ………アイツが居るだろ?)」

 

いずれ敵として相対する運命でも、強大な敵を前にして奮闘する彼らの姿に黒景流は熱くなっていた。

願わくばこの試合をバネにして、更なる進化を遂げてくれと。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…………」

 

ボロボロになって膝を着いて、息を整えようとするがどうにもままならない…………まだ前半だと言うのに、この有様だ。

 

仲間達も息が上がっている、既に前半3失点………覚悟はしていた、こうなるかもしれないと予想だけはしていた。

そしていざこうして現実として目の当たりにすれば、流石に心へ来るものがある………これが俺達の限界なのか、天河ヒカリを満足に抑えられず、その他の帝国の選手たちの攻撃も受けきれず、1点すら取れない。

 

なんて無様なんだ、なんて有様なんだ、何が王者だ、キャプテンだ…………決勝を前にして、こんなんじゃ勝てるわけが無い。

 

悔しさでフィールドの芝生を握りしめてむしってしまう、歯を食いしばって不甲斐なさを噛み締める。

 

 

「なんて弱いんだ…………俺たちは…………」

 

 

ただただその現実に絶望する、こんなのじゃ決勝の南雲原に到底勝つことなど出来ない。

帝国はこんなにも強い、それを下した南雲原はより強いのだろう………これ程のサッカーが出来る帝国、俺たちより強い敵………こんなにも胸が締め付けられて、苦しくて、悔しくて、苦くて、自分への不甲斐なさで狂いそうで、こんなにも、こんなにも…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(勝ちたい…………!!!)」

 

 

 

勝利をこんなにも、渇望するとは。

 

状況は前半にして絶望的、それでも心の底から湧き上がる溶岩のような闘志で俺は立ち上がった。

雷門に来てからこんなに打ちのめされる事も…………勝ちたいと願うことは無かった。

 

それもこれも、今目の前にいる帝国学園がこんなにも強いからだ………王者を捨てて挑み、俺達は久々にサッカーで熱くなれた、そのせいだろうか、もしかしたら俺達も…………かつてのハルと同じようにサッカーがつまらなくなってたのかもしれない。

 

この試合は違う、俺達がこんなにも死力を尽くしても到達出来ない敵が居る、そしてこの先にも………その事実でこんなにも熱くなれるのか…………これが挑戦へ向かう事の、真の意味なのか。

 

後ろを目線だけ振り返り、仲間を見る。

何人かは既に疲労困憊で精神も摩耗している、諦めかけてる奴もいる…………それでも。

 

 

 

 

「クソが…………止める……次こそは……!!!」

 

「負けたくないっ………負けられないッ……」

 

「1点も取れずに終われるかよ………!!!」

 

「帝国に、南雲原に……勝つんだよ……!!」

 

暖冬屋が、星村が、嵐が、野神さんが……俺と同じく立ち上がっている、それを見た仲間達も力を振り絞って立ち上がってくれた。

 

「みんな…………」

 

良かった、俺だけじゃなかった。

諦めかけてたのかもしれない、それでも雷門はまだ死んでいない……!!

 

 

「……大したガッツだね雷門、それでも状況は……変わんないよ?」

 

帝国側から天河ヒカリの感嘆の声が漏れていた、俺はその声に振り返りそこに並んでいる帝国を見据えた。

 

「だろうな…………でも、このまま負けるよりかはずっとマシさ」

 

「負けそうになって狂いそうになる気持ちは良くわかるよ、でもこちらも手は抜かないよ、王者さん」

 

「悪いが、もう俺達は王者じゃない」

 

「…………なら、何?」

 

「……挑戦者だ!!」

 

今の俺達をそう言い切り、天河ヒカリは少し驚くが………それを認めたかのように不敵に笑う。

 

そしてみんな再びポジションに着く、前半の残り時間は既に2分あるかないか…………ここからやれる事なんてたかが知れてる。

 

 

けど……………………

 

 

 

「(今なら行ける気がする…………あれか、使えるかもしれない)」

 

 

帝国との練習試合が決まる前からずっと鍛錬を続け、結局は習得できずにいたあの必殺技…………今なら、根拠は無いけど使える気がする。

 

ここで挑戦するんだ、このままじゃ終われない…………勝つために、やるしかない!!

 

 

 

ピーーーーッ!!

 

 

 

試合再開のホイッスルが鳴り、今度は俺がボールを手渡される形になり……天河ヒカリは直ぐにボールを持っている俺へと駆け出す。

彼女からこの短い時間でも自陣へ切り込み、点を取ることなど造作もないだろう。

 

そして敵陣も油断こそはしてないが、天河に合わせて攻めようとしている…………隙間が、できた。

 

やるしかない…………いや、やる!!

ここで………シュートを決める!!

 

「ッ!!!」

 

俺は、手を振りかざし………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キングス・ランスッ!!!!」

 

 

白き槍を携えて玉座に腰掛ける、王騎士を背後に召還させた。

 

 

「「「ッ!!!?」」」

 

 

「うぉぉぉおーーーッ!!!」

 

 

重い腰をあげるように立ち上がった白の王騎士が手に持つ槍と共にボールへシュートを放ち、白き一閃が帝国のゴールへ光のように駆け抜け…………反応出来なかったキーパーを横目に、シュートは決まった。

 

 

 

ピーーーーッ!!!

 

 

 

『……ご、ゴーーールッ!!雷門中キャプテン、月影蓮の新技によるロングシュートか帝国ゴールへ突き刺さりました!!!雷門中ようやく初得点ですっ!!』

 

 

 

ピッ、ピーーーッ!!

 

 

 

『そして前半がここで終了!スコアは1-3で帝国が未だにリードしている状況ですが、闘志が潰えない雷門の更なる反逆に期待も持てます!!』

 

 

「……ッしっ!!!」

 

「やったキャプテン!!」

 

「遂に完成させたんだな!その技!!」

 

キングス・ランスを完成させ、ゴールを決め喜びを握りしめていると仲間達が俺に集まってきた。

兼ねてからバハムートクラッシュを越える必殺技の1つとして俺が設計したシュート技………基礎は出来ていたハズなのに今日まで完成出来なかったが、今やっと完成に至ることが出来た。

 

王者としての座を守る為の技だったが、今日こうやって追い詰められてギリギリの状態で火事場の覚醒を促されたのかもしれない。

 

しかしようやく、ようやく1点…………ここまでやって1点だが、悪い流れを断ち切った何よりも価値のあるゴールだと思う。

 

「しかし状況は2点差だ、まだまだ崖っぷちなのは変わらないな」

 

「うん、気は抜けないし未だに相手の方が強いしね、こっから後半どうなる事やら………でもさ」

 

「…………うん、なんか、こういうサッカー初めてだけど、ちょっと楽しいかもしれません」

 

「勝つのが当たり前だった俺達には少し刺激が強すぎますけどね、こんななにもボロボロになってるし」

 

「ワイも結局、ゴール守れんかったしな………でもこれからやろ、キャプテン?」

 

「あぁ…………みんな恐れることはない、最初から勝ちたいと思う気持ちは同じだ、後はこの昂りに従って戦おう!」

 

「「「おうっ!!」」」

 

みんなが王者としてじゃなく、挑戦者として遥かに強い相手と試合をすることで、自分の弱さと限界を目の当たりにして折れそうになっても、それでも最後は勝ちたいって強い気持ちが勝ってくれた。

 

円堂さん、貴方が言い方かった事が少しだけ分かったような気がします…………貴方もこの繰り返しで強くなれたのなら、俺達も強くなってみせます。

 

 

そして…………必ず戻ってくるハルと共に、南雲原に勝ってみせます。

 

 

「…………してやられたね、雷門のキャプテンさん………でも、まだまだこれからでしょっ?」

 

「天河ヒカリ…………あぁ、勝負はこれからだ、まだ勝つ可能性が残ってるのならな」

 

「ふふっ、ボクの事全然止めれないくせに…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら、止めれる奴が居たら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………え?」

 

「…………っ!」

 

「……何?」

 

 

 

 

するといきなり、耳慣れた声が聞こえる。

その方向へ振り向くと、下に俺達と同じ雷門のユニフォームを着て…………その上に見覚えのあるマフラーと付けてパーカーを羽織っている少年がいた。

 

ゆっくりとこちらへ歩み寄る、その足音を聞く度に底知れぬ威圧感を感じる。

 

 

そして雷門と帝国の間に彼は立ち………………

 

 

 

 

 

羽織っていたパーカーを取っ払った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傷だらけの腕と脚、俺達の前にさらけ出した顔………その閉じられた瞳が帝国に……天河ヒカリへ向けられた。

 

 

「…………ッ!!!!」

 

彼女が目を合わせると、高揚するように息を飲む。

 

俺達もさっきから震えが止まらない、だって、だって目の前にいるのは…………戻ってくると信じていた、それなのにいざこうして………まるで別人のようなオーラを纏って現れて、言葉が出なくなってた。

 

そして彼は俺達に向き直り…………笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅くなってすみません、蓮さん!」

 

 

 

 

「……あぁ、遅いぞ、ハル!!」

 

 

 

 

雷門のサッカーモンスター、円堂ハルが帰還した。




月影蓮
己の不甲斐なさに悔やみならがももがき、果てに真の王者として覚醒した証としてキングス・ランスを会得する。
ゲームでもこれくらい特別感のある必殺技あっても良かったと思うんだ。


デスクラッシャーゾーン(戦術の帝国Ver)
オリオンでは氷の槍とデスゾーンのオーバーライドだが、ここではグングニルとデスゾーンのオーバーライドとなっている。
主人公が帝国でヒカリのグングニルを見た時、これ使って何処でもシュートチェイン行けるんじゃね?とかいう戯言でアリスが閃いた。

何処からでも放てるグングニルに、息を合わせてさえいればどのメンバーでも自由に使えるデスゾーンを合わせて超強力な必殺シュートを撃てるように、撃たせない為にはヒカリを封じるかどのメンバーが撃つか見定め無ければならない(相手側にとって)クソ技。






《雷門のサッカーモンスター》
円堂ハル
過酷なリハビリと特訓を終えて、新たな雷門を覚醒へ導く為に復活した。
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