忍原来夏とはただの幼馴染みです………それだけですが?   作:グラビトン

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以前投稿したエイプリルフールネタにあやかって書いた話の軽い続きです。
別小説にして本腰入れようかなぁなんて考えたけど、なんかエタりそうなので今小説でダイジェスト風味で軽く書いて終わらせようと思います(気分次第で続くかも?)


オリオンの反逆者

俺はサッカーが好きだ。

日本にいる親は転勤続きで引っ越しは日常茶飯事、そんな訳でロシアにいる親戚の人に俺は預けられ、ロシアのプレイヤー達に揉まれながらサッカーをしていた。

 

日本よりも上のランクの奴らとプレーできてかなり刺激的だった、その中で俺なりの戦い方で俺自身もレベルアップ出来ていた。

 

 

……………ただひとつ、不運だったのはその親戚はオリオン財団に属する人間で、俺にサッカーの才能を見抜くや否や使徒に仕立てあげようとするヤベー奴だったということだ。

 

 

当初5年生位の俺は何が何だかでその施設にぶち込まれた、そんで鬼のようなサッカーの特訓を施された。

何事だと思いつつ、日本にいる親に対して巧妙に隠し事をされた俺は何も言えぬままその施設にて奮闘していた。

 

俺の周りにいるやつらは誰も彼も訳ありらしく、俺のようにサッカーが好きだったりどうでも良くない思ってるやつもいたり………共通してるのは、オリオン財団に対して従順だということだ………俺は表面上そう見せかけてるだけなんだけど。

 

 

その中でも…………同期のユリカ・ベオルという奴は筋金入りだった。

 

 

どんな経緯があったかは知らないけど、まるでロボットのような振る舞いで財団に絶対の忠誠を誓っている。

そして俺や周りとは比較にならないくらい卓越したサッカーセンスを携えていた。

 

そんな彼女に畏怖と尊敬の念を抱いた俺は彼女に話し掛けた。

 

 

『すげーなお前、今のどうやったんだ?』

 

『話し掛けるな』

 

『え』

 

 

バッサリだった。

拒絶というか、興味ゼロって感じで切り捨てられた。

 

すたこらと去ってゆく彼女の背中を見つめ、このままじゃ引き下がれないと思って俺はその日から彼女と関わり始めた。

 

施設の外じゃフロイというすげー奴もいたけど、彼女もそれくらいの力を感じたからだ。

1サッカープレイヤーとして話を聞かずに居られなかったからだ。

 

………当初は悪戦苦闘してた、まじで見向きもしなかったからな。

 

 

『ベオルー、練習付き合ってくれ』

 

『他の人にしろ』

 

 

 

『ベオルー、飯食おうぜー』

 

『もう食べた』

 

 

 

『ベオルーぶべえっ!』

 

『………しつこい』

 

 

 

『べオルー、居残り付き合うぜー』

 

『…………なんなのお前』

 

 

 

『ベオルー…………だいぶ叱られてたけど大丈夫?』

 

『………お前には関係ない』

 

『キツそうだぞお前?』

 

『………うるさい』

 

『今のお前なら勝てそうだな』

 

『甘く見るな!流ッ!!』

 

『……やーっとこっち見たな、ユリカ』

 

『っ………なんで、そこまで私に関わろうとするの』

 

『お前がサッカー強いから』

 

『………バカな奴』

 

 

面と向かって関われたのは、根気強く話しかけて1年くらいの頃だった。

そこからは練習を共にしたり、居残りをしたり、彼女のサッカーを参考に俺なりの戦い方を構築したりして、鬼教官の目を欺こうとする俺にユリカは呆れながらも俺と関わってくれた。

 

…………ただ、やはりと言うべきか。

サッカーとオリオン財団に関する考えは、1度として交わる事は無かったのだけれど。

 

そして………俺のサッカー人生にとって大きな分岐点が、やってきたのであった。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

「あーいった…………こんなとこに刻みやがって」

 

「大丈夫かい、黒景君?」

 

「まぁなんとかっすね、新条さん」

 

「そうか、では私は行くよ………お互い、上手くやるとしよう」

 

「………はい」

 

とある一室、オリオン財団理事長の側近である新条さんが出てゆくのを見届ける。

そして未だにジリジリと痛む前胸部の辺りを摩り………使徒として刻まれたオリオンの刻印を忌々しげに見つめる。

 

この辺りに刻まれる事が使徒として最上の名誉だかなんだか知らんけど、こんなもん入れさせんなよほんっと………親戚のジジィは大喜びだし、使徒としてのサッカーなんかしてたまるかよ。

 

「(………反乱、か)」

 

先程までいた新条さんの言葉を思い出す、彼もまた俺と同じく財団のやり方に異を唱えており、本来のサッカーを愛している一人だった。

そんな人は俺に対して色々と話してくれた、俺も彼と同じ人なんだと感じたからだろう…………そして俺に対して、色々と役割を与えた。

 

…………断る理由もなかった、俺も財団に対して気に入らない事だらけだ、サッカーを侮辱している奴らが掲げるパーフェクトワールドなんかクソ喰らえだ。

 

そう思いながら天井を見上げていると………誰かがこの部屋へ入ってきた。

 

「ん………ユリカか」

 

「刻印はちゃんと刻まれたみたいだね………流もそこなんだ」

 

「お前と同等の評価なんだと、目が曇ってるんじゃ無いかね」

 

「正当な評価でしょ」

 

「そりゃどーも」

 

突如として入ってきたユリカは俺の隣に座る、彼女は今やオリオン財団の私設チーム『シャドウ・オブ・オリオン』のキャプテンを務めている、誰の目から見ても疑いようのない実力と忠誠心、彼女とのサッカーは長いこと続けてるけど俺は一度も勝てなかった。

 

真っ向からぶつかっても俺は勝てないと悟った為………彼女のようなNo.1の存在ではなく、チームのNo.2として俺は力をつけた。

個人として勝つのではなく、チーム全体を勝利へ導く理論と眼を手に入れて勝つプレイヤーへと………まぁ裏を返せばそれ以上の存在にはどう足掻いても勝てないのだけれど。

 

使徒としての訓練はどれもキツいの一言だったけど、彼女のような強者とやるサッカーは楽しかった、彼女自身サッカーに対する考えは俺とは対極的だけど………いつの日か、彼女自身が楽しんでくれる日が来ればなと考えている。

 

「………流、明日にでも日本へ行くの?」

 

「そういう指示だからな、日本代表チームに入って使徒としての責務を果たせと」

 

「………アジアのチームに送る使徒は他の奴らでもいい気がするけど」

 

「さてね」

 

初めて会った時とは売って変わって俺を買ってるな………素っ気ないのは変わらないけど…………でも、このまま俺が日本へ行くと………いずれこいつと。

 

「………俺が離れて寂しいのかい?」

 

「バカ言わないで、喧しくなるのが静かになるだけ」

 

「へへ、初めて会った時から考えるとお前も話すようになったよな」

 

「しつこかったから」

 

「悪かったよ」

 

「…………でも」

 

「ん?」

 

「……………なんでもない」

 

「……お前最近、それ多くない?」

 

「ふん」

 

使徒の中ではコイツが1番長い付き合いになるけど、度々反応に困る仕草をとるんだよなユリカ…………本人は無自覚なんだろうけど、結構な不思議ちゃんだ。

 

「(………別にこいつとは別れる訳じゃない、なのに………なんでこんなにも心がざわつく?というか私と同じ前胸部の刻印を刻むのなら私と同じチームでいいと思うのだけれど、その方がオリオン財団にとっても有益なハズなのに………というか私は何故こんなにもイラついてるんだ、財団の決定なら私が異議を唱える必要は無いのに、というか流は違うのか、私だけなの?何故かムカつくんだけど………!)」

 

「……あの、ユリカさーん?」

 

「なにっ」

 

「というか、なんでわざわざ来たんですここに?」

 

「…………別に、ちゃんと刻まれてるか見に来ただけ………優秀なのは知ってるけど、素行は難アリだったから」

 

「信用ねぇなー」

 

「………流は自分から使徒になろうとはしてないから」

 

「日本に居る母さんに何かあったらいけないしな」

 

「………」

 

「…………どしたんユリカ」

 

「………それでも私達は、同じ使徒だ」

 

「ん?」

 

「恐らくFFIで日本は早々に負けさせるように指示を財団は出す筈………それを早く終わらせて、私のチームに来て」

 

「そうすれば少なくとも、流が望むサッカーは出来ると思うから」

 

「…………それもいいな」

 

「あれだけしつこく迫ったし…………何より流がチームに加われば、シャドウ・オブ・オリオンは更に敵無しだから」

 

「…………ま、気長に待ってくれよ、お前の少しはサッカーに対して乗り気になって来てるからな」

 

「気安く触るな」

 

隣にいるユリカの頭をポンポンとすると軽く払い除けられ、ユリカはそのまま立ち上がってこの部屋を出た…………耳が少し赤かった様な気がする。

 

感情の起伏が少ないし、あまり人とは関わろうともしてないけど、接してみれば意外と分かりやすい奴ではある。

なんだかんだで俺とのサッカーに付き合ってくれる様にはなったし、認めてくれてるのは素直に嬉しく思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それだけに………………………オリオン財団ではなく、彼女に対して裏切る事になるのは少し心苦しく感じてしまうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(悪いなユリカ、俺は…………財団に俺の求めるサッカーはない)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親戚のクソジジイにやらされて…………日本にいる母さんに危害が及ぶかもしれないから今までは従うふりを見せてた、でも新条さんが母さんに手出しさせないように手を回してくれる事を約束してくれた。

 

この刻印が財団の俺に対する評価なら、俺はしっかり欺けた…………そして、俺の行動が今のオリオンを崩す亀裂を埋めるのなら、覚悟は決まっている。

 

その果てに…………ユリカと戦うことになるけど。

 

 

 

 

ゆっくりと立ち上がり、無機質な天井を見上げる。

フットボールフロンティア・インターナショナルを、サッカーを…………いや、スポーツの世界を掌握せんとするオリオン財団に革命を齎すために…………俺は、俺のサッカーを貫く。

 

 

「…………じゃあな、ユリカ」

 

 

誰にも聞かれることのない別れの言葉が、少しだけこの部屋に響いた。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

そして俺は日本へと渡り………日本代表チーム『イナズマジャパン』のメンバーとなった、オリオンの使徒である事を伏せて。

 

そして前もって伝えるが…………色々あったので端折りながら伝えようと思う。

 

 

まずは1回戦の前、レッドバイソンの試合に備えている間…………俺は監督に自分が使徒であることを明かした。

 

 

 

『はい、知ってますよ?』

 

『え?』

 

『素性は調べ尽くしてましたからね〜、貴方が純粋にサッカーを愛している一人だということもご存知ですよ〜』

 

『ま、まじすか』

 

『………しかし、チームへの諸々の説明は少なくとも1回戦の後にしましょうか』

 

『え、なんでです?それじゃ何かあれば遅いんですよ?』

 

『確かにリスキーですが、オリオン財団のやり方を何も知らない状況から身をもって体感するのが1番ですし…………その際、あなたが行動して財団に反する反逆者である事を証明した後に伝えれば皆も受け入れ安くなると思いますから、ほっほっほっ』

 

『まじかい…………!?』

 

 

 

イナズマジャパン監督の金趙雲の無茶振りに戦慄を覚えつつも、俺はやるしかないと覚悟を決めて試合に臨んだ。

俺は視野を広げて怪しい選手が居ないか注意を広げていた、そして豪炎寺さんの絶技で同点を決めた後…………俺は直ぐに同じ使徒と思える選手を見抜き、豪炎寺さんに近寄った。

 

 

『…………豪炎寺さん、次のプレーをする時、敵の9、10、11番には気をつけてください』

 

『…………なんだいきなり?そいつらがマークしてくるってことか?』

 

『平たく言えば………妨害行為をしてくる可能性が高い、彼らの脚から何か飛び出たと感じたら直ぐに自分の身を守ってください、例えば飛び上がった時に目を潰されぬように目を硬く瞑るとか』

 

『な、何を言ってるんだ、そんなこと』

 

『信じてくれ、そういう敵が紛れてるんだ』

 

『………………敵……?』

 

『事情はこの試合の後に話しますから』

 

 

 

いきなり訳の分からないことを告げられて困惑した豪炎寺さんだったけど………彼は俺の忠告を信じてくれた、空中に飛び上がって敵の10番が鏡の反射で目眩しをしてきたけど、彼は目を瞑ってそれを回避し再びシュートを決めた。

 

それからも危ない場面はあったけど、1回戦目はイナズマジャパンの勝利で収まった…………いやー、あの時は気をこれでもかって程に張り詰めてたから安心したな。

 

その後、豪炎寺さんを初めとした俺の不審な行動を怪しんだ代表チームへ、監督と一緒に説明をした。

オリオン財団という巨大組織がサッカーを己のビジネスとして管理しようとしている事、それを遂行する為にオリオンの使徒というスパイ選手を代表チームに送り込んでること…………そして俺が、その使徒である事。

 

当然バカ正直に伝えたところで俺は大半のメンバーに怪しまれた、俺がそういうやべー組織に属していた事は事実だし…………でも色々事情があったことを伝え皆の猜疑心を和らげようとした時、豪炎寺さんが助け舟を出してくれて、最終的には皆が俺の事を信じてくれるようになった。

 

そして俺はオリオンの使徒がどういうふうに妨害行為をしてくるのかを徹底的に皆へ伝授した、その際の特訓光景はとてもサッカーをやっている風には見えなかったけど…………その甲斐あって2回戦、3回戦の相手が行ってきた妨害を最小限の被害に留めてプレーすることができた。

 

…………ただ完璧に対応出来た訳じゃなく、3回戦目で狙われた白兎屋なえに対する攻撃を彼女は反応が遅れて、諸に受けそうになったところを俺はその時に庇った。

 

その試合中はこれ以上のプレーが危ぶまれる位の怪我で済んだけど、その後なえからは滅茶苦茶謝られて、それがきっかけとなって俺は彼女と話すようになった。

 

聞くところによると、彼女自身日本代表に選ばれた事は光栄に思ってるが…………周りがサッカーのかいぶつ揃いで自分がそれらに追いつける自信が湧かないと、以前も観客と父親の力でプレーしたことを気にしており自分は本当にこのチームに居ても良いのかと悩んでいたらしい。

 

直々に選ばれたのだから、気にする必要も無いと思うんだけどなーと思いながら……俺は彼女を励ます言葉をかけた。

 

 

 

『じゃあ頑張るしかないんじゃね?そんな悩みを吹っ飛ばすくらいに強くなるしか』

 

『そやけど、うちは君に庇ってもらわなきゃ怪我してたし………今も正直合わす顔がないと思っとる……』

 

『俺はお前に興味津々だけどな』

 

『んえっ?』

 

『周りと比べて初めてたてでそれなんだろ?だったら伸びるよ、お前みたいな才能の原石を見るとじっとしていられ無くてさー、悪いと思ってるなら今後俺と(サッカーの練習)に付き合ってくれよ』

 

『んええっ!?』

 

『え、なんか変なこと言った?』

 

『そ、そういうのはうち早いんやーー!!?』

 

『えぇ?』

 

 

なんかあらぬ誤解があったが、なえとはそこから仲を深めた、結果的には彼女を守ろうとした俺の行動が完全に嫌疑を振り払ったから結果オーライだ。

 

そして中国との試合、あれはオリオン絡みのない真剣勝負が出来た…………いやぁ楽しかったな、あんなに晴れ晴れとぶつかりあえたサッカーはいつ以来だろうか。

 

その試合も日本は勝利し、俺達は晴れて世界へと旅立つ事が出来たのであった。

 

そしてその舞台は…………俺の第二の故郷、ロシアだった。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

「はむっ、んんっ〜!ブリヌイって初めて食べたんやけどめっちゃ美味しぃ〜!」

 

「お口にあったようで何より」

 

我らイナズマジャパンはそれぞれ分かれてロシアの地を観光していた、俺は観光と言うよりは帰郷だけど………そういう事も相まってなえから案内して欲しいと言われて二人で色々と巡っていた。

 

折角だから吉良とか稲森とかを誘おうとしたら有無を言わせず引っ張られた、そして今出店でブリヌイを買い小腹を満たしていた。

隣のなえは可愛らしくロシアのクレープを頬張っている………こういう所を見ているとファンもそりゃ増えるよなーって思う。

 

日本代表になってからは更に人気に拍車をかけているらしい、そんで比較的隣にいる俺に対してファンから目の敵にされてるそうな…………しかもしろうさぎ本舗の社長さんからも目をつけられてるらしい、なんで?

 

「(それにしても………叔父さんは今頃どうなっとるか)」

 

ロシアの街を眺めながらブリヌイをかじって考える。

 

オリオン財団に従っているあの人が招いた使徒はただ今絶賛反抗中だし、もしかしたら組織内で干されているのかもしれない…………ま、自業自得か。

 

それと………………アイツは今何をしているのか。

 

俺がオリオン財団に反旗を翻した時、連絡先はブロックしたからなぁ………多分これ以上なくブチ切れてるんだろうなぁ、次会った時は多分殺しにかかってくるんじゃないかなぁ。

 

「流くん、何考えとんの?」

 

「あーいや、昔同じ使徒で仲良くしてた同期の女の子の事考えてて」

 

「…………ふーーーーーーーん」

 

「……なえさん、なんでそんな冷めきった目をしてらっしゃるのですか?」

 

「うちがおるのにそんな事考えとるんやなーって」

 

「…………えっと、どういう意味っすか」

 

「自分で考えや、ふんっ」

 

なえは頬を膨らませてそっぽを向き、残りのブリヌイを食べ進めた。

女の子の気持ちはよくわからん………ユリカの時もどう反応すれば良いのか分からずじまいだったしな、アイツ全然反応しないし。

 

「(…………それにしても)」

 

さっきからなんだか、視線を感じる。

誰かに見られてるのか…………まぁ俺達日本代表だし、見られるのは当然か…………でも視線の相手が誰か分からん、ていうか周りに人そんなに居ないしな。

 

…………誰だろうか。

 

「……はむっ」

 

「ちょ、俺のだぞなえ」

 

「にぶちんの話なんか知りませーんっ」

 

「なんじゃい…………はむ」

 

「…………………………」

 

「……なに?」

 

「この唐変木っ!!」

 

「えぇっ?」

 

な、なんでいきなりキレてんだよ……!?

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

悟られぬように、私は彼の後をつけていた。

戻ってきた、このロシアに…………流が。

 

裏切り者の使徒……オリオンの反逆者。

 

遠目からその顔を見た時、安堵と憎しみが同時に胸の内から込み上げてきた。

 

お前が裏切ってから、私はどれだけお前に対して…………どれだけ…………どれだけ…………私をあっさりと裏切って…………。

 

その怒りに拍車をかけるように…………隣には同じ日本代表の白兎屋なえがあいつの隣で、近くにいた。

 

それだけだと言うのに………………この上なく腹立たしい。

 

意味がわからない、気持ち悪い、私を放っておいて別の奴に靡いたのかお前は。

 

「…………流…………ッ!!!!」

 

私を裏切って、連絡も拒絶して、施設の時はあれだけしつこく近寄ったのに…………私を、見てくれたのに…………ふざけるな…………今のお前を、私は絶対に、認めないから。

 

歯軋りをして、血が滲むくらいに拳を握り締めて、2人が笑い合う光景を忌々しく見つめた。

 

 

 

 

 

 

 

この気持ちの第一は、嫉妬だということに気付かずに。




《オリオンの反逆者》黒景流
ロシアにいた親戚がオリオン財団の一員だった為に使徒にされる、評価はシャドウ・オブ・オリオンと同等だが新条の工作により日本へ送られ活躍する。
ヴィクロの主人公が天才型とするなら、オリオンの主人公は秀才型。

攻撃力の高いメンバーが集まったチームの影となりて支える存在となる。

必殺技はデスサイズ、シェルビットバースト(化身なんて無かった)


ユリカ・ベオル
しつこく付きまとわれてた主人公に心を開いたが捨てられた人、この気持ちは恋か憎しみか。
とりあえず主人公は一度死んだ方がいい。


白兎屋なえ
色んなシチュが重なって誑かされました、ファンも父親も主人公を目の敵にしている。
意外と純情、この主人公アイドルばっか落としてんな。


戦神イナズマジャパン
主人公がオリオンの使徒の手口を事細かく説明した為、それらに対する対応が可能となって怪我等は最小限の被害に留めている。
話ズレるけどほぼブルロだよねこのチーム(攻撃的な意味で)




おまけ 主人公の進化の過程

秀才型の場合

流「サッカーたのちー、もうちょい強くなりてー、でもロシアはすげーやつばっかやなー、俺なりに強くなるかー」



天才型の場合

流「サッカーたのちー、もうちょい強くなりてー、でも周り誰も着いてこれねー、まぁひとりで頑張るかぁ」

天馬「やぁ」

流「うおおおおおおおおおおおぉ!!!!」

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