忍原来夏とはただの幼馴染みです………それだけですが?   作:グラビトン

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はい、地続きの話を書くと言ったな………あれは嘘だ。
すみませんがいきなり思いついたので別のお話を書かせて頂きます。
今回は…………主人公がもし戦術の帝国に入ったら、というIFの話です。


不思議の国で飢えるかいぶつ《IF》

フットボールフロンティア全国大会。

少年サッカー日本一を決める一大イベント、今もなを白熱し人々を魅了させるサッカーの大舞台が今年も開幕した。

 

そして今年の栄冠を掴む中学は何処か………大抵の人達は雷門中と口にするだろう。

それは何も間違いではない、円堂守を初めとしたイナズマイレブンが日本サッカー界に台頭してからというものの、そこは少年サッカーを代表する場所と言っても過言ではなく、現にフットボールフロンティア全国優勝数は今や40連覇を成し遂げた帝国学園に迫る勢いとなっている。

 

まさしく不動の王者、その伝説に魅了される人は数多く存在するが………それとは反対にその不敗伝説を打ち破る新たな刺客を求めているものも少なくなかった。

 

だが数多くある名門でも雷門にはより多くの才あるものが集い、より強固な強さを得るための一流トレーニングを施された選手で組まれたチームを倒すのは容易ではない。

 

 

それが出来るとするならば、それを遥か上へ行く天才………かいぶつと呼ばれる様な圧倒的で暴力的な才能のサッカープレイヤー。

 

 

しかしそんなものが容易く生まれる訳もなく、今年もまた番狂わせは起きずに雷門中がその王座を守り抜くのだと観客の誰もがそう感じていた。

 

 

確信に近かった。

 

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ピッ》

 

 

 

 

その番狂わせは

 

 

 

 

《ピッ》

 

 

 

 

何の前ぶれなく起きた。

 

 

 

 

《ピーーーーーッ!!!》

 

 

 

『し、しっし試合終了ーー!!まさかの!?予想だにしない試合となってしまいました!!フットボールフロンティア全国大会初戦!雷門中対帝国学園の因縁の試合!!激しい攻防になると想像していた我らの予想を大きく裏切り、結果…………0対10で雷門中惨敗ーー!!!』

 

『こ、こんな事が起きるなんて、信じられない………雷門中の選手の誰もが……彼を、帝国学園10番黒景流選手を止められなかった、ほぼたった一人で全てを壊してしまいました!!』

 

 

 

 

 

 

蹂躙、その一言に尽きる試合だった。

雷門中と帝国学園、互いに名門同士の激突は……とても同じ強者とは思えない点差で終わってしまった。

雷門は相手チームを………たった一人の選手を止めることができず、1点も入れることが出来ず、終盤に差し掛かった辺りからは微かな闘志すら消えてしまい………試合は見るも無惨な結果で幕を降ろした。

 

観客席の揺れは動揺と興奮の熱気で留まることを知らなかった、当然と言える、番狂わせも番狂わせ、前評判を丸ごとひっくり返すような試合内容だったからだ。

 

そんな中雷門中のメンバーはそれぞれ項垂れ、立ち尽くし、涙を流し、頭を抱えてその結果に苦しみ、目の前の現実を受け入れられない選手も居た。

 

「………はぁ、はぁ………はぁ」

 

そんな中雷門中1年、月影蓮もまた一向に整わない息を吐きながらボロボロの状態で立ち尽くしていた。

名門雷門中に入ってからの初めてのフットボールフロンティア、期待と興奮の幕開けになると感じていた試合はこの有様、1周回って冷静さが勝つなんて事にもなっていた。

 

このような試合結果に導いた張本人を揺れる瞳の中、彼は見つめ続けた。

 

帝国学園のユニフォームを身にまとい、背中にはエースの証である10番を背負い、黒髪を靡かせながら青空を見上げて佇んでいた。

周りの選手達は汗を流しているというのに、彼は汗一滴も垂らさずにそこにいた、一人で10点を取るという前代未聞の結果に導いた運動量にも関わらずだ。

 

「………………ふぅ」

 

一息着くようなため息を吐く。

空を見上げなら彼は続けた。

 

 

 

 

 

 

「全国も………小学とあんま変わらんな」

 

 

 

 

言っている意味は分からない、その眠そうな瞳には失望やら怒りやらは感じられなかった。

ただただ本当にそう思ったのだろう、それ以上の意味なんて無い。

 

でも、その時の月影蓮はその言葉を忘れることはなかった。

 

 

 

「………は、はは………は」

 

 

思わず乾いた笑いが零れた、嘲笑にも似た声が。

少しだけ奢っていた部分もあったことは否めない、自分が王者雷門のスタメンに入れた事に対する喜びも相まって。

 

 

 

そして今やこのザマだ。

 

 

 

「何が、王者だ」

 

握り拳を作る、目の前に存在する黒景流をただ強く見つめ………いや、睨みつけて自分の不甲斐なさを痛感しながら立ち尽くす。

 

 

「…………かいぶつめ…………!!」

 

 

羨望と憎悪が混じった声を上げ、フットボールフロンティア全国大会初戦は幕を閉じる。

その後の優勝校は………語るまでも無いだろう。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

帝国学園サッカー部。

雷門中に次ぐレベルの名門校として知られてはいるが、最近の戦績はフットボールフロンティア全国大会の出場自体は出来ているが優勝出来ていないという歯痒い結果が続いていた。

 

しかし去年の事で………とある選手を招き入れた事でそれは覆り、初戦に対戦した雷門中を完膚無きまでに叩き潰し、その後の試合も蹂躙して終わり………最後には優勝、ようやくの栄冠を勝ち取ることが出来た。

 

………まぁそれまでの経過はほぼたった一人の選手によるプレーの賜物ではあるが、チームとは何なのか?と問いただす位にはチームの面影はその時には無かった、サッカーの常識を疑うレベルでだ。

 

しかし優勝は優勝だ、久しぶりに優勝トロフィーを持ち帰ってきた時の帝国学園の盛り上がりは凄まじかった、しかし讃えられたのはほぼ彼一人だったがな、チームメイトが少しだけ微妙な表情になってたのは記憶に新しい。

 

 

そして去年から時は流れて現在、季節は春。

俺達も2年生になり、今年から入る1年生の中でこの帝国サッカー部に入る人達を迎え入れる側となる。

 

…………しかしだ、ここで問題が発生する。

帝国学園はそもそもが規模の大きいマンモス校だ、そしてそれはサッカー部も同じこと。

 

そして去年のフットボールフロンティア優勝校という結果とそれを生み出した稀代のプレイヤーが在籍していること…………巷ではサッカーモンスターという異名がつけられている。

 

結果……………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリス……」

 

『口より手ェ動かせキャプテン』

 

「アリス…………何時になったら終わるんだ、これは」

 

「……俺に聞くな、というか俺が聞きたい」

 

「本当に全部俺たちが見る必要があるのか?既に締め切ってるとはいえこの数は正気を失う……!!」

 

『分かってるわんなこたぁ!!とりあえず有望株以外は全部断捨離だ断捨離!!』

 

「サード以降のチームを増やしても手に負えないからね、入部テストは今まで以上に難易度を高めて審査しようか、その際も頼むよキャプテン…………」

 

「大会前に殺す気か!?」

 

現在、部室内でこの俺不破アリスとキャプテンの穂村は………今年入ってくる新入部員の書類に忙殺されかけていた。

帝国学園サッカー部久々の全国制覇………それに呼応した結果と言えるがここまでとは予想していなかった、マネージャーも後ろでせっせと動いていた。

 

とにかく多い………前から目をつけていた選手、恐らくサッカー部に入ったというステータスが欲しい有象無象、それらが入り交じってとんでもない数になっている………くそ!事前のデータと全く一致していないじゃないか!

 

「全く………アリスがアイツを連れてきてから、帝国学園サッカー部の変化は留まることを知らないな」

 

「それだけの劇薬であったことは間違い無かったからね…………残り2年の期間のサッカー部は黒景流を中心として動くだろう、ただ今後の課題は積み重なってるけどね」

 

「………アリス、アイツのチームプレーに関してはどうするつもりだ?未だに仲間の事を忘れて突っ走る癖が抜けてないんだぞ?」

 

「どうにかしたいけどどうにもならないんだ、今日に至るまで彼はたった一人でサッカーをし続けて来た結果だからね………それ故に個人間最強の能力を手にしたと言える」

 

『初めて奴を見た時のインパクトは、今でも消えねぇよなぁ』

 

 

 

 

 

そう、今でも思い出す。

当時小学六年生だった俺は父の出張に気まぐれで付き合い、長崎の海を眺めていた時の事………それは目に入った。

荒唐無稽、滅茶苦茶、そんな動きでサッカーボールを蹴り上げて動き続けるそんな男を。

 

 

名を、黒景流。

 

 

初めてそれを見た時確信した、天才だと。

俺は堪らずスカウトをした、今後入学する帝国学園への推薦を彼に伝え………黒景は驚きつつも俺の要望に応えてくれた。

 

そして去年共に入学し、彼は既存の部員達にその秘めたる実力を存分に示し、初公式戦となる雷門中相手に蹂躙をして見せた。

 

前情報なしの強襲とはいえあそこまで徹底的に潰せるとは思わなかったので思わず呆けてしまったが、同時にこの上ない頼もしさと今大会の優勝への確信を得たのだ。

 

その後の戦いもはっきり言って消化試合だった、どれだけの対策を施したところで黒景はちょっとやそっとで止めれる程度ではなく、最終的に決勝の舞台でも一方的な蹂躙で終わってしまった。

 

そして我ら帝国学園サッカー部は優勝した、したのだが………。

 

 

「アリス、今言うことじゃ無いんだが…………」

 

「なんだい、キャプテン」

 

「………俺達は正直、あの時優勝したという実感は薄かったよな」

 

「……まぁ、そうだね」

 

 

突然、隣の穂村が呟いた正直な感情を俺は肯定した。

そう………勝ったのはいい、それ以上を望む事は無いのだが…………はっきり言って全国制覇をなし得たという達成感があの時の俺達は希薄だった。

 

雷門中以降の試合も黒景一人のワンサイドゲーム、チームスポーツであるサッカーとはなんなのか?黒景以外の選手は必要なのか?そう思わせる程には…………忌憚のない意見を言うなら、試合内容はそれはもう酷かった。

 

観客やニュースは帝国学園の覇権が始まる!などと言ってるが、それは黒景流の覇権の間違いではないのか?と皆は突っ込んでいる。

 

…………しかし、だからといって黒景を非難する理由は何ひとつとしてない。

アイツは基本的にはマイペースで深く考えない、サッカーにおいてはかいぶつと言って差し支えないが、それ以外では気のいいただの寝坊助だ。

 

そしてこのサッカー部に招いたのも俺だ、卒業まで面倒を見なくてはならないが…………あのチームプレー適正皆無はどうにかならないものか?

 

今年も似たような試合内容になってしまえば外からの声も煩くなるだろう、それを気にしながらサッカーをしてる訳じゃないが………ある程度の対策は必要か。

 

「これから先このチームはどう足掻いても黒景中心となる、俺もそれに合わせたシナリオを作らねばならないね」

 

「………これから先も対戦校に尖兵は送るのか?」

 

「念には念をと言いたいが、今やそれも不要かもしれないな、今後はよりチームのレベルアップに注力しよう」

 

やる事は山積みだ…………全く。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

稲妻町商店街に構えているラーメン屋、雷雷軒。

かつて円堂守が率いる雷門イレブンもよく贔屓にしていたというこのラーメン屋は、今や全国にチェーン展開するほどに有名になった、ここはその本店だ。

 

そして俺は………住んでる学生寮からちょっと距離は離れてるけど、今日もここのラーメンを啜りに来たのであった。

 

「ずるる………美味い」

 

本店だからだろうか、そこらのチェーン店より美味い気がする、そしてこの雷雷丼もまた美味いのだ。

 

「…………今更ですけど、こうやって帝国のモンスターさんが雷門中近くのラーメン屋に通うっていうのは、少しだけ心臓に悪いですね」

 

「そうか?気にしすぎじゃないの赤袖」

 

「気にするなって言われても無理ですよ、黒景さん」

 

ラーメンと雷雷丼に舌鼓を打ってると、同じく隣でラーメンを食べている雷門中サッカー部の一員である赤袖茉梨が俺に話しかけてくる。

彼女とは去年のフットボールフロンティア全国大会初戦の前にひょんなことから出会い、今もなんやかんやで交流が続いている知人だ。

 

雷門中の一員で俺は帝国のメンバーだけど…………まぁ、こんな時位は一緒に飯を食ってもバチは当たらないだろう…………ただ以前ここで会ったあの月影、今は雷門のキャプテンになってるあのミッドフィールダーと出会った時はすげー熱烈な視線を送られた気がするが………あれはなんだろうか、闘志?

 

「(それにしても………長崎から出て色んなことあったな)」

 

ラーメンを食べ進めながらこれまでのことを思い出す…………きっかけは小6の頃、現帝国学園サッカー部監督不破アリスに出会った事だ。

 

 

 

 

 

 

あの日、いつもの様にボールを一人で蹴っていた時の事………片手にうさぎのパペットをはめた気怠げな同い年らしき男が俺の傍にやってきた。

 

『…………君、名前は?』

 

『え?黒景流だけど』

 

『俺は不破アリス、君は………何者だい?』

 

『さっき言わなかった?』

 

『そうじゃない、今の動きでわかる………君はとんでもないサッカープレイヤーだ、これほどの動きができる奴がこんな所に居たなんて……!!』

 

『そう?俺はただのぼっちプレイヤーだけど』

 

『………自覚がないのか………黒景流、君は見たところ六年生だろ?進学先は決めてあるのかい?』

 

『いや………まぁ近くの南雲原にでも行こうかなとか思ってるけど』

 

『南雲原………あそこか、そこにはサッカー部は無いのにか?』

 

『え、ないの?』

 

『…………知らなかったのか、君が良かったら帝国学園に来ないか?』

 

 

これが経緯だ。

あの帝国学園からのいきなりのスカウトという事で戸惑ったけど、南雲原にサッカー部がないと知っちゃったし……何より帝国からのスカウトなんて断る理由もなかったので、俺は卒業後長崎から東京へと向かった。

 

母さんからも背中を押されたし、幼馴染の来夏からはかなり寂しいがられたな……今もちょくちょく連絡しあってる。

 

そんで早速帝国サッカー部に入部しファーストチームへ入り、そのチームを全員ごぼう抜きにしたり、そのまま全国大会で初試合したり、その勢いのまま優勝したりとフルスピードで突っ走ったなぁ……………でも、正直。

 

 

「(思ってたサッカーをやれたとは言えないけどな)」

 

 

全国の初戦、あの雷門中とサッカー出来ると高揚してたけど…………結果は、誰も彼も一切俺を止められなかった。

手を抜いてるのか、なんて考えたけど………不破は俺が強すぎるのだと言った、他のチームメイトもだ。

そしてそのチームメイトも俺に着いてこれてるとは言い難く、俺は結局ここでも一人でサッカーをしていた。

 

その果てにはフットボールフロンティア全国優勝ってトロフィーも手にしたけど………そこまで喜んだりもしなかった。

あまりにも呆気なさすぎた、こんなもんだったのか?なんて考えてしまった。

 

それでもサッカーは続けた、楽しいからね。

 

ただ…………もっと俺を楽しませてくれる相手が欲しいと思う。

あんなぬるいサッカーじゃなくて、殺し合うような熱い闘いがしたい。

 

でもそんな相手そうそう居ないっぽいんだよなー、穂村からも度々突っ込まれたしさ。

 

「赤袖、今年の雷門は有望株居そう?」

 

「敵情視察ですか?」

 

「いやいや、そう言うんじゃ無いんすけど」

 

「まぁ隠してもいずれバレますけどね………円堂守さんの息子である円堂ハルさんが来ましたよ」

 

「………あぁ!あの超新星か、そっかそっか………そりゃいいや」

 

「一応敵になる相手なのに、嬉しそうですね」

 

「そりゃ嬉しいさ、そんな奴とサッカー出来るんだからな」

 

「相変わらずですね」

 

円堂ハル、前々から活躍が期待されてるサッカープレイヤー………いつの間にか俺につけられていたサッカーモンスターという異名を彼にもつけられているほどの実力者らしい、今からやれんのが楽しみだなー。

 

「………ところで黒景さん、最近ナオさんと仲良いですよね?」

 

「どしたいきなり?まぁ、元々サッカーファンみたいだからなアイツ、色々サッカーのことで意気投合してるからかな」

 

「………………良くないですよ、そう言うの」

 

「えぇ、何が?」

 

「自分で考えてください」

 

そういうと赤袖は食べ進める………心做しか少し不機嫌そうなのは何故だろうか。

まぁいいか………それにしても、雷門はまだ期待出来るけど他はどうだろうなー………いきなり円堂ハルみたいなのがポンポンとそこらで現れるわけもないし、それ以外でももっと俺にサッカーさせてくれるような奴らが生まれないかなー……………あ、そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(不破のやってたこと、匿名でリークしてしまおうかな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我らが監督不破アリスはサッカーにおいて少しの妥協も許さない。

秘密裏に対戦校へスパイを送り、そこでデータや弱みを入手して徹底的に勝ちへの道を作り出すシナリオを書き記すのがアイツのやり方だ。

 

それも相まって去年は快勝したと言える、やり方は結構グレーだけど…………それを今年は対戦校全部にバラそうかな、そうすればハンデは消えるし、何より帝国に対する敵対心でチームの強さにブーストが掛かるかもしれんしな。

 

「(悪く思うなよ不破、ここに連れてきたお前には感謝してるけど………俺は俺のやりたいサッカーを選ぶぜ)」

 

去年みたいな呆気なさはもう味わいたくないし、俺は俺の中にあるかいぶつの声に従う…………あの人に少しでも追いつけるようなサッカーを俺はする。

 

へへ…………今からが楽しみだ。

 

 

 

 

 

◾︎◾︎◾︎◾︎

 

 

 

 

 

フットボールフロンティア予選大会が開幕する手前、ある噂がサッカー界に流れた。

 

 

『帝国学園、敵チームにスパイを潜入させた!?』

 

 

という一面のニュースだ。

内部によるリークか、根も葉もない噂か、とにかく今少年サッカー界で熱い場所となっている帝国学園の黒い噂話は瞬く間に広まった。

 

監督の不破アリスは動揺を隠しながらメディアに説明して、内心で誰がリークしたのか憤慨していた………その張本人は口笛を吹きながらリフティングしていたのだが。

 

そして帝国学園に手ひどくやられた対戦校はより打倒帝国と胸に刻み込み、それぞれのより特訓に励むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………ふむ、帝国にそんな事があったとはね」

 

「どーしたの雲明くーん?」

 

「……あぁヒカリ気にしないで、それより特訓はどう?」

 

「いーんじゃない?来夏先輩とか滅茶苦茶気合入ってるよ、ホント復活したてとは思えないね南雲原」

 

「まだまだこれからさ、全国に出たら雷門に帝国………強敵がぞろぞろだから」

 

「いーねいーねー、ボクも早くサッカーしたいなー…………ちら」

 

「全国まで我慢して」

 

「ケチーーーっ!!」




黒景流《帝国》
雲明に出会う前にアリスと出会った世界線の主人公。
強さに関しては本編と同じ…………と言いたいが、アリスは制御出来ておらずその上チームプレーを徹底しきれてない為、余分なリミッターが課せられて無いので結果本編よりプレーの抑えが聞かなくなってるのでよりモンスターしている。

ぶっちゃけ周りとか一切気にせずぶっ壊すだけのプレーだけした方が強い。

性格に関しても変化は無いが、多少なりとも去年の全国大会に失望を抱いてしまった為、新たなるかいぶつとの出会いを渇望している。


不破アリス
天才を見つけた秀才、しかし自分のやり方では抑えが出来ない。
自分のやってきた事を主人公にバラされて非難轟々、追われる側って辛いよね。


天河ヒカリ《南雲原》
一度サッカーから離れる為に南雲原に来たが、雲明に誘われてサッカーのモチベを取り戻したかいぶつ。
面倒は基本的に雲明に見られてる為彼を慕う、同じかいぶつの匂いがするのが理由の一つ、性格は人懐くなって丸くなってる、大食いは変わらない。

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