六眼ッ!六眼もってねえぞォ!   作:黄金郷

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親友と駄弁ると時間が無限に溶けていくような気がする

特級呪物『宿儺の指』

 

1000年前、呪術界の全盛期である平安の時代に実在した人物、現代においても史上最強と謳われるほどの腕を持つ呪術師、その指合計20本が呪物となったもの。

 

それ自体が直接的に他者に危害を及ぼすことはないが、それに宿る強力な呪力はその呪力を自らのものとしようとする呪霊を引き寄せ、引き寄せられた呪霊は他者を害する、

 

呪霊が呪物を取り込んだ場合、取り込んだ呪物の等級によって呪霊自体の等級が引き上げられる、特急呪物『宿儺の指』を取り込んだともなれば元が3級呪霊程度であったとしても特級相当の呪力量と呪力出力を持つことになる。

 

しかしより危険なのは人間がそれを体内に取り入れた場合である、

 

呪物とは人体にとって基本的には毒物であり、特級呪物であれば取り込んだ時点でその人間は即死することになる、しかし即死しなかった場合...つまり人間が特級呪物の取り込みに成功した場合はどうなるかのか、

 

その場合起こるのは取り込んだ呪物の受肉、受肉した呪物が何を目的にするのか定かではない以上それは危険極まりないことであり、呪術規定においても呪物の取り込みは固く禁じられている。

 

● ● ●

 

「なあ、例の話聞いたか? 特級呪物だった宿儺の受肉の話、あれやばいよな〜」

 

「ん、知ってるよ栗沢(くりさわ)、器の少年には悪いがどうあがいても秘匿死刑は免れんだろ、今回はさすがの悟でも厳しいだろ。」

 

喫茶店の奥の席、そこには軽い口調で会話している二人の男がいた

 

「その言葉この前も言ってたけどよ、今も乙骨くんは元気だぞ。」

 

もう一人の男の予想に対しニヤニヤとした笑みを浮かべながら言い返す。

 

「悟でも手を焼くぐらいの特級過呪怨霊だぞ、普通は即刻秘匿死刑にすると思うだろ。」

 

言い返された男─五条一は苦そうな顔をする

 

「...けど今回は過呪怨霊なんかじゃないモノホンの特級なんだぜ流石にアウトに決まってるよ、賭けてもいいね。」

 

「いいぜ、賭けようじゃないのお前が負けたら今度の仕事の案件変わってくれよな。」

 

「じゃあ俺が勝ったら今度お高いメシでも奢ってもらおうか。」

 

二人の男はどうやら宿儺の器の死刑が決まるかどうかで賭けをするらしい、全く持って不謹慎な野郎どもである。

 

その後も男たちは他愛もない話を続ける、やれ最近は呪霊が強いやら、家にゴキブリが出たから駆除したが100匹は潜伏しているだろうだの、この前あった人間が馬面だっただの、知り合いに察しの悪い奴がいるだの。

 

そんなくだらない会話を続ければ時間は過ぎていき、いつの間にやら夕方になっておりこのあたりで解散するかと店を出たあたりで二人のスマホが鳴った。

 

私用の方ではなく呪術総監部から支給されている仕事用のもの、開いてみればどうやら件の少年の処遇をどうするか決定したようである。

 

処遇はどうやら秘匿死刑、しかし宿儺の指をすべて取り込むまでの執行猶予付き

 

「んーこれは...」

 

「即刻死刑じゃねーから俺の勝ちだな、今度の案件変わってくれよな。」

 

「まじかよ、めんどくせーなw。」

 

親友の代わりに向かった先でクソでかい力士の呪霊と戦うことになるのを彼はまだ知らない。




栗沢 雨滑(うかつ)

五条一の親友、高専からの付き合いでありかなり気安い仲

二級術師であり、呪力でマーキングした範囲を爆発させる術式を持っている、呪力特性を持っており彼の呪力は炎の性質を持っている。

250頭のライオンと戦ったという武勇伝をよく語っているが真偽は不明。
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