虎杖達は原宿で帳を守っていた呪霊を祓い帳を解くことに成功した、しかし直後に現れたメカ丸から今回の呪術界を揺るがすほどのものになっているという報告を受ける。
そこで3人のもとに向かってきていた呪詛師達の処理を冥冥に頼み虎杖と栗沢は渋谷に来ていた
「今の渋谷駅構内は伏魔殿、特級呪霊達と呪詛師、改造人間と非術師、なんとかするためには帳を解かねばならないマルチタスクで頼む。」
現状を説明するメカ丸の言葉に四の五の行っていられる場合ではないと判断した七海は一級術師として上に要請を通すために1度帳にいる伊地知のもとへと向うことを決める。
「私は1度帳を出て一級でしか通せない要請を済ませてきます、猪野君と虎杖達は3人で帳を解いてください、栗沢さんは一般人の避難と改造人間の処理を頼みます。」
「ああ、まかしとけ」
栗沢は広範囲攻撃が可能な自分が渋谷中に散らばっている改造人間の対応に当たることが最善であると考えていた所、後輩も同じ意見であったことに満足しそう頷いた。
「猪野君、この帳の中に日下部さんや禪院特別一級術師もいるはずです合流できた場合現状を説明して協力を仰いでください、あと二人を頼みます。」
「...はい!」
そうして七海は猪野と言葉を交わした帳の外へと向かった。
「えーっと、猪野くんだっけ?帳についてなんだが、原宿でのことを鑑みるに多分帳の外側...
それもかなりわかりやすい位置にいるはずだ。」
栗沢は現状わかっている情報からの推測を3人に伝え改造人間たちの群れの方へと向かっていった。
● ● ●
「想定していたより術師達の集まりが早いな...」
地下鉄の奥、いまだ不動を貫く獄門疆を見張っていた男─羂索は外に放った呪霊の視界から流れてくる映像を見つつそう呟いた。
先の高専襲撃で宿儺の指を2本取り返されてしまったことや契約していた呪詛師が2人とも捕まったことなど自身の予想とはやや外れることが起きている。
更にはつい先週真人が始末したメカ丸がなんらかの縛り─おそらくは五条悟の封印をトリガーとしたものによって一時的に復活しこちらの情報が術師たちにバレてしまったことだろう。
メカ丸は京都校の生徒であるおそらく五条悟封印と渋谷の現状は五条一の方にも届いているだろう、呪術総監部からの情報を考えればここに到着するのまでの時間もそう長くはないだろう。
「場合によっては手持ちの特級呪霊を数体ほど解き放つことも視野に入れていいかもね。」
本来であれば運用に六眼を必須とする無下限呪術、現実的な運用は不可侵領域の展開を合計して数十秒だけとはいえ戦闘中に相手の攻撃を防ぐために瞬間的な展開も可能だというのだから一級術師という本人の力量や反転術式、領域展開も可能、御三家出身のため呪術への知識もそれなりに深いと考えていいだろう。
「彼の領域の詳細については総監部にもなかったな。」
そういえばと羂索は呟いた
おそらくは五条家が意図的に伏せておいたのだろう、総監部に情報を伝えることは他の御三家である加茂家と禪院家にも情報が漏れる可能性があるためそれを危惧した人間が五条家にいたのだろう。
「!...疱瘡婆が払われたか。」
─現代の術師にしてはやるじゃないか
羂索はそんなことを考えつつ冥冥を迎え撃つべくホームから線路のほうへと降り冥冥のほうへと足を運んだ。