機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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ミネバ姫の護衛と紺藍の誓い

ミネバ姫の護衛

ソロモンが激戦に包まれる中、ドズルの命令を受けたネイブルは、ゼナ夫人とミネバ姫と共にソロモンからの緊急脱出を試みていた。

 

その時、背後から連邦軍のジム隊が迫ってきた。

 

ネイブルの紺藍色のゲルググ J(イェーガー)は、その圧倒的な数の前に、もはや限界を迎えていた。

 

ゲルググ J は精密射撃に特化しており余裕が多少あるが、数の暴力と近接戦闘では流石のネイブルでもギリギリだった。

 

ネイブルは、ゼナとミネバを守るために、自らの命を犠牲にする覚悟を決めた。

 

ネイブル・ローゼ「この先は、私が…!」

 

ネイブルが覚悟を決めたその時、ゲルググが轟音を立ててジム隊の中に突っ込んでいく。

 

ゲネフェアのゲルググキャノンだった。

 

彼は、フィッラからの通信を受け、ドズルへの忠誠心と、ネイブルを守るという決意の間で葛藤し、最終的にネイブルの護衛に合流することを選んだのだ。

 

ゲネフェア・ガンガン「ネイブル!無事か!?」

 

ゲネフェアの呼びかけに、ネイブルは安堵の表情を浮かべた。

 

二人の連携は、ラルによって徹底的に鍛え上げられたものだった。

 

ゲネフェアが連邦軍のモビルスーツの注意を引きつけ、ネイブルがその隙を突いて敵機を撃墜していく。

 

ネイブルは、ゲルググ J の高性能な照準システムと、自らの「未来を察知する感覚」を連動させ、ゲネフェアが隙を作った瞬間に、敵機体のわずかな装甲の隙間をビーム・マシンガンで射抜くという、超人的な連携を見せた。

 

彼らの活躍により、ゼナとミネバの窮地は救われた。

 

しかし、戦況は悪化の一途を辿っていた。

 

ビグ・ザムは連邦軍の猛攻により大破。

 

ドズル・ザビは壮絶な最期を遂げた。

 

その瞬間、ゲネフェアとネイブルはドズルの最期の言葉を脳裏に直接感じ取った。

 

ドズル・ザビ(テレパシー)「ミネバを……頼む……この子に……未来を……ジオンの……」

 

それはドズルの魂からの叫びであり、託された最後の命令だった。

 

紺藍の四つ星、集結

ドズルの死を見届けたフィッラとネオガバンは、即座にネイブルとゲネフェアの元へと合流した。

 

フィッラの高機動型ゲルググと、ネオガバンのゲルググ M が、ゲネフェアとネイブルのモビルスーツと共に宙域を駆け抜ける。

 

フィッラ・ガンガン「ゲネフェア、ネイブル、無事だったか!」

 

フィッラからの通信に、ゲネフェアはドズルの遺言を伝えた。

 

ゲネフェア・ガンガン「フィッラ…ドズル閣下は…ミネバ様を、未来を託された…!」

 

フィッラ・ガンガン「そうか、ゲネフェアにドズル閣下のお声が届いていたか…」

 

フィッラの表情に、深い悲しみと、そして固い決意が宿る。ドズルが彼らに命を賭した最後の使命を与えたことを改めて理解した。

 

フィッラ・ガンガン「我々の使命は、ミネバ様をお守りすることだ。ジオンの、そしてラル隊長とドズル閣下の想いを未来に繋げる、最後の任務だ。」

 

TTI 隊のメンバーは、それぞれの機体を並べ、静かに敬礼した。彼らは、ラルとハモン、そしてドズルという「家族」を失い、深い悲しみを胸に抱えながらも、彼らの意志を継ぐことを誓ったのだ。

 

その時、ザビ家の側近である人物が、彼らの目の前に姿を現した。彼は、ミネバとゼナを安全に脱出させるため、緊急脱出用の小型艇を用意していた。

 

ジオン兵「ラル隊、よくぞ駆けつけてくれた。ドズル閣下の命により、このお方をサイド 3 へと護衛していただきたい。」

 

彼は小型艇を指し示した。その艇の中には、怯えた表情のゼナと、その腕に抱かれた幼いミネバがいた。

 

フィッラ・ガンガン「…了解いたしました。これが、我々の最後の任務となります。」

 

フィッラの声は、静かではあったが、揺るぎない決意に満ちていた。

 

TTI 隊は、小型艇を護衛し、激戦が続くソロモンを後にした。

 

決意、そしてグワランへ

宇宙世紀 0079 年 12 月 31 日。歴史に刻まれる一年戦争は、ア・バオア・クーの激戦を最後に、ついに終結を迎えた。

 

しかし、彼らの戦いは、まだ終わっていなかった。

 

ミネバ姫を乗せた小型艇を護衛し、激戦をくぐり抜ける TTI 隊。

 

彼らの前に、幾度となく連邦軍の追撃が立ちはだかった。

 

しかし、彼らの連携は完璧だった。フィッラの的確な指示、ネオガバンの卓越した機動、ゲネフェアの堅実な援護、そしてネイブルのニュータイプとしての感覚が、危機を幾度となく乗り越えさせた。

 

サイド 3 へゼナとミネバを護送し終えた TTI 隊は、ゼナとミネバにまだやる事が残っていると伝え、別れを告げた。

 

フィッラ・ガンガン「TTI 隊…この先の道は、険しいものとなるだろう。しかし、我々は、一人ではない。我々は、家族だ。」

 

TTI 隊は、一年戦争の終結と共に、ジオン公国軍の正規部隊としての活動を終えた。

 

しかし、彼らの使命は、ジオンの遺志を、そして幼いミネバ姫の未来を、守り抜くことへと変わっていた。

 

フィッラ、ネオガバン、ゲネフェア、ネイブルは、互いの存在を確かめるように、再び固い絆で結ばれ、グワランと合流すべくソロモン宙域へと機体を向けた。

 

彼らの戦いは、一年戦争の終結と共に終わったわけではなかった。それは、ジオンの遺志を、そして彼らの「家族」の未来を守るための、新たな戦いの始まりだった。

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