機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
戦争終結
宇宙世紀 0080 年 1 月上旬。
一年戦争の戦火が収束してから間もなく、TTI 隊の極秘旗艦『グワラン』は、ソロモン宙域から遠く離れた、小惑星帯の影で静かに待機していた。
航法士のアケミ・ナミを中心にラル隊のクルーたちは、フィッラたちの指示通り、グワランを万全の状態に調整し、待機任務を完遂していた。
青と白のジオン残党兵が、敗戦処理のため宇宙を彷徨う中、TTI 隊の四機、紺藍色に輝くゲルググが、グワランの格納庫へと帰還した。
フィッラ、ネオガバン、ゲネフェア、ネイブルの四人は、グワランのブリッジで、クルーたちと再会を果たした。
フィッラは、ブリッジに集まったクルー全員の顔を見渡し、静かに深く一礼した。
フィッラ・ガンガン「クルーの皆さん、ご苦労様でした。皆さんがグワランを維持してくれたおかげで、我々は任務を完遂することができました。ゼナ様とミネバ様は、サイド 3 の安全な宙域へと送り届けました」
クルーたちは安堵の表情を見せた。航法士のアケミ・ナミが、代表してフィッラに尋ねた。
アケミ・ナミ「艦長代理、これから私たちは…?」
フィッラは、ゆっくりとブリッジの席に座り、ネオガバンとゲネフェア、ネイブルに視線を送った。
フィッラ・ガンガン「我々が追い求めた平和な世界は、この一年戦争では訪れませんでした。ラル隊長、そしてドズル閣下は、その命をもって『ミネバを、ジオンの未来を頼む』という遺言を我々に託されました」
ネオガバンが、フィッラの言葉を継いだ。
ネオガバン・ガンガン「我々TTI 隊は、ジオン公国軍の影の部隊としては、ここに活動を終えます。しかし、ラル隊長とドズル閣下の遺志を継ぐ『ラル隊』として、新たな戦いを始めなければなりません」
ゲネフェアは、冷静に今後の計画を語った。
ゲネフェア・ガンガン「これからは、地球連邦軍の監視の目をかいくぐり、ミネバ様を守りながら、ジオン再興の礎を築くための暗躍を開始します。グワランは、そのための秘密移動要塞です。我々は、軍籍を持たない、ラル隊として、水面下で(影で)戦いを続けます」
そして、最年少ながら武人の魂を持つネイブルが、力強く宣言した。
ネイブル・ローゼ「私たちラル隊は、家族です。亡くなったお父様たちの想いを、必ず未来に繋げます」
フィッラは、静かに頷いた。
彼らがこの世界に転生した目的は、「元の世界へ戻る」ことではなく、「この世界で生きていく」ことへと変わっていた。
彼らの胸には、ラルとハモン、そしてドズルから受け継いだ、熱い魂が宿っていた。
グワランは、その巨大な艦体を、静かに小惑星帯の影へと潜ませた。艦内には、TTI 隊の四人と、彼らが選抜した若きラル隊のクルーたちが乗っていた。
宇宙世紀 0080 年。 一年戦争は終結した。
しかし、宇宙には、連邦の支配と、ジオンの残光が渦巻いていた。
TTI 隊とラル隊の、長く険しい戦いは、まさにここから始まる。
機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン 3 人組の奮闘記
TTI 隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡 一年戦争編 完