機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」〜潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
宇宙世紀 0088 年。
不足してきた水を探しに出たジュドーは、不時着したところをマサイという土地の女性に救われる。
彼女の案内によりガンダムチームはオアシスのある小さな村にたどり着くが、村人は水を分けてくれようとしない。
じつはマサイの亡くなった恋人タグは旧ジオン兵であり、一年戦争の恨みにより彼女は村人から白い目で見られていたのだ。
マサイは村人に恋人だったタグとMSの強さを見せつけるために、MSゲルググでガンダムチームに戦いを挑んでくる。
この日のために訓練を積んできたマサイだったが、やはりMS ΖΖガンダムに立ち向かえるものではなかった。
ジュドーのΖΖガンダムに破れ、マサイはその心の傷を癒されること無く、孤独な生活に戻っていくのだった。
プリズム・レイの観察
砂漠の外れ、村から約三キロ離れた砂丘の影。
プリズム・レイは、モビルスーツを岩陰に完全に擬装し、遠距離光学センサーと偵察ドローンを使って戦況を静かに監視していた。
機体は起動させず、熱源も最小限に抑えている。介入する意図は最初からなかった。
アイシクル・ピアス隊はセンサー監視と記録を担当し、ラスト・インボイス隊は撤退ルートの確保と電波の隠蔽工作を行っていた。
フィッラ・ガンガン「ゲルググだな。旧式だが、ちゃんと整備されている。一年戦争の残党というより、個人の執念だ」
ネオガバン・ガンガン「せやな。タグって男の形見やろ。村人から孤立して、それでも一人で強さを示そうとしとる」
戦闘の終わりを確認した後、二人は静かに言葉を交わす。
ネオガバン・ガンガン「声をかけるか?」
フィッラ・ガンガン「……いや。今はまだ早い。傷が深すぎる。無理に手が届く相手ではない」
アンの報告
プリズム・レイ直属の情報工作員であるアン・フィッツジェラルドは、別ルートで地上に潜り込み、村の様子を近距離で確認していた。
アン・フィッツジェラルド「マサイという女性です。恋人を一年戦争で失い、村から孤立しています。ゲルググは恋人の形見と思われます。ΖΖに敗れた後、彼女は一人で村の外へ戻りました」
フィッラ・ガンガン「了解した。引き続き、この地域の旧ジオン残党の動きを監視しろ。必要以上に深入りするな」
影の記録
マサイは敗れたゲルググを片付け、誰にも看取られることなく、元の孤独な日常へと戻っていった。
その様子を、プリズム・レイは遠巻きに記録するだけに留めた。
ネオガバン・ガンガン「……ホンマに、戦争の傷ってのは、簡単には消えんよな」
フィッラ・ガンガン「ああ。俺たちが変えていけるのは、ほんの一部だ。それでも、見て見ぬふりはしない」
砂漠の風が、乾いた砂を巻き上げる。
トリアイナの影は、そこにも静かに落ちていた。