機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」〜潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
宇宙世紀 0088 年。
ジュドーはリィナを連れてダカールからコア・ベースで脱出するが、撃墜されてしまい海を漂う。
プルは2人を発見するものの、嫉妬に駆られ、リィナがいてはジュドーが戦いに集中できないと兄妹を引き離しにかかる。
ジュドーはプルの孤独な心を感じ取り、皆で兄妹になればいいと説得。プルの気持ちはようやく落ち着くのだった。
一方、ハマーンがグレミーに送ったオウギュストのMSドライセン部隊も加わり、ダカールではガンダムチームが苦戦していた。
ジュドーはΖΖガンダムで救援に駆け付け、アーガマはネオ・ジオンの旗艦サダラーンにハイメガ砲を発射する。
ネオ・ジオン軍はダカールから撤退するが、被弾したMSドワッジは傷ついたリィナのいる小屋に墜落していくのだった。
プリズム・レイの海上監視
ダカール沖、波の合間に潜むように待機するプリズム・レイ。
アイシクル・ピアス隊とラスト・インボイス隊は、モビルスーツを低出力で隠蔽し、海面監視用のセンサーと小型偵察機を展開していた。
コア・ベースが撃墜され、ジュドーとリィナが海を漂う様子を、遠距離から捉える。
フィッラ・ガンガン「コア・ベースが落ちた。ジュドーとリィナが海にいる」
ネオガバン・ガンガン「プルが接近しとるな……嫉妬の匂いがするわ。あの子、孤独や」
プリズム・レイ直属のアン・フィッツジェラルドは、別ルートで海岸近くに潜み、状況を報告する。
アン・フィッツジェラルド「ジュドーがプルを説得しているようです。
『皆で兄妹になればいい』……プルの表情が少し和らぎました」
フィッラ・ガンガン「介入はするな。あのやり取りは、奴ら自身で決着をつけるべきだ。記録だけ残せ」
アルセド・ゼニス隊の内側
ダカール市街、ネオ・ジオン側の混乱の中。
グレミーの側近として動くアルセド・ゼニス隊は、オウギュストのドライセン部隊が到着したことで戦況が変わるのを、表向き平静を装いながら観察していた。
ゲネフェア・ガンガン(小声の通信)「ドライセンが投入された。ハマーンは本気でダカールを維持するつもりだったが……アーガマのハイメガが撃たれる前に、こちらは必要以上の情報を掴まないように」
アルセド・ゼニス隊は、グレミーの側にいながらも、戦線の崩壊を予測し、撤退時の混乱に乗じて情報だけを拾う方針を維持していた。
限定的な合同連絡
両隊の短波通信が、静かに繋がる。
フィッラ・ガンガン「ゲネフェア、海側の状況は把握した。ジュドーはΖΖで戻る気配だ。アーガマがハイメガを撃つ可能性が高い」
ゲネフェア・ガンガン「了解した。こちらもサダラーン周辺の動きを見ている。撤退は時間の問題だ。深入りはしない」
ネオガバン・ガンガン「お互い、存在を晒さん範囲で情報共有だけや。リィナちゃんの居場所も、できれば把握しときたい」
両隊は「介入せず、記録し、互いの秘匿を優先する」という合同方針を再確認した。
ハイメガと墜落
アーガマのハイメガ砲がサダラーンを直撃する閃光が、遠距離カメラに焼き付く。
ネオ・ジオン軍がダカールから撤退を開始する中、被弾したドワッジが制御を失い、海岸近くの小屋へ向かって落ちていく。
フィッラ・ガンガン「……ドワッジが、リィナのいる方向へ落ちる」
ネオガバン・ガンガン「間に合わへん……今から動いても、間に合わへん」
ゲネフェア・ガンガン(通信)「こちらからも確認した。これ以上の接近は危険だ。記録を優先する」
プリズム・レイもアルセド・ゼニス隊も、その瞬間をただ見つめるしかなかった。
影の記録
海は静かに波を返し、ダカールの空には撤退するネオ・ジオンの機影が消えていく。
リィナのいる小屋にドワッジが墜ちる轟音だけが、遠くまで響いた。
ネオガバン・ガンガン「……また、守れへんかったな」
フィッラ・ガンガン「ああ。だからこそ、次を見据える。記録は残す。第三極として、できることを続けるだけだ」
ゲネフェア・ガンガン(通信)「……引き続き、情報を共有しよう。距離は崩さない」
海と煙の狭間に、トリアイナの影は静かに残されていた。