機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」〜潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

140 / 140
紺藍の航跡 ―海と煙の狭間―

宇宙世紀 0088 年。

 

ジュドーはリィナを連れてダカールからコア・ベースで脱出するが、撃墜されてしまい海を漂う。

 

プルは2人を発見するものの、嫉妬に駆られ、リィナがいてはジュドーが戦いに集中できないと兄妹を引き離しにかかる。

 

ジュドーはプルの孤独な心を感じ取り、皆で兄妹になればいいと説得。プルの気持ちはようやく落ち着くのだった。

 

一方、ハマーンがグレミーに送ったオウギュストのMSドライセン部隊も加わり、ダカールではガンダムチームが苦戦していた。

 

ジュドーはΖΖガンダムで救援に駆け付け、アーガマはネオ・ジオンの旗艦サダラーンにハイメガ砲を発射する。

 

ネオ・ジオン軍はダカールから撤退するが、被弾したMSドワッジは傷ついたリィナのいる小屋に墜落していくのだった。

 

プリズム・レイの海上監視

ダカール沖、波の合間に潜むように待機するプリズム・レイ。

 

アイシクル・ピアス隊とラスト・インボイス隊は、モビルスーツを低出力で隠蔽し、海面監視用のセンサーと小型偵察機を展開していた。

 

コア・ベースが撃墜され、ジュドーとリィナが海を漂う様子を、遠距離から捉える。

 

フィッラ・ガンガン「コア・ベースが落ちた。ジュドーとリィナが海にいる」

 

ネオガバン・ガンガン「プルが接近しとるな……嫉妬の匂いがするわ。あの子、孤独や」

 

プリズム・レイ直属のアン・フィッツジェラルドは、別ルートで海岸近くに潜み、状況を報告する。

 

アン・フィッツジェラルド「ジュドーがプルを説得しているようです。

 

『皆で兄妹になればいい』……プルの表情が少し和らぎました」

 

フィッラ・ガンガン「介入はするな。あのやり取りは、奴ら自身で決着をつけるべきだ。記録だけ残せ」

 

アルセド・ゼニス隊の内側

ダカール市街、ネオ・ジオン側の混乱の中。

 

グレミーの側近として動くアルセド・ゼニス隊は、オウギュストのドライセン部隊が到着したことで戦況が変わるのを、表向き平静を装いながら観察していた。

 

ゲネフェア・ガンガン(小声の通信)「ドライセンが投入された。ハマーンは本気でダカールを維持するつもりだったが……アーガマのハイメガが撃たれる前に、こちらは必要以上の情報を掴まないように」

 

アルセド・ゼニス隊は、グレミーの側にいながらも、戦線の崩壊を予測し、撤退時の混乱に乗じて情報だけを拾う方針を維持していた。

 

限定的な合同連絡

両隊の短波通信が、静かに繋がる。

 

フィッラ・ガンガン「ゲネフェア、海側の状況は把握した。ジュドーはΖΖで戻る気配だ。アーガマがハイメガを撃つ可能性が高い」

 

ゲネフェア・ガンガン「了解した。こちらもサダラーン周辺の動きを見ている。撤退は時間の問題だ。深入りはしない」

 

ネオガバン・ガンガン「お互い、存在を晒さん範囲で情報共有だけや。リィナちゃんの居場所も、できれば把握しときたい」

 

両隊は「介入せず、記録し、互いの秘匿を優先する」という合同方針を再確認した。

 

ハイメガと墜落

アーガマのハイメガ砲がサダラーンを直撃する閃光が、遠距離カメラに焼き付く。

 

ネオ・ジオン軍がダカールから撤退を開始する中、被弾したドワッジが制御を失い、海岸近くの小屋へ向かって落ちていく。

 

フィッラ・ガンガン「……ドワッジが、リィナのいる方向へ落ちる」

 

ネオガバン・ガンガン「間に合わへん……今から動いても、間に合わへん」

 

ゲネフェア・ガンガン(通信)「こちらからも確認した。これ以上の接近は危険だ。記録を優先する」

 

プリズム・レイもアルセド・ゼニス隊も、その瞬間をただ見つめるしかなかった。

 

影の記録

海は静かに波を返し、ダカールの空には撤退するネオ・ジオンの機影が消えていく。

 

リィナのいる小屋にドワッジが墜ちる轟音だけが、遠くまで響いた。

 

ネオガバン・ガンガン「……また、守れへんかったな」

 

フィッラ・ガンガン「ああ。だからこそ、次を見据える。記録は残す。第三極として、できることを続けるだけだ」

 

ゲネフェア・ガンガン(通信)「……引き続き、情報を共有しよう。距離は崩さない」

 

海と煙の狭間に、トリアイナの影は静かに残されていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【完結】黒いガンダムの宇宙世紀(作者:いずりょう)(原作:ガンダム)

U.C.0070、地球。▼三歳のレン・イズミは、前世で三十五年間を生きた記憶を取り戻す。自分が生まれたのは、人類が宇宙へ進出した未来――宇宙世紀。▼そして九年後には、ジオン公国と地球連邦による一年戦争が始まる。▼レンは原作はある程度知っている。▼ジオン軍のモビルスーツ コロニー落とし サイド7への襲撃▼アムロ・レイがガンダムへ乗り、ホワイトベースの戦いが始ま…


総合評価:1756/評価:6.97/完結:103話/更新日時:2026年08月17日(月) 18:00 小説情報

続・黒いガンダムの宇宙世紀(作者:いずりょう)(原作:ガンダム)

 一年戦争は終わった。▼ 黒いガンダムを駆り、多くの者たちの運命を変えたレン・イズミ。しかし終戦後、ニュータイプとして高い軍事的価値を持つレン、アムロ、ララァを、地球連邦軍がそのまま自由にするはずもなかった。▼ 研究対象として囲い込まれるくらいなら、その立場そのものを利用する。レンはゴップ大将のもと、新たな特殊部隊――**BLACK RAVEN〈黒鴉隊〉**…


総合評価:1638/評価:8.29/連載:73話/更新日時:2026年10月22日(木) 12:00 小説情報

朱き蜉蝣の残光(作者:ゆのじさん)(原作:ガンダム)

※※作るにあたりAIを多分に使用しています。※※▼デラーズ紛争を生き延びたシーマ・ガラハウと、その艦隊。▼戦いの果てに彼女たちが辿り着いたのは、宇宙世紀ではない、別の歴史を歩む世界だった。▼知らないMS。知らない技術。知らない戦争。▼そして、この世界にもまた、利用される者と、利用する者がいる。▼帰る方法はない。▼ならば、生きるしかない。▼やがて彼女たちは、こ…


総合評価:356/評価:8.12/連載:65話/更新日時:2026年10月08日(木) 23:53 小説情報

機動戦士ガンダム 不死鳥戦記(作者:だいたい大丈夫)(原作:ガンダム)

宇宙世紀0079。ジオン公国の有力名家フロートニック家の長男、カリス・ジークフリード・フロートニック(16歳)は、実家の財力で少尉任官し、私兵を率いてルウム戦役へ出陣した。▼「金の力で遊んでいるお坊ちゃん」と、同期のシャア・アズナブル中尉から冷酷に嘲笑されるカリス。しかし、初陣の激戦の最中、彼は敵の射線が光の道筋として見える「ニュータイプ」の力に覚醒する。▼…


総合評価:714/評価:7.07/連載:46話/更新日時:2026年09月23日(水) 00:13 小説情報

人型機動兵器を流行らせたい(作者:マイmk3 )(原作:宇宙戦艦ヤマト)

ある日、次元の狭間に落ちて死んでしまった主人公は、女神的な奴から魔改造クソデカ100倍空母ドロス(49.5km)とその他諸々を貰い、宇宙戦艦ヤマト(リメイク版)の世界へ転生する。▼どうにかして、この世界で人型機動兵器を流行らせたかった主人公は、ちょうど良い感じに喧嘩を売って来たガミラスをブチ殴りボコ殴りにして、人型機動兵器の良さを宇宙へ広める事にするのだった…


総合評価:1941/評価:8.52/連載:12話/更新日時:2026年10月22日(木) 02:16 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>