機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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旗艦グワランの改修と「シュテルン・アズール」の誕生

グワラン改修、時間との戦い

宇宙世紀 0080 年 3 月。

 

新生ラル隊の全員が揃った直後、極秘旗艦『グワラン』の艦内は、活気あふれる喧騒に包まれた。

 

フィッラ隊長が宣言した、「地球圏運用への改造計画」が本格的に始動したのだ。

 

その指揮を執るのは、艦体整備士長となったネジ・ボルトである。

 

フィッラ・ガンガン「ネジさん。俺たちが最終的に目指すのは、連邦の監視が厳しい地球圏での活動です。グワランを、大気圏突入・離脱、そして重力下での活動を可能にする『戦術輸送艦』へと改修していただきたい。完成目標は、0082年末から0083 年頭。非常に短い期間ですが、貴方の技術に全てを託します。」

 

通常であれば、超大型艦の本格的な改修には数年を要する。しかし、ネジは冷静かつ強い眼差しで応じた。

 

ネジ・ボルト「承知しました、フィッラ隊長。このグワランには、まだ巨大な可能性が秘められています。艦体整備のレンチ、MS 整備のアーク、そして優秀な技術者たちをまとめ上げ、この極秘プロジェクトを必ず成功させます。我々技術者は、不可能な納期にこそ燃えるのですよ。」

 

ネジは、彼の持つ技術士官としての冷静な分析力と、ベテランとしての統率力で、技術者たちを瞬く間にまとめ上げた。グワランは、極秘の岩塊群の陰で、来るべき戦いに備えた文字通りの「改造期間」に入った。

 

「ラル隊」から「シュテルン・アズール」へ

宇宙世紀 0080 年 3 月 8 日。

 

グワランの改修が始まったばかりの頃、フィッラは主要メンバーをブリッジに集め、隊の名称変更について議題に上げた。

 

フィッラ・ガンガン「現在、俺たちは『ラル隊』と名乗っていますが、メンバーも増え、シュペーア・シルト隊という小隊もできました。今後は、ランバ・ラルの遺志を継ぐ一つの組織として、より俺たちの意志を込めた名称へと変更したい」

 

ネオガバン・ガンガン「(ボードにキーワードを書き出しながら)『ラル』、『青い巨星』、そして俺たちが目指す『ゲリラ』的な活動やな。ラルの魂を継ぎつつ、新しい時代へ進む感じや。」

 

ゲネフェア・ガンガン「ラル大尉が俺たちに託してくれた通り名、『紺藍の四つ星』からも分かるように、『アズール』という言葉、つまり『ラル大尉の魂』を活かしたいっすね。」

 

ヴァール・レーベン「直接は知らないけど、皆んなの話を聞いていると、ラル大尉の戦術は常にゲリラ的で、常に星(シュテルン)のように輝いていた。というのなら、その名を冠したいですね。」

 

議論の末、フィッラが最終的な名称を宣言した。

 

フィッラ・ガンガン「よし。隊の名称は、『シュテルン・アズール』と決定する」

 

その名は、ラル大尉の象徴である『アズール(紺碧)』と、ラル大尉の巨星という意味合いを取って『シュテルン(星)』を組み合わせたものだった。

 

フィッラ・ガンガン「俺たちは、デラーズ・フリートの一員ではない。連邦にも、アクシズにも囚われない、自由なジオンの魂を継ぐ『紺碧の星』だ。この『シュテルン・アズール』の名の下、俺たちは戦い、生き残る」

 

懇親会での二つの冠

シュテルン・アズールへの改名が発表された夜、食堂ではささやかな懇親会が開かれていた。参加は、フィッラ隊長率いる TTI 隊、戦闘部隊のシュペーア・シルト隊、そして技術責任者のネジ・ボルトとアーク・レーザーを中心に行われた。

 

TTI 隊専用 MS、アズールの冠

ネオガバン、ゲネフェア、ネイブル、そしてフィッラは、酒を片手に、新たな主力機(ゲルググ系)に正式なコードネームを付与する議論を交わしていた。

 

【ラル大尉の命名意図】

TTI 隊の MS のパーソナルカラーは、深く落ち着いた紺藍(ネイビーブルー)に塗装されていた。

 

ラル大尉は、当時の 4 機のザクⅠの紺藍の機体の色とラルの頭の中の TTI 隊の編成を考慮して、「紺藍の四つ星」という日本語名を与えたが、同時に、自身の「青い巨星」の魂を込めるため、通称として「アズール・トラベジウム」という言葉を添えた。

 

ゲネフェアはこの「アズール」の響きに込められたラル大尉の魂を最も重視し、自身のグフに「アズール・ソーン」と命名。

 

これにより、「紺藍の機体に、ラル大尉の魂を象徴する『アズール(紺碧)』を冠する」という、隊独自の伝統が確立した。

 

ゲネフェア・ガンガン「隊名もシュテルン・アズールに変わったんやし、俺たちのこれからの機体も全て『アズール』で統一しよう!ラル大尉が俺たちに託してくれた『紺藍の四つ星(アズール・トラベジウム)』の魂は、フィッラの高機動型ザク II の『アズール・ファントム』、ネオガバンのザク I の『アズール・サバイブ』、ネイブルのザク II の『アズール・ワスプ』、俺のグフの『アズール・ソーン』から、新しい時代へ引き継ごう!」

 

フィッラ・ガンガン「俺の高機動型ゲルググには、この隊を率いる者として、そして連邦やジオン残党の悪行に裁き(ジャッジメント)を下す存在として、『アズール・ジャッジメント(紺碧の裁き)』を名乗らせてもらおう。」

 

搭乗者 機体 コードネーム 備考(パーソナルカラーは紺藍に統一)

フィッラ、高機動型ゲルググ、アズール・ジャッジメント、紺碧の裁き

 

ネオガバン、ゲルググ M、アズール・ヴォルテクス、紺碧の旋風

 

ゲネフェア、ゲルググキャノン、アズール・ブレイク、紺碧の突破

 

ネイブル、ゲルググ J、アズール・スナイプ、紺碧の狙撃

 

シュペーア・シルト隊、次なる冠を求めて

同じテーブルの隅では、MS 戦闘部隊であるシュペーア・シルト隊のディート・ボンを中心にヴァール、ユーリ、ルカの三人が集まっていた。

 

ヴァール・レーベン「では、ディートさん!TTI 隊が『紺藍(ネイビーブルー)』なら、僕たちはそれとは異なる鮮やかな青、『藍色(インディゴブルー)』に統一するのはどうでしょうか。TTI 隊の暗部に潜む青とは違い、僕たちの矛と盾の力強い存在感を象徴できます!」

 

ディート・ボン「ヴァール、いきなりだな。(面白いやつと笑いながら)インディゴブルーか。TTI 隊の『紺藍』とも差別化できている。悪くない。」

 

ユーリ・ブルック「うん、私は青は好きな色だから賛成!」

 

ルカ・ブルック「僕も異論はないよ」

 

ディート・ボン「ではカラーリングはそれで行こう。俺たちシュペーア・シルト隊のパーソナルカラーは『インディゴブルー』に統一だ。」

 

「トゥルム」の冠

カラーリングの議論が一段落したところで、ヴァールは早速、隊の冠名について熱弁を始めた。

 

ヴァール・レーベン「ディートさん!冠名ですが、僕たち『シュペーア・シルト隊』の役割、つまり矛(攻撃)と盾(守護)を両立できる名前がいいと思うんです!チェスのルック(ルーク)のような、攻守の要となる存在を象徴する冠です!」

 

ユーリ・ブルック「ルック…(静かに頷く)我々の『矛と盾』の役割を体現していますね。」

 

ディート・ボン「ヴァール、、、(ツボに入った笑)。ルックか。そうだな…似た表現だと『トゥルム(Turm/塔)』か。塔のように自陣に立ち、縦横無尽に戦場を駆け巡る。そして、その塔は、我々が『シュペーア(矛)とシルト(盾)』として機能している証だ。」

 

ディートは、その力強い響きを気に入ったようだった。

 

ディート・ボン「よし、決まった。俺たちシュペーア・シルト隊の冠は、『トゥルム』だ。俺の機体は、その塔を率いる者として『トゥルム・コマンド(塔の指揮)』を名乗る。」

 

ゲネフェアは、フィッラやネオガバンと談笑しながら、シュペーア・シルト隊のテーブルを横目で見ていた。

 

ゲネフェア・ガンガン(内心)「…寺さん、えらい張り切ってるな。パーソナルカラーも冠名も、自分からどんどん積極的に発言しとる。前世じゃ、あんなに積極的に意見を言う印象はなかったんやけど…シン・マツナガに育てられたのがよほど良かったんやろう。いいパイロットに、そして指揮官の片腕になりつつある。見てて新鮮やし、何より喜ばしいことやな。しかも、あのディートさんがツボに入ってウケまくってる!!」

 

こうして、シュペーア・シルト隊の全機体に、TTI 隊の「アズール」とは異なる、「トゥルム」の冠が与えられた。

 

搭乗者 機体 コードネーム パーソナルカラー 意味合い

ディート・ボン、ゲルググ(量産型)、トゥルム・コマンド、インディゴブルー、塔の指揮

 

ユーリ・ブルック、リック・ドム(槍)、トゥルム・シュペーア、インディゴブルー、塔の矛

 

ルカ・ブルック、リック・ドム(盾)、トゥルム・シルト、インディゴブルー、塔の盾

 

ヴァール・レーベン、ビグロ、トゥルム・イェーガー、インディゴブルー、塔の狩人

 

アーク・レーザーは、新たに決定された名称をメモしながら、力強く頷いた。

 

アーク・レーザー「ディート隊長。インディゴブルーですか。良い色です。我々整備部門も、この『ネイビーブルー』と『インディゴブルー』の誇りを背負って、完璧な機体に仕上げてみせますよ。」

 

ディート・ボン「頼むぞ、アーク士長。俺たちの戦いは、お前たちの腕にかかっている。」

 

「シュテルン・アズール」は、艦の改修を担うネジ・ボルトの下で進めつつ、MS のチューンナップと隊の誇りを背負うための「冠」の議論を並行して進めながら、来るべきデラーズ・フリート対地球連邦の戦、そしてその先の宇宙世紀を生き抜くための牙を研ぎ澄ませていくのであった。

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