機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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穏やかなる地上の安寧と、二人の墓参り

凄腕の現場監督

宇宙世紀 0080 年 9 月下旬。

 

地球キンバライト基地地下。

 

アフリカ大陸南端、連邦軍のキンバライト鉱山基地の地下深く。

 

ここは、転生者であるフィッラ・ガンガンとネオガバン・ガンガンが指揮するシュテルン・アズールの地球拠点として、秘密裏に拡張工事が進められていた。

 

地下数層に及ぶ巨大な施設の建造は、当初の計画よりもはるかに順調に進捗していた。

 

特に、モビルスーツ(MS)の製造・改修ドックや、生活区画、そして食料や物資を保管する巨大な備蓄倉庫群は、ほぼ完成に近づいていた。

 

ブリッジに当たる管制室で、フィッラ・ガンガンはコンソールを眺めていた。

 

彼の隣には、基地の技術顧問であるネオガバン・ガンガンがコーヒーを片手に立っている。

 

フィッラ・ガンガン「ネオガバン、報告通り、予定を前倒しで作業が進んでいるな。特に資材の調達と人員の動きがスムーズだ。まさか連邦から、こんな巨大な地下施設をほとんどバレずに建造できるとは、ヴァルツの工作手腕は天才的だ。」

 

ネオガバン・ガンガン「ああ、フィッラ。ヴァルツ・メイソンの『痕跡消去(トレース・イレイザー)』は本当に恐ろしい。設置や改造を施した後、連邦側のシステムにも物理的な環境にも、作業した痕跡が一切残らない。それに、基地の設備も、彼の魔術的な改造で我々のニーズに完璧に対応している。モビルスーツの製造ドックも初期稼働が可能だ。そして、我々の生命線であるザク II の改良型…その基本設計も安定した。次は、ゲネフェアやディートからの技術的なフィードバックとグワランからの資材を待つだけだ。」

 

ネオガバンはコーヒーを一口啜り、安堵のため息をついた。地下深くのこの基地の静けさが、彼らの心の安定を象徴しているようだった。

 

フィッラ・ガンガン「そうか。ようやく落ち着いたな。」

 

フィッラはコンソールの電源を切り、ネオガバンに向き直った。

 

フィッラ・ガンガン「ネオガバン、基地の作業はヴァルツとリーゼ、そして彼らが厳選した現地の人材に任せて、少し地上へ出ようと思う。」

 

ネオガバン・ガンガン「地上へ?…何か調査でも?」

 

追憶の墓標

フィッラ・ガンガン「いや、墓参りだ。一年戦争の終結から時が経った。どうしても行っておきたい、行っておかなきゃいけない場所があるだろ?」

 

ネオガバンは察したように静かに頷いた。

 

ネオガバン・ガンガン「…ランバ・ラル隊長…オヤジと、クラウレ・ハモンさん…オカンの墓ですね。地球降下作戦の悲劇的な結末…彼らがいなければ、今の我々はない。」

 

フィッラ・ガンガン「ああ。我々が目指す『穏やかな宇宙世紀』は、彼らの犠牲の上に成り立っている。今、我々のザクを支えているのは、ランバ・ラルが愛用したザクの系譜だ。」

 

フィッラは、隊長の立場として、この任務の成功を彼らに誓っておく必要性を感じていた。

 

フィッラ・ガンガン「警備は厳重にする。二人だけで静かに済ませよう。場所は、ソドンの町だな!その近くに俺達 4 人で建てた墓がある。準備を頼む。」

 

ネオガバン・ガンガン「了解。二人で、静かに彼らに報告しましょう。この作戦が、彼らの誇りに応えるためのものだと。」

 

二人は、完成に近づく地下基地の重厚な沈黙の中で、しばし故人を偲んだ。

 

彼らの決意は、地上の喧騒から遠く離れた、この地下の安寧の中に確かに存在していた。

 

砂塵の道、親愛の墓標(墓参りの道中描写)

キンバライト基地から、フィッラ・ガンガンとネオガバン・ガンガンは、厳重な偽装を施した小型のホバービークルで移動していた。

 

彼らは軍服ではなく、現地の商人に偽装した地味な服装を身に着け、周囲の警戒を最大限に高めていた。

 

アフリカ南部の荒涼とした大地が続き、時折、風に運ばれた砂塵がビークルの窓を叩く。

 

彼らが目指すのは、かつてランバ・ラル隊が連邦軍と激戦を繰り広げ、ラル隊長とハモンさんの墓を作った、ソドンの町の近郊だ。

 

ネオガバン・ガンガンは運転席で、警戒センサーの反応をチェックしながら、隣のフィッラに話しかけた。

 

ネオガバン・ガンガン「ソドンの町へ入る直前、ここから数キロの地点に連邦の簡易検問所があります。ですが、ヴァルツが事前に『痕跡消去(トレース・イレイザー)』を対策として、我々の車両データを完璧に処理をしてくれたおかげで、偽装されています。」

 

フィッラ・ガンガン「ああ。ヴァルツには感謝しないとな。我々がこんなに堂々と地上に出られるのも、彼の工作があってこそだ。それにしても、このソドン地方の変わりようは激しい。一年戦争の傷跡がまだ深く残っているな。」

 

窓の外には、崩れかけた集落の残骸や、放棄された車両の錆びた残骸が散見された。戦争がもたらした破壊と、その後の復興の遅れが、静かに二人を取り巻いていた。

 

四人だけの墓標

ビークルは検問所を難なく通過し、ソドンの町の外れ、小さな岩山に囲まれた静かな場所に停車した。

 

ラル隊とハモンさんが散った場所からは少し離れているが、彼らにとって意味のある場所だ。

 

フィッラとネオガバンはビークルを降り、岩陰にひっそりと佇む、石で土台を組み手彫りの木製十字架が立つ小さな区画へと歩みを進めた。

 

この墓標は、彼らがオデッサ作戦後に、ゲネフェアとネイブル、そしてフィッラとネオガバンの四人だけで極秘裏に建立したものだった。

 

墓標の傍には、ゲネフェアが引き継いだランバ・ラルのグフの使えないパーツを交換した一部が、石碑のように埋め込まれていた。

 

フィッラは、持参した水を十字架の根元に静かに注いだ。ネオガバンの目は、少し潤んでいるように見えた。

 

ネオガバン・ガンガン「オヤジ……オカン……。あの時、あなた方が見せてくれた『武人の誇り』が、今の我々をジオンの残党として立たせています。つっちーもネイブルも、宇宙でそれぞれ任務をこなしています。皆、元気です。」

 

フィッラ・ガンガン「岩井くん、俺たちはここで誓う。『穏やかな宇宙世紀』を作る。そのためなら、俺たちはどんな汚れ役も引き受ける。どうか、天国で見守っていてくれ。」

 

二人は、静かに手を合わせ、目を閉じた。

 

ラル隊長とハモンさんの犠牲は、TTI 隊の精神的な柱であり続けている。

 

この墓参りは彼らにとって、地上で負っている重責を再認識し、戦いの決意を新たにする儀式だった。

 

拝み終わった後、フィッラは顔を上げ、宇宙(そら)の彼方にいる仲間たちに思いを馳せて言った。

 

フィッラ・ガンガン「よし。次は、つっちーとネイブルも一緒に、四人全員揃って会いに来よう!その時こそ、胸を張って『戦いは終わった』と報告できるはずだ。」

 

ネオガバン・ガンガン「ああ、田村さん。そのためには、俺たち誰一人欠けてはならないな!必ず生き残って、この地上と宇宙での使命を完遂させましょう。」

 

墓参りを終え、二人はビークルに戻る。彼らの表情には、清々しさとともに、更なる決意の光が宿っていた。

 

帰路の会話:新たな仲間

「パプル」について小型ホバービークルが砂漠の道を走り始めた頃、ネオガバンが思い出したように話を切り出した。

 

ネオガバン・ガンガン「そういえば、あのつっちーが救い出してきた弱っていた子!元気になって、まさか仲間になるとは思わなかったな」

 

フィッラ・ガンガン「ああ、しかも素性を知ってビックリだったな!ただ、つっちーが新たに与えた名前のセンスは、今回はイマイチだったんじゃないかと思うが(笑)」

 

ネオガバン・ガンガン「まぁ、髪の色から紫でパープルでパプルだからな(笑)。つっちーらしいというか、何というか。」

 

フィッラ・ガンガン「でもネイブルの義姉にする案は良かったな!あれは流石、つっちーだなって感じだな。あの境遇の子にとっては、家族という居場所が何よりの武器になる。」

 

ネオガバン・ガンガン「そうですね。パプル。彼女がこれから我々の活動のどこに深く関わってくるのか…少し楽しみでもあります。」

 

二人は任務の合間に、束の間のプライベートな話題を交わし基地への帰路についた。

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