機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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命名権と金の盾の完成

新たな住居

宇宙世紀 0080 年 10 月 1 日。

 

アクシズ・居住区。

 

ゲネフェア・ガンガン、ネイブル・ローゼ、パプル・ローゼの三人は、ハマーン・カーンに案内され、アクシズの居住区の一角にある、彼らのために用意された部屋へと到着した。

 

ハマーン・カーン「ここが貴方方の滞在区画だ。通信施設や移動ルートについては、追って説明があるだろう。何かあれば、担当の将校に連絡すること。」

 

ハマーンは淡々と告げると、一瞥もくれることなく、その場を去った。

 

彼女の背中は、既に支配者の威厳を漂わせている。

 

部屋に入ると、三人は疲労からソファに倒れ込んだ。

 

ゼナとの面会、そしてハマーンとの道行きは、肉体的な疲労以上に精神的な緊張を強いるものだった。

 

ネイブル・ローゼ「…ハマーン嬢と、まさかあんなに話をする日が来るとは思いませんでした。ドズル閣下が生きておられたら、さぞお喜びになったでしょう。」

 

パプル・ローゼは、マスクの下で静かに息を吐いた後、慣れた手つきで紅茶を淹れ始めた。

 

ゲネフェア・ガンガン「フウ…全く、心臓がいくつあっても足りん。だが、ゼナ様を救うための第一歩は踏み出せた。あとは、彼女の決断を待つだけだ。」

 

ゲネフェアは一服した後、すぐに落ち着かない様子を見せた。

 

ゲネフェア・ガンガン「俺はドックへ行く。ネイブル、パプル、二人はここで待機していてくれ。これからアクシズの技術者と会うための準備をする。それと、艦艇に重要連絡が来ているかもしれない。」

 

艦長室での極秘通信

ゲネフェアは急ぎドックへ戻り、係留中の艦艇の艦長室に籠った。

 

案の定、極秘暗号化された『グワラン』からの連絡が入っていた。

 

ゲネフェアが通信を繋ぐと、艦長代理のシゲハル・ヨシタカの顔がスクリーンに現れた。

 

シゲハル・ヨシタカ(通信)「ゲネフェアさん、アクシズでの潜入、お疲れ様です。地上組から報告がありました。ダミー会社設立の件、フィッラさんとネオガバンさんの承認が下りました。」

 

ゲネフェア・ガンガン「そうか、フィッラが承知したか。迅速な対応に感謝する。ナラモさんたちに経営を任せる、という案は通ったのですね?」

 

シゲハル・ヨシタカ(通信)「はい。そして、TTI 隊側の役員配置も固まりました。」

 

シゲハルは、フィッラが最終的に決定した偽名による役員構成を伝えた。

 

シゲハル・ヨシタカ(通信)「ゲネフェアさんが会長となり、偽名はカリモフ・サンライズ。フィッラさんが相談役、偽名はヘヴィ・メタ。ネオガバンさんが監査役、偽名はセツナ・ダークタクト。この布陣で、表向きはナラモたちの経営を見守る形となります。」

 

ゲネフェアは頷き、この「金の盾」の最終構成に満足した。

 

ゲネフェア・ガンガン「これで良し。裏で俺たちがコントロールする。肝心の会社名はどうなりました?」

 

シゲハル・ヨシタカ(通信)「それが、フィッラさんとネオガバンさんが話し合った結果…ネーミングのセンスはゲネフェアさんが抜群だということで、会社名の命名をゲネフェアさんに一任する、と決定しました。」

 

ゲネフェアは、その予想外の全権委任に、思わず口元が緩んだ。

 

ゲネフェア・ガンガン「はは!そう来たか。仕方がない。命名権を行使させてもらいますか。」

 

ゲネフェアは、自身の進めるシュテルン・アズールの「トリアイナ作戦」、すなわち三つの戦場で同時に活動する作戦の意義を込めることにした。

 

ゲネフェア・ガンガン「会社名は『トリアイナ・アセット重工業』だ。この名前で、会社設立の手続きを急げ。俺たちが目指す『ザク復権計画』にふさわしい、最高の金の盾がこれで整った。」

 

建設場所の最終承認

ゲネフェアは通信を保留にすると、すぐにオービット(木星船団グループのリーダー格)と、選任されたナラモ・キブン(社長)、マルクス・ポーロ、そしてアルフレッド・クルップ(副社長たち)を、この極秘回線に呼び込んだ。

 

シゲハルも回線に残っているため、合計六名での重要会議となった。

 

ゲネフェア・ガンガン(カリモフ)「会長のカリモフ・サンライズだ。社長、副社長、そしてオービットさん。会社名は『トリアイナ・アセット重工業』に決定した。これより、起業場所と建設開始の最終承認を行う。」

 

画面に映る各員の顔は、みな真剣だった。

 

ナラモ・キブン(社長)「カリモフ会長。オービット氏のルートから、すでに候補地を選定しております。今は場所的にアクシズに近いですが、連邦とジオン残党のどちらからも干渉を受けにくい、中立宙域に位置する大規模な小惑星を確保しました。資源アクセスと、後の連邦系取引先を招く際の秘匿性も高いです。」

 

オービット「アクシズとデラーズ、そして地球圏の経済ルートを繋ぐ、最も安全な場所だ。すでに初期の建設資材は、我が船団の輸送ラインに乗せている。」

 

マルクス・ポーロ(副社長)「金融取引も開始し次第、我々の信用をテコに、この小惑星に金融の牙城を築き上げます。あとは会長の GO サインだけです。」

 

ゲネフェア・ガンガン(カリモフ)「よし。起業場所を承認する。シゲハル、ナラモ社長、マルクス副社長、アルフレッド副社長。すぐに建設を開始せよ。トリアイナ・アセット重工業は、今、ここに産声を上げる。」

 

ゲネフェアは通信を切り、艦長室の静寂の中で、アクシズの技術文書を広げながら、いよいよアクシズの技術者たちとの交渉に向けた最終準備に取り掛かった。

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