機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
宇宙世紀 0080 年 10 月 10 日。
アクシズ・ゼナの私室。
デラーズ・フリートの茨の園でディート・ボンたちが作戦を開始した同日、アクシズ内部でも決定的な瞬間が訪れていた。
ゲネフェア・ガンガン、ネイブル・ローゼ、パプル・ローゼの三人は、ゼナ・ザビの私室へと呼び出されていた。
部屋に入ると、ゼナは疲労の色を浮かべつつも、その表情には迷いが消え、確固たる決意が宿っていた。
ゼナ・ザビ「ゲネフェア。貴方の提案、『私の死を偽装し、アクシズを離れる』件について、結論を出しました。」
ゲネフェア・ガンガン「ゼナ様…。」
ゼナ・ザビ「貴方たちの言葉には、娘ミネバへの真の誠意と、現実的な戦略が込められていると感じた。貴方の作戦、承諾しましょう。」
ゼナは静かに、しかし力強い声で告げた。
ゼナ・ザビ「ミネバをハマーンに託し、私が『亡くなった』という事実を確立することで、娘はザビ家の唯一の旗手としてハマーンの完全な庇護下に入る。そして私は、貴方たちの言う『第三の旗』の中核となり、ミネバが真に必要とする未来の礎となることを選びます。」
ゲネフェア・ガンガン「ゼナ様!ありがとうございます。必ずや、作戦を成功させます。」
ゼナ・ザビ「ただし、条件があります。この計画は、私の死を看取るマハラジャにも、そしてミネバを守るハマーンにも、一切知られてはならない。貴方たちの秘密は、私の『死』と共に、完全に葬り去られなければならない。」
ゲネフェアは深く頭を下げた。
ゼナの決断は、シュテルン・アズールの「トリアイナ作戦」におけるアクシズ・フェーズの成功を決定づけた。
謀略の具現化とクリソス・ローゼの誕生
ゼナの部屋を出た後、三人は急ぎ自分たちの居住区へと戻った。
すぐに「ゼナ・ザビ死亡偽装作戦」の具体的な会議が始まった。
ゲネフェア・ガンガン「よし。ゼナ様の承諾は得られた。ここからは具体的に、『ゼナ・ザビ死亡偽装作戦』の会議を行う。ネイブル、パプル。最優先事項は、アクシズの医療記録の改竄と、外部への病死発表のタイミングだ。」
パプル・ローゼは、マスクとキャップで顔を隠したまま、冷徹に現状を分析した。
パプル・ローゼ「脱出経路は、ドックに係留している我々の艦艇が、物資調達を名目に出港する際に限定されます。私たちは、ゼナ様の病死が公表されるまでの数日間で、脱出に必要な全てを準備しなければなりません。特に、ゼナ様を別人として生きさせるための、経歴と ID データの偽装が急務です。」
会議がひと段落ついたところで、ゲネフェアは窓の外のアクシズの構造物を見つめながら、最もロマンがあり、かつ最も戦略的に重要な「仮面」の設計に入った。
ゲネフェア・ガンガン(内心)「ゼナ様は、娘ミネバの未来のために、『ゼナ・ザビ』という存在を捨てる決意をされた。ならば、俺たちは彼女に、『第三の旗』の指導者としての新しい名前と、その立場を象徴する仮面(覆面)を与えなければならない。」
ゲネフェアは、彼女の金色の髪と、シュテルン・アズールの新しい家族となる設定を念頭に、新しい名前を決定した。
ゲネフェア・ガンガン(内心)「名前は『クリソス・ローゼ』だ!ネイブルとパプルの義姉という設定に、これほど相応しい名前はない。」
次に、その名前と共に、彼女をアクシズの監視から完全に隠蔽するための覆面を考案する。
ゲネフェア・ガンガン(内心)「これは『ジオンの過去と未来を繋ぐ』ための仮面でなければならない。よし。紺藍を地にし金の装飾を施したフェイス。形は狐のお面、素顔を完全に隠蔽しつつ、見る者に威圧感を与える。『クリソス・ローズの仮面』だ。」
ゲネフェアは、自分が考案したその「仮面」の設計図を眺め、深く満足した。
この覆面は、ゼナの身を守る盾であると同時に、「第三の旗」の最初の象徴となる。
ゲネフェア・ガンガン「(ネイブルとパプルに向かって)よし、ネイブル。パプル。具体的な脱出経路と、『クリソス・ローズ』としての新しい身分データの作成に取り掛かるぞ!」