機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
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宇宙世紀 0081 年 4 月 1 日。
茨の園・『ミョルニル』艦長室。
デラーズ総帥から月面軌道上の重要宙域の警備任務を拝命したディート・ボン大尉は、艦長室に集まった隊員たちに、出撃の準備を命じた。
ディート・ボン「改めて繰り返す。我々は総帥の命により、月面補給ルートの防衛、そして連邦の工作員掃討という、極めて重要な任務を負う。ヴァール、この任務が我々にとって何を意味するかを理解しているな。」
ヴァール・レーベン「もちろんです、ディートさん。月面軌道、それはすなわち連邦の機密情報や、ガトー大尉が頼る裏の協力者の情報に、最も近づける場所です。」
ヴァールは、以前に極秘裏に手に入れた横流しルートの座標情報を、ディートと共に改めて確認した。
ディート・ボン「ガトー大尉が横流しで物資を送り込んでいる先には、総帥が知らない『私的な戦力』がある。それが、ヴァールのお前の綿密な情報分析から推測した、月面都市フォン・ブラウンに潜伏する技術者と特殊な MS・MA だとすれば、この警備任務は、我々が公式にその周辺で活動するための最高のカモフラージュになる。」
ロード・バルトは、青い狼のマスクの下で、無言ながらもその強靭な決意をにじませていた。
彼はディートの命を守り、艦隊の指揮を完璧に執る準備を整えていた。
ユーリ・ブルック「月面宙域は、一年戦争で最も激しい戦闘が行われた場所の一つです。連邦の残党ゲリラだけでなく、連邦軍正規部隊の動きも活性化しているはず。慎重に行動します。」
ルカ・ブルック「我々の MS『シュペーア・シルト』の特殊な構造と、ヴァールの『イェーガー』の異形こそ、連邦の目を欺く盾となります。武人として、総帥の期待に応えます。」
【ルカのセリフの意図】
ルカの言う「特殊な構造と異形」は、シュテルン・アズールがデラーズ・フリートに潜入するために構築した二重の偽装戦略を示している
。
「シュペーア・シルト」の特殊な構造(忠誠の盾)彼らが搭乗するリック・ドムなどの MS は、外見はジオンの正規機に見えるが、内部は
シュテルン・アズールの最新技術で改修されている。
この「一年戦争を生き抜いた精鋭が、自らの手で改修を重ねた特殊な機体」という体裁を取ることで、デラーズ総帥の信頼を得る「忠誠の盾」となる。
「トゥルム・イェーガー」の異形(隠密の矛)
ヴァールが駆るビグロをベースにした『トゥルム・イェーガー』は、その異様な外見ゆえに、連邦側からは「旧式の残骸」と誤認される。
この「ジオンの規格外の残骸」という認識を利用することで、連邦の電子戦や索敵を回避し、月面宙域での極秘の情報収集や偵察を行う「隠密の矛」となる。
この二つの特性を駆使することで、シュペーア・シルト隊は、デラーズ総帥への忠誠を示しつつ、その真の目的である情報収集と未来への介入を、誰にも悟られずに遂行しようとしていた。
ディート・ボン「よし。今回の任務の真の目的は、敵を倒すことではない。情報と接触だ。我々は、ガトー大尉の『影のルート』と、連邦の『光の計画』、その両方に同時に触れなければならない。」
ディートは、月面への航路図を広げ、最終指示を出した。
ディート・ボン「月面軌道宙域への出撃準備。総員、速やかに行動せよ!我々、シュペーア・シルト隊の、茨の園での情報戦の第二ラウンドが始まるぞ!」
シュペーア・シルト隊は、デラーズ・フリートが誇る「月の盾」として、シュテルン・アズールの使命を果たすべく、静かに茨の園を出港した。