機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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ベルファスト沖、紺藍の残光

介入への準備

宇宙世紀 0079 年 11 月 15 日。 TTI 隊はドズルからの直接の指令を胸に、キンバライト基地からベルファスト方面へ、迅速かつ秘匿性の高いルートを選んで移動した。

 

フィッラの高機動型ザク II「アズール・ファントム」は指揮官機として周辺の警戒に当たっていた。

 

ネオガバンは、乗り慣れたザク I「アズール・サバイブ」のコックピットの中で、独特の緊張感を感じ取っていた。

 

ネオガバン・ガンガン「ベルファスト沖か。…連邦の『白い悪魔』が、まさか水辺で休んどるとはな。嵐の前の静けさやで」

 

ネオガバンは、今回の任務は、ラル大尉とハモンを失った彼らにとって、単なるドズル中将の命令以上の意味を持っていた。

 

それは、「史実の修正」という、極めて個人的な誓いでもあった。 ゲネフェアのグフ「アズール・ソーン」は、キンバライトでの調整を切り上げた段階で、微かな機体振動と不調を訴えていた。

 

しかし、ゲネフェアはそれを無視して、冷静に地形データと連邦軍の防衛網を分析し、最適な潜入ポイントをフィッラに伝達した。

 

ゲネフェア・ガンガン(内心)「やはり、このタイミングで動いたか、あの赤い彗星。俺らがラルさんを止められなかったように、シャアも運命に抗う術はないだろ。だけど、この運命、利用させてもらうさ…」

 

ゲネフェアは、ラルから教わったゲリラ戦の知識をフル活用し、連邦軍の動きを予測した。

 

宇宙世紀 0079 年 11 月 18 日。ベルファスト基地では、ホワイトベースが補給と修理を受けていた。

 

そして、シャア・アズナブルは、アムロ・レイとガンダムを誘い出すための罠を張り巡らせていた。

 

ネオガバンとネイブルは、水中の隠密行動に徹していた。 ネオガバンのザク I「アズール・サバイブ」とネイブルのザク II「アズール・ワスプ」は、水陸両用ではないが、彼らの非凡な操縦技術と、機体への徹底的な防水処理により、潜水艦のような静かな動きを実現していた。

 

ネイブル・ローゼ「ねえ、ネオ兄、シャア大佐…本当にあそこまで憎んでいるのかな、ガルマ坊ちゃんのこと」

 

ネオガバン・ガンガン「そら、シャアは復讐鬼や。今回は…多分、ホワイトベースを逃がして、宇宙で狩るつもりやろ」

 

ネオガバンは、シャアの行動をただ監視するのではなく、彼の計画を最大限に利用し、連邦軍の新型 MS に関する情報を掴む機会を伺っていた。

 

一方、ゲネフェアは、隠したグフ「アズール・ソーン」の側で、整備ツールを手に機体の調整を続けながら、周囲の情報を収集していた。

 

彼は、偵察用ドローンからの映像で、シャアがマッド・アングラー隊の潜水艦と共に、ベルファスト沖に布陣しているのを確認した。

 

ゲネフェアは、機体の調整を終えると、ラルから教わったゲリラ戦の知識をフル活用し、連邦軍の動きを予測した。

 

ベルファスト潜伏拠点での活動

宇宙世紀 0079 年 11 月 19 日。ホワイトベースは補給と修理のためベルファストに数日停泊する予定だった。

 

TTI 隊はベルファスト郊外の放棄された港湾施設を拠点としていた。

 

機体は完全に偽装・隠蔽され、フィッラとネイブルは後方支援と情報分析を担当していた。

 

フィッラ・ガンガン「(タブレット端末を操作しながら)ゲネフェアとネオガバンが持ち帰った連邦の新型 MS 予備パーツリストと、ベルファスト基地の補給スケジュールを照合すれば、次にホワイトベースがどこへ向かうか、確実なヒントが得られるはずだ。」

 

ネイブル・ローゼ「(静かに)フィッラ兄、このリスト、パーツ番号が異常に多いよ。…量産化が相当進んでいるみたい。でも、ネオ兄とゲネ兄が安全に帰ってくるまで、もう少し待とう。」

 

TTI 隊は、フィッラの指揮、ネイブルの解析、ネオガバンとゲネフェアの潜入・偵察という明確な役割分担のもと、ラル隊で培った特殊工作の経験を最大限に活かしていた。

 

この日、ネオガバンは、連邦軍の補給ルートの末端を探るため、「セツナ・ダークパスト」という偽名を使い、連邦軍の物資調達業者に偽装して市街地の内部潜入捜査に出ていた。(彼の偽名の由来は、前世の『岩井』が「刹那」という名前で活動していた痛々しい『黒歴史』にちなむ)

 

そのため、ゲネフェアが、郊外の警戒網とホワイトベース周辺の動向偵察を単独で受け持っていた。

 

この任務の中、ゲネフェアは単独で偵察に向かい、運命の邂逅を果たすことになる。

 

運命の邂逅(デスティニー)

宇宙世紀 0079 年 11 月 19 日。 ゲネフェア・ガンガンは、単独でベルファスト基地周辺の偵察任務に就いていた。

 

彼はジオンの工作員であることを悟られないよう、民間人に偽装し、調達した偵察用のホバーバイクで基地周辺を慎重に巡回していた。

 

彼の表向きの任務は、連邦の警戒網の確認。そして、ドズル中将の命によるシャア・アズナブル大佐の動向を探ることだった。

 

この際、彼は万が一に備え、偽名「カリモフ・サンライズ」を用意していた。(由来は「かりかりもふもふのメロンパン」が好きだからという、前世の土田らしい理由だった)

 

彼は、ベルファスト基地から少し離れた、爆撃でできた巨大なクレーターの縁を巡っていた。瓦礫と土砂が積み上がった不毛な山の斜面に、わずかな緑を見つける。

 

その時、彼の視界に、瓦礫の山の上に咲く 一輪の小さな花が飛び込んできた。

 

ゲネフェア(内心)「こんな戦場で、よく咲いているものだ…」

 

彼はホバーバイクを停め、その健気な花に手を伸ばそうとした刹那――。

 

女の声「…あなた、そこで何をしているの?」

 

透き通るような、清らかな声に、ゲネフェアは兵士として鍛えられた本能で、即座に身構えながら振り返った。

 

そこに立っていたのは、紺色のワンピースを身につけた一人の少女だった。

 

金色のセミロングの髪を持ち、夜空を映したような澄んだ瞳でまっすぐにゲネフェアを見つめている。

 

ゲネフェア(内心)「まさか…!セイラ・マス…!?」

 

前世の知識が、即座に彼女の正体を告げた。

 

アニメで見た彼女よりも、リアルで見るセイラ・マスは本当に綺麗だった。知性と優しさを宿すその姿に、ゲネフェアの冷え切った工作員の心は、完全に溶かされてしまった。

 

彼は、彼女を敵だと知っているが、初めて会ったかのように装った。

 

ゲネフェア・ガンガン「…花を、見ているだけです」

 

彼が絞り出すように答えると、少女はふわりと微笑んだ。

 

女性「この子、強いでしょう? こんな場所で、一人で咲いているなんて」

 

ゲネフェア「…君は?」

 

彼は衝動的に尋ねた。

 

この瞬間、彼は兵士としての使命よりも、一人の男の感情を優先した。

 

女性「私? 私は、セイラ。セイラ・マスよ。あなたは?」

 

ゲネフェア・ガンガン「…ゲネフェア。ゲネフェア・ガンガンだ」

 

彼は、偽名「カリモフ・サンライズ」を名乗らなかった。

 

清らかな女性の前で、嘘をつくことが不誠実に思えたのだ。

 

セイラは旅の途中に立ち寄ったのだと語り、その言葉には、失われた命への悲しみと、未来への確固たる希望が滲み出ていた。

 

ゲネフェアは、彼女の言葉と、その真っ直ぐな瞳に、心を奪われた。

 

別れ際、セイラは笑顔で言った。

 

セイラ「また、どこかで会えるといいわね、ゲネフェア。」

 

その言葉は、彼の心に深く刻まれた。

 

ゲネフェアは彼女がホワイトベースの乗組員であることを再確認したとき、胸には激しい葛藤が渦巻いた。

 

ゲネフェア(内心)「セイラ・マスが、ホワイトベースに…。彼女はアルテイシア・ソム・ダイクン。ランバ・ラル大尉の父、ジンバ・ラルが、その兄と共に庇護し、マス家へ託したダイクン家の遺児だ…!」

 

ラルとハモンを「親」として慕い、その「遺志を継ぐ」ことを誓ったゲネフェアにとって、セイラ(アルテイシア)は、単なる敵ではなかった。

 

彼女は、ラル家がかつて、そして今も守るべきダイクン家の遺児であり、ラル家の血筋が背負うべき大義そのものだった。

 

ゲネフェア「あの花のような人が、なぜ敵として戦場にいるのか…。ラル隊の、そしてラル家の矜持にかけて、彼女を戦火に晒すわけにはいかない。」

 

彼の心は、「純粋な感情と、「ラル家の大義」という重い使命感によって、二重に突き動かされた。

 

この日から、ゲネフェアの心に、ある強い動機が芽生えた。それは、ジオンの勝利でも、ドズルへの忠誠でもなく――。

 

ゲネフェア・ガンガン(内心)「セイラ・マス(アルテイシア)を、戦火から守る。それが、ラル家の果たせなかった大義を継ぐ、自分の使命だ」

 

彼は、任務遂行の裏で、セイラの安全確保という、極めて個人的でありながら、ラル家の遺志を継ぐという公的な大義を帯びた「自己任務」を遂行することを心に誓った。

 

彼の決意は、ラルとハモンを救えなかった無力感から、「今度こそ、大切な人を、ラル家の名誉にかけて守り抜く」という強い意志へと昇華した。

 

紺藍の棘、運命への介入

宇宙世紀 0079 年 11 月 21 日。深夜。ホワイトベースがベルファスト基地から出航し始めた瞬間、シャアのズゴックが水中から急襲した。

 

砲弾が飛び交い、連邦軍の警戒網は一瞬で崩壊する。

 

フィッラ「全機、行動開始!シャアが動いた。ネオガバン、ネイブル、水中で連邦軍の通信記録艦を探せ。つっちー!お前は?」

 

ゲネフェアは、グフのコックピットの中で、わずかに不調を訴える機体に鞭を入れた。

 

彼の瞳は、戦闘の混乱ではなく、その中に潜む情報戦の「隙」を捉えていた。

 

ゲネフェア・ガンガン「田村さん、作戦変更を提案する。シャアはガンダムとの戦闘に集中している。今、連邦軍のセンサーは、ガンダムとズゴックの『高出力の激突』にロックオンされている状態だ。これは絶好のチャンスだ」

 

フィッラ・ガンガン「絶好のチャンス?奴らに正面から挑む気か!?」

 

ゲネフェア・ガンガン「いいや。俺のアズール・ソーンが、真価を発揮する。ザク I の頭部は、旧式であるが故に、連邦の最新の対 MS センサーのアクティブな波長に反応しにくい。俺はこの特性を利用し、シャアの背後、つまり連邦軍の対空レーダーの死角を突く」

 

ゲネフェアは、アズール・ソーンを静かに加速させた。

 

高出力のグフが、低出力のザク I センサーを搭載しているというアンバランスさが、逆にステルス性能を生み出していた。

 

紺藍の機体は、夜の港湾施設の影を縫うように、まるで幻影のように移動する。

 

ゲネフェアは、狙いを定めた。

 

標的はガンダムでもシャアでもない。

 

港湾に設置された、連邦軍の新型ソナー・システムだ。

 

ゲネフェア・ガンガン「『自分だけの戦場』…ここに、ある!」

 

一瞬の閃光!グフのヒート・ロッドが、高速で伸長し、ソナー・システムの中枢を破壊する。

 

致命的なダメージではない。

 

しかし、その瞬間、ズゴックとガンダム周辺の海域で、連邦軍の広域探知システムが数秒間の完全なブラインドに陥った。

 

シャアの動揺と決意

一瞬のセンサーブラインドと、その直後の新型ソナーシステム破壊。

 

シャア・アズナブル「な、何だ!?センサーが…一瞬、消失した!?バグか?いや…今の動きは…グフ…しかもあのカラーリング!ランバ・ラルの部隊か?!なぜこのタイミングで介入を!?」

 

シャア・アズナブル「連邦のセンサーを狙うとは…正面から来ぬか。…チッ!ドズルの部隊が残党狩りではなく、私の邪魔をするための手駒と化しているというのか」

 

シャアは、自らの計画に水を差されたことに激しく動揺した。

 

そのわずかな隙—。

 

シャアはすぐに冷静さを取り戻し、動揺を押し殺した。

 

彼はズゴックを巧みに操り、ガンダムへの追撃を続けるふりをしながら、頭の中で TTI隊の行動の意図を分析した。

 

シャア・アズナブル(内心)「情報奪取が目的か。あのグフの動きは、ラル隊の武人然とした戦い方ではない。…完全に特殊工作に特化している。ドズルの差し金か、それともキシリアの…いや、今は詮索している場合ではない。ここで深追いすれば、私も深手を負う。ガンダムを宇宙に上げることが最優先だ。」

 

彼は、苦々しい思いを飲み込み、ズゴックを後退させた。

 

その判断は、後の歴史の流れを大きく変えることになる。

 

シャア・ガンガン(内心)「この借り、必ずソロモンで返させてもらうぞ、紺藍の残党め…!」

 

TTI 隊は、ラル大尉の遺志を継ぐ特殊工作部隊として、重要な成果を上げました。

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