機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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影の側近と、孤独な接触

かつてのゼナ・ザビは、クリソス・ローゼとして肉体的再構築を終え、既に日常生活が送れるまで回復していた。

 

彼女は妹のパプル、ネイブルと共に、医療センター内の訓練施設でリハビリや身体能力の維持訓練を行いながら、新たな生活を築いていた。三姉妹は互いに助け合い、穏やかな日々を送っている。

 

ハマーンへの謁見:影の側近と新たな申し出

宇宙世紀 0081 年 12 月 25 日。

 

この日、ゲネフェアは、クリソス、パプル、ネイブルの三姉妹を連れ、個人的な進言をするためにアクシズ本体のハマーン・カーンに謁見した。

 

ハマーンの前に進み出たゲネフェアは、三姉妹を一歩下がらせた状態で、静かに口を開いた。

 

ゲネフェア・ガンガン「ハマーン嬢。本日は、トリアイナ・アセット重工業の件ではなく、自分個人の進言として、貴女の未来について申し上げたい」

 

ハマーンは眉一つ動かさなかった。

 

ハマーン・カーン「私個人の未来、か。聞こうか、ゲネフェア」

 

ゲネフェア・ガンガン「貴女がザビ家再興を担う上で、貴女の身辺警護と、信頼できる相談役である側近が必要です。この三名、ローゼ三姉妹こそ、その任にふさわしいと鑑み。彼女たちを、貴女の影の側近として抱えてもらいたい」

 

ゲネフェアは三姉妹の持つ多岐にわたる能力を強調した。

 

ゲネフェア・ガンガン「長女クリソスはザビ家の内情と政治的教養、次女パプルは医療と心理、そして恐らくハマーン嬢の精神的な重圧を支える能力に長けていると思われます。三女ネイブルは諜報や実戦格闘など隠密の専門家です。さらに彼女たちは有事の際には優秀な MSパイロットとしても機能する。彼女たちこそ、貴女が未来で王座につく際に最も頼りになる『未来の血脈』です」

 

ハマーンは、トリアイナ・アセット重工業という巨大な組織に関わる人間が、私的な進言をする真意を探ったが三姉妹の価値は明白だった。

 

ハマーン・カーン「……わかった、ゲネフェア。貴様の進言、受け入れよう。三姉妹には、私の近衛として仕えるよう命じる」

 

ゲネフェア・ガンガン「ハマーン嬢。ローゼ三姉妹の件、ありがとうございます。そしてもう一つ。シャア大佐は現在、アクシズの重要ポストに居られますが、まもなく連邦内に強硬派が出現すると思われます。その前に、自分たちから先手を打つべき任務が必要です」

 

ゲネフェア・ガンガン「この際、シャア大佐こそが地球圏への情報収集と政治的基盤作りの任務を担うべきです。そして、その任務には、トリアイナ・アセット重工業の最新技術を熟知し、地球圏の状況を読み解く戦略技術者が不可欠となります」

 

ゲネフェア・ガンガン「自分はトリアイナ・アセット重工業の技術と情報を武器に、シャア大佐の直属の特別補佐官としてその任務に随行したいと存じます。自分がシャア大佐と共に連邦内部の火種を正確に特定し、戦略的な優位を確立して参ります。公認の工作として、どうかこの提案をお受けください」

 

ハマーンは、その提案の全てが現在の局面でアクシズが取るべき最適な一歩であると即座に理解した。

 

ハマーン・カーン「…よいだろう。貴様の戦略的判断を評価しよう。シャアには、貴方の進言した通りの地球圏への先行工作を命じる。そして、貴様をシャア大佐の直属の特別補佐官と認めよう。ただし、貴方はアクシズとトリアイナの繋ぐ者として行動し、私への報告は怠らぬように」

 

別れと指揮系統の委譲

謁見は成功し、ゲネフェアは三姉妹に別れを告げました。

 

ゲネフェア・ガンガン「クリソス、パプル、ネイブル。ここから先は、俺の助力は減る。必ず、生き延びろ」

 

ローゼ三姉妹をハマーンの近衛として残したゲネフェアは、アクシズの秘密拠点に戻り、この単独作戦の指揮系統の変更を、艦長代理で連絡役のシゲハル・ヨシタカへ報告しました。

 

ゲネフェア・ガンガン「シゲハルさん、次の作戦についてお話しします」

 

シゲハル・ヨシタカ「承知いたしました。次はどのようなご計画でしょうか」

 

ゲネフェア・ガンガン「自分は地球圏へ単身で戻ります。目的は、ハマーン様公認の下、シャア大佐の特別補佐官として任務に就き、共闘体制を築くことです。この行動はトリアイナの会社組織とは一切無関係ですが、ハマーン様公認の任務です」

 

ゲネフェア・ガンガン「自分の不在中、地球組とシュペーア・シルト隊が混乱しないよう、貴方を通じて、フィッラ一行とシュペーア・シルト隊に、この極秘任務を通達していただけますか」

 

ゲネフェア・ガンガン「トリアイナ・アセット重工業の指揮系統は、自分が落ち着くまでは、ヘヴィ相談役を最高指揮官とし、地球のダカール工場をセツナ監査役、アクシズ工場をライルが統括すると伝えておいてください。本当はダカール工場をテラー参与にしたかったのですが、ヴァールはシュペーア・シルト隊の一員としてデラーズ・フリートの作戦に専念してもらい。彼には新たな職務を与えず、現状の任務を継続させたいと思います」

 

シゲハル・ヨシタカ「承知いたしました。ダカール工場はセツナ監査役、アクシズはライル殿。ヴァール殿はシュペーア・シルト隊(茨の園)の活動に集中ですね。ゲネフェアさんからのご連絡をお待ちしております。どうか、ご無事で」

 

ゲネフェアはアクシズの公式な支援者としての立場を利用しつつ、ゲネフェア・ガンガンとしてシャアに接触するため、地球圏へと単身潜入する準備を開始しました。

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