機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」〜潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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茨の園への偽装帰還

シュペーア・シルト隊の偽装離脱

宇宙世紀 0083 年 10 月 26 日。

 

ノイエン・ビッター新将軍をグワラン艦長として迎え入れた翌日、シュテルン・アズールはデラーズ紛争の歴史を正確に進めるため、新たな行動

に移りました。

 

グワラン艦内に残ったのは、フィッラ、ネオガバン、そしてビッター将軍。

 

デラーズ組であるシュペーア・シルト隊のディート・ボン大尉、ヴァール・レーベン、ロード・バルト、ユーリ・ブルック、ルカ・ブルックの 5 名は、あたかも命からがら脱出してきたかのように偽装するため、グワランを離れることになりました。

 

フィッラ・ガンガン「ディート。我々はグワランで独自の行動を取る。茨の園では、君たちの MS は大破し、パイロットだけが辛うじて生還した、という筋書きを徹底してくれ。ガトー少佐やデラーズ総帥を欺くのも、大義のためだ」

 

シュペーア・シルト隊は、損傷した小型脱出艇に乗り込み、茨の園へ向けて発ちました。

 

彼らの背後で、グワランは連邦の監視の目を避けるため、静かに宙域を離脱していきました。

 

茨の園への「生還」

宇宙世紀 0083 年 10 月 30 日。

 

シュペーア・シルト隊は、損傷した脱出艇でデラーズ・フリートの拠点である茨の園(ゲート)へ無事帰還しました。

 

彼らの疲弊しきった様子と機体大破の報告は、デラーズ・フリート内部にも完全に受け入れられました。

 

デラーズ宣言と宣戦布告

宇宙世紀 0083 年 10 月 31 日。

 

デラーズ・フリートは茨の園から地球圏全域に向け、宣戦布告の放送を行いました。

 

エギーユ・デラーズ大佐の「デラーズ宣言」と呼ばれるこの放送は、一年戦争の終結条約を否定し、ジオン公国再興の意思を世界に強く知らしめるものでした。

 

シュペーア・シルト隊のメンバーは、この歴史的な瞬間を作戦室で他のデラーズ・フリートの将兵と共に厳粛に見守りました。

 

彼らの心には総帥への忠誠心と、自分たちが背後で進めている「真の大義」への使命感が交錯していました。

 

新たな搭乗機と出撃準備

宇宙世紀 0083 年 11 月 1 日。

 

デラーズ総帥は、シュペーア・シルト隊のキンバライトでの功績と忠誠を高く評価し、彼らのための新しい機体を用意していました。

 

総帥の指示により支給されたのは、高機動型 MS であるリック・ドムⅡが 4 機。これらの機体は、彼らの部隊を象徴するコバルト・ブルーのカラーリングに塗装済みでした。

 

ディート・ボン大尉、ロード・バルト、ユーリ・ブルック、ルカ・ブルックの 4 名に割り当てられたこれらの機体は、さらにデラーズ・フリートの技術部によって、トリアイナ・アセット重工業独自のトライデントの核となる電子戦装備があらかじめ組み込まれていました。

 

これは、トリアイナ・アセット重工業が秘密裏に開発した技術を利用したものではなく、デラーズ・フリートが以前からディート隊に施していた特別改修を、最新の機体にも反映させた形です。

 

これにより、シュペーア・シルト隊は表向きの忠誠を保ちつつ、機体の戦闘能力と情報収集能力を維持することができました。

 

一方、MA パイロットのヴァール・レーベンは、茨の園に残されていた専用 MA『トゥルム・イェーガー』の最終調整に専念しました。

 

ソロモン海作戦域へ

宇宙世紀 0083 年 11 月 5 日。

 

アナベル・ガトー少佐率いる先遣艦隊は、コンペイトウ(ソロモン)を目標とする作戦域に向け、茨の園を出航しました。

 

シュペーア・シルト隊も、ディート大尉を筆頭にロード・バルトを正式メンバーに加え、コバルト・ブルーに輝くリック・ドムⅡと共にこの艦隊に参加しました。

 

彼らはデラーズ・フリートの主力として、歴史の表舞台に再び立つことになったのです。

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