機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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蒼き星々(シュテルン・アズール)の集結

宇宙世紀 0084 年。

 

月面都市フォン・ブラウン。

 

紛争の熱気が冷め、世界が連邦による強引な秩序の再構築に揺れ始めていた頃。

 

月面都市の片隅にある古びたジャンク屋に一人の男が辿り着いた。

 

ケリィ・レズナー。

 

バニングの仇と憎悪を燃やすモンシアの追撃を、死線を超えて振り切った彼の体は、文字通りボロボロだった。

 

だが、彼を突き動かしていたのは、あの日ガトーに投げかけた「自分の掴んだ生き方」への執着だった。

 

ラトーラ・チャプラ「ケリィ……! ああ、神様……ケリィなのね!」

 

店の奥から駆け寄ったラトーラは、血と硝煙の匂いが染み付いたケリィの胸に飛び込んだ。

 

ケリィ・レズナー「ああ……ただいま、ラトーラ。汚い体で済まねえ……」

 

ケリィは、残った右腕で彼女を強く抱きしめた。

 

その腕の中に、小さな、だが力強い命の重みを感じる。

 

ラトーラが抱いていた赤ん坊が、父親の帰還を祝福するように産声を上げた。

 

ケリィ・レズナー「……俺に似たのか、元気な奴だ。この子のために、俺は生き残ったんだな」

 

赤ん坊を不器用そうに覗き込み、ケリィの頬を涙が伝う。

 

戦うことしか知らなかった「ヴァル・ヴァロの鬼」の顔はそこになく、ただ一人の父親としての顔があった。

 

ラトーラ「もう、どこにも行かないで。この子と、私と一緒に……」

 

ケリィ・レズナー「ああ、約束する。……俺はもう、誰かの大義のために命を捨てるような真似はしねえ」

 

だが、安息の時間は長くは続かなかった。

 

その夜、静まり返った店のシャッターを重く叩く音が響く。

 

ケリィは反射的にラトーラを背後に庇い、鋭い視線で入り口を睨みつけた。

 

蒼き星への誘い

シャッターの向こうに立っていたのは、軍服の上から深い藍色のコートを羽織った二人の男。かつてデラーズ・フリートで共に戦った、見覚えのある顔だった。

 

ケリィ・レズナー「……デラーズ・フリートの、インディゴブルー(藍色)のドム……あの戦場にいた連中か。何の用だ。見ての通り、俺は引退した身だぜ」

 

ディート・ボン「ケリィ・レズナー。貴殿の『守るための戦い』、そしてガンダム試作 3号機のシートで刻んだ操縦データ……我々の私設精鋭部隊『シュテルン・アズール』にこそ相応しい」

 

ヴァール・レーベン「貴方の左腕は、トリアイナの最新技術で再生が可能です。生身以上の反応速度を与える義手を用意してあります。……ラトーラさん、そしてその子のミルク代を稼ぎたいなら、これ以上の条件はないはずです」

 

ヴァールの視線は、ケリィが背負った「家族」という守るべきものに向けられていた。

 

ケリィは自らの失われた左腕を見つめ、それから不安そうに自分の袖を掴むラトーラの手を優しく握った。

ラトーラ「ケリィ……?」

 

ケリィ・レズナー「……ラトーラ。俺はこの手を、お前たちを守るために使いたい。……連邦でもデラーズでもねえ、俺自身が選ぶ生き方のためにだ」

 

ケリィは意を決し、ディートたちへ向き直った。

 

ケリィ・レズナー「……フン、赤ん坊のミルク代を稼がなきゃならんからな。トリアイナの機体、期待させてもらうぜ。案内しろ」

 

ケリィはラトーラと赤ん坊をトリアイナの最高級の保護下に置くことを条件に、シュペーア・シルト隊と共に月面を離れ、彼らの母艦となっているグワランへと向かった。

 

軍事裁判によって記録を抹消されたコウ・ウラキ。

 

権力を握り、暴走を始めるティターンズ。

 

そして、それらすべてを掌握せんと牙を研ぐトリアイナ・グループ。

 

星の屑が消えたあとの空により鋭く、より冷徹に藍色と浅葱色の光跡が刻まれた。

 

機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン 3 人組の奮闘記

TTI 隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡 デラーズ紛争時代編 完

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