機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」〜潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
宇宙世紀 0084 年 10 月。
地球・アフリカ大陸。
旧キンバライト基地の地下を大幅に拡張した拠点「レムナント・アイ」は、トリアイナの地上における最大の牙城となりつつあった。
フィッラ・ガンガンは、地下深くの作戦会議室でホログラムの地球全図を見つめていた。
フィッラ・ガンガン「宇宙はゲネフェアに任せる。俺たち地上組の仕事は、この星の『血管』と『神経』を、トリアイナの手に握ることだ」
ネオガバン・ガンガン「せやな。表向きはただの民間企業や。裏では、ティターンズにもエゥーゴにも『必要なもの』を届ける。……両方を生かしながら、両方を少しずつ削っていく」
レムナント・アイの拡充
トリアイナ建設のヴァルツ・メイソンは、地下坑道の掘削を急ピッチで進めていた。
格納庫、簡易工場、居住区、そして極秘の通信中継施設。
フィッラは自ら現場を回り、作業員たちに声をかけた。
フィッラ・ガンガン「急げ。だが、手は抜くな。ここが落ちたら、地上のすべてが終わる」
ネオガバンは情報部門を統括し、連邦軍内部やティターンズの動向を逐一把握していた。
ネオガバン・ガンガン「ジャミトフの動きは予想通りや。エゥーゴを『テロ組織』として潰しにかかる。……逆に言えば、俺たちがエゥーゴを支え続ければ、連中は泥沼にハマる」
銀と黒の訓練
すでに編成されていたアイシクル・ピアス隊とラスト・インボイス隊は、砂漠での実戦を想定した過酷な訓練を繰り返していた。
フィッラ直属のアイシクル・ピアス隊は、高速機動と急所攻撃を徹底的に磨いていた。
エルザ・フォン・カイルシャー「隊長、この機動で本当にティターンズの正規部隊と渡り合えますか?」
フィッラ・ガンガン「渡り合う必要はない。急所を突いて、消える。……氷の楔のようにな」
ネオガバン直属のラスト・インボイス隊は、電子戦と精密狙撃の連携を固めていた。
グレタ・ヘス「最終請求書を届ける部隊、ですか……。詩的ですね」
ネオガバン・ガンガン「詩やない。実務や。敵の戦力を『清算』する仕事やからな」
静かな布石
UC 0085年に入っても、地上組の活動は地道に続いた。
ティターンズ側には非公式ルートを通じて物資と情報を流し、エゥーゴ側には将来の支援を見据えた接触を重ねる。
どちらにも深入りせず、どちらにも「必要な存在」として認識される位置を、着実に固めていった。
フィッラ・ガンガン「ゲネフェアが宇宙で影を演じている間に、俺たちは地上に『楔』を打ち込む。……焦る必要はない。六色が本格稼働する日まで、まだ時間はある」
ネオガバン・ガンガン「ああ。銀と黒で、この星を締め上げる準備を進める。……それが、今の俺たちの仕事や」
砂漠の夜空の下、二人は静かに次の一手を練っていた。
トリアイナの地上における最初の本格的な布石は、こうして着実に進められていた。