機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」〜潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
宇宙世紀 0085 年 8 月中旬。
30バンチ事件と、それに続くエゥーゴとの正式支援契約締結から、わずか数週間。
旗艦グワランの作戦会議室。
宇宙に留まるフィッラとネオガバンは、ホログラムに映し出された地球の補給網を静かに見つめていた。
フィッラ・ガンガン「契約は結んだ。あとは実行あるのみだ。……ティターンズにはこれまで通り『力』を売り、エゥーゴには『時間』と『物資』を届ける」
ネオガバン・ガンガン「せやな。両方を生かしながら、両方を確実に削る。……これが、俺たちの『投資』の本当の意味や」
エゥーゴへの兵站供給開始
実際の地上での輸送と接触を担ったのは、トリアイナ運輸のマルカム・マクレインたちだった。
表向きは「民間企業による人道支援」を装いながら、MS部品、推進剤、通信機材、そして基礎的なOSデータが、密かにエゥーゴの補給線へ流れ込んでいく。
ネオガバンはグワランから通信で指示を出していた。
ネオガバン・ガンガン「理想を語る連中に、現実を届ける。……これでエゥーゴは長く戦えるようになる。長く戦えるほど、ティターンズは消耗する。マルカム、目立たへんようにやれ」
ティターンズへの継続供給
一方、ティターンズ側への供給ルートも、運輸と建設の地上工作員を通じて維持された。
フィッラはグワランから遠隔で方針を示していた。
フィッラ・ガンガン「連中が強すぎてもダメだ。弱すぎてもダメだ。……ちょうどいい『敵』でいてもらうための調整や。直接手は出すな。あくまで『 quantifiable な民間取引』として続けろ」
宇宙での待機
この時点で、アイシクル・ピアス隊とラスト・インボイス隊はまだ地球に降りていない。
グワランの格納庫で、改修中の旧式機を使いながら訓練を続けていた。
エルザ・フォン・カイルシャー「隊長、私たちはいつ地球へ?」
フィッラ・ガンガン「焦るな。本命の機体が揃い、戦局が動くまで、ここがお前たちの待機場所だ。……今は宇宙で牙を研いでおけ」
ネオガバンも同様に、部下たちに告げていた。
ネオガバン・ガンガン「今の装備は仮のものや。本物の『銀』と『黒』が揃うのは、開戦が近づいてからや。……それまでは、グワランで確実に準備を進めろ」
静かな手応え
UC 0085年末。
フィッラはグワランの展望窓から、遠くに輝く地球を見つめた。
フィッラ・ガンガン「……上手く回ってるな。地上の血流は、運輸と建設の連中が握り始めている。俺たちは宇宙から、その流れを管理する」
ネオガバン・ガンガン「ああ。今はまだ仮の牙や。だが、投資は着実に実を結びつつある。……次は、英雄が動き出すのを待つだけや」
トリアイナの「双面の投資」は、こうして宇宙からの遠隔指揮と、地上の実務部隊によって着実に進められていた。
銀と黒の部隊が地球に降り立つ日は、まだ先だった。