機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
ヒッコリーへの降下を前に、アウドムラの艦内では張り詰めた空気が流れていた。
アムロはベルトーチカの献身的な、時に挑発的な愛撫と接吻に、男としての、そして戦士としての本能を揺さぶられていた。
ベルトーチカ・イルマ「 自分に相応しい男になって欲しいから試しているのよ」
ベルトーチカの言葉は、アムロが抱えていた七年間の澱(おり)を強引に掻き乱した。
英雄の邂逅と 宿敵」の言葉
アムロはクワトロを訪ね、自分にモビルスーツを一機譲渡してほしいと願い出る。
カミーユとクワトロが宇宙へ上がる間、地上を守る 凄腕」が必要だというアムロの決意の現れだった。
クワトロはアムロにリック・ディアスを託すが、同時に 宇宙へ上がれ」と要請する。
アムロ・レイ 「行きたくはない。あの無重力の感覚は……怖い」
クワトロ・バジーナ 「ララァに会うのが怖いのだろう?」
サングラスを外したその瞳は、シャア・アズナブルそのものだった。
「死んだ者への手向けは、生きている人間がその務めを果たすことだ」というシャアの言葉に、アムロは 「喋るな!」と激昂する。
七年前のトラウマは、今も鋭利な刃となってアムロの心を切り裂いていた。
その様子を遠巻きに見ていたフィッラは、英雄たちの魂の軋みに言葉を失う。
フィッラ・ガンガン 「……あれが、本物の因縁ってやつか。入り込む隙なんてねぇな」
ヒッコリー強襲とアムロの覚醒
ヒッコリーへ向けて発進準備が進む中、カツは憧れのアムロと共に降下することに胸を躍らせていた。
しかし、ブラン・ブルターク率いるスードリ隊の襲撃が始まる。
雲の向こうから迫るアッシマー。
アムロのリック・ディアスが飛び出す。
トリアイナの 「IMPULSE」システムが、アムロの研ぎ澄まされた感覚に応え、霧の中の敵を次々と補足していく。
アムロ・レイ 「来たか!」
視界を遮る雲など、覚醒した彼には関係なかった。
シャトル発射とカツの銃口
打ち上げが迫るシャトル。アムロは同乗していたカツに、かつて一年戦争でシャアと撃ち合った拳銃を 餞別」として渡す。
シャトルの前で、カミーユを回収できずに宇宙へ上がることへ難色を示すクワトロに対し、カツはアムロから渡されたばかりの銃を向けた。
カツ・コバヤシ 早くコックピットへ! 慣れてませんから、本当に撃っちゃうかもしれませんよ!」
震えながらも信念を貫くカツの姿に、クワトロは守りをアムロとカミーユに託し、シャトルへと乗り込んだ。
清算:アッシマー爆砕
シャトルが上昇を始める中、地上ではブランのアッシマーが、カミーユのガンダム Mk II を執拗に追い詰めていた。
ドダイを破壊され、空中で拘束されるカミーユ。
ブラン・ブルターク 「死に土産を頂く!」
アッシマーがガンダムから奪ったサーベルを振り下ろそうとしたその瞬間、アムロのリック・ディアスが閃光のごとき速度で割り込んだ。
アムロ・レイ カミーユ! 正面やや下! 撃て!」
アムロの指示と同時に、彼自身のビーム・サーベルがアッシマーの腕を斬り飛ばし、返す刀でその胸を貫いた。
カミーユ・ビダン 「アッシマーがぁぁ!!」
爆発する炎。
地上の勇将は、アムロという 「眠れる獅子」の目覚めをその身で知ることとなった。
「見届けられた 希望」
海へと没した機体から救助されたアムロを、ベルトーチカが迎える。
彼女の第一印象は 「怯える男」から 好戦的だが、「ニュータイプと信じたい男」へと変わっていた。
上空でガウを旋回させていたネオガバンは、モニターに映るアムロの機動を静かに見届けていた。
ネオガバン・ガンガン 「……見たか、フィッラ。あれが我々の望んだ『巨星』の再起だ。たとえ機体を失おうとも、彼の魂が戻ったのであれば、この投資に何ら悔いはない」
フィッラ・ガンガン 「ああ……。鳥は、籠を壊して飛び立ったんだな」
アウドムラは海へと出て、次なる戦いの地へ向かう。アムロの手にはハヤトから渡されたカイ・シデンの手紙があった。時間は、確実に動き出していた。