機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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震撼のホンコン・シティ ―巨大なる影―

太平洋を横断したアウドムラは、補給と足掛かりを求め、オリエントの熱気に包まれたホンコン・シティへと入港した。

 

そこには、カラバの協力者である巨大シンジケート「ルオ商会」が待ち構えていた。

 

再会と、英雄の迷い

ルオ商会の窓口を訪れたアムロは、そこで思いがけない人物と再会する。

かつての戦友、ミライ・ヤシマ――今はブライト・ノアの妻となったミライだった。

 

ミライ・ヤシマ「アムロ……。あなたは、まだ地球にいるの?」

 

二人の子供、ハサウェイとチェイミーを連れ、夫のいる宇宙へ上がるためのチケットを待つミライの姿は、母としての強さに満ちていた。

 

対照的に、アムロは自分の居場所を見失ったまま、ベルトーチカの「アムロにはガンダムこそ相応しい」という献身的な、

 

しかし、カミーユから見れば「憐れみ」に近い期待に、息苦しさを感じていた。

 

一方、プリズム・レイのネオガバンとフィッラは、ルオ商会の動向を注視しながらも、不穏な空気を察知していた。

 

ネオガバン・ガンガン「……日本のムラサメ研究所が動いたか。ベン・ウッダー大尉が呼び寄せたのは、ただの戦力ではないな」

 

黒い巨神、降臨

突如、ホンコンの街に衝撃が走った。

 

空を覆う巨大な影――それは連邦軍ムラサメ研究所が送り出した巨大可変モビルアーマー「サイコ・ガンダム」だった。

 

全長 40 メートルを超えるその巨体は、一歩歩くごとに歴史あるビルを粉砕し、無差別の拡散メガ粒子砲が街を焼き払う。

 

その異様な光景を、高台に停泊させた輸送機ガウの展望デッキから見つめる二人の男がいた。

 

フィッラ・ガンガン「おいおい、マジかよ……! 見ろよネオガバン、デカすぎんだろ、あのサイコ・ガンダム!」

 

ネオガバン・ガンガン「……ああ。前世の知識(記憶)から予想はついていたが、やはりパイロットはフォウ・ムラサメだろうな。ムラサメ研究所の切り札が、、、知っていたとはいえ、投入が早く感じるとは」

 

先ほどまで「管理者」として冷静に戦況を分析していたはずのネオガバンの目にも、今は隠しきれない少年のような輝きが宿っていた。

 

フィッラ・ガンガン「うわっ、変形した! 手足が伸びる時のあの重厚な駆動音、たまんねぇな! 生で見れる日が来るなんて……これ、つっちーにも見せたかったぜ!」

 

ネオガバン・ガンガン「まったくだ。あの威容、あの禍々(まがまが)しさ……まさに『巨大兵器』のロマンそのものだな。……だが、あの機体はパイロットの精神を削り取る毒でもある。それを忘れてはいけないぞ、フィッラ」

 

二人は童心に帰って興奮しつつも、その圧倒的な破壊力がカミーユや街にもたらす悲劇を、複雑な想いで見守っていた。

 

パイロットは、強化人間フォウ・ムラサメ。彼女の精神から放たれる「毒」のような感応波が、周囲のニュータイプたちを刺す。

 

フォウ・ムラサメ「出てこい、ガンダム Mk-II!」

 

迎撃に出たカミーユの Mk-II は、ドダイに乗り奮闘するが、サイコ・ガンダムの I フィールドの前に攻撃はすべて無力化される。

 

圧倒的な体格差と理不尽なまでの破壊力に、カミーユは気圧された。

 

カミーユ・ビダン「こんな都会で……! 貴様は人間か!」

 

その戦いを、ルオ商会の実力者ステファニー・ルオと共にいたアムロも感じ取っていた。

 

アムロ・レイ「カミーユか? いや、もっと別の……蛇がのたうち回るような、不快な感覚だ」

 

爆発する怒りと、止まった時間の対比

サイコ・ガンダムがモビルスーツ形態へと変形し、さらに巨大な手足が街を薙ぎ払う。

 

蹂躙されるホンコンの惨状を目の当たりにし、カミーユの怒りが臨界点に達した。

 

カミーユ・ビダン「戦うならどこででも戦える! なんだってこんな所で!」

 

カミーユの裂帛の気合が感応波となってフォウの脳を打つ。

 

その瞬間、サイコ・ガンダムの動きが止まった。

 

人機一体を超えた「生気」を感じたフォウが、恐怖のあまりトリガーを引けなくなったのだ。

 

その隙を突き、カミーユのサーベルがサイコ・ガンダムの装甲を切り裂く。たまらず撤退する巨大な影。

 

戦闘後、デッキでアムロはカミーユに静かに語りかけた。

 

アムロ・レイ「……カミーユ。君はあんな戦いをしてはいけない」

 

カミーユ・ビダン「アムロさん……?」

 

アムロ・レイ「君には、あの感覚を共有できるセンスがある。……僕の二の舞だけは踏むな。重力は、人間の心を地の底に引き込む力があるようだ」

 

その会話を、フィッラは複雑な表情で聞いていた。

 

フィッラ・ガンガン「重力のせいにするのかよ、アムロ……。あいつ、カミーユは、あんたとは違う飛び方をするかもしれないぜ」

 

フィッラ・ガンガン「アムロは『重力のせい』なんて言ってるけど。……あのサイコ・ガンダムを見て、ワクワクしちまった俺たちも、ある意味じゃこの星の重力に縛られてんのかもな」

 

ネオガバン・ガンガン「……フッ、違いない。けど、あの輝きに魅せられるからこそ、我々はこの歴史に介入しているんだ。……さて、次は夜のホンコンだ。カミーユと彼女の『運命』が交錯するで」

 

ネオガバンは再び「管理者」の顔に戻り、アウドムラ一行が進む次なる動向へ意識を向けた。

 

アムロはまだ、ミライが言った「人間は変わるわ、あなたはどう?」という問いに、答えを出せずにいた。

 

サイコ・ガンダムという絶望的な力との遭遇は、カミーユとアムロ、それぞれの魂に深い爪痕を残した。

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