機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
ドック艦ラビアンローズで修理を終えたアーガマは、地球でのカラバによるキリマンジャロ基地攻略作戦を支援するため、衛星軌道上からの陽動作戦を展開していた。
しかし、ヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊の強襲により、クワトロの百式が制御を失い大気圏へ突入。
カミーユはウェイブライダーでこれを救助し、二人は図らずも極北の激戦地、キリマンジャロへと降下することとなった。
「亡霊」の守護と重力のプロフェッショナル
地上の雪原では、アウドムラを中心としたカラバの猛攻が続いていた。
ネオガバンは前世の記憶から、この地が火の海になることを予見し、フィッラに話し、既に手を打っていた。
フィッラ・ガンガン「ネオガバンに言われた通り、ヴァルツには既に指示を出してある。レムナント・アイとキンバライトを繋ぐ出入り口は完全に封鎖し、カモフラージュも済ませた。敗残兵が流れ込んでも、俺たちの『聖域』は決して踏ませねぇよ」
この極限環境での兵站を支えるのは、トリアイナ運輸の輸送部隊だ。
フォンセ・カガチ社長の厳しい規律と、ヴァルツ社長が地球各地から引き抜いた「重力のプロ」たちが、猛吹雪の中で驚異的な現場力を見せていた。
フィッラ・ガンガン「見てな、ネオガバン! カガチのシゴキに耐え抜いた連中だけあって、動きに無駄がねぇ。ヴァルツが推薦した『地球の連中』は、この 1G 下じゃ無敵だな。巨大コンテナを捌く手際の良さ……これぞプロの仕事だぜ!」
ネオガバン・ガンガン「ああ。フィッラの言う通り、カガチの『管理能力』とヴァルツが選んだ現場の『身体能力』……トリアイナの組織力が、この雪山を制しているといっても過言じゃない」
周囲に人がいないことを確認し、フィッラが声を落とす。
フィッラ・ガンガン「……なあ、岩井くん。前世の知識(ログ)通り、キリマンジャロは火の海だ。つっちー(ゲネフェア)にもこの絶景を見せてやりたかったな」
ネオガバン・ガンガン「……ああ。だが、つっちーは今、アクシズとの交渉やハマーンの元での仕事で手一杯だろう。今は地球を俺たちが守る。……さあ、仕事に戻るぞ」
雪煙の再会:生きていたフォウ
アウドムラの爆撃により基地の「心臓部」が露出したその時、ゲートが開き、漆黒の巨神サイコ・ガンダムが姿を現した。
カミーユ・ビダン「……嘘だろ!? フォウ! フォウなのか!?」
驚愕するカミーユ。
だが、目の前の巨体からはフォウの気配がしない。
カミーユ・ビダン「遠隔操作か……!」
混乱に乗じ、吸水路から基地内部へ潜入したカミーユとクワトロを、鋭い頭痛が襲う。
クワトロ・バジーナ「この強烈な波動は、まるで……カミーユ、これ以上いくと危険だ」
カミーユ・ビダン「なぜそんなことがいえるんです!」
クワトロ・バジーナ「体験がある」
潜入した先で二人は、実験体として扱われるフォウ、そしてブレックス准将を暗殺した首謀者、ジャミトフ・ハイマンと対峙する。
英雄と「亡霊」の連携
再調整され、虚ろな目でサイコ・ガンダムに乗り込むフォウ。
クワトロは「とりつかれるぞ」と銃を向けるが、カミーユはそれを遮り、彼女を救おうと叫ぶ。
基地を脱出し、再び MS で戦場に出た二人の前に、パイロットスーツに身を包んだアムロ・レイのディジェが現れる。
トリアイナ運輸が送り届けた最新弾薬を瞬時に換装したアムロは、かつての「白い悪魔」を彷彿とさせる動きで敵を圧倒する。
アムロ・レイ「あれは! カミーユとシャア!」
アムロはすれ違いざま、クワトロを問い詰める。
かつて自分がララァを失った、あの悲劇の再来を予感して。
アムロ・レイ「あなたには、わかっているはずだ。もう一度同じ事を繰り返させるつもりなのか!」
フィッラ・ガンガン「ネオガバン、もたもたするな! ヴァルツが守り抜いた聖域のためにも、ここでティターンズの監視網を叩き潰すぞ! カガチの最終便に合図を送れ!」
ネオガバン・ガンガン「了解、フィッラ。トリアイナ運輸最終爆撃便、誘導信号送出。この山頂からティターンズの息吹を一掃する」
兄弟の連携により山頂が紅蓮の炎に包まれる中、Zガンダムは雪煙を切り裂き、悲しき運命に囚われたフォウの魂を救うべく、全力で突撃を開始した。