機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜   作:かりかりもふもふメロンパン

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雪原に散る花 ―真実の咆哮―

キリマンジャロの猛吹雪の中、カラバのキャンプ地では重苦しい沈黙が流れていた。

 

かつての宿敵、アムロ・レイとクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)が、一つの机を囲んで攻略の作戦会議を行っている。

 

アムロ・レイ「アウドムラの帰還を待つべきではない。今この瞬間も敵に余裕を与えているんだぞ。指揮権は君に委ねられているんだ」

 

クワトロ・バジーナ「……これ以上は、力攻めで落とせる相手ではない。しばらく考えさせてくれ」

 

慎重な姿勢を崩さないクワトロに対し、アムロは焦燥を隠せない。

 

その様子をテントの影で見ていたフィッラとネオガバンは、前世の「正史」が刻一刻と悲劇へ向かっていることを感じ取っていた。

 

フィッラ・ガンガン「岩井くん。いよいよだな。カミーユがジープで飛び出していったぜ。……追わなくていいのか?」

 

ネオガバン「……いいんよ。カミーユがあそこへ行かなければ、フォウの魂は救われないんよ。俺たちは外でトリアイナ運輸の補給路を確保しつつ、ヴァルツの『聖域』に火の粉が飛ばないよう監視を続ける。……行くぞ」

 

潜入と再会、そして非情な真実

カミーユはホモアビスを駆使して基地へ潜入。そこで、昼間の戦闘時とは別人のように無邪気なフォウと再会する。

 

フォウ・ムラサメ「バーン! あはははは」

 

と手で作った拳銃を向ける彼女と抱き合うカミーユ。

 

しかし、その束の間の幸せは医務室でナミカーが突きつけた非情なデータによって打ち砕かれた。

 

ナミカー「強化人間ではないわ。人工的にニュータイプを造っているの。人間の記憶なんて、そう都合よく戻せるわけないでしょ」

 

記憶を餌にフォウを弄んでいたティターンズ。

 

カミーユが憤る中、治療のために降下していたジェリド・メサが立ちはだかる。

 

カミーユはフォウを連れて脱出するが、背後ではカラバの総攻撃が本格化し、フォウの精神を「戦う人形」へと変貌させていった。

 

戦いの中で人を救う方法

サイコ・ガンダムが青い炎のような感応波を放ちながら立ち上がる。

 

フォウはカミーユを「敵」と認識し、巨大な手で彼を投げ飛ばした。

 

そこへクワトロが着陸し、カミーユに叫ぶ。

 

クワトロ・バジーナ「カミーユ、Ζ(ゼータ)に乗れ! 戦いの中で人を救う方法もあるはずだ。それを探せ!」

 

カミーユ・ビダン「あるわけないだろ! クワトロ大尉の言うほうが、よっぽど理想論だ!」

 

カミーユは絶望に叫びながらも、ゼータガンダムを駆ってフォウの元へ向かう。

 

上空ではアムロのディジェが、トリアイナ運輸が送り届けた弾薬で基地の防空網を粉砕していた。

 

繰り返される過ち

ジャミトフの乗ったシャトルが宇宙へ脱出する。

 

その直後、カラバの突撃部隊によってキリマンジャロ基地の誘爆が始まった。

 

崩落する基地の中で、サイコ・ガンダムが吹き飛ばされ、ようやく正気を取り戻したフォウ。

 

カミーユ・ムラサメ「フォウ! 早くそこを降りるんだ!」

 

だが、執念のジェリドが駆るバイアランがゼータの背後を襲う。

 

ジェリド・メサ「死ねぇ、カミーユ!」

 

フォウ・ムラサメ「来るな!」

 

サイコ・ガンダムがゼータを庇い、前に出る。

 

バイアランのビーム・サーベルがサイコ・ガンダムの眉間を貫いた。

 

フォウ・ムラサメ「カミーユ……悲しまないで。これで、あたしはいつでもあなたに会えるわ……本当に、あなたの中へ入れるんだから……」

 

雪原に横たわるフォウの亡骸。

 

カミーユが泣き崩れる中、アムロとクワトロが機体を降り、その光景を見守る。

 

アムロ・レイ「人は同じ過ちを繰り返す……まったく……」

 

クワトロ・バジーナ「カミーユ。かわいそうだが、君はまだ死ねない体だ。戦士は生きている限り、戦わねばならんのだ」

 

「亡霊」の誓い

炎上する基地を背に、フィッラとネオガバンがアウドムラへ帰還する。

 

フィッラ・ガンガン「……終わっちまったな、岩井くん。また一人、散った。つっちーがいたら、また偽装してフォウを助けれたかもしれない」

 

ネオガバン・ガンガン「ああ。だが、この悲劇をカミーユは胸に刻んだ。……歴史が動き出しまっせ」

 

アウドムラの艦内。涙を拭ったカミーユは、クワトロを真っ直ぐに見据えた。

 

カミーユ・ビダン「僕はもう、あなたのことはクワトロ大尉とは呼びませんよ。……あなたは、シャア・アズナブルに戻らなくてはならないんです」

 

クワトロ・バジーナ「……そうだな。カミーユ」

 

傍らでその言葉を聞いていたアムロが、小さく頷く。

 

キリマンジャロの雪は、全てを覆い隠すように降り続いていた。

 

トリアイナ運輸の輸送機が、次の戦地へと向かうカラバの翼を支えるために、灰色の空を舞い上がる。

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