機動戦士ガンダムの世界へ転生したオッサン3人組の奮闘記 TTI隊「紺藍の四つ星」潜入と暗躍の軌跡〜 作:かりかりもふもふメロンパン
ダカールの熱狂を背に、アウドムラは一路、シャトルの発射ポイントへと急いでいた。
地球をカラバに、そして宿命のライバルであるアムロに託し、シャアとカミーユは再び宇宙(そら)へと還る。
戦士たちの別れとプリズム・レイの「戦線維持」
発射直前のアウドムラ艦内。シャアとアムロ、そしてハヤトは、これが最後となるであろう言葉を交わす。
シャア・アズナブル「いろいろ厄介をかけたな。ハヤト艦長」
ハヤト・コバヤシ「なあに。それより大衆は熱しやすく冷めやすいものです。作戦を急いでください」
シャア・アズナブル「……やあ、我々の仕事だよ、ハヤト艦長」
アムロと腕を組んで現れたベルトーチカは、シャアの素顔を讃える「老婆心」を見せる。
アムロは「地球のほうは任せてほしい、シャア・アズナブル」と力強く告げた。
その場には、シュテルン・アズールの地上組織プリズム・レイの面々も、対等な協力者として同席していた。
フィッラ・ガンガン(アイシクル・ピアス隊長)「シャアさん、カミーユ。宇宙(そら)のことは頼んだぜ。地上の残党どもは、俺たちの『氷の楔(アイシクル・ピアス)』で根こそぎ凍りつかせてやるからよ!」
ネオガバン・ガンガン(ラスト・インボイス隊長)「地上の補給路と通信網は我々プリズム・レイが責任を持って維持します。アムロさん、これからも『協力関係』は継続だ。俺たちの『ラスト・インボイス(最終請求書)』を叩きつける相手は、地上にもまだ山ほど残っていますから」
アムロ・レイ「助かるよ、フィッラ、ネオガバン。君たちの独立した機動力と情報網があれば、カラバの戦いもより確実なものになる」
空回りのジェリド、天才のアムロ
敵 MS 襲撃の報とともに、別れは慌ただしく幕を閉じた。
メロゥドからはバーザムとバイアランが出撃し、シャトルを背負ったアウドムラを追撃する。
ジェリド・メサ「メロゥド! ぶつかってもいい、アウドムラを止めろ!」
狂気じみた命令を下すジェリドに対し、アムロのディジェが迎撃に上がる。
プリズム・レイの MS 隊もまた、独立部隊としてシャトル発射を妨害するティターンズ機を地表付近で抑え込み、カラバの防衛線を補強する。
アムロの放ったバズーカが正確にガルダを射抜き、その機動を削ぐ。
カミーユとシャアを乗せたシャトルが切り離され、重力を振り切り始めた。
なおも上昇して追うバイアランだったが、アムロの「無駄なことを」という一撃に叩かれ、くるくると回転しながら雪原へと落ちていった。
アムロ・レイ「がんばれよ。シャア、カミーユ。無駄死にだけはするな!」
宇宙の待ち伏せとヴァーダリア・ゼニス隊の「観測」
衛星軌道上。シャトルとの合流を待つアーガマは、ヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊の猛攻に晒されていた。だが、その戦域の暗闇にはアクシズのヴァーダリア・ゼニス隊が潜んでいた。
ゲネフェア・ガンガン「ランス、エレン、ヴォルフ。我々はあくまで『観測』だ。だが、エゥーゴの主力にここで消えられては、ハマーン嬢の計算が狂う。……ヤザンの動きを牽制しつつ、シャトル合流の隙を作れ」
ゲネフェアは鋭い戦術眼で戦場の「歪み」を察知していた。
彼はハマーンに情報収集を名目に直談判し、この重要局面での隠密出撃を敢行していたのである。
レコアの復活と歪んだ照準
アーガマのピンチに、シャトルから発進したΖと百式が飛び込んだ。
ヤザン隊を退け、ファのメタスを救出したカミーユだったが、戦場に漂う奇妙な違和感に気づく。
シャア・アズナブル「ブライト艦長、メガ・バズーカ・ランチャーの射出を!」
百式がアレキサンドリアの艦橋に照準を定めたその瞬間、艦橋にいたレコア・ロンドがシャアのプレッシャーを察知し、ガディ艦長に撤退を進言する。
閃光はアレキサンドリアを逸れ、虚空へと消えた。
シャア・アズナブル「なぜ外れた……!? 邪魔をする気配があったのか……?」
遠ざかる敵艦。
カミーユだけが、そこに死んだはずのレコアの意思を感じ取っていた。
それを離れた位置から観測していたヴァーダリア・ゼニス隊もまた、その「不可解な撤退」をアクシズへの報告書に刻んでいた。
それぞれの再始動
アーガマに収容された面々。ブライトはシャアと握手を交わし、スペースノイドに希望を与えた功績を讃える。
一方、地上ではアムロがプリズム・レイの機体と並び、アウドムラのデッキで次なる作戦を見据えていた。
アムロ・レイ「フィッラ、ネオガバン。これからの地上戦、頼りにしているよ」
ネオガバン・ガンガン「お任せを。我々は我々のやり方で、歴史の清算を進めさせていただきます」
歴史の歯車は、宇宙と地上、それぞれの場所で加速し始めた。